JPH04506112A - 二つの分析対象の同時分析 - Google Patents
二つの分析対象の同時分析Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
腫…
二つの分析対象の同時測定
1皿立1
本発明は、免疫原性の、二つの異なる分析対象の、相対濃度を決定するための免
疫測定法に関するものである。特に3本発明は、一つの試料中における。プレグ
ナンジオール−3−グルクロニド(P−3−G)とエストロン−3−グルクロニ
ド(El−3−G)のような、関連のあるホルモン性の代謝物の相対濃度を決定
するための測定に関するものである。さらに詳細には1本発明は、ヒトの尿中の
成分を検査して、ヒトの妊娠可能な期間、すなわち、生きた精子と生きた卵子が
女性の生殖管に同時に存在しつる期間を決定するのに適した免疫測定法に関する
ものである。
王米孜1
様々な理由で、免疫原として作用しつる。二つの別々の分析対象の相対濃度を決
定することが、臨床や診断において、好ましい場合がある。IIiIg乳動物の
ホルモンに関する活動やホルモンの代謝によって1体液中の複数のホルモンまた
は代謝物の濃度の間の関係が時間生物学的に他の現象と関係づけられる例がいく
つかある。特に、ヒトの尿中のP−3−GとEl−3−Gの相対濃度は1月経周
期の妊娠可能な期間を決定することに利用可能である。避妊装置や避妊具は様々
な理由で使用可能でない場合もあるので0月経周期の妊娠可能な期間を決定する
ための免疫測定のような技術が要求されるようになってきた。
ヒトの月経周期は女性の組織および器官からのホルモンの周期的な放出に支配さ
れている。このような放出は、予見可能であり、排卵に特異的に関係づけられる
。排卵によって、卵子が卵巣から放出され、子宮壁は妊娠のための準備を整える
。放出されたホルモンやホルモンの代謝物は、最終的には尿中に送られる。この
特殊な生物学的な現象については、ヨーロッパ特許公報No、0086[195
(1983年8月17日発行European Patent 0ffice
Bulletin 83/33 )に、詳細かつ明確に記されている。ここでは
、以下の事実のみで充分である。正常な月経周期においては女性の尿中のEl
−3−Gのレベルは排卵の約6日前に上昇し始め、排卵の1日前に最高に達し、
排卵中および排卵後に急速に下降する。また1女性の尿中のP−3−Gのレベル
は。
排卵の日に上昇し始め、排卵後2.3日に最高に達し、黄体がある間、高レベル
に保たれる。P−3−GのレベルとEl−3−Gのレベルの関係は知られており
、上記のヨーロッパ特許公報°095によれば、尿中のエストロゲン代謝物とプ
ロゲスチン代謝物の比は9月経周期の進行をモニタするのに有効であるというこ
とがわかっている。
ホルモンの活動を確認することによって月経周期を追う場合に特に重要な事実は
、妊娠可能な期間のほとんどにおいて、尿中のEl −3−GのレベルはP−3
−Gのレベルのほぼ20倍またはそれ以上であるということである。したがって
、 El−3−G/P−3−G比が20またはそれ以上になっている期間を決定
することのできる。簡単で信頼性のある測定法は1女性が妊娠可能であるかどう
かを決定するうえで非常に価値がある。
上記°095特許公報には、単−試料中の複数の抗原の相対濃度を決定する方法
が示されている。この免疫測定では、一方の端に抗原性の部分をもち、もう一方
の端に別の抗原性の部分をもった延長リガンド分子を実現するために、架橋支持
分子を介して非可逆的に結合した二つの異なる抗原をもつようにした。
二重リガンド分子を用いている。立体障害を避けるために架橋が充分に長いこと
がきわめて重要であり、測定自体は−この二4重リガンドの濃度に影響されると
いう欠点をもつ。
゛095特許公報に記された測定法は英国特許公報No、 GB 202901
1Bに記された測定法の改良であるということになっている。
後者においては、牛血清アルブミン(BSA)のようなタンパク質との結合を用
いて異なる抗原性部分をカップリングさせることによって調製した1合成二重リ
ガンドを用いている。しかし、それぞれのステロイドの、B5A1分子あたりの
分子数は、試薬のストイキオメトリ−を調節することによって独立に変わりつる
ので、較正が困難である、また、 ’095に概説されているように、’0II
Bの方法は、二重リガンドが多価の免疫複合体を形成する傾向があり、また、非
特異的に反応する傾向があるために、かならずしも感度の良い結果を与えない。
及豆塁l刃
本発明における二つの分析対象の免疫測定法は、従来技術に固有の困難な問題点
に取り組み、新しい測定法を提供する。この新しい測定法においては、抗P−3
−G抗体分子またはP−3−Gホルモンリセブターの抗原結合部位を少なくとも
一つもち、El −3−G分子の抗原決定部位を複数持つような。
二重機能性の雑種共役体を用いる。このような共役体を用い。
本発明の手順を用いることにより、単一の水溶液試料中における第一の免疫反応
性分析対象と第二の免疫反応性分析対象の相対濃度を決定するための免疫測定が
できるようになる1本発明の重要な局面においては、第一および第二の免疫反応
性分析対象は、抗原性のホルモン代謝物、すなわち、P−3−GとEl−3−G
である。特、に本発明により、ヒトの尿中においてEl−3−〇のP−3−Gに
対する比が予め設定したいき値レベルよりも高いものを検出することによって、
ヒトの妊娠可能な期間を決定するための手順が与えられる。
最も広い応用面では1本発明は、二つの分析対象をもつ免疫測定一般に関して有
用な方法論および材料を提供する。特に。
水溶液試料中の、第一および第二の免疫反応性分析対象の相対濃度を決定する測
定手順を9本発明は提供する9分析対象は。
一般的には代謝的に関連のあるものであるが、かならずしもそうでなくても良い
、そして1本発明は、それらの相対濃度を決定し、他方の分析対象に対する一方
の分析対象の比が予め設定したレベルを越えている場合にはかならずシグナルを
出す、ということを指向している。実験的操作および較正を適切に行うことによ
って1分析対象の一方ともう一方の比を予めどんな値に設定しても正しい結果が
得られるように、この測定法をデザインすることができる。 本発明に従うこと
によって、水溶液試料中の、第一および第二の免疫反応性分析対象の相対濃度を
決定する測定手順が得られる。測定手順には、第一の免疫反応性物質の免疫特異
的反応性と類似の免疫特異的反応性をもった第一の免疫反応性物質を含む、捕捉
の反応のコンポーネントを供給する段階が含まれる。第一の免疫反応性物質は、
最初に固相支持体にカップリングされるか、または、固相支持体にカップリング
されるのに適するようにされる。測定手順にはさらに、第二の免疫反応性分析対
象と免疫特異的に反応することができる第二の免疫反応性物質を含む、ブロッキ
ングの反応のコンポーネントを供給する段階が含まれる0本発明の最も広い応用
においては、第三の免疫反応性物質とそれにカップリングされた検出標識からな
る。ラベルされた反応のコンポーネントも供給される。第三の免疫反応性物質は
、第二の免疫反応性物質の免疫特異的反応性に類似した免疫特異的反応性をもつ
。
重要な要素として1本発明は、二重機能性の連結の反応のコンポーネントの供給
も含んでいる。このコンポーネントは、第一の免疫反応性分析対象と第一の免疫
反応性物質の両方を結合できる第一の免疫反応性部位をもった。雑種の免疫反応
性物質を必ず含んでいる。この雑種の免疫反応性物質は、また、第二の免疫反応
性分析対象の免疫特異的反応性と類似の免疫特異的反応性をもった。第二の免疫
反応性部位を必ずもっている。
従って、この雑種の免疫反応性物質の第二の部位は、免疫特異的に第二および第
三の免疫反応性物質の両方を結合することができる。
本発明に従う手順には、水溶液試料が次のようなものと接触する段階がある (
1)捕捉の反応のコンポーネント (2)二重機能性の連結のコンポーネントこ
れの量は捕捉の反応のコンポーネントの量に対して十分に少ないので、試料中の
第一の分析対象の濃度が予め決められた濃度以上であるような場合には、雑種物
質の第一の免疫反応性部位と捕捉のコンポーネント中の第一の免疫反応性物質と
の結合が阻害され、そのため。
第一の免疫反応性物質に結合できる二重機能性コンポーネントの量が少なくなっ
て測定結果が陽性とならない、(3)ラベルされた反応のコンポーネント、(4
)ブロッキングのコンポーネント9これの量は十分にたくさんあるので、試料中
の第二の一分析対象の濃度が予め設定された濃度以下であるような場合には、雑
種物質の第二の免疫反応性部位がブロックされて、この第二の部位とラベルされ
たコンポーネントの第二の免疫反応性物質との結合が阻害され、そのため、雑種
物質の第二の部位に結合できるラベルされたコンポーネントの量が少なくなって
測定結果が陽性とならない、従って、試料中の第一の分析対象の濃度が予め決め
た濃度以下でしかも試料中の第二の分析対象の濃度が予め設定した濃度以上であ
るときのみ、確認可能な量の、捕捉のコンポーネントとラベル反応のコンポーネ
ントからなる免疫複合体が生じ、測定結果が陽性となる。
本発明のもっと特殊な場合においては、免疫反応性分析対象のうちの少なくとも
一方が抗原性であり1両方が抗原性であるのがより適当である。より特殊な場合
には1分析対象はステロイド性であり、自然界に存在するホルモン性であるのが
より適当である。さらに適当なのは、自然界に存在する哨乳動物のステロイドホ
ルモンまたはその代謝物である1本発明において。
特に好適なのは、第一の免疫反応性分析対象がP−3−Gであり、第二の免疫反
応性分析対象がEl −3−Gである場合である
本発明において、別の重要な面は、固相支持体は微細孔性の膜を含んでいてもよ
いということである。もうひとつの重要なのは、この固相支持体は、水に不要の
分散可能な粒子を含んでいて、第一の免疫反応性物質は、試料との接触の段階に
先立ってこの粒子とカップリングされる。ということである。
本発明において、さらにもう一つ重要なのは、検出標識が。
金ゾル粒子でありうるということである。
雑種の二重機能性免疫反応性物質は、第一の免疫反応性部位をもつ第一のタンパ
ク性物質と第二の免疫反応性部位をもつ第二のタンパク性物質からなっている。
ここで、第一および第二の免疫反応性物質は、不可逆的に結合して一体になるこ
とによって雑種物質を実現している。
本発明の手順では、接触の段階において、ラベルされたコンポーネントと接触さ
せる前に、ブロッキングのコンポーネントと接触させる。
また3手順の面で、ブロッキングのコンポーネント、二重機能性の連結のコンポ
ーネント、および、固相のコンポーネントはすべて水溶液試料と接触し、これに
よって、試験の中間段階の固体ができる。それから、この中間段階の固体をラベ
ルされたコンポーネントと接触させると、試験の結果が出る。
第一の免疫反応性物質は、接触の段階に先立って固相支持体とカップリングして
おいてもよい、また、別の方法として、接触の段階の後で固相支持体とカップリ
ングしてもよい。
本発明の測定手順は9月経周期の妊娠可能な期間を予知するのに用いるのが望ま
しい。
この場合、第一の分析対象はP−3−Gでよく、第二の分析対象はEl−3−G
でよく、第一の免疫反応性物質はP−3−Gでよく、第二および第三の免疫反応
性物質はEl −3−Gに対する同じ抗体でよい、二重機能性物質の第一の免疫
反応性部位はP−3−Gに対する抗体の抗原結合部位から供給し、二重機能性物
質の第二の免疫反応性部位はEl −3−G分子の抗原決定部位から供給すれば
よい9この例においては、抗P−3−G抗体分子とEl −3−G分子は不可逆
的に結合して二重機能性の雑種免疫反応性物質を作っている。検出標識は金ゾル
粒子が適当である。固相支持体は、微細孔性膜を含んでいるのが適当である。第
一の免疫反応性物質は接触の段階の前にこの膜とカップリングしておくのがよい
1本発明の実施例においては。
接触の段階で、ブロッキングのコンポーネント、二重結合的結合のコンポーネン
ト、および、固相のコンポーネントは水溶液試料と接触して、試験の中間産物を
作り出す、この試験の中間産物はその後、ラベルされたコンポーネントと接触さ
せられ。
試験の結果の産物を作る。この実施例においては、試験の中間産物を回収した後
、これをラベルされたコンポーネントと接触させ、接触の後にできた試験の結果
の産物を直接視覚的に調べて比色検定し、そこに金ゾル粒子が存在しているかど
うかを見る。この実施例においては、試験の中間産物は膜上に集められ、試験の
結果の産物もこの同じ膜上で視覚的に調l\られる。
本発明によれば、検出標識は金ゾル粒子であってもよいし。
酵素的な発色システムに関わる物質でもよいし、免疫測定に使用可能な他のどん
な検出標識であってもよい。
本発明は1本発明の測定法を行うための測定キットをも供給する。このキットは
、捕捉のコンポーネントブロッキングのコンポーネントラベルされたコンポーネ
ント、および、二重機能性のコンポーネントからなる6本発明のより特殊な例に
従うと、この測定キットには、試験の結果の産物を集め、また視覚的に検査する
ための、微細孔性の膜またはフィルタが含まれている。 本発明のもうひとつの
別の重要な面は、少なくともひとつの抗原性部分とタンパク性の抗体部分をもっ
た。雑種の免疫反応性物質を供給するということである。この抗原性部分と抗体
部分は可逆的に結合していて、雑種免疫反応性物質を作っている。
隘立国生立説j
第1図は、ヒトの女性の月経周期における。ヒトの尿中のEl −3−GとP−
3−Gの濃度の周期的変動を示したグラフである(データは50周期の平均値で
ある)。
第2図は、ヒトの女性の月経周期におけるEl −3−G/P−3−Gの比の周
期的変動を示したグラフである(データは第1図から計算した値である)。
第3A、3B、3C,30図は1本発明に従った場合に、異なった条件で、結果
が陽性になるか陰性になるかを図式的に解説した図である6
寒立1
本発明は、水溶液試料中の第一および第二の分析対象の相対濃度を決定するため
の測定手順を供給する。また、その測定手順を遂行するための物質を揃えたキッ
トを供給する。また、少なくともひとつの抗原部分と、タンパク性の抗体または
ホルモンリセプター部分が不可逆的に結合して、二重機能性の連結用の化合物を
形成している。新奇の雑種の免疫反応性物質を供給する6本稿で二重機能性とい
う言葉を1)だ場合には、抗体または他のりセブターの抗原結合部位を少なくと
もひとつもっており、また、抗原の抗原決定部位を少なくともひとつもっている
分子のことをさしていうのであり、従って、二重機能性の分子は抗体(またはり
セブター)としても抗原としても反応できるのである1本発明における意味にお
いては、二重機能性のコンポーネントは一般に、試験する分析対象のひとつに対
する抗体または分析対象のホルモンリセブターの抗原結合部位をもっており、ま
た、試験する分析対象のもう一方に由来する抗原決定部位をもっている。二重機
能性のコンポーネントについてさらに詳しいことは以下に示す。
本発明は、広く、一般に、単一の水溶液試料中の二つの異なる分析対象の相対濃
度を調べることが好ましいような状況ならばどんな状況にでも応用可能である。
特に9本発明の手順は。
水溶液試料中のひとつの分析対象の濃度の、もうひとつの分析対象の濃度に対す
る割合を決定することがめられる場合に一般に応用可能である。従って1本発明
は、二つの分析対象を同時に測定することのできる測定法を実現している。実施
例においては、以下に示す通り、ヒトの尿中のエストロン−3−グルクロニド(
El−3−G)のプレグナンジオール−3−グルクロニドCP−3−G)に対す
る比を決定するための、二つの分析対象の同時測定を行っている。これらのステ
ロイド代謝物の測定が有用なのは1月経のある女性の妊娠可能な期間をそれ以外
の期間と区別するのに利用できる。という点である。 El−3−GのP−3−
Gに対する比は、排卵の5.6日前の、妊娠可能な期間の始まりと8排卵後約2
日の、妊娠可能な期間の終わりを示す、有用な情報を与える。測定には、P−3
−Gが共有結合的に結合した固相:ブロッキング用の抗El−3−G抗体:金ラ
ベルした同じ抗El −3−G抗体;および、二重機能性の連結のコンポーネン
トが含まれている。
測定によって、El−3−GとP−3−Gの、高いレベルと低いレベルが区別で
きる。測定により、陽性の結果を示す着色が生じるのは、El−3−Gのレベル
が高<、P−3−Gのレベルが低いときのみである。二重機能性の連結のコンポ
ーネントは金でラベルした抗体が結合することのできる結合を供給する。尿中の
遊離のP−3−G分析対象は二重機能性の連結のコンポーネントの固相への結合
を阻害する。尿中の遊離のEl−3−G分析対象はブロッキング用の抗El −
3−G抗体の結合を阻害して、二重機能性架橋のコンポーネントへの金ラベルさ
れた抗体の結合を可能にする。この点で、二つの分析対象の同時測定には二つの
免疫測定が含まれていて、それらが同時に進行するということになる 尿のP−
3−Gは従来の競争阻害法によって測定し、それと同時にポジティブステップ免
疫測定法によってEl−3−Gを測定する。このポジティブステップ免疫測定法
というのは、現在出願中で同一の出瑠人に譲渡されたIzak Baharの特
許出願第153.081号(1988年2月8日に出願)記されているポジティ
ブステップ免疫測定法と本質的に同じものである。この出願明細書全体を引用す
ることにより1本願と一体化する。このように、P−3−Gの濃度が高いとき。
すなわち、予め決定された、予め較正されたレベルよりも高いときは、El−3
−aのレベルがいくらであっても発色しない、P−3−Gのレベルが予め決定さ
れた。予め較正されたレベルよりも低ければ、El −3−Gのレベルが別の予
め決定された。予め較正されたレベルよりも高いときに必ず陽性の結果を示す色
が得られる。
第1図を参照すると1月経周期におけるヒトの尿中のEl−3−〇とP−3−G
のレベルがグラフで説明されている。線は重なるように描いであるがEl −3
−Gのプロットされているスケールは、P−3−Gのプロットされているスケー
ルに対して1対9程度に縮小されていて、実際には重なっていない。
この図は単にこれらの二つのホルモン代謝物のレベルが月経周期においてどのよ
うに周期変動しているかを示しているに過ぎない、
第1図において、第0日(day O)とは排卵の日のことである。妊娠可能な
期間は一般には排卵前はぼ5.6日から排卵後はぼ2日に渡る期間であると考え
られている。ヒトの月経周期は瀘抱期(排卵まで)と黄体期(排卵後)に分けら
れるといってよい、濾胞期には子宮内膜を再生するためにエストロゲンが分泌さ
れる。排卵とともに、プロゲスチン類が分泌され、子宮内膜の形成を刺激するこ
とによって、子宮への受精卵の着床に備える0着床が起こらなければ、プロゲス
チンのレベルは下がり子宮内膜の消失と出血に至る6周期は全部で28日程度要
する。これらの現象は、尿中のホルモン代謝物の濃度を追うことによってたどる
ことができる。従って、第1図かられかるように、プロゲスチン代謝物であるP
−3−Gのレベルは瀘胞期の間比較的低く、はぼ排卵の時期に上昇し始め、 I
I−卵後6日から8日でピークに達し、その後、瀘胞期初期のレベルまで低下す
る。尿中のEl−3−Gのレベルは、瀘胞期初期においては比較的低く、排卵前
約6日から上昇し始め排卵前はぼ2日にピークに達する。El −3−Gのレベ
ルはその後排卵にあたって急激に落ち込み、黄体期から次の瀘胞期初期に渡って
比較的低いレベルを保つ、El −3−Gの濃度とP−3−Gの濃度の比が第2
図にプロットされている。これをみると、瀘胞期初期には比は低く、排卵前6日
頃に比は急速に上昇し始め、排卵直前にピークに達する。El −3−GとP−
3−Gの比は排卵に伴って急速に低下し、もう一度1月経周期の瀘胞期の低いレ
ベルをとりもどす1本発明はP−3−Gに対するEl −3−Gの比が高いとき
に陽性の結果を与える。これによって周期の中で。
もっとも妊娠可能な時期を区別する。
第3A、3B、3C,3D図に関しては1月経周期のいろいろな時期ての免疫測
定が図式的に示されている。これらの図の中で、さまざまなコンポーネントを示
すのに9次のようなシンボルが使われている。
α−E = 抗El −3−G抗体
α−P = 抗P−3−G抗体
−−−−−= 固相微細孔性膜支持体
PPP = P−3−Gの結合した
固相支持体
Auα−E = 金ラベルした
抗El −3−G抗体
第3A図は、妊娠可能な期間での免疫測定を図式的に示している すなわち、E
l−3−Gのレベルが高<、P−3−Gのレベルが比較的低い場合である。この
状況では、P−3−Gは試料中に存在するが、二重機能性の雑種のコンポーネン
トが固相のP−3−Gに付着するのを阻害するには不十分な量しかない、同時に
、試料中のEl−3−Gのレベルは、ブロッキング用の抗El −3−G抗体と
結合して二重機能性の連結のコンポーネントのEl −3−G抗原決定部位がブ
ロックされるのを防ぐのに充分である。従って、二重機能性コンポーネントのE
l−3−G抗原決定部位は空いていて、金ラベルした抗El−3−G抗体2を結
合できる。金ラベルはこのように、二重機能性の連結のコンポーネントを通して
固相に連結されるので、これを目でみることができる9図3Aから3Dに示した
ように。
固相は最初はP−3−Gを結合した微細孔膜であり、測定中に結合しなかったコ
ンポーネントは、矢印で示されているように単純に孔を抜けていくので、試験結
果の評価の段階では固相の捕捉のコンポーネント上には存在しない。
第3B図に示したのは、黄体期の条件である。試料中のEl−3−Gの濃度は低
く、試料中のP−3−Gの濃度は比較的高い、この状況では、試料中のP−3−
Gのレベルが高いので。
二重機能性の連結のコンポーネントの固相P−3−Gへの結合が阻害される。そ
のため、全てのコンポーネントは単に膜の孔を通り抜けるので、金ラベルは結合
しない、第3C図は、瀘胞期初期の条件である1両方の分析対象の濃度は低い、
この場結合する。しかし、El−3−Gのレベルが低いので、ブロッキング用の
抗体による二重機能性のコンボーネン[・上のEl−3−G抗原決定部位のブロ
ッキングを阻害できない、従って、金ラベルされた抗体は固相に結合できず、単
に、微細孔性膜を通り抜ける。第3D図に示したのは、仮想的な条件で1両方の
分析対象の濃度が比較的高い場合である。ヒトの月経周期においては、この条件
にはおそらくならない、しかし、別の系においてこのような条件になるかもしれ
ない、この場合、尿中のP−3−Gの濃度が高いので二重機能性の連結のコンポ
ーネントが固相に結合しない、従って、この測定のコンポーネントはどれも固相
に捕捉されない。
この明細書においては、以下の定義を用いている。
定義
免疫反応性物質−もうひとつの免疫反応性物質と特異的に結合することのできる
物質、この明細書の意味においては、この言葉は、抗原性、ハプテン性、または
抗体型の性質をもったもの、および、抗体の抗原決定部位や他のりセブターの抗
原結合部位をもつ物質を含む、リガンドとりセプターについて適用する。
分析対象−検出または確認されるべき化合物または混合物であり、リガンドまた
はりセブターでありうる。
免疫特異的反応性−結合する相手と特異的に結合する能力で、対応する抗原結合
部位と抗原決定部位に起因する。
類似の免疫特異的反応性−免疫特異的に結合する相手にある免疫原性の結合部位
を、類似の物質と免疫特異的に競争する能力。
カップリングされたー共有結合または非共有結合によって。
また、カップリングして一体化している成分を免疫測定の間じゆうすつと一体化
したままでいさせるような他のなんらかの物理的性質によって、−緒になってい
る。
カップリングされるのに適する一反応性の官能基のような。
もうひとつの物質または対象に近接したときにそれとカップリングすることを可
能にする特徴をもっている0本発明における意味では、ビオチン部分をもった成
分はアビジン部分をもった固相支持体または他の成分と「カップリングされるの
に適している」。
固相支持体−特定の大きさと性質をもった固体で、免疫測定の作業中に固定化さ
れているかまたは、固定化されていないとしても濾過、沈降、遠心等によって捕
捉されるようになっているもの0本発明においては、この言葉は、微細孔性膜、
試験管やマイクロイライザプレートの内面、フィルター、固体粒子またはビーズ
のようなものをさしている。
ラベルまたは検出標識−免疫反応性物質にカップリングされた物質で、迅速に免
疫反応性物質を検出することを可能にする物質、現在知られているラベルまたは
標識には、金ゾル粒子。
酵素的発色反応に関わる物質、蛍光物質、放射性物質等がある。
二重機能性−少なくともひとつの抗原決定部位と少なくともひとつの抗原結合部
位を同時にもっていることに起因する性質、そのような抗原結合部位は、抗原の
対応する抗原決定部位と免疫化学的に結合することができ、抗体や他のりセブタ
ーの機能的要素である9本稿の意味においては、物質が免疫特異的に、リガンド
としてもリセブターとしても反応できるような場合に、その物質を二重機能性で
あるという。
雑種の一本稿においては単に、二つ以上のりガントやリセブターに由来する免疫
特異的反応部位をもった化合物または混合物のことをいう、ここで、これらの部
位は、なんらかの外部的な方法で、不可逆的に結合あるいはカップリングしてい
る。
免疫反応性部位−結合の相手と免疫特異的に反応することのできる。ある物質ま
たは複合体上の部位0例えば、抗体の可変領域や、抗原決定部位のことである。
本発明は以下の例によってさらに詳しく説明される。
罠立五ユ
二重機能性の雑種の連結のコンポーネントの調製抗P−3−G抗体の抗原決定部
位少なくともひとつと、 El−3−G分子の抗原決定部位を複数もった二重機
能性雑種連結共役体は、「ブラジキニンとアンギオテンシンに対する抗体:免疫
学におけるカルボジイミドの使用J (Science(Washington
)、 Vol、 144. pp 1344−6)と題された記事に記されてい
る。 G。
odfriendらのカルボジイミド法を用いて調製した。従って、抗P−3−
G抗体を含む溶液は濃縮し、 0.15M NaC1に対して4℃で透析した、
透析後の溶液は、抗体の濃度が11.5mg/+nlであったから、 1.5m
lあたり、 17.25mg (1,078Xl0−4モル)の抗P−3−G抗
体を含んでいた。 22mg (4,4X 10−2モル)のE1−3−Gを0
.5mlの820にとかし、これに、抗P−3−G抗体溶液1.5ml ヲ加エ
テ、抗P−3−G抗体(分子1i160.000 )とEl −3−G (分子
量500 ) ノモル比がホホl:400 (7)混合液を作った。 16mg
の水溶性カルボジイミドである。1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド塩酸塩(シグマ)(分子量191.7 )を、抗P−3−G
抗体とEl −3−Gの混合液にとかした。この混合液を室温で1時間反応させ
た1反応産物は1.2の割合でPBS/アジドで希釈し、PBS/アジド(p)
I 7.4)に対して透析し、 0.22ミクロンのフィルターで濾過した 最
終体積は4mlであった
失血■に
つの分析対象の測定
材料
標準試料−ブレグナンジオール−30−グルクロニド(P−3−G) (シグマ
)はエタノールの50%水溶液にとかした。濃度0、 +56 tL g/m+
のものと0.625 ug/m+のものを0.1%ゼラチンのPBS (pH7
,4) −0,02[%]アジ化ナナトリウム溶液とかして作った。
一二ストロンーβ−D−グルクロニド(El−3−G)の標準試料は1本質的に
同様に調製し、0 、0.156 、0.3125.0.625 。
1.25および5μg/mlのものを作った。
ブロッキング用抗体−抗El−3−G抗体を、2.5%PEG3000ノP B
S (pH7,4) −0,02%7シ化ナトリウム溶液テ希釈し、512μ
s/Iとした。
二重機能性雑種連結コンポーネント−実施例=に従って調製し、抗P−3−G抗
体の抗原結合部位少なくともひとつと複数のEl −3−G抗原決定部位をもっ
ている二重機能性雑種分子からなる共役体を、1・40の希釈率で、1%BSA
のPBS(p)17.4)−0,02%アジ化ナトリウム溶液で希釈した。
ラベルされたコンポーネント−抗El−3−G抗体は1本質的には、共願の特許
出願第105.285の実施例Iに記されているFrensの方法を用いて、金
ゾル粒子でラベルした。この明細書を引用することにより、本願に一体にする。
これに関しては、100mMホウ酸ナトリウム緩衝液(pH10,5) 12.
32m1を手早く164.25m1の金ゾル分散液と混ぜた。この分散液には平
均直径およそ60から90mmの粒子がはいっている。混ぜながら、188μs
/mlの抗体の2mMホウ酸緩衝液溶液を36.5ml加え、15分間反応させ
た。 16.4mlの5%ボリニチレングリコール(PEG)20M溶液を混ぜ
ながら加え、混合物は室温で15分間反応させた。この金ラベルした抗体溶液は
、 5orvall GSAロータで10. OOOrpmで3回、 5orv
all RC5B遠心機で遠心した。各遠心の後で、上清を捨て、赤い沈殿をJ
ohnsonの緩衝液(0,6g/l Trizma Ba5e、 0゜016
/I PEG (20M) 、 0.01g/l Thimerosalを精製
水に溶かし、 HClでpHを9,0に合わせたもの)に懸濁した。この溶液を
0.22ミクロンのフィルターで濾過し、 Johnsonの緩衝液で体積を4
6.9mlとした。最後にこの抗体溶液を1=20の希釈率で40mtJ Mg
SO4−1%BSA−0,02%アジ化ナトリウムで希釈した。
固相コンポーネント−ゼラチン/P−3−Gは、水溶性カルボジイミドを用いて
直接カップリングさせて調製した。この手順においては、150mgのゼラチン
を4mlの温水に溶かし、 1mlのピリジンを加えて、 5mlの20%ピリ
ジンを含む水溶液とした別の容器に20mgのP−3−Gを0.2mlのピリジ
ンに溶かし、水を加えて、20%ピリジンを含む1mlの水溶液とした。1m】
のゼラチン溶液を0.625m1のP−3−G溶液と混ぜ、9゜55mgの1−
エチル−3−(3−ジエチルアミノプロビル)カルボジイミド塩酸塩を加えてと
かした。この混合物を混ぜながら2時間室温で反応させた。この溶液を温かいP
BS/アジドに対して透析し。
PBS/アジドでゼラチンの最終濃度が1mg/ml程度になるように希釈した
。たくさんのMilliporeのImmobi Jon活性化微細孔膜(0,
65ミクロン)に、このImg/mlゼラチンP−3−G溶液をそれぞれ10m
1ずつスポットし、この上に固定化した。スポットののち、膜は、モノエタノー
ルアミンの希釈していない液に浸すことによってブロックした。
洗浄溶液−0,2%Igepal水溶液。
測定手順
1、 上に概説した様々な標準ホルモン濃度の組み合わせを含む試料を作った。
2、 12本のチューブを用意し、それぞれに、試料80μl。
抗El−3−G抗体(ブロッキング用抗体)溶液(512μg/1)25μm、
二重機能性雑種連結化合物の希釈溶液20μmを順番に加えた。このとき、ひと
つ加えるごとに混ぜた。
3、 2のステップの混合物をそれぞれ、固相、すなわち、フロースルーアッセ
イ(PTA)装置に取付けたゼラチン/P−3−Gをスポットした膜、に注ぎ込
んで通過させた。用いたPTA装置は本質的には井原で同一出願人に譲渡された
特許出廓第107.240号(1987年10月29日出願)に示しであるタイ
プと同じタイプのものである。
4 それから、 0.2mlの希釈した金ラベルコンポーネントの溶液を注ぎ込
んで膜を通過させた。
5、 洗浄溶液を注ぎ込んで膜を通過させることにより。
PTA装置のカップが一杯にまるまで膜を洗浄した。
6、 膜を目でみてピンク色の着色を観察することによって結果を得た。このピ
ンク色は金粒子の存在を示す特徴である。結果は表=に示した。高濃度(0,6
25ug/ml)のP−3−Gを含む試料の場合には、El −3−Gの濃度が
いくらであっても。
膜に着色はみられなかった。P−3−Gが低濃度(0,156μg/ml)の場
合には、El−3−Gを低濃度(0,3125u g/mlまたはそれ以下)に
含む試料では着色がみられなかったが、El−3−Gを高濃度(0,3125u
g/m1以上)に含む試料では、鮮やかなピンク色を生じた。
表工
El −3−Gの濃度
(ug/m1)0 0.156 0.3125 0.625 1.25 5P−
3−Gの濃度
上の表においてマイナスの印(−)は1着色しなかったことを示す、プラスの印
(+)は鮮やかに着色したことを示す。
上述の例においては、固相支持体は微細孔性膜からなっていた 固相コンポーネ
ントは、P−3−Gをゼラチンで連結して微細孔性膜とカップリングさせること
によって調製した。このようにこの場合には、第一の免疫反応性物質であるP−
3−Gは、接触の段階に先立って最初に固相支持体にカップリングされた(実施
例=の手順の3の段階)、接触の段階の結果。
P−3−G分析対象の量が結合を阻害しないほど少ないときには、二重機能性雑
種連結コンポーネントが固相支持体の上のP−3−Gに結合した。予め較正した
量よりもP−3−Gの濃度が高い場合には二重機能性雑種コンポーネントは単に
膜を通過した。どちらの場合にしても、接触の段階の後に膜上に残っているもの
をとにかく試験の中間産物ということにする。
P−3−Gが低濃度の場合には、試験の中間産物には、固相コンポーネントに結
合した二重機能性雑種コンポーネントが含まれている。試料中に高濃度のP−3
−Gが存在していた場合には、中間産物は、単に、膜に結合したP−3−Gが未
反応のまま残っているだけの固相である。最初の試料中にEl −3−Gが充分
にたくさんあれば、試験の中間産物における二重機能性雑種連結コンポーネント
のEl −3−G抗原決定部位はブロックされずに残っている。一方、試料中の
El −3−Gのレベルが予め設定したレベルより低かった場合には、二重機能
性雑種コンポーネント上のEl−3−G抗原決定部位は、ブロッキング用の抗E
l−3−G抗体によってブロックされた。いずれの場合にしても、いろいろな試
験の中間産物が、4の段階において、金ラベルしたコンポーネントと接触した。
そして、二重機能性雑種連結コンポーネントが固相コンポーネントに結合し。
そのEl −3−G抗原決定部位がブロックされずに残っていた場合には、ラベ
ルされたコンポーネントが二重機能性コンポーネントに結合し、従って固相に結
合した。その他の全ての場合には、ラベルされたコンポーネントは単に膜を通過
した。従って、ピンク色の試験結果産物ができたのは、試験した試料中に、El
−3−Gが高濃度であり、かつP−3−Gが低濃度であった場合であり、他の場
合には試験結果の産物は着色しないままであった。
大皿土工
二つの分析対象の測定
材料
標準試料−P〜3−GとEl−3−Gの試料は、50%エタノール水溶液中に溶
かし、P−3−Gについては1.25.2.5 、5Mg/m1. E 1−3
− Gについては0.625 、0.3125.0.156 、0.078 、
0.039 ug/mlとなるように、0.1%BSAのPBS (pH7,4
)溶液に溶かしたものを作製した。
ブロッキング用抗体−抗El−3−G抗体溶液の濃度が128μg/mlである
点以外は、実施例■と同じ。
二重機能性雑種コンポーネント−実施例Hの共役体をに150の希釈率で希釈し
た点以外は実施例IIと同様。
ラベルされたコンポーネント−F rensの方法を用いて抗El−3−G抗体
を金ゾル粒子でラベルした。この場合、 12.79m1の100mMホウ酸ナ
トリウム緩衝液(pH10)と、平均直径56nmの粒子を含んだ金ゾル分散液
270.5+nJを手早く混合した。混ぜながら、 2mMホウ酸緩衝液に溶け
た180μg/mlの抗体溶液を37.8m1加えて、 15分間反応させた。
混ぜながら、 17.5mlの5% ポリエチレングリコール(PEG ) 2
0 M (シグマ、セントルイス)を加え、室温で15分間反応させた。この、
金ラベルされた抗体の溶液は、 5orvall GSAロータで10.000
rpmで3回、 5orvallRC5B遠心機を用いて遠心した。各遠心の後
、上清を捨て、赤い沈殿をJohnsonの緩衝液(pH9,0)に懸濁した。
最後に、この溶液を0.22ミクロンのフィルタで濾過し、 Johnsonの
緩衝液で体積を5.2mlとした。この抗体溶液は1:lOOの希釈率で、 4
0mMMg5O4−1%BSA−0,02%アジ化ナトリウムで希釈した。
固相コンポーネント−この実施例においては、固相コンポーネントとしては、ビ
オチン化ゼラチン/P−3−G (BGP)を用いた。これは、アビジンをスポ
ットした膜上での複合体の捕捉を効率化する。
A、ビオチン化ゼラチン/P−3−G (BGP)−まず、ゼラチン/P−3−
G を調製した。 8.27mgのP−3−Gを20%ピリジン水溶液に溶かし
1体積を0.276m1とした(30mgP−3−G/ml ) 、 20mg
のゼラチンも20%ピリジン水溶液に溶かし、 0.485m1 とした(41
.2mgゼラチン/ml ) 、 P−3−Gの溶液とゼラチンの溶液を一緒に
して混ぜ、P−3−Gとゼラチンのモル比が50:1となるようにし、実施例=
で用いた水溶性カルボジイミドを8mg加えて室温で1時間反応させた6反応産
物はPBS/アジドに対して透析し、最終濃度が13.0mgゼラチン/ml
となるように濃度を調整した。この溶液をさらに、ゼラチン濃度が1mg/ml
になるように、0.1M 炭酸水素ナトリウム(pH8,0)を用いて希釈した
。 3.9mlのゼラチン/P−3−G溶液に、 0.585m1の1mg/m
lのビオチン−LC−N)IsのDMSO溶液を加えた。この混合液を室温で4
時間反応させた。できたビオチン化ゼラチン/P−3−G (BGP)は、PB
S/アジドに対して透析し、このBGP溶液は1:32の希釈率でPBSで希釈
した。
B、アビジンをスポットした膜−10mg/mlの4−ジメチルアミノピリジン
を含む2.5mg/mlアビジンPBS溶液20μlを、たくさんのMilli
pore Immobilon微細孔性活性化膜(0,65ミクロン)上にそれ
ぞれスポットし、アビジンはこの膜上に固定化された。この、アビジンをスポッ
トした膜は、炭酸緩衝液(IM−pH9,5)に溶けた10%エタノールアミン
でブロックした。
測定手順
1、 上に概説した様々な標準ホルモン濃度の組み合わせを含む試料を作った。
2、 15本のチューブを用意し、それぞれに、試料50μl。
抗El−3−G抗体溶液(128μg/l ) 25μl、希釈したBGP溶液
20μm、二重機能性雑種連結化合物の希釈溶液20μmを順番に加えた。この
とき、ひとつ加えるごとに混ぜた。
3、 2のステップの混合物をそれぞれ、実施例=で使用したのと同じ種類のフ
ロースルーアッセイ(PTA)装置に取付けた。アビジンをスポットした固相の
膜に注ぎ込んで通過させた。
4、 それから、 0.2mlの希釈した金ラベルコンポーネントの溶液をそれ
ぞれの膜に注ぎ込んで膜を通過させた。
5、 洗浄溶液を注ぎ込んで膜を通過させることにより。
PTA装置のカップが一杯にまるまでそれぞれの膜を洗浄した。
6、 膜を目でみてピンク色の着色を観察することによって結果を得た。このピ
ンク色は金粒子の存在を示す特徴である。結果は表:に示した。El −3−G
低濃度に含む試料では。
P−3−Gの濃度にかかわらず、膜はほとんどまたは全く着色しなかった。El
−3−Gの濃度が高い場合には9着色はP−3−Gの濃度とは逆の関係で変化し
た。すなわち、高濃度のEl −3−Gを含みかつ高濃度のP−3−Gを含む試
料においては、高濃度のEl−3−Gを含み、低濃度のP−3−Gを含む試料よ
りも着色が少なかった。
表II
El −3−Gの濃度
(μg/ml) 0.39 0.78 .0.+56 0.3125 0.62
5P−3−Gの濃度
(μg/m1)
1.25 0 0 1/2 4 4
2.5 0 0 0 2 2
上の表において0は9着色しなかったことを示す、数字が大きくなるほど着色の
強度が高かったことを示す。
実施例■においては、固相コンポーネントは、固相支持体にカップリングさせる
のに適するようにされた免疫反応性物質P−3−Gからなっている。この例にお
いては、ゼラチン/P−3−Gはビオチン化され、接触のステップの後で、アビ
ジンをスポットした支持体(微細孔性膜)とカップリングされた。従って、ステ
ップ2において、試料、ブロッキング用抗体、BGP溶液、および、二重機能性
雑種コンポーネントは。
全て、ステップ3でアビジンをスポットした膜と接触させられる前に、混合され
た。試料中のEl −3−Gの濃度が高くてP−3−Gの濃度が低い場合には、
ステップ2において、ラベルされたコンポーネントと二重機能性雑種コンポーネ
ントと固相コンポーネントからなる免疫複合体が形成された。このような複合体
は、ステップ3において混合液がアビジンなスポットした膜と接触させられたと
きに、ビオチンとアビジンの間の反応によって、試験の中間産物として集められ
た。試験の中間産物はそれから、金ラベルしたコンポーネントとステップ4にお
いて接触させられ、全て、上記の実施例=で起こったことと同じように、試験の
結果の産物ができ、試料中のEl −3−Gの濃度が高くてP−3−Gの濃度が
低い場合にはにはピンク色をしていて、他の場合には無色であるかまたは弱く着
色するのみであった。
上の記載において捕捉のコンポーネントは、固相の微細孔性のフロースルー型の
膜にカップリングされるかまたはカップリングされるのに適するようにされるか
した免疫反応性物質(P−3−G)であった、そのかわりに、捕捉反応のコンポ
ーネントには、 Co1e等ので同一出願人に譲渡された特許出願第105、2
85号に完全に記されている固体のような1分散性で水に不溶の固体粒子にカッ
プリングされた免疫反応性物質を用いることも可能である。その場合には、捕捉
反応のコンポーネントには、最初にラテックス粒子やセファロースビーズ、ガラ
スピーズといったものにカップリングさせておいた第一の免疫反応性物質(P−
3−G)を用いることになるであろう、そして、この捕捉のコンポーネント、ラ
ベルされたコンポーネント、および二重機能性コンポーネントからなる免疫複合
体が、陽性の結果のときには生じるであろう、このような免疫複合体は上述のC
o1eの特許出願で述べられたような方法で集めることができる。すなわち、多
孔性マトリックスの捕捉エレメントを用い。
沈降や遠心を用いて、多孔性マトリックスの捕捉エレメント上に試験の結果の産
物を集めて視覚的に調べるのである。
上記のBaharの特許出願第153.081号にあるポジティブステップ測定
法およびLennon等の特許出願第1[17,240号にあるような種類のP
TA装置の利用を9本発明は含んでおり、また。
少なくともある局面においては、 Co1e 特許出願第105.285号にあ
る金属ゾル捕捉免疫測定法も利用している。従って、上記のBahar 、 L
ennon等、およびCo1e等の特許出願は引用により本願と一体化し、この
明細書に取り込んである。
本発明は上記のような免疫測定法を供給する。また1本発明は、量を測った試験
のコンポーネントを含み、効率よく一回または複数回の繰り返しの試験を行うた
めの材料のキットをも供給する0本発明はさらに、少なくともひとつの抗原性部
分とタンパク性のリセブタの部分をもつ、新奇の二重機能性反応コンポーネント
をも供給する。これらの部分は、付加違約に結合して一緒になることにより、二
重機能性コンポーネントを実現している。このような二重機能性雑種コンポーネ
ントとその作り方は上記の実施例工に記されている。
本発明に従えば9本発明の属する技術分野の通常の技術に詳しい者にはよく知ら
れていることだが、免疫測定においては。
その時どきに必要とされている結果の検出や確認には較正が必要である。測定の
様々なコンポーネントの濃度や構成は較正されなければならず、この作業は普通
、標準物質等をもちいて実験的に行われ、それによって望ましい感度が得られ。
正確−二較正できるのである4このように、捕捉反応の免疫反応性物質の量は、
単純に、固相支持体にカップリングさせる物質の量を変えることによって調節で
きる。捕捉のコンポーネントの物質は二重反応性コンポーネント上の結合部位へ
の結合において、一方の分析対象と競争するので、捕捉のコンポーネントの免疫
反応性物質の量を調節することによって、陽性の結果となるための分析対象のレ
ベルを較正できる。同様に、ブロッキング反応のコンポーネントの量を調節する
ことによって、陽性の結果となるための第二の免疫反応性物質のレベルを調節で
きる。
二重機能性の反応コンポーネントの量と、その上の第一の免疫反応性部位と第二
の免疫反応性部位の数の比も、これらを調節することによってさらに正確に較正
することができるし、感度をよくしたりすることができる。これらの操作は全て
9本発明の属する技術分野における通常の技術をもった者にとっては1日常的な
技術に属するものであり、免疫測定法を組み立てる上では一般的に必要となる操
作である9本発明の二重機能性反応コンポーネントは新規のものであるが、その
新規な構成のために、測定の微妙な調整のための柔軟性が最大限になっているの
である。
FIG、 !
DAYOFCYOLE
国際調査報告
Pσlυ590101227
Claims (43)
- 1.まず最初に固相支持体とカップリングするか、あるいは、カップリングする のに適するようにされた第一の免疫反応性物質で、この第一の免疫反応性分析対 象の免疫特異的反応性に類似した免疫特異的反応性を持つ前記第一の免疫反応性 物質から成る捕捉の反応コンポーネントを作り、免疫特異性に第二の免疫反応性 分析対象と結合することができる第二の免疫反応性物質から成るブロッキング反 応のコンポーネントを作り、 前記第二の免疫反応性物質の免疫特異的反応性と類似した免疫特異的反応性を持 つ第三の免疫反応性物質およびこれに結合した検出標識とから成る、ラベルされ た反応のコンポーネントを作り、 (1)上記の捕捉の反応コンポーネント,(2)試料中に少なくとも予め決めら れた濃度の上記の第一の分析対象が存在する場合には,陽性の測定結果を生ずる ためには第一の免疫反応性物質に結合することのできる二重機能性コンポーネン トの量が足りないような割合で,雑種物質の第一の免疫反応性部位と捕捉のコン ポーネントの第一の免疫反応性物質との結合が阻害される程度に,捕捉の反応コ ンポーネントに対して充分に少ない量の上記二重機能性コンポーネント,(3) 上記ラベルされた反応コンポーネントおよび(4)試料中に少なくとも予め設定 された濃度の上記第二の分析対象が存在しない場合には,陽性の測定結果を生す るためには上記雑種物質の第二の部位に結合できるラベルされたコンポーネント の量が足りないようになる程度まで,雑種物質の第二の免疫反応性部位がブロッ クされ,雑種物質の第二の免疫反応性部位とラベルされたコンポーネントの第二 の免疫反応性物質との結合が阻害される程度に,十分に大量の上記ブロッキング 用コンポーネントとから成る水溶液試料を接触させることによって,それによっ て陽性の測定結果が出るのは,試料中の第一の分析対象の濃度が予め決定された 濃度以下でしかも試料中の第二の分析対象の濃度が予め設定された濃度以上の場 合にのみ,捕捉のコンポーネントとラベルされた反応コンポーネントからなる免 疫複合体を,確認可能な量生成することを特徴とする水溶液試料中の第一および 第二の免疫反応性分析対象の相対的な濃度を決定するための測定法。
- 2.上記免疫反応性分析対象のうちの少なくともひとつが抗原性であることを特 徴とする請求項1の測定法。
- 3.上記第一および第二の免疫反応性分析対象がそれぞれ抗原性であることを特 徴とする請求項2の測定法。
- 4.上記第一および第二の免疫反応性分析対象がそれぞれステロイド性であるこ とを特徴とする請求項3の測定法。
- 5.上記第一および第二の免疫反応性分析対象がそれぞれ自然界に存在するホル モン性であることを特徴とする請求項4の測定法。
- 6.上記第一および第二の免疫反応性分析対象がそれぞれ自然界に存在する哺乳 動物のステロイドホルモンまたはその代謝物であることを特徴とする請求項5の 測定法。
- 7.上記第一の免疫反応性分析対象がP−3−Gであり,第二の免疫反応性分析 対象がE1−3−Gであることを特徴とする請求項6の測定法。
- 8.固相支持体が微細孔性膜であることを特徴とする上記請求項1の測定法。
- 9.固相支持体が分散性で水に不溶の粒子からなっており,上記第一の免疫反応 性物質が接触のステップに先立ってこの粒子にカップリングされていることを特 徴とする上記請求項1の測定法。
- 10.上記検出標識が金ゾル粒子であることを特徴とする請求項9の測定法。
- 11.接触のステップにおいて,ブロッキングのコンポーネント,二重機能性コ ンポーネント,および,ラベルされたコンポーネントが試料と接触することによ って,試験が陽性であった場合には,水に不溶の粒子と金ゾル粒子を含んだ免疫 複合体を形成することを特徴とする請求項10の測定法。
- 12.免疫複合体を集め,集められたものの中に金が存在することを示す着色を 直接視覚的に調べるステップを含むことを特徴とする,上記請求項11の測定手 順。
- 13.免疫複合体が集められ,視覚的に調べられるのが,フィルタエレメント上 であることを特徴とする請求項12の測定法。
- 14.上記雑種免疫反応性物質が,上記第一の免疫反応性部位からなるタンパク 性物質,および,上記第二の免疫反応性部位からなる第二のタンパク性物質を含 んでおり,上記第一および第二のタンパク性物質が不可逆的に結合して一体とな ることによって,上記雑種物質を実現していることを特徴とする上記請求項1の 測定法。
- 15.上記接触のステップにおいて上記試料がラベルされたコンポーネントと接 触させられる前にブロッキングのコンポーネントと接触させられることを特徴と する上記請求項1の測定法。
- 16.上記接触のステップにおいて,ブロッキングのコンポーネント,二重機能 性コンポーネント,および固相コンポーネントを,水溶液試料と接触させること によって試験の中間産物を作り,この試験の中間産物をラベルされたコンポーネ ントと接触させることによって試験の結果の産物を作ることを特徴とする,上記 請求項1の測定手順。
- 17.第一の免疫反応性物質が接触の段階に先立って固相支持体とカップリング されることを特徴とする,上記請求項16の測定手順。
- 18.第一の免疫反応性物質が接触の段階の後に固相支持体とカップリングされ ることを特徴とする,上記請求項16の測定手順。
- 19.上記第一の分析対象がP−3−Gであり,上記第二の分析対象がE1−3 −Gであり,上記第一の免疫反応性物質がP−3−Gであり,上記第二および第 三の免疫反応性物質がE1−3−Gに対する同じ抗体であり,上記第一の免疫反 応性部位がP−3−Gに対する抗体の抗原結合部位に由来し,上記第二の免疫反 応性部位がE1−3−G分子の抗原決定部位に由来することを特徴とする,月経 周期の妊娠可能な期間を予言するために用いられる,上記請求項1の測定手順。
- 20.上記P−3−Gに対する抗体と上記E1−3−G分子が,不可逆的に結合 して一体となり,上記雑種免疫反応性物質を実現していることを特徴とする,上 記請求項19の測定手順。
- 21.上記検出標識が金ゾル粒子であることを特徴とする,上記請求項20の測 定手順。
- 22.上記固相支持体が微細孔性膜からなり,上記第一の免疫反応性物質が接触 のステップに先立ってそこにカップリングされることを特徴とする,上記請求項 21の測定手順。
- 23.上記接触のステップにおいて,ブロッキングのコンポーネント,二重機能 性コンポーネント,および固相コンポーネントを,水溶液試料と接触させること によって試験の中間産物を作り,その後この試験の中間産物をラベルされたコン ポーネントと接触させることによって試験の結果の産物を作ることを特徴とする ,上記請求項22の測定手順。
- 24.試験の中間産物を集め,その後,それをラペルされたコンポーネントと接 触させ,試験の結果の産物を直接視覚的に調べて,そこに金ゾル粒子が存在する ことを示す着色を観察するステップを含むことを特徴とする,上記請求項23の 測定手順。
- 25.試験の中間産物が膜上に集められ,試験の結果の産物が膜上で調べられる ことを特徴とする,上記請求項24の測定手順。
- 26.上記検出標識が金ゾル粒子であることを特徴とする,上記請求項1の測定 手順。
- 27.上記検出標識が,酵素的発色システムのコンポーネントであることを特徴 とする,上記請求項1の測定手順。
- 28.上記接触のステップにおいて,上記水溶液試料を,ラベルされたコンポー ネントと接触させる前に,捕捉のコンポーネントと接触させることを特徴とする ,上記請求項1の測定手順。
- 29.上記捕捉のコンポーネントの第一の免疫反応性物質が最初に,接触のステ ップに先立って固相支持体とカップリングさせることを特徴とする,上記請求項 1の測定手順。
- 30.上記捕捉のコンポーネントの第一の免疫反応性物質が,接触のステップの 間または後に固相支持体とカップリングさせることを特徴とする,上記請求項1 の測定手順。
- 31.水溶液試料を捕捉のコンポーネントと接触させた後で,捕捉のコンポーネ ントの第一の免疫反応性物質を固相支持体とカップリングさせ,その後で,水溶 液試料をラペルされたコンポーネントと接触させることを特徴とする,上記請求 項28の測定手順。
- 32.水溶液試料を捕捉のコンポーネントと接触させた後で,捕捉のコンポーネ ントの第一の免疫反応性物質を固相支持体とカップリングさせ,その後で,水溶 液試料をラベルされたコンポーネントと接触させることを特徴とする,上記請求 項28の測定手順。
- 33.上記捕捉のコンポーネント,上記ブロッキングのコンポーネント,上記ラ ベルされたコンポーネント,および,上記二重機能性コンポーネントからなる, 上記請求項1の測定手順を行うための測定キット。
- 34.上記捕捉のコンポーネント,上記ブロッキングのコンポーネント,上記ラ ベルされたコンポーネント,上記二重機能性コンポーネント,および,上記微細 孔性膜からなる,上記請求項8の測定手順を行うための測定キット。
- 35.上記捕捉のコンポーネント,上記ブロッキングのコンポーネント,上記ラ ベルされたコンポーネント,および,上記二重機能性コンポーネントからなる, 上記請求項21の測定手順を行うための測定キット。
- 36.上記捕捉のコンポーネント,上記ブロッキングのコンポーネント,上記ラ ベルされたコンポーネント,および,試験の中間産物を集め,試験の結果の産物 を視覚的に調べるためのエレメントからなる,上記請求項24の測定手順を行う ための測定キット。
- 37.上記捕捉のコンポーネント,上記ブロッキングのコンポーネント,上記ラ ベルされたコンポーネント,および,試験の中間産物を集め,試験の結果の産物 を視覚的に調べるためのフィルタからなる,上記請求項25の測定手順を行うた めの測定キット。
- 38.少なくともひとつの抗原部分とタンパク性のリセプター部分をもっていて ,これらの抗原部分と抗体部分が不可逆的に結合して一体となっている,雑種免 疫反応性物質。
- 39.抗体部分が抗P−3−G抗体に由来することを特徴とする,上記請求項3 8の物質。
- 40.抗原部分がE1−3−Gに由来することを特徴とする,上記請求項38の 物質。
- 41.抗原部分がE1−3−Gに由来することを特徴とする,上記請求項39の 物質。
- 42.少なくとも二つの抗原部分をもつことを特徴とする,上記請求項38の物 質。
- 43.上記部分がアミド結合を通して結合し一体となっていることを特徴とする ,上記請求項38の物質。
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