JPH0448276Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、屋根の上で使用する足場装置に関
するものである。

〔従来の技術〕

従来、構築時に屋根の上で使用する足場は、ま
ず屋根の上にパイプ支柱を立設して壁つなぎを介
し壁に支持させたのち、上記支柱に足場ブラケツ
トを取付け、然るのち足場ブラケツト上に足場板
を敷設している。

〔考案が解決しようとする問題点〕

壁つなぎにより支柱を支持するようにしてある
ので、壁つなぎの取付けに手数がかかると共に、
壁つなぎの固定用釘の打込みにより構築物の柱を
傷付ける等の問題があつた。

また、定尺の壁つなぎにより足場の位置が限定
される問題もあつた。

〔作用〕

まず、長尺門形脚及び短尺門形脚をそれぞれ起
立させたのち、止具により前記長尺門形脚及び短
尺門形脚の起立状態を維持させる。

次いで、左右に所定の間隔を存して対向し、か
つ長尺門形脚を傾斜の低い側に位置させて屋根の
上に対の座台の座材を載置する。

然るのち、足場板の両端係合部を長尺門形脚及
び短尺門形脚の上縁に係合させて上記足場板を架
設する。

〔実施例〕

図において、Ａは左右に所定の間隔を存して屋
根Ｂの上に載置する一対の座台である。

上記の座台Ａは、並行する二本の座材１，１
と、この両座材１，１の両端にピン２を介し両側
の下端を回動自在に取付けると共に、屋根Ｂ上の
傾斜面に沿つて座材１，１を載置したとき第４図
で示したように上面が同レベルとなる長尺門形脚
３及び短尺門形脚４と、この長尺門形脚３及び短
尺門形脚４の起立状態を維持させる着脱自在の止
具５とで構成されている。

上記の止具５は、図示の場合杆材６と、この杆
材６に両端から連なつて並行するよう突出させた
ネジ軸７及び突出杆８と、上記ネジ軸７にねじ込
んだ蝶ナツト９とで構成され、上記の突出杆８
は、座材１の端部の貫通孔１０にスライド自在
で、かつストツパ８′により、抜けないよう挿通
され、組立て際しては、起立させた長尺門形脚３
及び短尺門形脚４の両側の貫通孔１１にネジ軸７
を貫通させて蝶ナツト９をねじ込み、又分解に際
しては、蝶ナツト９を取り外し、次いで貫通孔１
１からネジ軸７を抜き取るようになつている。

Ｃは両端の両側に長尺門形脚３及び短尺門形脚
４の上縁に係合させる係合部１２を有する足場板
である。

上記の係合部１２は、図示の場合両端が下方に
くコ字状の金具を取付けて、上方から嵌め合わせ
るようになつている。

なお、図示のように座材１，１の下面及び両側
を被うようゴム製のカバー１３を嵌装しておくこ
とにより、スリツプを止めることができる。

図中１４は座材１，１の連結材である。

〔効果〕

以上のように、この考案に係る足場装置によれ
ば、座台の座材を屋根の傾斜面に沿つて載置する
ことにより、上縁が同レベルとなる長尺門形脚と
短尺門形脚の上に足場板を架設することができ
る。

このため、支柱の倒れを防止する壁つなぎが不
要になる。

また、止具を取外して座材上に長尺門形脚及び
短尺門形脚を倒すことができるので、極めて嵩低
くすることができる。

このため、コンパクトに輸送することができ
る。

さらに、長尺門形脚及び短尺門形脚の上縁に係
合部を係合させて足場板を架設するので、足場板
の落下による事故をなくすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る足場装置の側面図、第
２図は同正面図、第３図は折畳んだ状態の側面
図、第４図は使用状態を示す側面図である。 Ａ……座台、Ｃ……足場板、１……座台、２…
…ピン、３……長尺門形脚、４……短尺門形脚、
５……止具、１２……係合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 並行する二本の座材と、この座材の両端に両側
   の下端をそれぞれ回動自在に取付けると共に、屋
   根上の傾斜面に沿つて上記座材を載置したとき上
   面が同レベルとなる長尺門形脚及び短尺門形脚
   と、この長尺門形脚及び短尺門形脚の起立状態を
   維持させる着脱自在の止具とで構成した対の座台
   と、両端の両側に上記長尺門形脚及び短尺門形脚
   の上縁と係合する係合部を有する足場板とから成
   る足場装置。