JPH0452826Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はVHS（登録商標）並びにSVHS（登録
商標）方式のビデオカセツトレコーダーの全幅消
去ヘツド、回転ドラム、オーデイオ消去ヘツド
等、走行系の各部を掃除するためのクリーナーに
関するものである。

〔従来の技術〕

従来、カセツトケースにテンシヨンアーム規制
レバーを設けたものは存在しない。

〔考案が解決しようとする課題〕

ビデオデツキのヘツド等は、ビデオテープの鮮
明な画像を得るために、一定期間使用毎に掃除し
なければならないが、掃除用のクリーニングテー
プは薄いものより、厚地のものの方が当たりが柔
らかく、ヘツドを傷めにくく、又塵埃を確実に捕
らえるのに適しているのである。

ところが、厚地のクリーニングテープを使用す
る場合、ビデオデツキに取り付けられているビデ
オテープの安定走行のためのテンシヨンアームの
押圧により、クリーニングテープの走行が阻止さ
れるので、使用が不可能となるのである。

上記点に鑑み、本考案は薄地は勿論のこと厚地
のクリーニングテープをビデオデツキに使用した
場合に於いても、テンシヨンアームの押圧を規制
し、クリーニングテープのスムーズな走行を可能
にせんとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題を解決するため本考案のカセツト式ク
リーナーは、クリーニングテープを使用したカセ
ツト式クリーナーのカセツトケースのクリーニン
グテープ供給側に、クリーニングテープの内側に
圧接し、一定角度回動するテンシヨンアーム規制
レバーを設けて成るものである。

〔作用〕

本考案カセツト式クリーナーを第３図の如く、
ビデオデツキに装填すれば、供給側ローデイング
アーム及びテンシヨンアームがカセツト中のテー
プの内側に収まつており、カセツトケースの供給
側に設けたテンシヨンアーム規制レバーは、クリ
ーニングテープとローデイングアーム間に位置し
ている。

そして、ビデオデツキを作動させれば、ローデ
イングアームがテンシヨンアーム規制レバー及び
クリーニングテープを押し、テンシヨンアーム規
制レバーが僅かに回動し、ローデイングアームが
離れる前にテンシヨンアームが移動してきて、テ
ンシヨンアーム規制レバーを第４図矢印Ｂ方向に
押す、又クリーニングテープはローデイングアー
ムにより矢印Ａ方向に引き出される。

而して、テンシヨンアームがテンシヨンアーム
規制レバーを通常のテープを押す場合と同じ位置
まで押圧しようとしても、テンシヨンアーム規制
レバーは一定角度以上は回動しないので、テンシ
ヨンアームはその地点以上は回動することができ
ず、従つて、クリーニングテープへの押圧力は一
定限度で抑制されるか又は解除されるから、クリ
ーニングテープの走行に支障を来すことはなく、
ビデオデツキの回転ドラム等走行系の各部が掃除
されるのである。

〔実施例〕

以下本考案の実施例を図面に基づき説明すれ
ば、１は厚地のクリーニングテープ２を使用した
クリーナーのカセツトケースである。

３はテンシヨンアーム規制レバーであり、Ｌ型
に形成され、該テンシヨンアーム規制レバー３の
基端は、カセツトケース１のクリーニングテープ
供給側のテープガイド４を止着している下方螺子
５に一定角度外方に向け水平に回動可能に巻着さ
れている。

図面第１図では、テンシヨンアーム規制レバー
３の基端が外方に90度回動すると、カセツトケー
ス１の側板の内壁イにテンシヨンアーム規制レバ
ー３の水平部が当たり、それ以上回動しない様に
なつている。

そして、テンシヨンアーム規制レバー３の起立
部は、第２図に示す様にクリーニングテープ２の
内側に接触している。

６はビデオデツキ７のローデイングアームであ
り、該ローデイングアーム６はテープを引き出す
ためのもので、作動前は第３図に示す如く、テン
シヨンアーム規制レバー３の内側に位置してい
る。

８はビデオデツキ７のテンシヨンアームであ
り、該テンシヨンアーム８はテープの安定走行を
図るためのものである。

而して図中９は回転ドラム、１０は全幅消去ヘ
ツド、１１はオーデイオ消去ヘツド、１２はピン
チローラー、１３はインピーダンスローラーであ
る。

而して、本考案カセツトをビデオデツキ７に装
填し作動すれば、供給側のローデイングアーム６
は、第４図矢印Ａ方向にクリーニングテープ２を
引き出すが、それと同時にテンシヨンアーム規制
レバー３を回動させ、僅かに開くので、この時テ
ンシヨンアーム８が移動してきて、テンシヨンア
ーム規制レバー３を第４図矢印Ｂ方向に押すので
あるが、テンシヨンアーム規制レバー３はテンシ
ヨンアーム８が通常のテープを押圧するよりも弱
い押圧力とするか、或は押圧力を解除するためテ
ンシヨンアーム８が終点まで回動しない様、一定
角度でテンシヨンアーム規制レバー３の回動を止
めてある。

〔考案の効果〕

本考案によれば、厚地のクリーニングテープを
使用しても、テンシヨンアームの押圧力がテンシ
ヨンアーム規制レバーにより一定限度に規制、又
は押圧を解除されるため、クリーニングテープの
走行に支障を来すことはない。

従つて、回転ドラム、全幅消去ヘツド、オーデ
イオ消去ヘツド、ピンチローラー、インピーダン
スローラー等の走行系は容易に掃除されるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案カセツト式クリーナーの平面
図、第２図は同上の正面図、第３図及び第４図は
同上の使用状態を示した平面図である。 符号、１はカセツトケース、２はクリーニング
テープ、３はテンシヨンアーム規制レバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. クリーニングテープ２を使用したカセツト式ク
   リーナーのカセツトケース１のクリーニングテー
   プ供給側にクリーニングテープ２の内側に圧接
   し、一定角度回動するテンシヨンアーム規制レバ
   ー３を設けて成るビデオデツキのカセツト式クリ
   ーナー。