JPH0451019Y2 - - Google Patents

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JPH0451019Y2
JPH0451019Y2 JP1614787U JP1614787U JPH0451019Y2 JP H0451019 Y2 JPH0451019 Y2 JP H0451019Y2 JP 1614787 U JP1614787 U JP 1614787U JP 1614787 U JP1614787 U JP 1614787U JP H0451019 Y2 JPH0451019 Y2 JP H0451019Y2
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ring
trager
piston
cooling pipe
annular cooling
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、例えばデイーゼルエンジンのピス
トンに係り、特に、熱負荷が高いピストンにおい
て、寸法上の種々の制約を受けることなく、リン
グトレーガのトツプリング装着用環状溝を効率良
く冷却するためにリングトレーガ及び環状冷却パ
イプが一体に鋳込まれるピストンに関するもので
ある。
〔従来の技術〕
デイーゼルエンジンのアルミニウム製の従来の
ピストンについて、第6図により説明する。ピス
トン10の側面上部には、リングトレーガ12が
その外周部面を露出するように一体的に鋳込ま
れ、リングトレーガ12の外周部面には、トツプ
リング(図示せず)が装着される環状溝14が形
成されている。直接燃焼室用凹所16はピストン
10の上面の中央部に形成される。環状空洞18
は、塩中子等を使用して形成され、リングトレー
ガ12の内周部面と直接燃焼室用凹所16の面と
からほぼ等距離の所に位置している。オイル供給
孔20は、ピストン10の下部から上方へ延び、
環状空洞18に達している。オイルジエツト(図
示せず)から噴出された噴出オイル22はオイル
供給孔20の下端に達し、オイルは、オイル供給
孔20を介して環状空洞18へ導かれ、環状溝1
4内のトツプリング及び直接燃焼室用凹所16を
冷却する。なお、環状溝30は、鋳造前及び鋳造
中においては、まだ、形成されておらず、ピスト
ン10の鋳造後にリングトレーガ12の外周部面
に切削等により形成される。
環状空洞18は塩中子等を使用して形成される
が、ピストン10の所定の強度を確保するため
に、環状空洞18からリングトレーガ12の内周
部面及び直接燃焼室用凹所16の壁面までの距離
は適切な値に設定される必要があり、塩中子の位
置、寸法及びそれらの精度等、設計上の制約が多
くなつている。また、ボア径の小さい直接噴射式
デイーゼルエンジン用ピストン、コンプレツシヨ
ンハイトの低いピストン及びハイトツプリングの
ピストンでは、塩中子等により環状空洞18を形
成すること自体が、強度確保上、困難となつてい
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
そこで、この出願人は、先の実用新案登録出願
において、第4図及び第5図に示されるようなピ
ストン構造を開示した。第4図では、デイーゼル
エンジン用アルミニウム製ピストン10におい
て、環状冷却パイプ24は、円周部状の横断面を
有し、リングトレーガ12に沿つて周部方向へ一
周部し、内部に環状空洞18を区画している。環
状冷却パイプ24はリングトレーガ12の内周部
に圧入、又はろう付け等により固定され、環状冷
却パイプ24の外周部はリングトレーガ12の内
周部に固定される。環状冷却パイプ24は、リン
グトレーガ12の内周部に固定された状態におい
て、リングトレーガ12と共に、一体的に鋳込ま
れる。オイル供給孔26は、ピストン10の鋳造
後、ドリル等を使用して形成され、ピストン10
の軸方向へ延び、下端においてピストン10の下
部開口周部辺部の段部に開口し、上端において環
状冷却パイプ24の下部を貫通して環状空洞18
へ達している。
オイルジエツト(図示せず)からの噴出オイル
22は、オイル供給孔26の下端開口へ向かつて
噴出し、オイル供給孔26内へ導入される。その
後、冷却用オイルは、オイル供給孔26を介して
環状冷却パイプ24内の環状空洞18へ入り、環
状空洞18に沿つて流れる。その際、環状溝14
及び直接燃焼室用凹所16の壁面からの熱を吸収
し、それらを冷却する。
こうして、第4図のピストン構造によれば、次
のような利点が生じる。(a)冷却用オイルを流す環
状空洞が環状冷却パイプ24内に形成され、ま
た、環状冷却パイプ24は圧入等により外周部を
リングトレーガ12の内周部に固定されてリング
トレーガ12と共に一体的に鋳込まれるので、ピ
ストン上部の強度を低下させることなく、そして
支障なく、環状空洞18を形成することができ
る。(b)さらに、この環状空洞18はリングトレー
ガ12の内周部の極めて近い位置に存在するの
で、リングトレーガ12の環状溝14を効率的に
冷却することができる。(c)また、環状空洞18の
形成に当たり、塩中子等を用いず、リングトレー
ガ12の環状空洞18が形成されているので、環
状空洞18の寸法及び位置等の精度が向上し、設
計上の制約が少なくなるとともに、製造が簡単化
され、また、製造コストを低減させることができ
る。
しかし、第5図においてオイル供給孔26が形
成されていない部分の環状冷却パイプ24の範囲
が詳細に示されるように、環状冷却パイプ24の
下部において、環状冷却パイプ24の環状外周部
とリングトレーガ12の環状内周部との間に上方
閉塞間隙28が生じ、ピストン10の鋳造時にこ
の上方閉塞間隙28へ湯が十分に回り込まず、こ
の部分に鋳造欠陥が生じ易かつた。
この考案の目的は、リングトレーガ冷却用のオ
イルを導く環状冷却パイプがリングトレーガの内
周部側を固定されてリングトレーガと共に一体に
鋳込まれるピストンにおいて、鋳造欠陥を確実に
回避することである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案のピストンによれば、リングトレーガ
がその外周部の環状溝においてトツプリングを装
着され、環状冷却パイプが、リングトレーガの内
周部に固定されてリングトレーガの冷却用オイル
を導き、リングトレーガ及び環状冷却パイプが一
体に鋳込まれる。そして、ピストン鋳造時のリン
グトレーガと環状冷却パイプとの下面側には上方
閉塞凹所が存在しないような横断面形状を、環状
冷却パイプがもつ。
〔実施例〕
以下、この考案を第1図及び第2図の実施例に
ついて説明する。なお、第1図はピストン10の
下部から冷却用オイルを環状冷却パイプへ導くオ
イル供給孔26が形成されている部分のピストン
10の半部縦断面図、第2図はオイル供給孔26
が形成されていない部分の環状冷却パイプの範囲
の拡大縦断面図である。
第1図及び第2図のピストン10において、環
状冷却パイプ30は、第4図及び第5図の環状冷
却パイプ24と同様に、リングトレーガ12の内
周部に固定された後、リングトレーガ12と共に
一体に鋳込まれ、また、エンジンの運転時にはオ
イル供給孔26を介して冷却用オイルを供給さ
れ、この冷却用オイルは、環状冷却パイプ30の
環状空洞18内を流れ、その際、リングトレーガ
12を冷却する。なお、ピストン10の鋳造時の
上下方向は第1図及び第2図の上下方向に一致す
る。第1図及び第2図では、環状冷却パイプ30
は、ピストン10の半径方向内方へ突出する例え
ばほぼ三角形の横断面形状に成形され、円柱側面
状外周部32をリングトレーガ12の円柱側面状
の内周部に接触し、固定されている。円柱側面状
外周部32の下端は、ピストン10の鋳造時にお
けるリングトレーガ12と環状冷却パイプ30と
の接触範囲の最下端34となり、環状冷却パイプ
30の内方突出端は環状冷却パイプ30の最小内
径部36となつている。最下端34から最小内径
部36へ向かうに連れて、環状冷却パイプ30の
環状内径は減少していくようになつている。した
がつて、ピストン10の鋳造時においてリングト
レーガ12及び環状冷却パイプ30の下面側に
は、第5図の上方閉塞間隙28のような上方閉塞
凹所が存在せず、これにより、ピストン10の鋳
造時に、湯が侵入し難い部分が除去され、鋳造欠
陥の発生が防止される。
第3図a及びbは第2図の環状冷却パイプ30
の変形例を示している。第3図aの環状冷却パイ
プ30bは、ピストン10の半径方向内方へ凸部
を向けるような半円形状の横断面に形成され、リ
ングトレーガ12との対峙側は、円柱側面状にな
つており、リングトレーガ12の円柱側面状の内
周面に接触係合している。第3図bの環状冷却パ
イプ30cは、ピストン10の半径方向内方へ凸
部を向けるような半円形状の横断面に形成され、
リングトレーガ12との対峙側は、開口し、上下
の縁においてそれぞれリングトレーガ12の内周
部の上下の段部に係合している。
なお、環状冷却パイプの横断面に関しては、リ
ングトレーガ12及び環状冷却パイプの下面側に
上方閉塞凹所が存在しないような横断面形状であ
れば、第1図ないし第3図に図示した以外のもの
であつてもよい。
〔考案の効果〕
このように、この考案によれば、リングトレー
ガの冷却用オイルを導きリングトレーガの内周部
に外周部を固定されてリングトレーガと共に一体
に鋳込まれる環状冷却パイプは、ピストン鋳造時
のリングトレーガ及び環状冷却パイプの下面側に
上方閉塞凹所が生じないような横断面形状に、規
定される。したがつて、ピストン鋳造時に湯が回
り込み難いような部分が存在せず、鋳造欠陥の無
いピストンを製作することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はこの考案の一実施例に関
し、第1図はピストンの下部から冷却用オイルを
環状冷却パイプへ導くオイル供給孔が形成されて
いる部分のピストンの半部縦断面図、第2図はオ
イル供給孔が形成されていない部分の環状冷却パ
イプの範囲の拡大縦断面図、第3図a及びbは第
2図の環状冷却パイプの変形例を示す図、第4図
及び第5図はこの出願人が先に出願した実用新案
登録出願に示したピストンに関し、第4図はピス
トンの下部から冷却用オイルを環状冷却パイプへ
導くオイル供給孔が形成されている部分のピスト
ンの半部縦断面図、第5図はオイル供給孔が形成
されていない部分の環状冷却パイプの範囲の拡大
縦断面図、第6図は従来のピストンの縦断面図で
ある。 10……ピストン、12……リングトレーガ、
14……環状溝、30,30b,30c……環状
冷却パイプ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) リングトレーガがその外周の環状溝において
    トツプリングを装着され、環状冷却パイプが、
    その外周部において前記リングトレーガの内周
    部に固定されて前記リングトレーガの冷却用オ
    イルを導き、前記リングトレーガ及び前記環状
    冷却パイプが一体に鋳込まれるピストンにおい
    て、ピストン鋳造時の前記リングトレーガと前
    記環状冷却パイプとの下面側には上方閉塞凹所
    が存在しないような横断面形状を、前記環状冷
    却パイプがもつことを特徴とするピストン。 (2) 前記リングトレーガの前記内周部は円柱側面
    状であり、前記環状冷却パイプは、その円柱側
    面状外周部において前記リングトレーガの円柱
    側面状内周部に接触するとともに、ピストンの
    半径方向内方へ突出するほぼ三角形の横断面形
    状であることを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項記載のピストン。 (3) 前記リングトレーガの前記内周部は円柱側面
    状であり、前記環状冷却パイプは、その円柱側
    面状外周部において前記リングトレーガの円柱
    側面状内周部に接触するとともに、ピストンの
    半径方向内方へ突出するほぼ半円形の横断面形
    状であることを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項記載のピストン。 (4) 前記環状冷却パイプは、前記リングトレーガ
    り方へ向かつて開口し、この開口側の縁におい
    て前記リングトレーガの内周部に係合し、かつ
    ピストンの半径方向内方へ突出するほぼ半円形
    の横断面形状であることを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲第1項記載のピストン。
JP1614787U 1987-02-06 1987-02-06 Expired JPH0451019Y2 (ja)

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JP1614787U JPH0451019Y2 (ja) 1987-02-06 1987-02-06

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Families Citing this family (5)

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JP2772545B2 (ja) * 1989-06-21 1998-07-02 株式会社ユニシアジェックス 内燃エンジン用ピストン
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