JPH0453424Y2 - - Google Patents
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- JPH0453424Y2 JPH0453424Y2 JP2941586U JP2941586U JPH0453424Y2 JP H0453424 Y2 JPH0453424 Y2 JP H0453424Y2 JP 2941586 U JP2941586 U JP 2941586U JP 2941586 U JP2941586 U JP 2941586U JP H0453424 Y2 JPH0453424 Y2 JP H0453424Y2
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- 230000002265 prevention Effects 0.000 claims description 7
- 239000013013 elastic material Substances 0.000 claims description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 3
- 229920001875 Ebonite Polymers 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、キヤビネツト等における抽斗の二重
引出し防止・オールロツク装置の改良に関するも
のである。
引出し防止・オールロツク装置の改良に関するも
のである。
キヤビネツト等に抽斗を多段に装架する場合、
各抽斗を同時に引き出して重心が移動することに
よる転倒を防止するための二重引出し防止装置
と、一つの錠で全ての抽斗をロツクするオールロ
ツク装置とを並設することは、実公昭52−29716
号公報や実公昭58−40208号広報或いは実公昭60
−15460号公報等により広く知られている。
各抽斗を同時に引き出して重心が移動することに
よる転倒を防止するための二重引出し防止装置
と、一つの錠で全ての抽斗をロツクするオールロ
ツク装置とを並設することは、実公昭52−29716
号公報や実公昭58−40208号広報或いは実公昭60
−15460号公報等により広く知られている。
その場合従来は、本体の側板内面に沿つて縦長
の作動杆を上下摺動自在に設け、該作動杆と各抽
斗の側面とに、作動杆を上昇させると互いに係合
して抽斗を引出し不能に係止する係止手段を設け
る一方、各抽斗の側面又は作動杆には、抽斗の引
出し動に伴つて前記作動杆を上昇させ、押し込み
動に伴つて作動杆を下降動させるようにしたガイ
ド手段を設けることにより、何れかの抽斗を引き
出せば作動杆が上昇して他の抽斗を引出し不能と
なるよう構成すると共に、本体に設けた錠の掛金
部を前記作動杆に関連させ、施錠操作にて前記作
動杆を上昇位置に保持することにより、一つの錠
で全ての抽斗をロツクするように構成されてい
る。
の作動杆を上下摺動自在に設け、該作動杆と各抽
斗の側面とに、作動杆を上昇させると互いに係合
して抽斗を引出し不能に係止する係止手段を設け
る一方、各抽斗の側面又は作動杆には、抽斗の引
出し動に伴つて前記作動杆を上昇させ、押し込み
動に伴つて作動杆を下降動させるようにしたガイ
ド手段を設けることにより、何れかの抽斗を引き
出せば作動杆が上昇して他の抽斗を引出し不能と
なるよう構成すると共に、本体に設けた錠の掛金
部を前記作動杆に関連させ、施錠操作にて前記作
動杆を上昇位置に保持することにより、一つの錠
で全ての抽斗をロツクするように構成されてい
る。
ところで、例えば脇机のように容量の異なる抽
斗を多段に装架したものの場合、最上段には小物
用として最も容量の小さい抽斗を装架しており、
この最上段の抽斗は、その重量も小さいので引出
しても重心の移動には殆ど影響せず、他の抽斗と
同時に引出したとしてもキヤビネツト等を転倒さ
せることはないのであるが、従来の二重引出し防
止装置は、何れかの抽斗を引出すと他の全ての抽
斗が引出し不能になるように構成しているから、
他の抽斗が引出されているとそれを一旦押し込ん
でから最上段の抽斗を引出さねばならない不便が
あり、特に最上段の抽斗は使用頻度が高いことか
ら、抽斗の押し込み、引出し操作が煩わしい問題
があつた。
斗を多段に装架したものの場合、最上段には小物
用として最も容量の小さい抽斗を装架しており、
この最上段の抽斗は、その重量も小さいので引出
しても重心の移動には殆ど影響せず、他の抽斗と
同時に引出したとしてもキヤビネツト等を転倒さ
せることはないのであるが、従来の二重引出し防
止装置は、何れかの抽斗を引出すと他の全ての抽
斗が引出し不能になるように構成しているから、
他の抽斗が引出されているとそれを一旦押し込ん
でから最上段の抽斗を引出さねばならない不便が
あり、特に最上段の抽斗は使用頻度が高いことか
ら、抽斗の押し込み、引出し操作が煩わしい問題
があつた。
他方、前記3つ以上の抽斗をオールロツク可能
とすると共に、そのうち一つのみ単独的な引出し
動が可能で、他の抽斗を二重引出し防止するに際
して、前記一つの垂直方向移動自在な作動杆にて
オールロツク作用と二重引出し防止作用との共用
にするには、当該作動杆の上下移動量を、オール
ロツク作用時と二重引出し防止作用時とで異なる
ように構成する必要があり、そのため前記作動杆
を上昇位置にて位置保持する手段として、実公昭
60−18105号公報に示すような挟持金具を使用す
ることは作用上不可能であつた。
とすると共に、そのうち一つのみ単独的な引出し
動が可能で、他の抽斗を二重引出し防止するに際
して、前記一つの垂直方向移動自在な作動杆にて
オールロツク作用と二重引出し防止作用との共用
にするには、当該作動杆の上下移動量を、オール
ロツク作用時と二重引出し防止作用時とで異なる
ように構成する必要があり、そのため前記作動杆
を上昇位置にて位置保持する手段として、実公昭
60−18105号公報に示すような挟持金具を使用す
ることは作用上不可能であつた。
本考案は、上記従来技術の問題を解消すること
を目的とするものである。
を目的とするものである。
すなわち本考案では、本体の左右側板間に3段
以上の抽斗を前後動自在に装架して成るキヤビネ
ツト等において、前記本体の左右側板のうち少な
くとも何れか一方の側板内面に縦長の作動杆を上
下動自在に設け、該作動杆と最上段抽斗以外の各
抽斗とには、当該作動杆の中途上昇位置において
最上段抽斗以外の各抽斗を引出し不能に係止する
係止手段を設け、前記本体には、前記作動杆をそ
の中途上昇位置に上昇したとき当該作動杆に設け
た係止体を挟持する弾性体製の位置保持手段を設
け、前記最上段抽斗以外の抽斗には、当該任意の
抽斗の引出し動にて作動杆が中途上昇位置に上昇
し、押し込み動にて前記位置保持手段による作動
杆の位置保持が解除するように作動杆を下降させ
るガイド手段を設けると共に、前記本体に設けた
錠の解錠にて前記位置保持手段による作動杆の位
置保持が解除して当該作動杆が上下動自在となる
ように関連させる一方、前記作動杆に隣接して引
上げ部材を上下動自在に設け、該引上げ部材を本
体に設けた錠の掛金に係合させ、前記作動杆と引
上げ部材とを、施錠に連動して前記作動杆の係止
体が前記位置保持手段の挟持部を越えて最大高さ
位置に上昇するように関連させ、前記作動杆に設
けた係止手段にて、当該作動杆の最大上昇位置に
おいて全抽斗を引出し不能に係止するように構成
したものである。
以上の抽斗を前後動自在に装架して成るキヤビネ
ツト等において、前記本体の左右側板のうち少な
くとも何れか一方の側板内面に縦長の作動杆を上
下動自在に設け、該作動杆と最上段抽斗以外の各
抽斗とには、当該作動杆の中途上昇位置において
最上段抽斗以外の各抽斗を引出し不能に係止する
係止手段を設け、前記本体には、前記作動杆をそ
の中途上昇位置に上昇したとき当該作動杆に設け
た係止体を挟持する弾性体製の位置保持手段を設
け、前記最上段抽斗以外の抽斗には、当該任意の
抽斗の引出し動にて作動杆が中途上昇位置に上昇
し、押し込み動にて前記位置保持手段による作動
杆の位置保持が解除するように作動杆を下降させ
るガイド手段を設けると共に、前記本体に設けた
錠の解錠にて前記位置保持手段による作動杆の位
置保持が解除して当該作動杆が上下動自在となる
ように関連させる一方、前記作動杆に隣接して引
上げ部材を上下動自在に設け、該引上げ部材を本
体に設けた錠の掛金に係合させ、前記作動杆と引
上げ部材とを、施錠に連動して前記作動杆の係止
体が前記位置保持手段の挟持部を越えて最大高さ
位置に上昇するように関連させ、前記作動杆に設
けた係止手段にて、当該作動杆の最大上昇位置に
おいて全抽斗を引出し不能に係止するように構成
したものである。
このように構成すると、各抽斗と作動杆との間
には、作動杆が最大上昇位置に上昇すると全抽斗
を引出し不能に係止する手段が設けられると共
に、施錠操作にて作動杆が、弾性体製の位置保持
手段における中途上昇位置を越えて最大上昇位置
に保持されるよう構成しているから、施錠によつ
て全ての抽斗が引出し不能にロツクされることに
なる。
には、作動杆が最大上昇位置に上昇すると全抽斗
を引出し不能に係止する手段が設けられると共
に、施錠操作にて作動杆が、弾性体製の位置保持
手段における中途上昇位置を越えて最大上昇位置
に保持されるよう構成しているから、施錠によつ
て全ての抽斗が引出し不能にロツクされることに
なる。
そして、解錠すると作動杆が位置保持手段にお
ける中途上昇位置を越えて下向きに下降して各抽
斗は引出し動自在となるが、最上段抽斗以外の任
意の抽斗を引出すと作動杆は中途高さ位置に上昇
し、本体に設けた弾性体製の位置保持手段にて係
止体を挟持することによつて、作動杆はその中途
上昇位置が保持され、最上段抽斗以外の各抽斗の
二重引出しを防止すると共に、引出した抽斗を押
し込むとガイド手段にて作動杆は下降して、何れ
の抽斗も引出し可能となる。
ける中途上昇位置を越えて下向きに下降して各抽
斗は引出し動自在となるが、最上段抽斗以外の任
意の抽斗を引出すと作動杆は中途高さ位置に上昇
し、本体に設けた弾性体製の位置保持手段にて係
止体を挟持することによつて、作動杆はその中途
上昇位置が保持され、最上段抽斗以外の各抽斗の
二重引出しを防止すると共に、引出した抽斗を押
し込むとガイド手段にて作動杆は下降して、何れ
の抽斗も引出し可能となる。
一方、最上段抽斗は、作動杆が最大上昇位置に
あるときしか引出し不能にはならないから、一旦
解錠すれば他の抽斗の引出し状態に関係なく自在
に引き出すことができることになる。
あるときしか引出し不能にはならないから、一旦
解錠すれば他の抽斗の引出し状態に関係なく自在
に引き出すことができることになる。
従つて本考案によれば、重心の移動に影響のあ
る抽斗のみについて二重引出しを防止するように
し、最上段の抽斗については他の抽斗の引出し状
態に関係なく自在に引出せるようにしたから、キ
ヤビネツト等の転倒を防止した上でなお且つ、必
要ないにも拘わらず抽斗を押込んだり引出したり
せねばならない煩わしさから解放され、延いては
事務作業等の作業性も向上できる効果を有する。
る抽斗のみについて二重引出しを防止するように
し、最上段の抽斗については他の抽斗の引出し状
態に関係なく自在に引出せるようにしたから、キ
ヤビネツト等の転倒を防止した上でなお且つ、必
要ないにも拘わらず抽斗を押込んだり引出したり
せねばならない煩わしさから解放され、延いては
事務作業等の作業性も向上できる効果を有する。
しかも、二重引出し防止機能とオールロツク機
能とは1本の作動杆を共用し、且つ該作動杆に隣
接する上下動自在な引上げ部材により、オールロ
ツク作用のみ起こさせるのでなるから、前記効果
を有するものでありながら構造が複雑化すること
もないのである。
能とは1本の作動杆を共用し、且つ該作動杆に隣
接する上下動自在な引上げ部材により、オールロ
ツク作用のみ起こさせるのでなるから、前記効果
を有するものでありながら構造が複雑化すること
もないのである。
次に、本考案を脇机に適用した場合の実施例を
図面に基づいて説明すると、図において1は脇机
で、その本体2の左右側板3,3の間には、容量
の異なる小・中・大の4段の抽斗4,5,6が支
持レール7を介して前後動自在に装架されてい
る。
図面に基づいて説明すると、図において1は脇机
で、その本体2の左右側板3,3の間には、容量
の異なる小・中・大の4段の抽斗4,5,6が支
持レール7を介して前後動自在に装架されてい
る。
前記本体2の右側板3の内面には、二重引出し
防止とオールロツクの機能を併有する縦長で断面
コ字状の作動杆8を上下動自在に支持されてい
る。
防止とオールロツクの機能を併有する縦長で断面
コ字状の作動杆8を上下動自在に支持されてい
る。
作動杆8と最上段抽斗4以外の各抽斗5,6と
には、当該作動杆の中途上昇位置において最上段
抽斗以外の各抽斗を引出し不能に係止する係止手
段を設け、且つ作動杆8には、その最大上昇位置
において最上段抽斗4の引出し動を不能にする係
止手段を設ける。
には、当該作動杆の中途上昇位置において最上段
抽斗以外の各抽斗を引出し不能に係止する係止手
段を設け、且つ作動杆8には、その最大上昇位置
において最上段抽斗4の引出し動を不能にする係
止手段を設ける。
その一実施例として、該作動杆8は、本体側板
3に向けて開口した状態に配設されており、その
基板部8aには、前記各抽斗4,5,6の側面に
向けて係止ピン9,10,10を突設すると共
に、前記各抽斗4,5,6のうち最上段抽斗4の
側面には、前記作動杆8が最大上昇位置に上昇し
たときのみ係合するようにしたストツパー21を
外向き突設する一方、中段及び下段の3つの抽斗
5,5,6の外側面にはガイド部材22を固着
し、そのストツパー部22bに、作動杆8が一定
寸法(h1)以上上昇すると係止ピン10に係合
するように構成する。
3に向けて開口した状態に配設されており、その
基板部8aには、前記各抽斗4,5,6の側面に
向けて係止ピン9,10,10を突設すると共
に、前記各抽斗4,5,6のうち最上段抽斗4の
側面には、前記作動杆8が最大上昇位置に上昇し
たときのみ係合するようにしたストツパー21を
外向き突設する一方、中段及び下段の3つの抽斗
5,5,6の外側面にはガイド部材22を固着
し、そのストツパー部22bに、作動杆8が一定
寸法(h1)以上上昇すると係止ピン10に係合
するように構成する。
なお、前記ストツパー部22bと、前記作動杆
8の各係止ピン10が嵌挿する傾斜ガイド溝22
bとを一体的に形成したガイド部材22は、前記
最上段抽斗4以外の抽斗5,5,6のうち任意の
抽斗の引出し動にて作動杆8が中途上昇位置に上
昇し、押し込み動にて後述する弾性体製の挟持体
15からなる位置保持手段による作動杆8の位置
保持が解除するように作動杆8を下降させるガイ
ド手段でもある。
8の各係止ピン10が嵌挿する傾斜ガイド溝22
bとを一体的に形成したガイド部材22は、前記
最上段抽斗4以外の抽斗5,5,6のうち任意の
抽斗の引出し動にて作動杆8が中途上昇位置に上
昇し、押し込み動にて後述する弾性体製の挟持体
15からなる位置保持手段による作動杆8の位置
保持が解除するように作動杆8を下降させるガイ
ド手段でもある。
また、前記作動杆8の上端部には、内向き水平
突出した係止片12aとその下方に設けた中間突
起12bとを有する係止体12を固着している。
突出した係止片12aとその下方に設けた中間突
起12bとを有する係止体12を固着している。
一方、本体2の上部で前端寄り部位には、上向
き開口した略コ字状の框部材13を固着し、該框
部材13における水平板13aの右端部に形成し
た切開き溝14に前記作動杆8を嵌挿すると共
に、該水平片13aの右端部には、前記作動杆8
をその中途上昇位置に上昇させたとき当該作動杆
8に設けた係止体12を挟持する弾性体製の位置
保持手段を設ける。すなわち、硬質ゴム等の弾性
体にて形成された側面視略上向き開口コ字状の挟
持体15を装着し、該挟持体15の前後挟持片1
5a,15a間に前記作動杆8に固着した係止体
12の係止片12aを側方から嵌挿している。
き開口した略コ字状の框部材13を固着し、該框
部材13における水平板13aの右端部に形成し
た切開き溝14に前記作動杆8を嵌挿すると共
に、該水平片13aの右端部には、前記作動杆8
をその中途上昇位置に上昇させたとき当該作動杆
8に設けた係止体12を挟持する弾性体製の位置
保持手段を設ける。すなわち、硬質ゴム等の弾性
体にて形成された側面視略上向き開口コ字状の挟
持体15を装着し、該挟持体15の前後挟持片1
5a,15a間に前記作動杆8に固着した係止体
12の係止片12aを側方から嵌挿している。
そして、前記挟持体15の前後一対の挟持片1
5a,15a間の内面中途高さ位置に、係止突起
15b,15bを相対向して設け、作動杆8を一
定の力以上で押上げれは前後挟持片15aが弾性
変形して係止片12aが上昇し、該係止片12a
が係止突起15bで支持されることにより、作動
杆8が中途高さ位置に上昇した状態に保持される
一方、作動杆8を一定の力で引下げれば、前後挟
持片15aが弾性変形して係止片12aは下降
し、作動杆8を下降するように構成している。前
記挟持体15を装着するに当つては、框部材13
の水平片13aに平面視凸状の嵌合孔16を穿設
し、挟持体15の下端部に形成した嵌合溝15c
を嵌合孔の細幅部16a側縁に被嵌係止するよう
にしている。
5a,15a間の内面中途高さ位置に、係止突起
15b,15bを相対向して設け、作動杆8を一
定の力以上で押上げれは前後挟持片15aが弾性
変形して係止片12aが上昇し、該係止片12a
が係止突起15bで支持されることにより、作動
杆8が中途高さ位置に上昇した状態に保持される
一方、作動杆8を一定の力で引下げれば、前後挟
持片15aが弾性変形して係止片12aは下降
し、作動杆8を下降するように構成している。前
記挟持体15を装着するに当つては、框部材13
の水平片13aに平面視凸状の嵌合孔16を穿設
し、挟持体15の下端部に形成した嵌合溝15c
を嵌合孔の細幅部16a側縁に被嵌係止するよう
にしている。
そして、前記作動杆8の上部には、上部に嵌合
突起17aを、下部にはピン17bをそれぞれ突
設して成る引上げ部材17を上下摺動自在に嵌挿
し、その嵌合突起17aを、前記作動杆8の上部
及び係止体12に形成した抜き孔18から本体2
内部に向けて突出させ、該係合部材12に、本体
2の上端部前面に固着した錠20の掛金部20a
嵌挿する一方、前記ピン17aは作動杆8の基板
部8aに穿設した長孔19内に嵌挿することによ
り、錠20を施錠するとその掛金部20aが上向
き回動し、引上げ部材17を介して作動杆8を最
大高さ位置まで引上げられる一方、錠20を解錠
すると、掛金部20aが下向き回動して引上げ部
材17を押し下げると共に、掛金部20aが一定
寸法下がると前記係止体12の中間突起12bに
接当して、作動杆8を強制的に押下げるように構
成している。
突起17aを、下部にはピン17bをそれぞれ突
設して成る引上げ部材17を上下摺動自在に嵌挿
し、その嵌合突起17aを、前記作動杆8の上部
及び係止体12に形成した抜き孔18から本体2
内部に向けて突出させ、該係合部材12に、本体
2の上端部前面に固着した錠20の掛金部20a
嵌挿する一方、前記ピン17aは作動杆8の基板
部8aに穿設した長孔19内に嵌挿することによ
り、錠20を施錠するとその掛金部20aが上向
き回動し、引上げ部材17を介して作動杆8を最
大高さ位置まで引上げられる一方、錠20を解錠
すると、掛金部20aが下向き回動して引上げ部
材17を押し下げると共に、掛金部20aが一定
寸法下がると前記係止体12の中間突起12bに
接当して、作動杆8を強制的に押下げるように構
成している。
以上の構成における作用を第7〜9図によつて
示すと、全抽斗4,5,5,6を押込んで施錠す
ると、作動杆8は引上げ部材17を介して最大高
さ位置に上昇し、各抽斗4,5,5,6のストツ
パー21及びストツパー部22aが係止ピン9,
10に係合し、全ての抽斗は引出し不能にロツク
される。
示すと、全抽斗4,5,5,6を押込んで施錠す
ると、作動杆8は引上げ部材17を介して最大高
さ位置に上昇し、各抽斗4,5,5,6のストツ
パー21及びストツパー部22aが係止ピン9,
10に係合し、全ての抽斗は引出し不能にロツク
される。
錠20を解錠すると、作動杆8は掛金部20a
にて強制的に下降させられるから、全ての抽斗
4,5,5,6は引出し動自在である。そのと
き、引上げ部材17も下向き移動し、しかも作動
杆8と引上げ部材17とはその上下動に関して互
いに拘束されないので、解錠状態では、作動杆8
のみが自由に上下動可能となる。
にて強制的に下降させられるから、全ての抽斗
4,5,5,6は引出し動自在である。そのと
き、引上げ部材17も下向き移動し、しかも作動
杆8と引上げ部材17とはその上下動に関して互
いに拘束されないので、解錠状態では、作動杆8
のみが自由に上下動可能となる。
そして、中段及び下段の抽斗5,5,6のうち
何れかを引出すと、係止ピン10がガイド溝20
aの下面で上向き案内されて作動杆8が一定寸法
(h1)上昇し、前記係止片12aが挟持体15で
支持されてその中途高さ位置に上昇した状態が保
持されることにより、他の中段及び下段の抽斗
5,5,6の引出しが不能となる一方、引き出し
た抽斗5を押し込むと、傾斜ガイド溝22aの上
面にて係止ピン10が押し下げられることによ
り、作動杆8は強制的に下降させられて各抽斗5
は引出し可能となる。
何れかを引出すと、係止ピン10がガイド溝20
aの下面で上向き案内されて作動杆8が一定寸法
(h1)上昇し、前記係止片12aが挟持体15で
支持されてその中途高さ位置に上昇した状態が保
持されることにより、他の中段及び下段の抽斗
5,5,6の引出しが不能となる一方、引き出し
た抽斗5を押し込むと、傾斜ガイド溝22aの上
面にて係止ピン10が押し下げられることによ
り、作動杆8は強制的に下降させられて各抽斗5
は引出し可能となる。
この場合、最上段の抽斗4のストツパー21
は、作動杆8が最大高さ位置に上昇したときしか
係止ピン9に係合しないから、中段及び下段の何
れかの抽斗5,5,6が引出されても当該最上段
の中途4は引出し自在である。また、前記引上げ
部材17のピン17bは作動杆8の長孔18に嵌
挿しているから、作動杆8が上昇しても引上げ部
材17は連れ上昇することはない。
は、作動杆8が最大高さ位置に上昇したときしか
係止ピン9に係合しないから、中段及び下段の何
れかの抽斗5,5,6が引出されても当該最上段
の中途4は引出し自在である。また、前記引上げ
部材17のピン17bは作動杆8の長孔18に嵌
挿しているから、作動杆8が上昇しても引上げ部
材17は連れ上昇することはない。
そして、全ての抽斗4,5,5,6を押し込ん
だ状態で錠20を施錠すると、錠20の掛金部2
0aが上向き回動することにより、作動杆8は前
記二重引出しの防止のための上昇位置より一定寸
法(h2)高い最大上昇位置に上昇し、抽斗はオ
ールロツクされる。
だ状態で錠20を施錠すると、錠20の掛金部2
0aが上向き回動することにより、作動杆8は前
記二重引出しの防止のための上昇位置より一定寸
法(h2)高い最大上昇位置に上昇し、抽斗はオ
ールロツクされる。
前記位置保持手段である弾性体製の挟持体15
は、前後一対の挟持片15a,15aを上向き突
出した断面コ字型であり、両挟持片15a,15
aの内面中途高さ位置に相対向して設けられた係
止突起15b,15bより上向きに越えた位置
に、作動杆8の係止体12が位置する中途上昇位
置と最大上昇位置とを設けることができるので、
3つ以上の抽斗のオールロツクのための作動杆の
高さ位置と二重引出し防止のための作動杆の高さ
位置とを異なるように設定することが至極簡単に
できるのである。
は、前後一対の挟持片15a,15aを上向き突
出した断面コ字型であり、両挟持片15a,15
aの内面中途高さ位置に相対向して設けられた係
止突起15b,15bより上向きに越えた位置
に、作動杆8の係止体12が位置する中途上昇位
置と最大上昇位置とを設けることができるので、
3つ以上の抽斗のオールロツクのための作動杆の
高さ位置と二重引出し防止のための作動杆の高さ
位置とを異なるように設定することが至極簡単に
できるのである。
このように、作動杆8を上昇させることによつ
て抽斗4,5,5,6を引出し不能に係止するに
際して、二重引出し防止として機能させる場合の
上昇位置と、オールロツクとして機能させる場合
との上昇位置とを変えることにより、中段及び下
段の抽斗5,5,6については二重引出し防止の
機能を保持すると共に、一つの錠20でオールロ
ツクするように構成したから、1本の作動杆に二
重引出し防止とオールロツクとの機能を併有せし
めた状態でなお且つ、最上段の抽斗を引出し動自
在にすることができ、構造を複雑にすることなく
抽斗の不必要な引出し操作を省略できるのであ
る。
て抽斗4,5,5,6を引出し不能に係止するに
際して、二重引出し防止として機能させる場合の
上昇位置と、オールロツクとして機能させる場合
との上昇位置とを変えることにより、中段及び下
段の抽斗5,5,6については二重引出し防止の
機能を保持すると共に、一つの錠20でオールロ
ツクするように構成したから、1本の作動杆に二
重引出し防止とオールロツクとの機能を併有せし
めた状態でなお且つ、最上段の抽斗を引出し動自
在にすることができ、構造を複雑にすることなく
抽斗の不必要な引出し操作を省略できるのであ
る。
なお、各抽斗を引出し不能に係止するための手
段及び作動杆上下ガイドするための手段は実施例
に限るものではなく、従来公知の各手段を転用で
きるのは言うまでもない。また、挟持体15は板
ばね等にて形成しても良いし、その形態も実施例
に限るものではなく、作動杆8を中途上昇位置に
弾性的に保持できるものであれば良いのである。
更に、実施例では、錠の掛金部20aと作動杆8
とは引上げ部材17を介して間接的に連動させた
が、錠20の掛金20aを係止片12a等に対し
て直接的に係合させるようにしても良い。
段及び作動杆上下ガイドするための手段は実施例
に限るものではなく、従来公知の各手段を転用で
きるのは言うまでもない。また、挟持体15は板
ばね等にて形成しても良いし、その形態も実施例
に限るものではなく、作動杆8を中途上昇位置に
弾性的に保持できるものであれば良いのである。
更に、実施例では、錠の掛金部20aと作動杆8
とは引上げ部材17を介して間接的に連動させた
が、錠20の掛金20aを係止片12a等に対し
て直接的に係合させるようにしても良い。
実施例のように引上げ部材17を介して連動さ
せると、作動杆8を真上方向に上昇させることが
できるので、作動杆8の上昇に際してのこじれを
無くし、作動をスムーズにできる利点がある。
せると、作動杆8を真上方向に上昇させることが
できるので、作動杆8の上昇に際してのこじれを
無くし、作動をスムーズにできる利点がある。
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
要部の分解斜視図、第2図は脇机の斜視図、第3
図は抽斗を抜いた脇机の斜視図、第4図は第2図
の−視断面図、第5図は第1図の−視平
面図、第6図は位置保持手段である挟持体の斜視
図、第7図は第4図の−視断面図、第8図は
第4図の−視断面図、第9図は第7図の−
視断面図、第10図はガイド部材の斜視図であ
る。 1……脇机、3……本体側板、4,5,6……
抽斗、8……作動杆、9,10……係止ピン、1
2……係止体、12a……係止片、12b……中
間突起、15……挟持体、20……錠、20a…
…掛金部、21……ストツパー、22……ガイド
部材、22a……ストツパー部、22b……ガイ
ド溝。
要部の分解斜視図、第2図は脇机の斜視図、第3
図は抽斗を抜いた脇机の斜視図、第4図は第2図
の−視断面図、第5図は第1図の−視平
面図、第6図は位置保持手段である挟持体の斜視
図、第7図は第4図の−視断面図、第8図は
第4図の−視断面図、第9図は第7図の−
視断面図、第10図はガイド部材の斜視図であ
る。 1……脇机、3……本体側板、4,5,6……
抽斗、8……作動杆、9,10……係止ピン、1
2……係止体、12a……係止片、12b……中
間突起、15……挟持体、20……錠、20a…
…掛金部、21……ストツパー、22……ガイド
部材、22a……ストツパー部、22b……ガイ
ド溝。
Claims (1)
- 本体の左右側板間に3段以上の抽斗を前後動自
在に装架して成るキヤビネツト等において、前記
本体の左右側板のうち少なくとも何れか一方の側
板内面に縦長の作動杆を上下動自在に設け、該作
動杆と最上段抽斗以外の各抽斗とには、当該作動
杆の中途上昇位置において最上段抽斗以外の各抽
斗を引出し不能に係止する係止手段を設け、前記
本体には、前記作動杆をその中途上昇位置に上昇
したとき当該作動杆に設けた係止体を挟持する弾
性体製の位置保持手段を設け、前記最上段抽斗以
外の抽斗には、当該任意の抽斗の引出し動にて作
動杆が中途上昇位置に上昇し、押し込み動にて前
記位置保持手段による作動杆の位置保持が解除す
るように作動杆を下降させるガイド手段を設ける
と共に、前記本体に設けた錠の解錠にて前記位置
保持手段による作動杆の位置保持が解除して当該
作動杆が上下動自在となるように関連させる一
方、前記作動杆に隣接して引上げ部材を上下動自
在に設け、該引上げ部材を本体に設けた錠の掛金
に係合させ、前記作動杆と引上げ部材とを、施錠
に連動して前記作動杆の係止体が前記位置保持手
段の挟持部を越えて最大高さ位置に上昇するよう
に関連させ、前記作動杆に設けた係止手段にて、
当該作動杆の最大上昇位置において全抽斗を引出
し不能に係止するように構成したことを特徴とす
るキヤビネツト等における抽斗の二重引出し防止
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2941586U JPH0453424Y2 (ja) | 1986-02-28 | 1986-02-28 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2941586U JPH0453424Y2 (ja) | 1986-02-28 | 1986-02-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62141867U JPS62141867U (ja) | 1987-09-07 |
JPH0453424Y2 true JPH0453424Y2 (ja) | 1992-12-15 |
Family
ID=33105902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2941586U Expired JPH0453424Y2 (ja) | 1986-02-28 | 1986-02-28 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0453424Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-02-28 JP JP2941586U patent/JPH0453424Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62141867U (ja) | 1987-09-07 |
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