JPH0450754Y2

JPH0450754Y2 -

Info

Publication number: JPH0450754Y2
Application number: JP8514986U
Authority: JP
Priority date: 1986-06-03
Filing date: 1986-06-03
Publication date: 1992-11-30
Also published as: JPS62196835U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は建築、構築物の内、外装の横張り壁
体、および縦張り壁体を形成するのに有用なサイ
デイングボード（以下、単にボードという）に関
する。〔従来の技術〕従来から使用されているこの種ボードとしては
特公昭51−29339号、実公昭51−11882号、
実公昭54−26649号などがある。しかしながら、
上記ボードにおいては種々の問題があつた。すな
わち、ボード（下見板）では雨水が風で吹きつ
けられたりすると単なる平板同士の連結構造のた
め雨水が裏面に漏洩し、胴縁、柱を腐食させた
り、室内や押入れに湿気を与えたりする欠点があ
つた。またのボードでは下縁の傾斜部の立上が
り部までの長さが長いため引張り力に弱く、目地
なしの外装しか形成できない不利があつた。しか
も、本来は目地なしの外装なのに施工者の技術に
よつて目地なし、目地ありのバラバラな幅の目地
からなる外装となると共に、施工の際に立上がり
部で負傷する危険があつた。また、のボードは
側面の形状が複雑で成形が難しく、かつ、高価と
なり、その上、平坦部に補強用のリブもなく、反
り、捩じれなどが大幅に化粧面に現れて美観を損
なう欠点があつた。また、ボードはいずれも裏打
材がなく、かつ、壁下地と表面材が直接接触する
ため、化粧面の裏面に結露が生じ、錆たり、壁下
地の腐食をまねき、壁体自体の断熱性、防火性、
防音性に欠けると共に、化粧面の変形を阻止でき
ず、しかもボード自体が変形しやすく、かつ、連
結力に欠ける欠点があつた。さらにこれらボード
は立体感に欠ける欠点があつた。〔問題を解決するための手段〕本考案はこのような欠点を除去するため、化粧
面部の途中に段差片を形成して広幅に形成すると
共に、段差部によつて分割された複数の化粧面の
それぞれの１：９〜0.1の位置を屈曲して２つの
傾斜した化粧片を形成して機械強度を強化すると
共に、各化粧面において屈曲した位置を頂点とす
る山形状に形成して、化粧片間の反射、明度を異
なるようにして立体感を醸し出し、しかも、雄型
連結部の形状を差込縁と係合溝から形成し、雌型
連結部の形状を嵌合溝から形成し、ボードの連結
構造を差込縁と嵌合溝、係合溝と嵌合溝の下縁の
２重にし、防水性、パツキング性、係合力を強化
し、かつ、ボードを横張りとして使用する場合
は、施工が容易で、１人で行うことのできる落と
し込みタイプとし、その上、縦張りとしても使用
可能なボードを提案するものである。〔実施例〕以下に、図面を用いて本考案に係るボードの代
表的な実施例について詳細に説明する。すなわ
ち、第１図は上記ボードＡを示す斜視図であり、
例えば表面処理鋼板、亜鉛・ニツケル合金メツキ
鋼板、アルミ・亜鉛合金メツキ鋼板（商品名ガル
フアン、ガルバリウム鋼板、スーパージンク）、
アルミニウム板、アルミニウム合金板、銅板、ス
テンレス板、クラツド鋼板、制振鋼板等の１種か
らなる金属板（平板、エンボス加工板を含む）、
または合成樹脂板をロール、プレス、あるいは押
出成形などの１種により形成した表面材１と、表
面材１の裏面に充填した芯材１９と、芯材１９の
裏面を被覆したシート状の裏面材２０とから形成
したものである。さらに説明すると、表面材１は
第２図に示すように化粧面部２、雄型連結部８、
雌型連結部１５とから構成したものである。さら
に、化粧面部２はその途中の任意位置（図ではほ
ぼ中央）に、長手方向と平行に屈曲した段差片３
を少なくとも１段形成して複数の傾斜した化粧面
（以下、単に化粧面という）５，５ａに分割し、
かつ、各化粧面５，５ａの途中を屈曲して形成し
た２つの傾斜した化粧片（以下、単に化粧片とい
う）６，７，６ａ，７ａとからなるものである。
さらに説明すると段差片３はボードＡの強度を向
上し、ボードＡを広幅にしても反り、捩じれ、ペ
コツキが発生しないようにするのに役立つもので
ある。また、段差片３の下端には、図示するよう
に内方に、次に外方に折り返して、例えば深さを
0.5〜10mm位とした窪部４を設け、ボードＡの連
結部と外観を酷似させ、あたかも後述する化粧面
５，５ａの個々のボードＡからなる壁体を形成
し、美観性をより向上させることもできる。また
化粧面５，５ａはその途中の１：９〜0.1の位置
で屈曲し、それぞれ化粧片６，７，６ａ，７ａに
分割する。このように１：９〜0.1の位置により
化粧片６と７、化粧片６ａと７ａに区別したた
め、鏡面反射と乱反射を十分に活用できると共
に、化粧片６，７，６ａ，７ａが角度の異なる傾
斜を持つたため、より立体感が醸し出される。ま
た化粧面５，５ａを複数の化粧片６，７，６ａ，
７ａに分割するため、段差片３と共にボードＡの
機度をも補強する。また化粧片６，７，６ａ，７
ａはそれぞれ屈曲した位置を頂点としてほぼ山形
状に形成する。これは、化粧片６，７、および化
粧片６ａ，７ａ間の光線の反射により明度が異な
るようにし、前述した段差片３により陰影と共に
壁体に立体感を醸し出すためのものである。な
お、化粧面部２には、例えば化粧片６，６ａにの
み、あるいは化粧片７，７ａにのみ、もしくは表
面材１全面等と任意範囲にエンボス加工、あるい
はボードＡの長手方向に沿つた波状模様を施すこ
とも可能である。雄型連結部８は化粧片６の端縁
を外方に突出した差込縁９と、差込縁９を上縁と
する係合溝１２と、係合溝１２の下縁１２ａを外
側方に突出した延長部１３とから構成したもので
ある。さらに説明すると、差込縁９は後述する雌
型連結部１５の嵌合溝１７に挿入し、また係合溝
１２は嵌合溝１７の下縁１７ａを係合してボード
Ａの連結構造を２重にして防水性、係合力、パツ
キング性を強化し、ボードＡを横張り用にも、縦
張り用にも使用することができるようにするもの
である。さらに差込縁９の上側には必要に応じて
長手方向と平行に窪ませた溝部１０と先端に補強
リブ（図ではパイプ状）１１とを形成する。この
溝部１０は第３図に示すようにボードＡの連結構
造内に空隙を形成して毛細管現象を防止するのに
役立つものである。また補強リブ１１はボードＡ
の連結構造内における雨返しの機能を果たし、溝
部１０の毛細管現象の阻止と共に、連結部の防水
性を強化するものである。また延長部１３はボー
ドＡを直接雨水の浸入しない位置で釘等の固定具
により壁下地に固定する部分である。さらに、延
長部１３の端縁には必要に応じてはぜ状に屈曲し
た舌片１４を形成する。この舌片１４は延長部１
３の先端の波打ちを防止すると共に、作業の際、
延長部１３の端縁によつて負傷するのを防止する
ものである。なお、舌片１４は第１図に示すよう
に上はぜ状に屈曲して裏面材２０の端部を挟持し
たり、また下はぜ状に屈曲することも可能であ
る。雌型連結部１５は化粧片７ａの端縁を下方に
屈曲した側壁１６と、側壁１６の下端を内方に屈
曲し、次に外方へ屈曲して断面Ｕ字状に形成した
嵌合溝１７と、嵌合溝の下縁１７ａの先端に必要
によつてはぜ状に屈曲して設けた舌片１８とから
形成したものである。この嵌合溝１７は差込縁９
を嵌合し、また下縁１７ａは係合溝１２に係合し
てボードＡの連結構造を２重にするものである。
また舌片１８は下縁１７ａの端縁の波打ちを防止
し、下縁１７ａを係合溝１２に挿入しやすくする
と共に、下縁１７ａの端縁による負傷を防止する
ものである。なお、舌片１８は図示するように上
はぜ状に形成して裏面材２０の端縁を挟持し、表
面材１、芯材１９、裏面材２０の一体化を強化す
ると共に、芯材１９の雌型連結部１５周辺からの
漏洩を防止したり、または、図示しないが下はぜ
状に形成することも可能である。芯材１９は表面
材１の裏面の化粧面部２、雄型連結部８、雌型連
結部１５によつて囲まれた樋状の部分に少なくと
も充填し、主にボードＡに断熱性を付与するもの
であり、副次的に接着剤、不燃材、クツシヨン
材、防音材などの機能を有する素材の１種以上か
らなるものである。具体的には合成樹脂発泡体、
ロツクウール、グラスウール、シージングボー
ド、石膏ボード、木毛セメント板等からなり、原
料で吐出し、成形、硬化、自己接着させるもの、
あるいは成形体からなるものである。なお、芯材
１９として成形体を用いる場合には芯材１９と表
面材１、裏面材２０間に接着剤（図示せず）が必
要である。さらに説明すると、芯材１９としては
主に合成樹脂発泡体を用い、例えばポリウレタン
フオーム用樹脂、フエノールフオーム用樹脂、ポ
リイソシアヌレートフオーム用樹脂、ポリスチレ
ンフオーム、パーライトの周囲にフエノールフオ
ーム樹脂をコーテイングし、これを加温、加圧し
て発泡させるフオーム、およびこれらに難燃剤、
難燃助剤（硼砂、メタ硼酸ソーダ、三酸化アンチ
モン、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、ベ
ントナイト、パーライト粒、シラスバルーン、ア
スベスト、各種繊維）の１種以上を添加したもの
などからなる。なお、芯材１９の雌型連結部１５
近傍にはへこみ部１９ａを形成し、ボードＡの連
結部において延長部１３との組み合わせによるガ
タを除去し、ボードＡのフイツト性をよりよくす
る。さらに、図示しないが芯材１９は延長部１３
の裏面より下方に膨出して設け、より断熱性、防
火性を向上することも可能である。なお、芯材１
９にフエノールフオーム系の合成樹脂を用いる場
合には、芯材１９の酸性成分が直接表面材１に接
触しないように防錆塗料を表面材１の裏面に塗布
したり、防錆紙を表面材１の裏面に貼着すること
も可能である。裏面材２０は少なくとも芯材１９
の裏面を覆つてボードＡをサンドイツチ構造と
し、ボードＡ自体の機械強度を向上すると共に、
不燃シート、防水膜、遮熱シート、吸水シート、
防音シート、パツキング材などの機能として役立
つものであり、例えばアスベスト紙、クラフト
紙、アスフアルトフエルト、金属箔（Al，Fe，
Pb，Cu）、合成樹脂シート、ゴムシート、布シー
ト、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不織布
等の１種、または２種以上をラミネートしたも
の、あるいは防水処理、難燃処理されたシートな
どからなるものである。なお、裏面材２０の両端
は舌片１４，１８によつて挟持されたり、また表
面材１と芯材１９との中間に配設したり、または
雄型連結部８の端縁より外方に突出することも可
能である。ここで上記各部の大きさについて説明する。第
１図、および第２図に示すように化粧片６，７お
よび化粧片６ａ，７ａの水平方向に対する範囲を
W₁，W₂，W₃，W₄、化粧片６の端縁から差込縁
９の先端までの距離をl₁、差込縁９の先端から係
合溝１２の最奥までの距離をl₂、側壁１６の下端
から嵌合溝１７の最奥までの距離をl₃、嵌合溝１
７の最奥から下縁１７ａの先端までをl₄、係合溝
１２の最奥から延長部１３の端縁までの距離を
l₅、へこみ部１９ａの範囲をl₆、段差片３と化粧
片７の角度をθ₁、側壁１６と化粧片７ａとの角度
をθ₂、化粧片６と７の角度をθ₃、化粧片６ａと７
ａの角度をθ₄、水平線αに対する化粧片６，７の
角度をθ₅，θ₆、水平線αに対する化粧片６ａ，７
ａの角度をθ₇，θ₈、段差片３の高さをh₁、側壁１
６の高さをh₂とすると、W₁：W₂＝１：９〜0.1、
W₃：W₄＝１：９〜0.1、l₁≒l₃、l₂≒l₄、l₅≒l₆、
θ₁≒θ₂、θ₃≒θ₄、θ₅≒θ₇、θ₆≒θ₈、h₁≒h₂の関
係に
ある。なおθ₁，θ₂は鋭角、直角、鈍角のいずれで
もよいが、鋭角のほうが化粧面部２の表面を流下
する雨水の水切れがよいため好ましいものであ
る。また上記関係はボードＡを連結した際に、連
結部においてガタがなく、かつ、化粧面部２にお
ける鏡面反射、乱反射により壁体の立体感が向上
するためのものである。なお、W₁とW₃の関係、
およびW₂とW₄の関係は、W₁＝W₃、またはW₁≠
W₃、W₂＝W₄、またはW₂≠W₄、すなわちW₁：
W₂＝W₃：W₄、またはW₁：W₂≠W₃：W₄とする
ことができるが、W₁：W₂＝W₃：W₄のほうが壁
体に統一したラインを生み出すため、好ましいも
のである。さらにθ₃〜θ₈の大きさはW₁〜W₄に依
存するものであるが、特にθ₅，θ₇は２〜40°の範
囲であることが好ましいものである。〔施工例〕次に施工例について簡単に説明する。いま、第
１図に示すようなボードＡを第３図に示すように
横張りして壁体を形成すると仮定する。なお、ボ
ードA₁，A₂は表面材１に0.27mm厚のカラー鋼板
を用い、裏面材２０にはアルミ・クラフト紙を用
い、芯材１９は表面材１と裏面材２０の間にポリ
イソシアヌレートフオーム用原料を吐出し、反
応、発泡させ、次にキユアとして一体化したもの
である。そこで、主柱、間柱、防水シート等から
なる壁下地（図では防水シートを使用しない場合
の壁下地を示す）βに第ｎ段目のボードA₁の延
長部１３を釘γを介して固定する。次に第ｎ＋１
段目のボードA₂の雌型連結部１５の嵌合溝１７
をボードA₁の差込縁９に組み合わせるようにし
て第３図に示すような、防水性、係合力、パツキ
ング性に富んだ目地部を形成するものである。ま
た、壁体全体を形成するには、上記したような工
程を土台から桁に向かつて行なえばよいものであ
る。なお、図示しないが、土台部分にはスター
タ、縦目地部分にはジヨイナ、コーキング材、
出、入隅等の部分にはコーキング材、役物を用い
る必要がある。なお、前述したように本ボードＡ
は縦張りとして使用することも可能である。〔その他の実施例〕以上説明したのは本考案に係るボードＡの一実
施例にすぎず、第４図ａ〜ｌ〜第１１図ａ〜ｑに
示すように形成することもできる。すなわち第４
図ａ〜ｌは段差片３近傍のその他の実施例を示す
もので、ａ，ｂ図は段差片３を内方、あるいは外
方に傾斜して形成したもの、ｃ，ｄ図は段差片３
の上端、あるいは下端に面取り面３ａを形成した
もの、ｅ〜ｈ図は窪部４を図のように形成したも
の、ｉ図は窪部４を除去したもの、ｊ〜ｌ図は段
差片３の上端、あるいは下端、もしくは途中に化
粧突起３ｂを設けたものである。第５図ａ〜ｒは
雄型連結部８のその他の実施例を示すものであ
り、ａ図は舌片１４を下はぜ状に形成したもの、
ｂ〜ｄ図は延長部１３の途中に凸条１３ａ、凹条
１３ｂを形成したもの、ｅ図は係合溝１２内に凸
条１２ｂを形成し、防水性、パツキング性を強化
したもの、ｆ図は溝部１０内に補助凸部１０ａを
形成したもの、ｇ〜ｊ図は係合溝１２を図のよう
に変形したもの、ｋ図は差込縁９の長さl₁と係合
溝１２の深さl₂とをl₁＜l₂としたもの、ｌ図は溝
部１０を図示のような谷状の溝部１０ｂに形成し
たもの、ｍ〜ｑ図は差込縁９と化粧片６間に境界
部を変形したものであり、ｍ，ｎ図は段部９ａを
差込縁９と化粧片６間に形成したもの、ｏ図は水
平部９ｂを形成したもの、ｐ，ｑ図は補強リブ１
１上に突条１１ａを形成したもの、ｒ図は延長部
１３の途中から上方に屈曲させたものである。特
に段部９ａ、突条１１ａ、凹、凸条は毛細管現象
を防止するものである。第６図ａ〜ｊは雌型連結
部１５の変形例を示すものであり、ａ図は側壁１
６の上端、あるいは図示しないが下端に面取り面
１５ａを形成した雌型連結部１５，ｂ図は舌片１
８を下はぜ状に形成した雌型連結部１５、ｃ，ｄ
図は嵌合溝１７内に凸条１７ｂを形成した雌型連
結部１５、ｅ図は下縁１７ａを側壁１６より外方
へ突出した、いわゆるl₃＜l₄とした雌型連結部１
５、ｆ図は舌片１８を内側方へ延長した雌型連結
部１５、ｇからｉ図は嵌合溝１７の形状を図示す
るように形成した雌型連結部１５、ｊ図は側壁１
６の下端、あるいは図示しないが上端、もしくは
途中に化粧突起１５ｂを形成した雌型連結部１５
である。なお、第４図〜第６図は表面材１のみを
示し、板厚は省略してある。さらに、第７図ａ〜
ｋは裏面材２０の雄型連結部８側における装着状
態を示す説明図である。ａ図は裏面材２０を延長
部１３の裏面に積層するか、接着した状態、ｂ図
は舌片１４で裏面材２０の端部を挟持した状態、
ｃ図は裏面材２０を延長部１３の端縁より外側方
に突出した状態、ｄ〜ｊ図は芯材１９を延長部１
３より下方に膨出した際の裏面材２０の装着状
態、ｋ図は裏面材２０の端部を係合溝１２と芯材
１９の中間に配設した状態であり、ｂ，ｄ，ｆ，
ｈ，ｊ，ｋは芯材１９を原料で吐出した際の液漏
れ防止、あるいは離型材として役立たせた場合、
ｂ図は裏面材２０を挟持することによりボードＡ
の機械強度の向上、変形防止を図る装着状態、ｃ
図は防水性の向上を図る場合である。また、第８
図ａ〜ｄは雌型連結部１５側での裏面材２０の装
着状態であり、目的、作用効果は第７図と同様で
ある。なお、第７図ａ〜ｋ、第８図ａ〜ｄにおい
ては表面材１を２点鎖線で示し、裏面材２０を実
線で示す。さらに、第９図ａ〜ｅは芯材１９を延
長部１３の裏面より下方へ膨出し、目地部の防火
性、断熱性、防振性、防水性を強化したボードＡ
である。第１０図ａ〜ｆは芯材１９を図示するよ
うに形成し、エアサイクルの強化を図ると共に、
芯材１９の樹脂の使用量を低減したボードＡ，
ｇ，ｈ図はへこみ部１９ａを除去したボードＡで
ある。また第１１図ａ〜ｑは主に表面材１の変形
例であり、ａ〜ｄ図はW₁：W₂、およびW₂：W₄
を種々変化させたボードＡ，ｅ図はW₁：W₂≠
W₃：W₄とし、化粧面５，５ａを各々別の外観と
したボードＡ、ｆ図は化粧片６と７、および化粧
片６ａと７ａの境界から芯材１９の裏面までの高
さΔh₁，Δh₂をΔh₁≠Δh₂としたボードＡ、ｇ図は
W₁＋W₂≠W₃＋W₄とし、化粧面５，５ａの幅を
異なるようにしたボードＡ、ｈ図は化粧片６と
７、および化粧片６ａと７ａの境界の少なくとも
一方に、小段差、あるいは図示しないが突条、溝
条を形成し、より区分を明確化したボードＡ、ｉ
図は雄型連結部８、雌型連結部１５のハツチング
で示す位置の少なくとも１ケ所のコーキング材２
１を植設したボードＡであり、コーキング材２１
としてはホツトメルト系接着剤（２〜５倍位に発
泡するものも含む）、あるいは成形されたパツキ
ング材、接着剤を塗布後にホツトメルト系接着剤
で接着力のないパツキング材を植設したようなも
のからなるものであり、防水性の向上を図つたボ
ードＡ、ｊ図は化粧面部２の短尺方向の両端縁あ
るいは一端縁に端面壁２２を形成し、ボードＡを
長手方向に突き合わせた場合の縦目地の防水処理
を容易に、かつ、確実にできるようにしたボード
Ａ、ｋ図は芯材１９を複数の素材（同質、異質）
により形成したボードＡ、ｌ〜ｎ図は段差片３と
化粧片５ａとの中間に水平片２ａ（ΔW＝３〜50
mm）を形成し、化粧面部２をより広く、かつ、段
差を拡大して立体感を強化したボードＡ、ｏ図は
段差片３を複数形成したボードＡ、ｐ図は段差片
３を除去し、化粧面５から化粧面部２を形成した
ボードＡ、ｑ図は角度θ₉で屈曲し、施工後にはフ
ラツトタイプとなり、連結部に弾力が作用するよ
うにしたボードＡである。もちろん、第４図〜第
１１図の各々を組み合わせたボードＡとすること
もできる。〔考案の効果〕上述したように本考案に係るボードによれば、
雄、雌型連結部を前記した落とし込み構造にし
たため、１人でも十分に施工でき、かつ、目地幅
を一定にすることができる。化粧面部に少なく
とも１本以上の段差片を形成したため、強度が十
分に補強されて、化粧面部の反り、捩じれ、ペコ
ツキが防止でき、また化粧面部が山状になつたり
することがない。段差片によつて区分された化
粧面を１：９〜0.1の位置で屈曲し、傾斜した２
つの化粧片から形成したため、反射面の角度差に
よつて従前にない立体感のある外観の壁体を形成
できる。各化粧面を屈曲した部分を頂点に山状
に形成したため、各化粧片の明度の差が明確にな
り、壁体の立体感がより強化される。ボードを
広幅に形成できるため、施工性、経済性が向上す
る。ボードの連結構造が２重になるため、係合
力、防水性、パツキング性が向上する等の特徴が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るサイデイングボードの一
実施例を示す斜視図、第２図は表面材を説明する
説明図、第３図は上記ボードを用いて形成した壁
体の目地部の一例を示す説明図、第４図ａ〜ｌ、
第５図ａ〜ｒ、第６図ａ〜ｊ、第７図ａ〜ｋ、第
８図ａ〜ｄ、第９図ａ〜ｅ、第１０図ａ〜ｈ、お
よび第１１図ａ〜ｑはその他の実施例を示す説明
図である。Ａ……サイデイングボード、１……表面材、２
……化粧面部、５，５ａ……傾斜した化粧面、
６，６ａ，７，７ａ……傾斜した化粧片、８……
雄型連結部、１５……雌型連結部、１９……芯
材、２０……裏面材。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

横長の金属板、または合成樹脂板を表面材と
し、該表面材の化粧面部の一端に雄型連結部、他
端に雌型連結部を形成し、また前記表面材の裏面
には芯材を充填し、該芯材の裏面をシート状の裏
面材で被覆し、サンドイツチ構造に形成したサイ
デイングボードにおいて、前記化粧面部途中に段
差片を設けて２つの傾斜した化粧面に分割すると
共に、各化粧面の１：９〜0.1位の位置を屈曲し
て２つの傾斜した化粧片に分割すると共に、各化
粧面を屈曲した部分を頂点とする山形状に形成
し、かつ、前記雄型連結部の形状を化粧面部の端
縁を外方に突出した差込縁と、該差込縁を上縁と
する係合溝と、該係合溝の下縁を外方に突出した
延長部と、該差込縁の上面に長手方向と平行に窪
ませた溝部と、該差込縁の先端に設けた補強リブ
とから形成し、かつ、雌型連結部の形状を断面Ｕ
字状の嵌合溝から形成したことを特徴とするサイ
デイングボード。