JPH0453742Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、回転飲食台の寿司が載置されたネタ
皿のない個所に自動的に空皿を供給し、この空皿
上に寿司を供給する装置に関するものである。

（従来の技術） 従来、この種の装置として特開昭52−1078号公
報および特開昭60−114213号公報記載のものが知
られている。

特開昭52−1078号公報記載のにぎりずし製造装
置は、ホツパーの下面に先端が狭くされたコンベ
アが設けられ、このコンベア上にホツパーから供
給された材料を適宜大きさに分断する切断刃が上
下動自在に設けられ、コンベアの先端下方に成形
コンベアが設けられ、成形コンベアの後方にネタ
供給機構、前方に押圧ローラーがそれぞれ設けら
れ、コンベア、切断刃、成形コンベア、ネタ供給
機構および押圧ローラーを連動させたものであ
り、ホツパー内に舎利を充填させ、ホツパー先端
から適宜大きさに分断させた舎利を、予めネタ供
給機構からネタが供給された成形コンベア内に装
填させ、押圧ローラーにより寿司を成形し、成形
コンベア下部に寿司を落下させるものである。

また、特開昭60−114213号公報記載の飲食カウ
ンタは、無端移送路を形成したカウンタ台の無端
移送路の下方の空間部に、センサが設けられた食
器類移送路が設けられ、食器類移送路の近部にセ
ンサが設けられた食器類積上げ装置が設けられ、
食器類移送路上で空皿を搬送させ、センサにより
食器類積上げ装置により空皿を積上げ収納するも
のである。

（考案が解決しようとする課題） 特開昭52−1078号公報記載の例は、寿司を下部
に設置された空皿上に供給することは可能である
が、寿司が載置されたネタ皿を搬送する主コンベ
ア上のネタ皿が載置されていない個所にネタ皿を
供給することが不可能である。

また、実開昭60−114213号公報記載の例は、空
皿を食器類移送路上を搬送させ、この空皿を積上
げ収納することは可能であるが、寿司が載置され
たネタ皿を搬送する主コンベア上のネタ皿が載置
されていない個所にネタ皿を供給することが不可
能である。

従つて、両者とも、寿司が載置されたネタ皿を
搬送する主コンベア上のネタ皿のない個所へネタ
皿を供給する際、全て人手により行う必要があ
り、その作業が非常に煩雑であることが問題とな
つていた。

本考案は、このような欠点に鑑み、寿司が載置
されたネタ皿を搬送する回転飲食台のネタ皿のな
い個所に自動的に空皿を供給し、次いでこの空皿
上に寿司を供給することができる空皿およびネタ
の自動供給装置を備えた回転飲食台を提供するこ
とを目的とするものである。

（課題を解決するための手段） 本考案は、基台の上方に商品を搬送させるクレ
セントチエーンが設けられ、この基台の外周側に
舎利玉を製造し、かつ舎利玉を搬送するにぎり機
が設けられ、このにぎり機とクレセントチエーン
との間に、寿司を空皿上に載置させる寿司移動装
置が設けられ、一方基枠の一側に昇降自在に設け
られてなる皿載置フレームの両側下端に一個の歯
を有する一対の歯車が同期させて設けられ、かつ
皿載置フレーム上に空皿ストツカーが設けられて
なる空皿供給装置が、前記寿司移動装置の設置位
置よりクレセントチエーンの巡回方向に対してや
や後方のクレセントチエーン上に設けられ、この
空皿供給装置の設置位置よりクレセントチエーン
の巡回方向に対してやや後方のクレセントチエー
ン上に寿司が載置されたネタ皿のないことを感知
するセンサーが設けられ、このセンサーと空皿供
給装置、寿司移動装置およびにぎり機とを連動さ
せてなるものである。

（考案の作用） 本考案の作用を説明する。

本考案に係る回転飲食台におけるネタ皿自動供
給装置を使用する際、センサーがクレセントチエ
ーン上の寿司が載置されたネタ皿のないことを感
知して空皿供給装置および寿司移動装置を作動さ
せ、空皿を一枚クレセントチエーン上のネタ皿の
ない個所に供給すると共に、この空皿上に寿司を
供給する。これに伴い次回に備え、にぎり機上を
寿司がクレセントチエーン側へ搬送され、待機す
る。

（実施例） 本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図〜第５図に示すように、本考案に係る空
皿およびネタの自動供給装置を備えた回転飲食台
１は以下の構成からなるものである。

基台２の上方に商品を搬送させるクレセントチ
エーン３が設けられている。

基台２の外周側に舎利玉Ｂを製造し、かつ舎利
玉Ｂを搬送するにぎり機４が設けられている。

にぎり機４とクレセントチエーン３との間に、
寿司Ｓを空皿Ｄ上に載置させる寿司移動装置５が
設けられている。本実施例の寿司移動装置５は寿
司Ｓを二個ずつ把持して移動させるものである。

本考案に係る空皿供給装置１４は以下の構成か
らなるものである。

皿載置フレーム６が、内部に昇降シリンダー１
０および滑車１１を有する基枠１２の一側に、ワ
イヤー１３を介して昇降自在に設けられている。

皿載置フレーム６の両側下端に一個の歯７を有
する一対の歯車８が回転用シリンダー９を介して
同期させて設けられている。本実施例において、
一対の歯車８間の距離は空皿Ｄの直径よりやや小
さい寸法にしてある。

皿載置フレーム６上に空皿ストツカー２０が設
けられている。

この空皿供給装置１４が、前記寿司移動装置５
の設置位置Ｘよりクレセントチエーン３の巡回方
向に対してやや後方の位置Ｙのクレセントチエー
ン３上に設けられている。

この空皿供給装置１４の設置位置Ｙよりクレセ
ントチエーン３の巡回方向に対してやや後方の位
置Ｚに寿司Ｓが載置されたネタ皿ｄのないことを
感知するセンサー１５が設けられている。本実施
例のセンサー１５は光電式のものであり、クレセ
ントチエーン３の巡回速度に対応してネタ皿ｄの
ないことを感知して信号を送るものである。

このセンサー１５と空皿供給装置１４、寿司移
動装置５およびにぎり機４とを連動させて設けて
ある。

また、第５図に示すように、本実施例のクレセ
ントチエーン３の駆動機構は、クレセントチエー
ン３の一側隅に駆動スプロケツト１６が設けら
れ、この駆動スプロケツト１６の駆動軸１７が伝
動チエーン１８を介してモーター１９に連結され
てなるものである。

本実施例の駆動作用は以下の通りである。

モーター１９を駆動させると、伝動チエーン１
８を経て駆動軸１７が駆動され、次いでクレセン
トチエーン３が駆動され、巡回する。

なお、図中４ａはにぎり機４のコンベア、２１
はまな板、２２はカウンターを示す。

本考案に係る空皿およびネタの自動供給装置を
備えた回転飲食台１を使用する際、にぎり機４に
より舎利玉Ｂを製造し、この舎利玉Ｂ上に調理人
が刺身をわさびと共に載置させ寿司Ｓを作る。こ
の寿司Ｓをにぎり機８のコンベア４ａ上に順次載
置させる。

次に、空皿供給装置１４の空皿ストツカー２０
に空皿Ｄを収容させておく。

次に、センサー１５がクレセントチエーン３上
の寿司Ｓが載置されたネタ皿ｄのないことを感知
すると、空皿供給装置１４の皿載置フレーム６が
昇降用シリンダー１０を介して降下し、基枠１２
の回転用シリンダー９および歯車８を介して一枚
の空皿Ｄがクレセントチエーン３上のネタ皿ｄの
ない個所に供給される。この際、歯車８が内方向
きに回転し、一個の歯７が空皿Ｄと接触する際に
空皿Ｄがこの歯７内に嵌入し、空皿Ｄは歯車８の
回転に伴いクレセントチエーン３上に載置され
る。

次に、空皿Ｄをクレセントチエーン３上に載置
させた後、この皿載置フレーム６は速やかに昇降
用シリンダー１０を介して上昇する。

従つて、クレセントチエーン３上を巡回する後
続のネタ皿ｄに皿載置フレーム６が接触すること
はない。

次に、クレセントチエーン３上に供給された空
皿Ｄ上に、にぎり機４のコンベア４ａ上の寿司Ｓ
が二個ずつ寿司移動装置５を介して載置される。

次いで、にぎり機４のコンベア４ａが次回供給
されるべき寿司Ｓを前方へ搬送させ、待機する。

（考案の効果） 本考案は前記のように構成されているので、下
記の効果を奏する。

(1) 回転飲食台のクレセントチエーン上の寿司が
載置されたネタ皿のない個所へ自動的に空皿を
供給させ、次いでこの空皿に寿司を供給できる
ので、調理人の負担を激減させ、作業能率の向
上に役立つ。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る空皿およびネタの自動供
給装置を備えた回転飲食台の要部拡大平面図、第
２図は第１図Ａ線矢視図、第３図は空皿供給装置
の拡大縦断面図、第４図は同、平面図、第５図は
駆動機構の略線説明図である。 主要部分の符号の説明、１……空皿およびネタ
の自動供給装置を備えた回転飲食台置、２……基
台、３……クレセントチエーン、４……にぎり
機、５……寿司移動装置、６……皿載置フレー
ム、７……歯、８……歯車、１２……基枠、１４
……空皿供給装置、１５……センサー、２０……
空皿ストツカー、Ｂ……舎利玉、Ｓ……寿司、Ｄ
……空皿、ｄ……ネタ皿。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基台２の上方に商品を搬送させるクレセントチ
   エーン３が設けられ、この基台２の外周側に舎利
   玉Ｂを製造し、かつ舎利玉Ｂを搬送するにぎり機
   ４が設けられ、このにぎり機４とクレセントチエ
   ーン３との間に、寿司Ｓを空皿Ｄ上に載置させる
   寿司移動装置５が設けられ、一方基枠１２の一側
   に昇降自在に設けられてなる皿載置フレーム６の
   両側下端に一個の歯７を有する一対の歯車８が同
   期させて設けられ、かつ皿載置フレーム６上に空
   皿ストツカー２０が設けられてなる空皿供給装置
   １４が、前記寿司移動装置５の設置位置Ｘよりク
   レセントチエーン３の巡回方向に対してやや後方
   のクレセントチエーン３上に設けられ、この空皿
   供給装置１４の設置位置Ｙよりクレセントチエー
   ン３の巡回方向に対してやや後方のクレセントチ
   エーン３上に寿司Ｓが載置されたネタ皿ｄのない
   ことを感知するセンサー１５が設けられ、このセ
   ンサー１５と空皿供給装置１４、寿司移動装置５
   およびにぎり機４とを連動させてなる空皿および
   ネタの自動供給装置を備えた回転飲食台。