JPH0450380A - セルロース繊維の風合改良方法 - Google Patents

セルロース繊維の風合改良方法

Info

Publication number
JPH0450380A
JPH0450380A JP15277390A JP15277390A JPH0450380A JP H0450380 A JPH0450380 A JP H0450380A JP 15277390 A JP15277390 A JP 15277390A JP 15277390 A JP15277390 A JP 15277390A JP H0450380 A JPH0450380 A JP H0450380A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
salts
cellulase
cellulose fibers
strength
fibers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15277390A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2911182B2 (ja
Inventor
Hideki Iijima
秀樹 飯島
Kenji Kamiide
上出 健二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP15277390A priority Critical patent/JP2911182B2/ja
Publication of JPH0450380A publication Critical patent/JPH0450380A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2911182B2 publication Critical patent/JP2911182B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、セルロース繊維をセルラーゼ水溶液にて処理
し、強度低下を最低限度に抑えて、風合を絹様に改良す
る方法に関する。
〔従来の技術〕
セルロース繊維をセルラーゼ溶液に浸漬してセルロース
繊維の諸性能を改良することは公知である。すなわち、
特公昭52−48236号公報にはセルロース系繊維を
セルラーゼ含有水溶液で短時間処理し、繊維の吸湿性お
よび保水性を改良する方法が開示されている。また、特
開昭58−54082号公報にはセルロース系繊維をセ
ルラーゼ含有水溶液で処理するに際し、セルロースを溶
解する能力を有する硫酸、リン酸、塩化亜鉛、水酸化す
) IJウム、水酸化カリウム、ロダン塩、銅エチレン
ヂアミンなどの膨潤剤で該繊維を前処理し、該繊維織物
の強度低下を抑えて風合を改良する方法が開示されてい
る。さらに、特開昭64−40681号公報にはセルロ
ース繊維を膨潤剤で処理し、次いでセルラーゼの活性を
阻害する能力のある樹脂でセルロース繊維を加工した後
、セルラーゼ水溶液で処理する方法が提案されている。
また、特開平1−260067号公報には低温ガスプラ
ズマ処理を施したセルロース繊維をセルラーゼ処理する
方法が開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
セルラーゼはセルロースをグルコースにまで分解する作
用があり、セルロース繊維に適当な条件下で適用すると
、セルロース繊維は一部分解してその重量を減少する。
それによって、糸条を構成する単繊維相互の間隙、また
は織編物の場合は、さらに織編物を構成する糸条相互の
間隙が大きくなるため、単繊維または糸条が動き易くな
り、絹様の柔らかい風合を呈する。セルラーゼはセルロ
ース繊維の表面から作用し、表面部分より分解するが、
一部が繊維内部まで浸透し局部的に繊維を破壊するため
に、セルロース繊維、とりわけ、元来強度の低いビスコ
ース法再生セルロース繊維の強度、特に摩耗に対する抵
抗力を著しく低下させていた。
前記の特開昭58−54082号公報に記載されている
セルロースを膨潤剤で前処理する方法はセルロース繊維
の強度低下を抑えて風合を改良する方法とされているが
、この方法は、膨潤剤による前処理を必要とし該前処理
後も、更に、中和、水洗、絞液などの複雑な工程を経た
後に、セルラーゼによるセルロース繊維の加水分解を行
ういわゆる多段階処理工程で行われるた狛経済的にも好
ましくなく、しかも前記膨潤剤は該公報に記述されてい
るようにセルロースの溶媒でもあり、かえって、セルロ
ース繊維を部分的に溶解し、強度低下を助長する面があ
り、従って、強度低下を回避する完全な策とはなり得な
かった。
特開昭64−40681号公報に記載されている膨潤剤
処理、セルラーゼ活性阻害性樹脂による加工およびセル
ラーゼ水溶液処理を順次行う方法は工程がさらに複雑で
、樹脂による繊維の硬化や、セルラーゼの効力低下のた
約全くセルロース繊維が加水分解を起こさない場合があ
るなどの欠点がある。
さらに、特開平1−260067号公報に記載される低
温プラズマ処理とセルラーゼ処理を行う方法は、該公報
にも記載されているようにプラズマ処理そのものが未だ
工業的に実施困難な情況にあり、実用化には時間が必要
な状態である。
本発明の目的は、単純な1段階方法であって、しかも強
度低下を最小限に抑えたセルラーゼによるセルロース繊
維の風合改良法を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のセルロース繊維の風合改良方法の特徴は、セル
ロース繊維を、セルラーゼと、20g/l〜500 g
 / lの無機酸のナトリウム塩、カリウム塩、アンモ
ニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩および炭素数
5以下の有機酸のナトリウム塩、カリウム塩、アンモニ
ウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩の中から選ばれ
た塩を含む水溶液で受処理することにある。
本発明にいうセルロース繊維は木綿、麻類のような天然
セルロース繊維および再生セルロース繊維のいずれであ
ってもよい。処理するに際してのセルロース繊維の形態
は糸条、織物、編物、不織布などのいずれでもよい。な
お上記セルロース繊維と他繊維との混紡、交撚、交編、
交織物などの混用物も勿論含まれる。
本発明においては、セルロース繊維をセルラーゼと無機
酸もしくは有機酸の塩を含む水溶液で処理する。処理液
中のセルラーゼ濃度は0.01〜5重量%であることが
好ましい。
また、塩としては、シュウ酸、酢酸、コハク酸、酒石酸
など炭素数が5以下の有機酸のカルシウム塩、マグネシ
ウム塩、アンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、
および塩酸、硫酸、硝酸などの無機酸のカルシウム塩、
マグネシウム塩、アンモニウム塩、ナトリウム塩、カリ
ウム塩が用いられる。
処理水溶液中の塩の濃度は20〜500 g / Il
でなければならない。塩の濃度範囲がこの範囲であると
、セルロースに対して膨潤作用はなく、またセルロース
繊維の強度低下を来すような作用もない。
塩は、セルラーゼのセルロースに対する作用を妨害し、
加水分解速度を抑制する。セルロース繊維をセルラーゼ
で処理する際に、塩は繊維内部での加水分解を強く抑制
する。しかし、繊維表面では一旦繊維に浸透した塩類が
処理液中に溶出し易いため、繊維内部はどの抑制効果は
ない。したがって、本発明の方法を実施すれば、セルロ
ース繊維表面の加水分解が進行するにもかかわらず、繊
維内部での加水分解は殆ど進行しないので繊維の強度は
最低限度しか低下しない。なお、セルロース繊維の処理
に際して、本発明に用いる塩類の使用量は多いほどセル
ラーゼによるセルロースの分解力を抑制するため、所望
の風合によってそれらの使用量は20〜500 g /
lの範囲内で選択される。
これら塩類の使用量が20g/R未満では、強度低下を
防止する効果はほとんどなく、また、使用量が500 
g / iを越えるとセルラーゼの分解力を著しく阻害
する。好ましくは塩類は、50〜200 g /lの範
囲内で用いられる。なお処理温度は30〜60℃が好ま
しい。
セルロース繊維を処理する形態としては、糸条、織物、
編物を塩とセルラーゼを含有する水溶液に30〜60℃
にて0.5〜24時間浸漬するか、もしくは、セルロー
ス繊維よりなる糸条、織物、編物に該水溶液を繊維重量
に対して0.5〜3倍量を付与して、0.5〜24時間
、保温、保湿する方法が採られる。
〔実施例〕
次に、実施例について本発明の詳細な説明する。
実施例1 セルラーゼ5 g/Iiと硫酸ナトリウム100 g 
/lを含有する水溶液を調製し、この水溶液に0. I
N酢酸および0.IN酢酸ナトリウム水溶液を添加して
plを4.5に調整した。この水溶液にキュプラ100
%の平織物(経糸50d/緯糸75d、織物重量65g
/m’)を、浴比1:30.45℃にて10時間、浸漬
し、次いで水洗、乾燥した。凄≠R 比較例として、硫酸ナトリウムを含まないセルラーゼ5
 g/I!の水溶液に上記と同じ織物を同浴比、同温度
にて同じ時間浸漬し、水洗、乾燥した。
未処理織物および処理した織物の減量率および物性(織
物のタテ方向)を第1表に示す。
第1表 なお、それぞれの測定法を以下に記す。
(1)減量率:処理前後の織物の絶乾重量を測定し、そ
れぞれW。、Wとする。C(wo −W) /wo 〕
×100を減量率(%)とする。
(2)引張強度:JIS L 1003−1961  
rレーヨン織物試験方法」の5.12引張強艮および伸
ム゛率に準拠する。
(3)引裂強度:JIS L 1003−1961  
rレーヨン織物試験方法」の5.14引裂強FiC方法
(ペンシュラム法)に準拠する。
(4)屈曲摩耗強度:JIS L 1003−1961
  rレーヨン織物試験方法」の5.17摩耗強fiA
方法(ユニバーサル形法)(b)屈曲摩耗に準拠する。
(5)剛軟度:JIS L 1003−1961  r
レーヨン織物試験方法」の5.18剛軟度A方法(45
°カンチレバ法)に準拠する。
第1表にみられるように、本発明の処理により剛軟度は
低下し、絹風合に近付くが、同程度の剛軟度である比較
例1に比べると強度、特に屈曲摩耗強度の低下は少ない
実施例2 酢酸カリウム、塩化アンモニウム、塩化カルシウム、硫
酸アンモニウムのそれぞれBOg/Rの各水溶液にセル
ラーゼ20 g / I!を溶解し、各水溶液のpHを
実施−例1の場合と同様にして4.5に調整した。この
水溶液にビスコース法レーヨン100%の平織物(経7
5d/緯120 d )を浴比1:30.60℃にて8
時間浸漬し、次いで水洗、乾燥した。
比較例として、塩類を含まないセルラーゼ20g/lの
水溶液に上記と同じ織物を同じ浴比にて処理温度、時間
を同じくして処理し、水洗、乾燥した。
各々処理された織物の減量率および物性を第2表に示す
第2表にみられるように本発明の処理により剛軟度は低
下し絹風合に近づくが、同程度の剛軟度である比較例2
に比べると強度、特に屈曲摩耗強度の低下は少ない。
〔作用および発明の効果〕
本発明方法に従って、セルロース繊維をセルラーゼと塩
類とを含む水溶液で処理すると、まず塩類が繊維内部に
浸透してセルロース繊維のセルラーゼによる加水分解を
抑制する。しかしながら、繊維表面では一旦繊維に浸透
した塩類が処理液中に溶出するため、繊維表面では繊維
内部はど加水分解は抑制されない。そのため、主として
セルロース繊維の表面で加水分解が起こり、繊維内部ま
で加水分解が進むことは実質的になく、繊維の強度低下
は塩類を添加しない場合に比較して著しく少なくなる。
一方、処理された織物の風合は絹に近づく。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)セルロース繊維を、セルラーゼと、20〜500g
    /lの炭素数5以下の有機酸のナトリウム塩、カリウム
    塩、アンモニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩お
    よび無機酸のナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム
    塩、カルシウム塩、マグネシウム塩の中から選ばれた塩
    を含む水溶液で処理することを特徴とするセルロース繊
    維の風合改良方法。
JP15277390A 1990-06-13 1990-06-13 セルロース繊維の風合改良方法 Expired - Fee Related JP2911182B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15277390A JP2911182B2 (ja) 1990-06-13 1990-06-13 セルロース繊維の風合改良方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15277390A JP2911182B2 (ja) 1990-06-13 1990-06-13 セルロース繊維の風合改良方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0450380A true JPH0450380A (ja) 1992-02-19
JP2911182B2 JP2911182B2 (ja) 1999-06-23

Family

ID=15547835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15277390A Expired - Fee Related JP2911182B2 (ja) 1990-06-13 1990-06-13 セルロース繊維の風合改良方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2911182B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011109965A (ja) * 2009-11-27 2011-06-09 Tokai Senko Kk セルロース含有繊維材料の糖化前処理方法及び当該糖化前処理方法を有するセルロース含有繊維材料の糖化方法。
CN106676898A (zh) * 2016-12-27 2017-05-17 常熟市精诚化工有限公司 一种棉织物或棉混纺交织物的漂前预处理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011109965A (ja) * 2009-11-27 2011-06-09 Tokai Senko Kk セルロース含有繊維材料の糖化前処理方法及び当該糖化前処理方法を有するセルロース含有繊維材料の糖化方法。
CN106676898A (zh) * 2016-12-27 2017-05-17 常熟市精诚化工有限公司 一种棉织物或棉混纺交织物的漂前预处理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2911182B2 (ja) 1999-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0134267B1 (en) The process for modifying animal fibers
ATE187782T1 (de) Lyocell-faser und verfahren zu ihrer herstellung
JPS5953945B2 (ja) 繊維構造物の処理方法
KR100378232B1 (ko) 케라틴섬유의개질방법
JPH0240787B2 (ja) Fuainokairyosaretaseruroosukeisenikozobutsunoseizoho
GB795585A (en) Improvements in or relating to process for the manufacture of aerated fully synthetic fibres
WO1980000580A1 (en) Method for upgrading fibrous wool material
JPH0450380A (ja) セルロース繊維の風合改良方法
JP2844292B2 (ja) 新規なアセテート繊維含有織編物の製造方法
JPH05125661A (ja) 繊維材料を前処理する方法
JP2809485B2 (ja) セルロース繊維の風合を改良する方法
WO1996005356A1 (en) Cellulosic textile materials
JP3081782B2 (ja) 改質セルロースアセテート繊維の製造方法
US2508007A (en) Process of rendering wool unshrinkable
JPH0219235B2 (ja)
JP3177063B2 (ja) アセテート系繊維の改質法
JP2809486B2 (ja) セルロース繊維の風合改良法
JPH02216282A (ja) セルロース系繊維構造物の減量加工方法
JP2829815B2 (ja) 新規なアセテート繊維含有複合糸織物の製造方法
JP3030316B2 (ja) 再生セルロース系繊維製品の加工法
JP3179240B2 (ja) 糸条の減量方法
JPS6147871A (ja) セルロ−ズ系繊維の擬麻加工方法
EP0064568B1 (en) A process for the treatment of a fibrous structure
JPH06341066A (ja) アセテート繊維含有織編物の加工方法
US2010324A (en) Treatment of fiber and the product

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees