JPH0452724Y2 - - Google Patents

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JPH0452724Y2
JPH0452724Y2 JP1986038123U JP3812386U JPH0452724Y2 JP H0452724 Y2 JPH0452724 Y2 JP H0452724Y2 JP 1986038123 U JP1986038123 U JP 1986038123U JP 3812386 U JP3812386 U JP 3812386U JP H0452724 Y2 JPH0452724 Y2 JP H0452724Y2
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optical cable
housing
thermosetting resin
gas dam
gas
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はガスダム付光ケーブルに関するもので
ある。更に詳述すれば本考案はガスダム部内に注
入された硬質樹脂と筐体との間に発生する応力を
効果的に緩和できるガスダム付光ケーブルに関す
るものである。
[従来の技術] 光フアイバは光フアイバ母材を線引して製造さ
れるものであるが、顕微鏡的に観察するとその表
面には微小な傷が存在することが知られている。
これらの光フアイバの微小傷は周囲環境によつて
大きく成長する懸念があり、酷いときには光フア
イバの破壊につながる場合がある。
一方、光フアイバは湿気に対して弱いことが知
られている。
このため光フアイバを心線として用いた光ケー
ブルでは湿気が存在した状態で応力が加わると、
光フアイバ心線の損傷が進行し、その結果安定し
た伝送特性を保持できなくなるという懸念があ
る。このような湿気と応力がかかる場所としては
光ケーブルの接続部等が上げられる。
そこで光ケーブル等ではガスダム部を設け、そ
こより不活性ガス(通常、窒素ガス)を封入し、
当該光ケーブル内に湿気が侵入するのを阻止する
ようにしている。
このガスダム部に関する構造は現在までに種々
提案されており、その構成はメカニカルシール形
と樹脂注入シール形とに大別される。
このうちメカニカルシール形は構造が複雑で且
つ部品点数も多く、その上組立作業にも多くの工
程を必要とするという難点がある。
これに対して樹脂注入シール形は、ガスダム部
に熱硬化性樹脂を注入するだけでよいことから広
く採用されている。
第2図は従来の代表的なガスダム付光ケーブル
を示したものである。
第2図において、1は光ケーブル、2は光ケー
ブル1の端部に位置するガスダム部の総称であ
る。
このガスダム部2の外周は筐体5と、その筐体
5と光ケーブル1側端末部とを封止する熱収縮チ
ユーブ7と、前記筐体5の光ケーブル1の端部外
被を段剥ぎして露出した光フアイバ心線の先端側
を封止する整列版4とからなつている。
そしてこの整列版4には、図示しないが、光ケ
ーブル1の端部外被を段剥ぎして露出した光フア
イバ心線の先端側を挿通固定することができる複
数個の心線挿通孔、アーム10を挿通固定できる
アーム孔及び樹脂注入孔がそれぞれ開口されてい
る。
また、筐体5の横面にはガスパイプ挿通孔が開
口されており、このガスパイプ挿通孔にはガスパ
イプ9が挿通固定されている。このガスパイプ9
の一端は図示しない不活性ガス供給装置に接続さ
れ、その他端は光ケーブル1内に連通するように
なつている。
即ち、ケーブル1の端部を段剥ぎして露出した
光フアイバ心線3の大半は筐体5内に収容されて
おり、そしてその筐体5内に収容できない光フア
イバ心線3の先端側は整列板4の心線挿通孔を通
して筐体5外に導出されている。
また第2図において、9は光ケーブル1内に不
活性ガスを封入するガスパイプ、6は筐体5内に
注入硬化した熱硬化性樹脂である。
この熱硬化性樹脂6は光ケーブル1内に封入し
たガスの外部漏洩防止、外部からの湿気の浸透防
止及び機械的保護作用を有するように硬質のもの
である。
なおまた第2図において、8は光ケーブル1の
テンシヨンメンバ、10はテンシヨンメンバ8を
整列板4に固定するアーム、11は光ケーブル1
の外被と筐体5内の熱硬化性樹脂6とを接着する
接着剤、12は光ケーブル1の段剥ぎした光ケー
ブル1本体側端部を目止めする樹脂(筐体5内に
注入する熱硬化性樹脂6と同一材質)、7は筐体
5とその筐体5の光ケーブル1本体側とを一体的
に被覆して封止する熱収縮チユーブである。
次に、第2図のガスダム部2の製作順序につい
て説明する。
まず、ガスダム部2を形成する光ケーブル1の
端末外被を段剥ぎする。
次に、後述するガスダム部2の筐体5内に注入
する硬質熱硬化性樹脂6が光ケーブル1内に入り
込まないようにするため、段剥ぎした光ケーブル
1本体側端部に予め目止め用樹脂12を塗布す
る。
次に、光ケーブル1を段剥ぎして露出したテン
シヨンメンバ8の先端部をアーム10の先端に一
体的に固定する。この固定には加締め固定か、接
着剤による接着固定かのいずれかの方法が採られ
る。
次に、ガスパイプ9を筐体5の横面から挿通固
定する。それからガスパイプ9の一端側は図示し
ない不活性ガス供給装置に接続し、その他端側は
光ケーブル1内に連通させる。
次に、段剥ぎして露出した光フアイバ心線3を
整列板4の心線挿通孔に挿通する。
次に、筐体5とその筐体5の光ケーブル1本体
側とを一体的に熱収縮チユーブ7で被覆し、それ
から熱風等で熱収縮させて封止する。
次に、整列板4に設けられている図示しない樹
脂注入孔より筐体5内に熱硬化性樹脂6を注入
し、自然硬化か、加熱硬化により硬化する。
さて、このように得られた第2図に示すような
従来のガスダム付光ケーブルにおいて、ガスダム
部2の筐体5内壁面には注入硬化した硬質熱硬化
性樹脂6が直接且つ強力に接着している。
このように筐体5の内側に注入硬化した硬質熱
硬化性樹脂6が直接且つ強力に接着していると、
筐体5と硬質熱硬化性樹脂6とは独自に伸縮する
ことができないので周囲環境の温度変化につれて
筐体5の伸縮作用に追従して一体的に伸縮するこ
とになる。
ところで筐体5と熱硬化性樹脂6とは材質が異
なることから、当然ながら両者の線膨張係数が異
なることとなり、その結果熱硬化性樹脂6は筐体
5の近傍に位置とその中心部とで、応力分布が不
均一となり、これが原因となつて光フアイバ心線
3に大きな応力がかかることになる。このような
応力がかかると光フアイバ心線3はマイクロベン
ドを受けることとなり、その結果光フアイバ心線
3表面にある微小傷が大きくなつて光ケーブル1
の伝送特性を著しく損なうという難点があつた。
[考案が解決しようとする課題] 本考案は、前記した従来技術の欠点を解決すべ
く検討の結果なされたものであつて、その目的と
するところは、線膨脹係数が異なる筐体とその筐
体内に注入硬化する硬質熱硬化性樹脂とを用いて
ガスダム部を構成してもガスダム内に収容された
光フアイバ心線に発生する応力損傷を完全に抑止
でき、その結果長期に亘り高度な伝送特性を発揮
できるガスダム付光ケーブルを提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 本考案の要旨するところは、外被を段剥ぎして
光フアイバ心線を露出させた光ケーブル端部を収
容できる筐体と、その筐体の光ケーブル本体側と
光ケーブル本体端部とを一体的に被覆封止できる
熱収縮チューブと、筐体の露出光フアイバ心線先
端側を封止できると共にその心線挿通孔とアーム
孔とがそれぞれ開口されている整列版と、筐体の
横面に開口されているガスパイプ孔に挿通固定さ
れ且つその先端側が光ケーブル本体端部に連通さ
れているガスパイプと、筐体内に注入硬化された
硬質熱硬化性樹脂とから成るガスダム部を有する
ガスダム付光ケーブルにおいて、筐体内壁面側に
筐体内壁面と熱硬化性樹脂との直接接合を抑止で
きる隔離材を配置して成ることを特徴とするガス
ダム付光ケーブルにある。
[作用] 本考案は筐体内壁面側に筐体内壁面と硬質硬化
性樹脂との直接接合を抑止できる隔離材を配置し
たので、線膨脹係数が異なる筐体とその筐体内に
注入硬化する硬質熱硬化性樹脂とを用いてガスダ
ム部を構成しても、周囲環境の温度変化によつて
筐体と硬質熱硬化性樹脂との間に線膨張係数の差
が生じても、硬質熱硬化性樹脂は筐体の伸縮作用
に追従することなく独自に伸縮して応力を完全に
緩和し、その結果硬質熱硬化性樹脂の中心部と筐
体近傍とにおける応力分布を均一化してガスダム
内に収容された光フアイバ心線に発生する応力損
傷を完全に抑止でき、それにより長期に亘り高度
な伝送特性を発揮できるガスダム付光ケーブルを
提供できることにある。
[実施例] 次に、本考案のガスダム付光ケーブルの一実施
例を図面により説明する。
第1図は本考案のガスダム付光ケーブルの一実
施例を示した縦断面図を示したものである。
第1図において、第2図に示す従来例と同一符
号は同一部分を示し、本考案においては、光ケー
ブル1の筐体5内に注入された硬質熱硬化性樹脂
6と筐体5との間に、その両者6,5間の直接的
な接合を阻止する隔離材13を設けたことを特徴
とするものである。
しかして、図示の実施例においては、隔離材1
3として筐体5と樹脂6との間にプラスチツクフ
イルムを設けた場合を示した。
従つて前記構成より成る本考案によれば、周囲
環境の温度変化によつて筐体5と硬質熱硬化性樹
脂6との間に線膨張係数の差を生じても、硬質熱
硬化性樹脂6は筐体5の伸縮作用に追従すること
なく、独自に伸縮することができる。その結果、
硬質熱硬化性樹脂6はその中心部と筐体5の近傍
とにおける応力分布が均一となるため、光フアイ
バ心線3に加わる応力を従来よりも大幅に軽減で
き、それによつて光フアイバ心線3のマイクロベ
ンドによる損傷悪化を完全に抑止して高信頼性の
伝送特性を発揮することができる。
なお、この一実施例においては、隔離材13と
して筐体5と硬質熱硬化性樹脂6との間にプラス
チツクフイルムを設けた場合について例示した
が、これに代えて筐体5の内壁に離型剤塗布層を
形成するようにしてもよい。
また、本考案は、光フアイバ心線3と共にメタ
ル通信線を複合配列した、いわゆる光複合ケーブ
ル(光ケーブルの一種)に適用することに問題は
ない。
[考案の効果] 本考案は以上のように、線膨脹係数が異なる筐
体とその筐体内に注入硬化する硬質熱硬化性樹脂
とを用いてガスダム部を構成してもガスダム内に
収容された光フアイバ心線に発生する応力損傷を
完全に抑止でき、その結果長期に亘り高度な伝送
特性を発揮できるガスダム付光ケーブルを提供で
きるものであり、工業上有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るガスダム付光ケーブルの
一実施例を示す縦断面図、第2図は従来形ガスダ
ム付光ケーブルの内部構造を示す縦断面図であ
る。 1……光ケーブル、2……ガスダム部、3……
光フアイバ心線、5……筐体、6……樹脂、9…
…ガスダムパイプ、13……隔離材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 外被を段剥ぎして光フアイバ心線を露出させ
    た光ケーブル端部を収容できる筐体と、該筐体
    の前記光ケーブル本体側と該光ケーブル本体端
    部とを一体的に被覆封止できる熱収縮チユーブ
    と、前記筐体の前記露出光フアイバ心線先端側
    を封止できると共に該心線挿通孔とアーム孔と
    がそれぞれ開口されている整列版と、前記筐体
    の横面に開口されているガスパイプ孔に挿通固
    定され且つその先端側が前記光ケーブル本体端
    部に連通されているガスパイプと、前記筐体内
    に注入硬化された硬質熱硬化性樹脂とから成る
    ガスダム部を有するガスダム付光ケーブルにお
    いて、前記筐体内壁面側に該筐体内壁面と前記
    熱硬化性樹脂との直接接合を抑止できる隔離材
    を配置して成ることを特徴とするガスダム付光
    ケーブル。 2 実用新案登録請求の範囲第1項記載のガスダ
    ム付光ケーブルにおいて、筐体内に注入された
    硬質熱硬化性樹脂と筐体との直接的な接合を阻
    止する隔離材として、前記筐体と前記硬質熱硬
    化性樹脂との間にプラスチツクフイルムが設け
    られて成ることを特徴とするガスダム付光ケー
    ブル。 3 実用新案登録請求の範囲第1項記載のガスダ
    ム付光ケーブルにおいて、筐体内に注入された
    硬質熱硬化性樹脂と筐体との直接的な接合を阻
    止する隔離材として、前記筐体の内壁に離型剤
    塗布層が形成されて成ることを特徴とするガス
    ダム付光ケーブル。 4 実用新案登録請求の範囲第1項〜第3項のい
    ずれかに記載のガスダム付光ケーブルにおい
    て、光フアイバ心線と共にメタル通信線が複合
    配列されて成ることを特徴とするガスダム付光
    ケーブル。
JP1986038123U 1986-03-14 1986-03-14 Expired JPH0452724Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1986038123U JPH0452724Y2 (ja) 1986-03-14 1986-03-14

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JPS62151509U JPS62151509U (ja) 1987-09-25
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5611413A (en) * 1979-07-09 1981-02-04 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Cable with gas dam and its production

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5611413A (en) * 1979-07-09 1981-02-04 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Cable with gas dam and its production

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JPS62151509U (ja) 1987-09-25

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