JPH045112B2 - - Google Patents

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JPH045112B2
JPH045112B2 JP10146184A JP10146184A JPH045112B2 JP H045112 B2 JPH045112 B2 JP H045112B2 JP 10146184 A JP10146184 A JP 10146184A JP 10146184 A JP10146184 A JP 10146184A JP H045112 B2 JPH045112 B2 JP H045112B2
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JP10146184A
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、建築物等の外壁仕上方法に関するも
のであり、防水性があり、透湿性が良好であるよ
うな弾性系外壁仕上塗料により、建築物等の外壁
仕上を行う方法に関するものである。 従来より、建築物等の外壁仕上方法として各種
の塗料が用いられ、特に建築物等のヘアークラツ
クに追従し防水性能を有する外壁仕上塗料とし
て、アクリル系、ポリウレタン系、クロロプレン
系、シリコーン系樹脂組成物などをバレンダーと
した弾性仕上塗料が広く用いられている。しか
し、これらの弾性仕上塗料は水蒸気透過性がほと
んどないため、建築物等の室内で発生した水蒸気
を外壁より排出できず、建築物等の躯体内での内
部結露による、木材腐敗、カビの発生、強度低下
等の各種弊害や、塗膜自体のフクレ、ハガレ等の
弊害が生じていた。 また、砂壁状の塗料などは防水性がなく外壁外
表面から雨水等の侵入を許し、複層模様系の塗料
についても、それ自体は防水性があるが、水蒸気
透過性には乏しく、またクラツク追従性もないた
めヘアークラツク等からの雨水の侵入を許し充分
な防水機能を有しているとは言えない。 本発明は以上のような従来外壁仕上塗料では充
分に機能していない、防水性と透湿性を有する塗
料を建築物等の外壁仕上として用いることによ
り、建築物等の外壁外表面からの雨水等の侵入を
防ぎ合わせて、室内で発生した水蒸気を速やかに
排出させ、その結果、フクレ、ハガレ、凍害によ
る塗膜劣化等を未然に防止し、塗膜自体を保護す
ること、及び、建築物外壁内での内部結露防止、
外壁室内表面での表面結露の防止、前記結露によ
る、カビの発生、腐敗、材料の強度低下、断熱材
の断熱性能低下などの各種弊害を防止することを
目的とする。 本発明に用いる建築物等の外壁仕上塗料は、熱
可塑性又は熱硬化性樹脂又は水ガラス、コロイダ
ルシリカ、セメントなどの無機質系バインダーを
使用し、それに、有機質又は無機質の各種充填材
や骨材と、各種体質顔料、添加剤などを混合し、
塗膜形成後、水分子より小さく水蒸気分子より大
きな多量の微少孔を有するような塗料、又は、前
記各種バインダー及び塗膜主構成物の水蒸気拡散
抵抗が小さいような塗料、あるいは前記各種バイ
ンダーに多孔質の微細充填剤を混合した塗料、そ
の他の機能により水蒸気は透過するが、水分子は
透過しないような塗膜を形成する有弾性塗料であ
る。なお、施工上に於いて下塗剤や仕上材が必要
となる場合においても、透湿性が良好な材料を使
用する。 建築物等の外壁仕上方法として、本発明による
方法を用いることにより、建築物外壁外表面から
の雨水の侵入を防止する。この防水機能は建築物
の外壁が収縮等によりヘアークラツクを生じた場
合でも、仕上塗料の弾性機能により良好に作用す
る。また、一般に建築物内部のほうが外気よりも
水蒸気圧が高いため、その圧力差によつて建築物
等の躯体内で水蒸気移動が室内側から外気側へ生
じるが、外壁外表面に透湿抵抗が大である材料が
存在すると、水蒸気移動が、透湿抵抗が大である
材料の室内側で妨げられ、その結果、水蒸気の凝
集による内部結露の発生、内部結露の発生に伴う
カビの発生や断熱材の断熱性能低下や木材等の有
機質材料の腐敗や構造体の強度低下が生じる。ま
た透湿抵抗が大である外壁外表面仕上材料が塗料
である場合には、塗料のフクレやハガレが生じた
り、寒地においては凍害による塗膜劣化やウキが
生じる。ところが、本発明による外壁外表面の仕
上方法を用いることにより前記のような内部結露
の発生による弊害や塗膜自体の弊害を防止するこ
とが可能となる。 前述のように、建築物外壁躯体での内部結露は
合接する躯体材料において、外気側材料の透湿抵
抗が室内側材料の透湿抵抗よりも大きい場合に、
その界面へ室内側から流入してくる水蒸気より
も、界面より外気側へ流出する水蒸気の方が少な
くなるため、躯体全体の水蒸気移動量が多い場合
には、その界面において水蒸気が凝集したもので
あるから、建築物外壁外表面の仕上に用いる形成
塗膜の透湿抵抗は、その下地となる材料、つま
り、形成塗膜を建築物外壁外表面に施工する前に
外壁表面材となる材料の透湿抵抗よりも小さくな
ければならない。表−1は、本発明に基づく建築
物外壁外表面仕上方法の対象となりうる下地材料
の透湿抵抗値を示したものであり、本発明に基づ
く仕上方法に用いる塗料の塗膜形成後の透湿抵抗
は、2.0m2hmmHg/g以下でなければならない。
なお、この透湿抵抗値は、後述する比較実験例に
よつても明らかである。
【表】 同様にして、本発明に基づく仕上方法に用いる
塗料の塗膜形成後の透水量は、JIS A 6910に準
ずる試験方法において0.5ml以下とする。本来、
透水量は、0であるべきであるが、本発明に基づ
いて使用される塗料組成物は、塗膜形成後、水蒸
気透過性が良好であり、多少の雨水が侵入して
も、再び水蒸気となつて排出されるため、透水量
が0である必要はない。しかし、透水量が0.5ml
を越えると、侵入水は躯体内部を移動し蓄積され
るため、防水性を有しているとは言えない。した
がつて、本発明に基づく建築物の外壁仕上方法に
用いる塗料は、塗膜形成後、透水量が0.5ml以下
の必要がある。 また、鉄筋コンクリート造などに生ずるヘアー
クラツクは通常0.5mm〜3mmであり、このヘアー
クラツクに追従しなければ、形成塗膜にもクラツ
クが生じ防水機能を失う。従つて、本発明に用い
る塗料は、後述するゼロスパンテンシヨン試験に
おいて3mm以上の性能を有するものでなければな
らない。 以上の理由により、本発明に基づく建築物の外
壁仕上方法に用いる塗料としては、塗膜形成後、
透水量が0.5ml以下、透湿抵抗が2.0m2hmmHg/g
以下、ゼロスパンシヨンが3mm以上の性能を有す
る必要がある。 次に本発明に基づく建築物の外壁仕上方法と従
来の仕上方法の比較を行つた実験結果を実施例と
して示す。 〈比較実験方法〉 第1図に示すように温湿度を調整可能なA室及
びB室の恒温恒湿室の境界壁に、後述する試験体
作製方法により作製した試験体5を設置し、A室
及びB室の温湿度を変化させて、試験体の含水率
分布、温度分布を測定した。なお、透水量の測定
はJIS A 6910による透水ロート試験方法で行
い、透湿抵抗の測定は、ASTM−E96シート状材
料の透湿試験方法より、ゼロスパンテンシヨンの
測定は、第3図のように、50mm×100mmの厚手の
粘着テープ7に、50mm×50mm×厚さ5mmの石綿ス
レート板8を2枚、すき間の生じないように張り
付け、試験用弾性系塗料9を均一な厚みとなるよ
うに吹付けを行い試験体とし、14日間標準状態
(20℃、60%RH)にて養生した後、粘着テープ
7をはがし、長手方向の両端を固定し、毎分5mm
の速度で引張り、試験用弾性塗料が破断した時点
の引張距離を測定値とした。 本発明に基づく外壁仕上用塗料としての物性値
を満たす塗料組成例を表−2に、比較実験に使用
した供試塗料を表−3に、実験を行つた環境条件
を表−4に示す。
【表】
【表】
【表】 Γ試料作製方法 第2図に示すように、表面精度のよい厚さ5
mm×巾300mm×高さ300mmのモルタル板1を作製
し、それを9枚重ね合せ、一方の面にモルタル
板と同寸法のポリスチレンフオーム2を重ね合
せ、周囲を厚さ200μのアルミニウムテープ3
で接着シールする。この際、モルタル間および
モルタル、ポリスチレンフオーム間の接触界面
に、T型熱電対を、すき間の生じないように埋
め込む。以上のように作製した期体のモルタル
板側表面4に、供試材料(a)アクリルゴム系弾性
塗料、(b)砂壁状吹付材、(c)透湿防水弾性塗料を
塗装し、供試体とした。 Γ比較実験の結果 それぞれの供試体を第1図に示されるよう
に、B室側に供試材料が面するようにA室とB
室の境界壁に設置し、表−4のように温湿度及
び風速設定を行い、各層間の温度変化を測定
し、定常状態になつてから24時間後に供試体を
取りはずし、アルミニウムテープ3をはがした
後、モルタル板重量を測定し、試験開始前の重
量及び絶乾重量との比較より重量含水率を測定
した。また、形成塗膜の表面状態を観察した。
それぞれの条件における含水率、温度分布等を
第4図〜第5図に示す。図中の番号a〜cは、
それぞれ表−3の材料符号を示すが、定常時に
おける温度分布は、ほぼ同一の変化を示すが、
含水率は明らかに材料の透湿抵抗により異な
る。透湿抵抗が2.0m2hmmHg/g以下である、
砂壁状吹付材及び透湿防水弾性塗料は、B室温
度が0℃でも5℃でもA室側(高温側)では含
水率は高いが、B室側では、低含水率を示し、
A室側からちの水蒸がB室側へ排出されている
ことを示している。 また、A室を20℃、60%、B室を0℃、60%
に設定して、1ケ月の長期実験を行つたとこ
ろ、弾性系吹付材は、フクレを生じ、その界面
に水が蓄積されたが、透湿防水弾性塗料には、
外観上異常はみられなかつた。 以上の実験結果より、透湿抵抗が2.0m2hmm
Hg/g以下であり、透水量が0.5ml以下であり、
ゼロスパンテンシヨンが3mm以上であるような塗
膜を形成する塗料を建築物外壁外表面仕上材とす
る建築物外壁外表面仕上方法は、内部結露の防
止、塗膜自体の保護が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、比較実験に用いた温湿度差環境実験
装置の要部断面図であり、第2図は、比較実験に
使用する試験体の斜視図であり、第3図は、ゼロ
スパンテンシヨンに使用する供試体の外観斜視図
であり、第4図、第5図は、比較実験の実験結果
である含水率、温度分布をA室の界面からの距離
ごとに示すグラフである。 1……モルタル板、2……ポリスチレンフオー
ム、3……アルミニウムテープ、4……モルタル
板表面、5……供試体、6……フアン、7……粘
着テープ、8……石綿スレート板、9……試験用
弾性系塗料。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 建築物等の主要構成部材として、鉄筋コンク
    リート造、鉄骨コンクリート造、鉄筋鉄骨コンク
    リート造、PC板造、ALC板造、木造外壁モルタ
    ル造等を用いた外壁の表面仕上方法として、JIS
    A 6910による試験方法で透水量が24時間当り
    0.5ml以下であり、透湿抵抗として、2.0m2hmm
    Hg/g以下であり、ゼロスパンテンシヨンが3
    mm以上あるような塗膜を形成する塗料組成物を用
    いることを特徴とする建築物等の外壁仕上方法。
JP10146184A 1984-05-18 1984-05-18 建築物等の外壁仕上方法 Granted JPS60246950A (ja)

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JP10146184A JPS60246950A (ja) 1984-05-18 1984-05-18 建築物等の外壁仕上方法

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JP10146184A JPS60246950A (ja) 1984-05-18 1984-05-18 建築物等の外壁仕上方法

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JPS60246950A JPS60246950A (ja) 1985-12-06
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JPS60246950A (ja) 1985-12-06

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