JPH0321656Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、空皿搬送機構を備えた回転飲食台に
関するものである。

（従来技術） 従来、この種の例として、実公昭55−44548号
公報記載のコンベア付調理飲食装置があつた。

本例は、上部に商品搬送用クレセントコンベア
を備えた基枠の前記クレセントコンベアの下方に
空皿搬送用の別のクレセントコンベアを設けてあ
り、この空皿搬送用クレセントコンベアはまな板
前方の下方に配置されている。

（考案が解決しようとする課題） 従来例は前記の通りであつたため、調理人が空
皿搬送用クレセントコンベア上を搬送されてくる
空皿を取り出す際、この空皿搬送用クレセントコ
ンベア上方が商品搬送用クレセントコンベアによ
り被覆されており、調理人はまな板の下方から手
を入れて空皿を空皿搬送用クレセントコンベア上
から取り出す必要があり、空皿がまな板に接触し
易く、空皿を落下させて割る恐れがあり、また空
皿供給機構がないため、空皿の供給は順次人手に
より一枚ずつ空皿搬送用クレセントコンベア上に
供給する必要があつた。

本考案は、このような欠点に鑑み、空皿が取り
出し易く、空皿を適宜間隔を隔てて一枚ずつ確実
に空皿搬送用クレセントコンベア上に供給できる
空皿搬送機構を備えた回転飲食台を提供すること
を目的とするものである。

（課題を解決するための手段） 本考案は、上部にクレセントコンベアを備えた
基枠の外側周縁にカウンターを設け、カウンター
と対向する基枠の内側周縁のやや低い位置に、厨
房内へ突出させて空皿搬送用クレセントコンベア
を設け、厨房内の空皿搬送用クレセントコンベア
上の適宜位置に、下端部に支持ピンを有する皿収
入箱、固定枠および皿収入枠からなる皿供給機構
を、皿収入枠を空皿搬送用クレセントコンベア上
に設置し、この皿収入枠上に皿収入箱を固定枠を
介して載置して配設し、空皿搬送用クレセントコ
ンベアのクレセントチエーン上に適宜間隔を隔て
て皿引出ガイドを設けてなるものである。

（作 用） 本考案に係る空皿搬送機構を備えた回転飲食台
の空皿供給機構の作用を説明する。

まず、皿収入箱に適宜洗浄済空皿を挿入し、下
端部に設けてある支持ピンにより、空皿が皿収入
箱から落下しないようにして、予め空皿搬送用ク
レセントコンベアのクレセントチエーン上に設置
してある皿収入枠上に固定枠を介して載置する。

次に、皿収入箱の下端部の支持ピンを取外し、
皿収入箱内の空皿を空皿搬送用クレセントコンベ
アのクレセントチエーン上に供給する。

次に、空皿搬送用クレセントコンベアのクレセ
ントチエーン上に適宜間隔を隔てて設けてある皿
引出ガイドにより、皿収入枠最下部の空皿を引出
し、適宜間隔を隔てて一枚ずつまな板前方へ搬送
する。

また、空皿を補充する際、皿収入箱を皿収入枠
から取外し、空皿を皿収入箱内に補充できるた
め、空皿搬送用クレセントコンベアのクレセント
チエーン上で作業を行わなくて済むので、空皿を
割る心配がない。このため、皿収入枠内の空皿が
なくなる前に皿収入箱を取り外して、空皿を補充
できるので、混雑時にも素早く対処できる。

また、使用済皿はカウンター内の料理人或いは
店員が適宜集め、空皿搬送用クレセントコンベア
のクレセントチエーン上に載置するだけで、厨房
内へ搬送される。この際、厨房内の空皿搬送用ク
レセントコンベアのクレセントチエーン上に仕切
りガイドを設けることにより、洗浄済空皿と混じ
り合うことがなくなる。また、仕切りガイドに皿
収納装置を連設することにより、使用済皿は皿収
納装置内に順次収納される。

（実施例） 本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図〜第４図に示すように、本考案に係る空
皿搬送機構を備えた回転飲食台１は以下の構成か
らなるものである。

上部にクレセントコンベア２を備えた基枠の外
側周縁にカウンターＣを設け、このカウンターＣ
と対向する基枠の内側周縁のやや低い位置に、隔
壁Ｗで仕切られた厨房Ｋ内へ突出させて空皿搬送
用クレセントコンベア３を設けてある。

この空皿搬送用クレセントコンベア３よりやや
低い位置の空皿搬送用クレセントコンベア３の外
側の基枠の周縁にまな板Ｂを設けてある。

厨房Ｋ内の空皿搬送用クレセントコンベア３上
の適宜位置に、下端部に支持ピン２６を有する皿
収入箱２５、固定枠２８および皿収入枠２７から
なる皿供給機構４を、皿収入枠２７を空皿搬送用
クレセントコンベア３上に設置し、この皿収入枠
２７上に皿収入箱２５を固定枠２８を介して載置
して配設してある。ここで、皿収入箱２５の下端
部の支持ピン２６は空皿Ｄが皿収入箱２５から落
下するのを防止するためのものであり、本実施例
では複数個設けてある。

空皿搬送用クレセントコンベア３のクレセント
チエーン５上に適宜間隔を隔てて皿引出ガイド６
を設けてある。

前記皿供給機構４および皿引出ガイド６により
空皿搬送機構Ａが構成されている。

また、厨房Ｋ内の空皿搬送用クレセントコンベ
ア３のクレセントチエーン５上を使用済皿ｄが搬
送されてきた際、洗浄済空皿Ｄと混じり合わない
ように仕切りガイド７を設けると共に、その使用
済皿ｄを積み上げて収納しておく皿収納装置８を
仕切りガイド７に連設してある。

第４図に示すように、商品（寿司）搬送用クレ
セントコンベア２および空皿搬送用クレセントコ
ンベア３の駆動機構は以下の構成からなるもので
ある。

商品（寿司）搬送用クレセントコンベア２およ
び空皿搬送用クレセントコンベア３の各隅角内方
にそれぞれスプロケツト９（外側）およびスプロ
ケツト１０（内側）をそれぞれ設け、その中の一
隅角を駆動スプロケツト１１および駆動スプロコ
ツト１２としてある。

空皿搬送用クレセントコンベア３の駆動スプロ
ケツト１２の駆動軸１４の基部を無段変速機２９
と連結し、この無段変速機２９の回転軸３０にベ
ベルギア３１を軸着してある。

このベベルギア３１と噛合するベベルギア３２
を軸着した介在駆動軸３３を駆動軸１４および駆
動スプロケツト１１の駆動軸１３間に設け、この
介在駆動軸３３にプーリー１６を固設してある。

商品（寿司）搬送用クレセントコンベア２の駆
動スプロケツト１１の駆動軸１３にプーリー１５
を固設してある。

これらのプーリー１５，１６間にＶベルト１７
を掛装してある。

商品（寿司）搬送用クレセントコンベア２の駆
動軸１３の基部を減速機１８と連結し、この減速
機１８の回転軸１９の被動プーリー２０とモータ
ー２１の回転軸２２に設けた被動プーリー２３と
の間にＶベルト２４を掛装してある。

以上の伝動はＶベルト、プーリーを介したが、
鎖車およびチエーンを介してもよい。

本考案に係る空皿供給機構を備えた回転飲食台
の駆動機構の作動は、まずモーター２１を駆動さ
せると、駆動プーリー２３、Ｖベルト２４、被動
プーリー２０を経て減速機１８により所望の速度
に減速され、減速機１８に基部を連結された商品
（寿司）搬送用クレセントコンベア２の駆動スプ
ロケツト１１の駆動軸１３を所望の速度および方
向に回転させる。

また、空皿搬送用クレセントコンベア３の駆動
スプロケツト１２は駆動軸１４の基部が無段変速
機２９に連結され、この無段変速機２９のベベル
ギア３１が介在駆動軸３３のベベルギア３２に噛
合され、この介在駆動軸３３に嵌装されたプーリ
ー１６と前記商品（寿司）搬送用クレセントコン
ベア２の駆動軸１３に嵌装されたプーリー１５と
の間にＶベルト１７が掛装され、商品（寿司）搬
送用クレセントコンベア２のプーリー１５と空皿
搬送用クレセントコンベア３のプーリー１６とは
両クレセントコンベア２，３が同方向に走行する
ように設けられているため、両駆動スプロケツト
１１，１２により同時走行され、両クレセントコ
ンベア２，３は同方向に搬送を行うことができ
る。

また、空皿搬送用クレセントコンベア３の搬送
速度は、無段変速機２９により調整したり、或い
は空皿搬送用クレセントコンベア３のクレセント
チエーン５上の皿引出ガイド６の設置間隔により
調整することができる。

なお、商品（寿司）搬送用クレセントコンベア
２および空皿搬送用クレセントコンベア３の駆動
機構は必ずしも本実施例と同様でなくてもよい。

（考案の効果） 本考案に係る空皿搬送機構を備えた回転飲食台
によれば、上部にクレセントコンベアを備えた基
枠のカウンターと対向する内側周縁のやや低い位
置に、厨房内へ突出させて空皿搬送用クレセント
コンベアを設けてあるため、この空皿搬送用クレ
セントコンベア上方に障害物となるものがないの
で、空皿搬送用クレセントコンベア上から空皿を
容易に取り出すことができる。

また、厨房内の空皿搬送用クレセントコンベア
上の適宜位置に、下端部に支持ピンを有する皿収
入箱、固定枠および皿収入枠からなる皿供給機構
を、空皿搬送用クレセントコンベア上に皿収入枠
を設置し、この皿収入枠上に皿収入箱を固定枠を
介して載置して配設し、空皿搬送用クレセントコ
ンベアのクレセントチエーン上に適宜間隔を隔て
て皿引出ガイドを設けてあるため、皿収入箱に多
数個の空皿を収入させることより、皿引出ガイド
の設置間隔に対応させて適宜間隔を隔てて空皿を
一枚ずつ確実に空皿搬送用クレセントコンベア上
に供給することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る空皿搬送機構を備えた回
転飲食台の平面図、第２図は第１図Ｘ−Ｘ線断面
図、第３図は皿供給機構の縦断面図、第４図は駆
動機構の略線説明図である。 主要部分の符号の説明、１……空皿搬送機構を
備えた回転飲食台、２……クレセントコンベア
（商品搬送用）、３……空皿搬送用クレセントコン
ベア、４……皿供給機構、５……クレセントチエ
ーン、６……皿引出ガイド、２５……皿収入箱、
２６………支持ピン、２７……皿収入枠、２８…
…固定枠、Ｃ………カウンター、Ｋ……厨房。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部にクレセントコンベア２を備えた基枠の外
   側周縁にカウンターＣを設け、カウンターＣと対
   向する基枠の内側周縁のやや低い位置に、厨房Ｋ
   内へ突出させて空皿搬送用クレセントコンベア３
   を設け、厨房Ｋ内の空皿搬送用クレセントコンベ
   ア３上の適宜位置に、下端部に支持ピン２６を有
   する皿収入箱２５、固定枠２８および皿収入枠２
   ７からなる皿供給機構４を、皿収入枠２７を空皿
   搬送用クレセントコンベア３上に設置し、この皿
   収入枠２７上に皿収入箱２５を固定枠２８を介し
   て載置して配設し、空皿搬送用クレセントコンベ
   ア３のクレセントチエーン５上に適宜間隔を隔て
   て皿引出ガイド６を設けてなる空皿搬送機構を備
   えた回転飲食台。