JPH044814A - 食用茸菌糸の増殖用培地 - Google Patents

食用茸菌糸の増殖用培地

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JPH044814A
JPH044814A JP2102808A JP10280890A JPH044814A JP H044814 A JPH044814 A JP H044814A JP 2102808 A JP2102808 A JP 2102808A JP 10280890 A JP10280890 A JP 10280890A JP H044814 A JPH044814 A JP H044814A
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culture medium
mycelia
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JP2102808A
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Shigeaki Mori
森 恵昭
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、食用茸の栽培産業の分野に属するも、特に菌
糸の増殖を目的とした培地の改良に関するものである。
〈従来の技術について〉 従来食用茸の栽培は、楢、櫟、粟、梅等々の落葉樹を模
本として植菌し、これより傘肉部と茎肉部とからなる茸
を発生成育せしめて生食又は乾燥品となし、食用に供し
、又は前記原木等のオガクズに菌糸の発育に必要な栄養
素を混合して培地として食用茸を容器栽培し食用に供し
ていた。
然るに、最近においては、食用茸の栽培において特願昭
60−284953号や、特開昭62−143614或
は特開昭63−181932の茸栽培方法にみられるよ
うに、茎肉部のみを肥大化(fk肉部は退化せしめる。
)した茸や、菌床(培地)から発生する多数の原基を互
いに結合させて画境となした画境食品などが提供されて
いる。
これらの技術はいずれも茸の栽培そのものか又は、いわ
ゆる傘肉部と茎肉部とからなる茸を人為的に変形化した
もの或は両部を合体させて画境とする技術及びその食品
に関するものであって、槽水や培地の改良に関するもの
ではない。
く本発明が解決せんとする問題点〉 従来の技術は前記の通り広義におけるいわゆる茸の栽培
方法であり且つ当該方法で栽培した茸(それが変形物で
あると画境物であると問わず。)を食品とするものであ
る。
従ってこれら菌糸食品(茸、茸画境)を人工的に栽培す
るための培地(栄養源)そのものは人間の食品として提
供されることはなかったし、又培地の主材は落葉樹を原
木とする模本とかこれらのオガクズであるから食品とし
て提供できるものではなく、培地を食品として提供する
という発想そのものすら存在しなかった。
本発明はかかる点に着目し、食品として提供可能な食用
茸菌糸増殖用培地を提供するものである。
(ロ)発明の構成について 〈問題点を解決するための手段について〉穀類を培地の
主材料とし、これに豆類、野菜類、薯類、果実類、各種
ビタミンその他のミネラル栄養素、薬草類、松葉などを
単体又は複数種混合して培地となすことを特徴とし、当
該培地に食用茸の菌種を植菌し、茸の発芽を抑制して菌
糸のみを培地中に増殖熟成したる後菌糸の成育を停止さ
せて生菌のままで穀類は玄米、脱4した麦類・粟・稗・
黍などの一つ又は複数種のみをもって培地を構成しても
よく、これらの培地主材に他の穀物即ち雑穀と称せせれ
る玉蜀黍、蜀黍、蕎麦粉の一つ又は複数種を適宜混合し
て培地を構成してもよい。
これらの雑穀でも粒の大なるものは側材として使用して
もよいし、粉として主材にまぶす程度にしてもよい。
なお、穀類は一度熱加工後乾燥してほしいとなしたる物
を水に戻して使用する手段を採用してもよい。
次に主材料に豆類を混合する場合は、豆類中大豆、小豆
などのように生食としては適さないものについては(大
粒のものは側材としたる後)熱加工(煮る、蒸す、焙る
など)して使用し、更に熱加工後−度乾燥してから主材
料と混合してもよい。
主材料として穀類及び混合材料としての豆類は粉として
使用するもの以外のものは充分水に浸漬した後水切りし
たものを使用する。粉として使用するもの(蕎麦粉、大
豆粉等)は主材料にまぶす程度(まぶし材)に使用する
のがよい。
各穀類の混合種と割合は、増殖熟成せんとする食用茸菌
糸の種類により、又培地食品として何を主たる栄養素と
するかの目的によって選択決定すればよい。
次に葉菜類、果菜類については殆んど生食が可能である
から生のまま適宜に截断するか、切断乾燥して使用する
ものとし、根菜類(大根、ゴボウ、ニンジン等)薯類に
ついては生食可能なものは適宜の大きさに截断してその
まま使用してもよく乾燥品を使用してもよい。
なお、通常生食不可のものであっても茸菌の殖菌前に培
地は熱処理による殺菌を行うから当該殺菌処理の際、生
のものは熱加工された食物となるので。
葉菜類、果菜類、根菜類、薯類については殆んど生のま
ま又は乾燥物として使用可能であって、培地の般菌処理
前の熱処理加工は殆んど不要である。
次に海草類は連室の大きさに截断した生のものでも、又
乾燥裁断したものでもよく適宜量混合する。
又薬草類例えば、ヨモギ(含乾燥物)、ズキナ(含乾燥
物)、オオバコ(含乾燥物)−一4−(含乾燥物)など
食用に供せられるものを適宜量混合することも有効であ
り、松葉をこまかく截断して混合することも有効である
更に、主材料及び混合材料がそれ自体に含むミネラル栄
養素において不足するものがあるときは、各種ビタミン
類や鉄分、カルシュウム等不足するもの及び菌種によっ
て特に好むものを添加混合して培地材料を構成する。
以上の混合培地材料を適宜の容器に入れ、適宜手段によ
る殺菌処理をなし食用茸菌糸の培地とする。
〈発明の作用と効果について〉 食用茸の種類は多種あるが、それぞれ菌糸の発育と茸の
発芽及び成育に適当な温度、湿度、酸素度(空気の流通
性)、光度(主として遮光度)そして培地の栄養度があ
ることは周知のことである。従って食用茸の栽培にあた
っては特に容器栽培やハウス栽培等において菌糸の旺盛
な成長と多数の発芽(茸の発生)とその成育を目的とし
た栽培管理が行われている。
前記公報に示す従来の技術においても同様で、これらの
技術は茸の奇形化にその技術の特徴が存するので基本的
な茸栽培の原理においては全く周知の技術であるのであ
る。
本発明においては、食用に供する茸栽培に関する技術に
おいて発側の転換を行い1食用茸を栽培するものではな
く茸の味と香り更には人体への栄養素を有する培地その
ものを食品化するための食用茸の弁番妾会菌糸増殖用培
地を提供するものである。
食用茸の人工培地において、いかなる菌種においても栄
養度が高ければ高い程菌糸の成育は極めて旺盛であるか
ら、本発明においては培地を穀物類を主材料とし、その
他の添加混入の培地材料も人間の栄養源として欠くこと
のできない蒔菜類、海草類、果実類、微小ミネラル類等
々とした。従ってこのような培地に植菌し、植苗後菌種
それぞれにおける菌糸の発育に適する温度、湿度、光度
・空気の流通等の管理を行うと、菌糸は各培地素材表面
からのその内部に侵入成長し、菌糸の栄養源が極めて豊
富であるから発芽することなく、更に熟成すれば菌糸は
各培地素材間隙を完全に埋めつくす。
菌糸の発育がこのような状態になったところで酸素の供
給量を極度に減少させると共に温度を下げれば菌糸は休
眠する。この菌糸の休眠状態にある培地をそのまま食品
に供するか、又は乾燥して粉末化する等して食品とする
ことができる。
本発明の培地は以上のような構成と作用を有するが、茸
は菌糸体であるから、本発明の培地に食用茸の菌糸を増
殖熟成されると茸と全く同じ味と香りを有し、更に培地
には蛋白質を初め澱粉、繊維素、各種ビタミン等ミネラ
ルに富む栄養価の高い材料が使用されているので、主材
料に添加混入する材料例えば薬草等の選択によっては健
康食品として最適の培地食品となる。然も茸菌の選択と
培地栄養素の選択が自由であるから、需要者は自分の好
みに合った食用茸菌糸の増殖を行った培地食品を選択す
ることが可能となる。
又古米、古々米やくず米をより商品価値の高い食品化に
も有効である。
(ハ)実施例について 次に本発明における霊芝(万年タケ)の実施例について
説明する。
〈構成について〉 本発明を霊芝菌について実施した場合の実施例について
以下に述べる。
主原料として玄米5、小麦5、大麦1の比(なおこれら
玄米、小麦、大麦は大粒であるから了程度に粋いたもの
を使用してもよい。)で18℃程度の水に約3日〜4日
浸漬し、胚芽の膨らんだ時点で水切りし、これに微量の
大豆粉やミネラル栄養源を目的としたカルシュウムやそ
の他の栄養源を、当該培地が如何なる栄養源を主目的と
するものであるか、その目的に応じて適宜の量を主材料
に添加し且つ撹拌して培地を構成し、当該培地を800
ccの容器に700gを瓶詰し、蓋は、内部の圧力の変
化に対応可能に膨張や、冷却時の戻り空理後50℃の時
点で殺菌釜より取出し、約18℃以下の清浄室で培地の
冷却を行い霊芝菌の培地となした。
〈作用について〉 上記の培地に霊芝菌を接種し、培養室にて徐々に温度を
上昇させ、初期は20℃から順次25℃程度に上昇させ
て種菌を活着させ、約25℃を基本として上下5℃の較
差をもって調整しつつ種菌の活着後の管理、即ち新鮮な
空気補給を行うと共に微量の光の増幅を行った。
然るときは菌糸は瓶内に約35日で充満した。
この時点で、更に菌糸を穀物固体の内部へ喰い込ませる
ため更に30日間新鮮な空気の流通の調整(酸素供給を
減小調整)を行って養生し、次いで温度を下げ菌を休眠
させた。
然るときは容器内部は一つの画境となり、培地材料の個
体間隙は茸質と全く同じ膜状を構成し、培地全体がその
材料側々の内部まで霊芝菌糸の充満した培地となった。
本発明の培地は、上記のような極めて栄養源の高い培地
であるが、そもそも茸菌は、如何なる種類の茸でも成茸
を得るためには、■栄養物が過度にならないよう注意す
ること、徒って培地としてはオガクズ等を主材料とし、
又落葉樹からなる槽水を使用し、更に天然茸においても
落葉樹の天然枯木、枯損、落葉腐蝕上などに自然発生し
、決して栄養豊富な培地に発生するものではない。
■容器で茸を人工栽培するときは、容器内に菌糸が蔓延
した時点で容器の蓋を開放し酸素の供給を良好にする。
0菌糸の培養が終った段階で光を充分に与える。
■充分な水分を供給する。
■室温の上下を調整して刺戟をあたえる。
以上のように管理して茸の発芽を促進して成茸を得るの
であるが、本発明においては発芽を目的とせず、菌糸の
蔓延と培地材料内部までの菌糸の侵入を目的とするもの
であるから、従来の発芽促進ではなく発芽抑制の管理シ
ステムを採用することが必要となるから、O培地には穀
物を主材料とする豊富な栄養物を採用する。
然るときは、菌糸は発芽を忘れて増殖蔓延してゆく。
0培地材料面体表面に菌糸が充分に蔓延した時点で空気
(酸素)の流通を減小調整する。
然るときは菌糸はその成長のための酸素を求めて培地材
料の固体間は勿論のこと培地材料内部までも侵入し且つ
栄養を摂取して蔓延してゆく、 O又0の調整の際、光を調整し、除々に微光を当てる程
度に減少してゆく。
然るときは発芽が抑制されてゆく。
e次いで容器内の湿度を、従来の栽培法と反対に下げ、
温度は常温(20℃程度)に保持する。
然るときは菌糸は成長だめの水分を培地材料固体の水分
に求めて材料固体の内部まで侵入増殖する。
主材料である米麦を粉末化しない理由は、粉末化すると
粉体間に間隙がないから(湿気のため単粒が団粒化して
菌糸の伸びが弱体化する。)菌糸の伸びが悪いのに比し
て、主材料である穀物(単粒又は側材)の単体表面には
まず菌糸が速やかに走るので(単粒そのものは充分な湿
気を有し、更に単体間に間隙があるから菌糸の成長に必
要な空気が存在する。)菌糸の成長と蔓延を迅速ならし
めるためである。
徒って、穀物主材料に微量のミネラルや、粉体栄養素特
に菌種によってその好む栄養ミネラルや培地材料の組合
せをも勘案して配合撹拌し、主材料個体を被膜する如く
なして速やかに菌糸の増殖を行うのである。
容器内に菌糸が蔓延した時点で次は主材料個体内部への
菌糸の侵入が始まる。
培地は栄養が過剰であるから、従来の成茸を↑ひるだめ
の管理では菌糸は主材料個体内までは延びないで発芽す
るが、本発明においては前記の通り、空気(酸素)供給
と光の供給更には水分の供給を抑制瀾整し、又温度の上
昇低下の刺戟をあたえて菌糸がその成長に必要な水分と
酸素を求めて培地主材料たる穀物個体粒内へと侵入増殖
してゆくことを刺戟促進する。
然るときは、穀物個体粒表面に蔓延していた菌糸は直ち
に穀物個体内に侵入し、更に穀物個体(培地主材)は栄
養が大であるから菌糸は発芽を忘れて(抑制)急速に穀
物個体内へと蔓延する。
栄養過多によるこのような現象は、如何なる作物にも見
られる現象で、栄養過多によるいわゆる徒長で、開花結
実時を失することはよく知られているところである(植
物生理学上。)。
本実施例においても、霊芝菌は発芽することなく菌糸の
み急速に蔓延し、遂には培地材料間に厚い菌糸の膜を形
成する。
この膜は霊芝の傘体や柄体と全く同質のものであって、
勿論培地材料内部へ成長した菌糸と霊芝茸体(傘体、柄
体)とも全く同質のものである。
このようにして培地全体に菌糸の蔓延が終了したならば
、蓋からの空気の流通を微小に調整して菌糸を休眠させ
る。
〈効果について〉 本発明は以上のような構成を有する培地であるから霊芝
菌糸の増殖を促す作用を有し、霊芝の発芽は抑制されて
容器内の培地は霊芝菌株となり、培地そのものが霊芝菌
塊化する。
この霊芝菌塊化した培地は食品としては生食でもよいし
、又容器から取り出して乾燥食品(塊状、粉状)として
もよく、更に本実施例のように茸菌が霊芝であれば漢方
的薬効を有する健康食品となり、その他の茸菌であれば
、茸の種類特有の味と香りを有する栄養価の極めて大な
る栄養食品化する。
然も従来は、培地そのものは捨てさり、培地でもって育
てた成茸のみの収穫と食品化であったが、本発明におい
ては培地そのものを茸の味と香りと共に食品に供するこ
とができるという画記的な発明ということができ、古米
、古々米、くず米なども栄養価の極めて高い健康食品化
することも口■能であるという大きな効果を有する。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)玄米、脱■した麦類、粟、稗、黍の一種又は複数
    種を適宜量混合してなることを特徴とする食用茸菌糸の
    増殖用培地。
  2. (2)前記請求項(1)記載の食用茸菌糸の培地素材の
    一つ又は複数種に、玉蜀黍、蜀黍、蕎麦粉の一つ又は複
    数種を培地素材とし、それぞれ適宜量混合してなること
    を特徴とする食用茸菌糸の増殖用培地。
  3. (3)前記請求項(1)記載の食用茸菌糸の培地素材の
    一つ又は複数種に、豆類を適宜量混合してなることを特
    徴とする食用茸菌糸の増殖用培地。
  4. (4)前記請求項(2)記載の食用茸菌糸の培地に豆類
    を適宜量混合してなることを特徴とする食用茸菌糸の増
    殖用培地。
  5. (5)前記請求項(1)乃至(4)記載の各食用茸菌糸
    の培地のそれぞれに、生野菜又はその乾燥小片或は乾燥
    粉末を適宜量混合してなることを特徴とする食用茸菌糸
    の増殖用培地。
  6. (6)前記請求項(1)乃至(5)記載の各食用茸菌糸
    の培地のそれぞれに、薯類の乾燥小片又は乾燥粉末を適
    宜量混合してなることを特徴とする食用茸菌糸の増殖用
    培地。
  7. (7)前記請求項(1)乃至(6)記載の各食用茸菌糸
    の培地のそれぞれに、海草類の乾燥小片又は乾燥粉末を
    混合してなることを特徴とする食用茸菌糸の増殖用培地
  8. (8)前記請求項(1)乃至(7)記載の各食用茸菌糸
    の培地のそれぞれに、果実の乾燥小片又は乾燥粉末を適
    宜量混合してなることを特徴とする食用茸菌糸の増殖用
    培地。
  9. (9)前記請求項(1)乃至(8)記載の各食用茸菌糸
    培地のそれぞれに、ビタミン類、カルシュウム、鉄分そ
    の他人体に必要とするミネラル栄養源を適宜量混合して
    なることを特徴とする食用茸菌糸の増殖用培地。
  10. (10)前記請求項(1)乃至(9)記載の各食用茸菌
    糸培地のそれぞれに、女松葉の乾燥粉末を適宜量混合し
    てなることを特徴とする食用茸菌糸の増殖用培地。
  11. (11)前記請求項(1)乃至(10)記載の各食用茸
    菌糸培地のそれぞれに、薬草粉末を添加混合してなるこ
    とを特徴とする食用茸菌糸の増殖用培地。
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