JPH0449627Y2 - - Google Patents

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JPH0449627Y2
JPH0449627Y2 JP1987113884U JP11388487U JPH0449627Y2 JP H0449627 Y2 JPH0449627 Y2 JP H0449627Y2 JP 1987113884 U JP1987113884 U JP 1987113884U JP 11388487 U JP11388487 U JP 11388487U JP H0449627 Y2 JPH0449627 Y2 JP H0449627Y2
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shaft
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drum
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、製版用カラースキヤナ等のドラム型
画像走査記録装置に関し、特に、被走査原画を保
持する原画ドラムを、走査装置の回転主軸部に装
着する装置に関する。
[従来の技術] 製版用カラースキヤナ等の画像走査記録装置と
しては、従来、ドラム走査型の装置が最も一般的
に使用されている。
これは、被走査原画を巻着した原画ドラムと、
記録用感光フイルムを巻着した記録ドラムとを、
同期して回転させ、原画ドラム側にピツクアツプ
ヘツドを、記録ドラム側に露光ヘツドを、それぞ
れドラムの軸線方向に同期して移送し、原画の被
走査点からの光束をピツクアツプヘツドに内蔵し
た光電変換手段により電気信号に変換し、これに
所要の色修正、階調修正等の処理を施した記録用
画像信号により、記録ヘツドに内蔵した露光用光
源の光ビームを音響光学変調器等で変調して、複
製画像を記録するものである。
かかるドラム型画像走査記録装置において、変
倍記録、すなわち複製画像を原画と異なる寸法で
記録するための1つの手段として、それぞれ直径
が異なる複数個の原画ドラムを用意して、所望の
倍率に応じて交換使用することが行なわれてい
る。
たとえば、原画ドラムとして、直径が標準のも
のの1/2であるものを用いた場合、他の条件を同
一とすると、標準のものを使用した場合に比し
て、2倍に拡大された複製画像が記録される。し
たがつて、それぞれ直径が異なる複数の原画ドラ
ムを使用すると、複製倍率範囲を広くとることが
できる。
複数個の原画ドラムを、主軸に交換可能で、か
つ、回転軸を正確に整合させて装着するには、
種々の手段が適用できるが、原画ドラムと主軸と
の中心を正確に整合させることができ、また、高
速回転に耐えて原画ドラムを確実に主軸に固定す
るために、テーパ軸とバヨネツトを併用する手段
が適用されている。
この手段の詳細については、後述の実施例で説
明するが、要するに、主軸の中心にテーパ孔を設
け、原画ドラムの一端の中心に突設したテーパ軸
を主軸のテーパ孔に嵌着し、かつ、原画ドラムの
テーパ軸の根元部にバヨネツト爪を形成して、主
軸先端部に装着したバヨネツトチヤツクに係合さ
せ、かつ、バヨネツトチヤツクを主軸の外周に螺
着した環状ナツトに連接して、環状ナツトを回転
させることにより、バヨネツトチヤツク及びそれ
に係合したバヨネツト爪を介して、テーパ軸を主
軸に圧入するように付勢するようにしたものであ
る。
[考案が解決しようとする問題点] 上述のテーパ軸とバヨネツトの併用による原画
ドラム装着手段は、取付け精度を確保でき、ま
た、原画ドラムの着脱を迅速かつ容易に行なうこ
とができるが、なお、下記の問題があつた。
すなわち、前述のように主軸に螺着した環状ナ
ツトを回転させて、テーパ軸を主軸に圧入するよ
うに付勢するが、一方、原画ドラムを主軸から取
りはずす際には、環状ナツトを逆方向に回転させ
て、バヨネツトチヤツクを押し出し、テーパ軸と
主軸のテーパ孔との結合を解除するようになつて
いる。
ところが、装置の稼働時において、主軸を起動
あるいは停止する際に、回転加速度が加わると、
環状ナツトが自身の慣性のために主軸に追随する
ことができず、主軸と相対的に回転し、そのため
にテーパ軸とテーパ孔との結合状態が緩むことが
ある。
このような緩みは、原画ドラムの装着位置を狂
わせて、画像走査に支障があるばかりでなく、最
悪の場合は、高速回転の作業中に原画ドラムが主
軸から脱落して、高価なカラースキヤナを破損さ
せる等の重大な事故を招くおそれがある。
環状ナツトを充分に締めつけて、各部の摩擦力
を増大させておけば、起動ないし停止時に慣性に
より緩むことはないが、これは原画ドラムの装着
位置精度が低下する問題がある。すなわち、原画
ドラムの装着位置は、テーパ軸とテーパ孔によつ
て規制するようにしており、バヨネツト爪とチヤ
ツクとの当接面は、中心軸線に対する直角度をさ
ほど正確に加工されていないため、環状ナツトを
一定限度を越えて締めつけると、原画ドラムに芯
振れを生じて、精度が低下する。
また、起動ないし停止時の加速度が小さくなる
ように、スローアツプスタートないしスローダウ
ンストツプをすることが考えられるが、駆動制御
装置が複雑化して、製造コストが嵩み、保守の面
でも不都合である。
また上記の問題は、原画ドラムが記録側走査手
段の記録ドラムと同軸に配置され、一体的に回転
駆動する形式の走査装置では、ほとんど起つてい
ない。その理由は、記録ドラムが金属製で、かな
り大きい質量を有する円筒体であるため、フライ
ホイールとして作用して、スローアツプスタート
ないしスローダウンストツプが行なわれるからで
ある。したがつて、原画側走査手段と記録側走査
手段とが分離した形式の装置でも、原画ドラム用
の主軸に適宜のフライホイールを付設することに
より、環状ナツトが弛む問題を解決することはで
きるが、部品数の増加による製造コスト増大や、
本来は不必要な重量物が付設されているために、
電力消費量が大きくなるといつた問題を生じる。
本考案は、上述問題点を、きわめて簡易な手段
により、確実に解決するものである。
[問題を解決するための手段] バヨネツトチヤツクに対向する環状ナツトの適
所に、当り軸を突設し、一方、バヨネツトチヤツ
ク側に、環状ナツトが適当な緊定状態まで回転し
たときに当り軸が当接して、それ以上の回転を制
止するストツパを配置し、当り軸に対してストツ
パの反対側に、クリツクストツプ装置を付設し、
当り軸をストツパとクリツクストツプ装置との間
に保持して、起動ないし停止時における環状ナツ
トの慣性に基づく回転変位を制止させる。
[作用] 原画ドラムの着脱に際して、環状ナツトを手動
操作により回転させる場合は、当り軸はクリツク
ストツプ装置を容易に通過して、所要の緊定位置
に回転させることができ、また、原画ドラムの回
転駆動中は、当り軸はストツパとクリツクストツ
プ装置との間に保持される。起動ないし停止時に
環状ナツトに働く慣性力は、比較的小さなもので
あり、クリツクストツプ装置によつても、充分に
制止することができる。
[実施例] 第1図は本考案の1実施例装置を示す断面図、
第2図は同装置の拡散分解斜視図である。
主軸1は、画像走査記録装置の軸受2に支承さ
れ、図示しない駆動装置により回転駆動される。
主軸1の先端部の軸芯には、テーパ孔3が設けて
あり、また、先端よりやや内よりの周面にネジ4
を形成し、先端部の周面に複数個の穴5を設け
て、それぞれボール6を嵌着する。穴5は、ボー
ル6の半径に相当する深さで、ボール6は、その
半球部が主軸1の周面に突出する状態で装着され
る。
原画ドラムは、プラスチツク等の透明材料の中
空筒状の本体7の一端を、フランジ8に嵌着し、
フランジ8の他面の中心にテーパ軸9を突設す
る。テーパ軸9の根元部には、バヨネツト爪10
を固設する。
一方、主軸1の先端部には、バヨネツトチヤツ
クを装着する。バヨネツトチヤツクは、当り環1
1、バヨネツト環12及び環状ナツト13と、こ
れらを結合するためのボルト、ボール等で構成さ
れる。
当り環11は、内外面がそれぞれ段差を設けた
大径部と小径部とで構成され、内面小径部14を
主軸1の先端部に嵌設する。その際、小径部14
には複数個の溝15が軸線方向に刻設してあり、
主軸1の周面に突出したボール6が各溝15に係
合する。したがつて、当り環11は、主軸1に対
して軸回りの回転は制止されているが、軸線方向
には変位可能に嵌着される。
当り環11の内面大径部には、環状に溝を刻設
し、当り環11を環状ナツト13に係合するため
の、多数のボール16を列設装着する。また、当
り環11のフランジ部には、バヨネツト環12と
結合するために、複数個のネジ孔17を軸線方向
に設けてある。
次に、バヨネツト環12の内面は、上記の当り
環11の外面に対応する形状に段差を設け、その
端面に原画ドラムのバヨネツト爪10が係合する
バヨネツト孔18が形成してある。また、周縁部
には、当り環11のネジ孔17に対応する位置に
複数個のボルト孔19を設ける。ボルト孔19
は、当り環11に向く側が小径になつており、そ
れぞれに嵌挿したスプリング20を通して、ボル
ト21を挿通して、当り環11のネジ孔17に螺
着する。すなわちバヨネツト環12は、当り環1
1と一体的に結合され、スプリング20の伸縮可
能な範囲で、軸線方向に移動できるようにしてあ
る。なお、スプリング20及びボルト21は、各
1個のみを図示する。
次に、環状ナツト13は、内面に刻設したネジ
22により、主軸のネジ4に螺着され、また、外
面の小径部に形成した溝23により、ボール16
を介して当り環11と結合される。これにより、
環状ナツト13を主軸1に対して回転させると、
バヨネツトチヤツク全体が軸線方向に移動する。
環状ナツト13のフランジ部には、円周上に適
宜の間隔で複数個のネジ孔24を設け、1個の当
り軸25をその1つに螺着する。フランジ部の当
り環11に対向する面に、円周状の溝26を刻設
してあり、当り軸25の先端は、この溝26の中
に突出する。
また、フランジ部の外周面には、原画ドラムの
着脱に際してハンドル28を装着して、環状ナツ
ト13を回転させるための孔27を複数個、適宜
の間隔で配置する。
また、当り環11の環状ナツト13に対向する
面の周縁部適所に、ストツパ29とクリツクスト
ツプ30とを突設する。これらは、環状ナツト1
3の溝26に対応する位置に配置し、当り環11
と環状ナツト13とがボール16により結合され
たとき、溝26の中で環状ナツト13に螺着した
当り軸25に係合する。
第3図はその係合状態を示す円周方向の断面
図、第4図は第3図のA−A線に沿つた断面図で
ある。
ストツパ29は、当り環11に固着されて突設
し、当り軸25に当接して、環状ナツト13の回
転を制限する。
クリツクストツプ30は、ボール31をスプリ
ング32により環状ナツト13側に向けて付勢
し、ボール31とストツパ29とが、当り軸25
の先端を対称的に挟む位置、又はいくらか離れた
位置に配置する。環状ナツト13を孔27に装着
したハンドル28により、手動操作で回転させる
場合は、当り軸25の先端が接触したとき、ボー
ル31はスプリング32に抗して没入して、当り
軸25を通過させるが、環状ナツト13がより軽
微な力で回転させられる場合、たとえば原画ドラ
ムの起動ないし停止時に、環状ナツト13に働く
慣性による回転力程度に対しては、当り軸25を
制止する。
なお、クリツクストツプ30は、環状ナツト1
3を締めつける場合に、当り軸25がストツパ2
9に近接する側に配置する。第2図示実施例は、
締めつけに際して、環状ナツト13が矢印Aの向
きに回転する場合、すなわち主軸1のネジ4が
「右ネジ」である場合を示す。
上述構成の装置の作動は、以下のとおりであ
る。
バヨネツトチヤツクを、第1図示のように組み
立て、主軸1の先端部に装着し、ハンドル28を
環状ナツト13の孔27の1つに装着して、矢印
Aと逆方向に適宜回転させて、チヤツクを緩めて
おき、原画ドラムのテーパ軸9を主軸1のテーパ
孔3に挿入し、バヨネツト爪10をバヨネツト環
12に係合させる。
ハンドル28により環状ナツト13を矢印Aの
方向に、当り軸25がストツパー29に当接する
位置まで回転させる。これにより環状ナツト13
は、それが螺着されているネジ4により軸受2に
近接する方向に移動し、バヨネツトチヤツク全体
を同方向に変位させて、原画ドラムのテーパ軸9
を主軸1のテーパ穴3に圧入して、確実に装着す
る。
この際、当り軸25がストツパ29に当接した
位置で、所望の緊定状態が得られるように、環状
ナツト13のフランジ部に設けた複数個のネジ孔
24の中、適当なものを選んで当り軸25を螺着
しておく。
上述手順により、原画ドラムを装着した後、回
転を起動する。原画ドラムの回転方向が、環状ナ
ツト13の締めつけ方向と同じ矢印A方向である
と、環状ナツト13は起動に際して、慣性により
弛む側に変位し、原画ドラムの回転が逆方向であ
る場合は、停止時に際して、同様に変位する。
しかし、いずれの場合にも、その変位はクリツ
クストツプ30により制止されるので、環状ナツ
ト13は当り環11に対して定位置を保持しつづ
け、所要の緊定状態を維持することができる。
上述説明は、図示実施例に基いて記述したが、
本考案は上記内容に限定されるものではなく、各
種の変形応用が可能である。
たとえば図示実施例では、クリツクストツプ3
0を当り環11に配置し、環状ナツト13側の当
り軸25に係合させるようにしているが、逆に当
り軸25にクリツクストツプ手段を内蔵させ、当
り環11側の適所に、それに係合する凹みを形成
するようにしてもよい。また、クリツクストツプ
手段を当り軸と同一円周上には配置せず、当り軸
25はストツパ29に当接することのみを目的と
し、クリツクストツプ30を当り環11の任意の
円周上に配置し、環状ナツト13の対応する位置
に凹みを設けるようにしてもよい。
この場合、クリツクストツプ30を環状ナツト
13側に配置し、当り環11側に凹みを設けても
よいことは、云うまでもない。
[考案の効果] (1) 原画ドラムの起動ないし停止に際して、環状
ナツトの慣性に基づく、原画ドラムの緊定の緩
みの発生を確実に防止して、原画ドラムの装着
位置精度を確保できる。
(2) 稼働中に、原画ドラムが脱落する等の重大事
故を防止することができる。
(3) 小型のクリツクストツプを1個だけ追加する
のみでよいため、きわめて容易に、かつ、低コ
ストで実施できる。
(4) 既設の画像走査記録装置に対しても、容易に
追加設備することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例装置を示す要部断面
図、第2図は同装置の拡散分解斜視図、第3図は
当り軸とクリツクストツプを示す断面図、第4図
は第3図A−A線における断面図である。 1……主軸、2……軸受、3……テーパ穴、6
……ボール、7……原画ドラム本体、8……フラ
ンジ、9……テーパ軸、10……バヨネツト爪、
11……当り環、12……バヨネツト環、13…
…環状ナツト、15……溝、16……ボール、1
9……ボルト孔、20……スプリング、21……
ボルト、25……当り軸、26……溝、28……
ハンドル、29……ストツパ、30……クリツク
ストツプ、31……ボール、32……スプリン
グ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 画像走査記録装置の原画ドラムの軸芯に突設し
    たテーパ軸を、装置本体側の回転主軸に形成した
    テーパ穴に嵌着し、かつ、前記テーパ軸の根元部
    に形成したバヨネツト爪を、前記回転主軸の先端
    に装着したバヨネツトチヤツクに係合し、前記回
    転主軸の外周に螺着した環状ナツトを回動させる
    ことにより、バヨネツトチヤツクを緊定して原画
    ドラムを回転主軸に固定保持するようにした装置
    において、 前記環状ナツトの前記バヨネツトチヤツクに対
    向する適所に立設した当り軸と、 前記バヨネツトチヤツクの、前記環状ナツトが
    前記緊定位置に回動したときに、前記当り軸が当
    接することにより、過度の回動量を制限するよう
    に突設したストツパと、 前記当り軸に対して前記当り軸の反対側に、前
    記環状ナツトの緊定位置への回動操作に際して、
    前記当り軸を通過させ、前記ストツパーとの間に
    前記当り軸を保持する緩み止めクリツクストツプ
    手段を配設してなる画像走査記録装置の原画ドラ
    ム装着装置。
JP1987113884U 1987-07-27 1987-07-27 Expired JPH0449627Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS6419952U JPS6419952U (ja) 1989-01-31
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