JPH0447316B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は両面接着ラベルおよびその製造方法に
関するものである。

［従来の技術］ 例えば、ガラス製品やプラスチツクの透明な製
品に対して貼着されるラベル表面側に文字や図柄
が印刷されており、裏面側には接着剤が塗布され
ている。

この種のラベルは透明な製品の外側の表面に貼
着され、市場に出される。

［発明が解決しようとする問題点］ ところが、上述した構造のラベルを用いると、
文字や図柄はラベルの表面側にしか印刷表示され
ていないため、透明な製品の外側面側からしか見
えず、内側からは見ることができず、表示効果は
半減していた。

特に、透明な部材間に挟まれて用いられるラベ
ルの場合には製品の内側から印刷表示が見えれば
表示効果が著るしく増大するにかかわらず、表面
から見え、両面で対象物に接着できるラベルはな
かつた。

［問題点を解決するための手段］ 本発明においては上述した問題点を解決するた
めに、一方側面に接着剤が塗布された透明フイル
ムの他方の側面に表示すべき文字や図柄を逆版で
印刷表示した第１層と、この第１層上に接着され
ると共にその上面に正版で印刷表示が行なわれた
薄葉紙の第２層と、この第２層上に接着され上面
に接着剤が塗布された第３層とを備え、第１およ
び第３層の接着剤塗布面には剥離紙が貼着された
構造を採用した。

［作用］ 上述した構造を採用すると、剥離紙を剥がして
上下の接着剤層を介して透明な部材間に接着すれ
ば、透明な製品の内外から正常な文字を読みとる
ことができ、表示効果は著るしく増大する。

［実施例］ 以下、図面に示す実施例に基いて本発明の詳細
を説明する。

まず、本発明になるラベルの構造方法について
説明する。

まず最初に第１層１を用意する。この第１層１
は第３図および第４図に示すように所定幅の透明
フイルム２と、その下面に接着剤３を介して貼着
された剥離紙４とからなり、ロール状に巻かれて
いる。この第１層の透明フイルム２はアセテート
あるいは塩化ビニールなどからなり、接着剤３と
しては感圧性接着剤が最適である。

ロール状に巻かれた第１層１は引き出され、印
刷機５を通り、透明フイルム２上に文字や図柄か
らなる逆版印刷部６が印刷表示されると共にこれ
らに１対１に対応して検出マーク７が同時に印刷
表示される。

印刷機５の後方において第１層１の送行経路の
上方には第２層８がロール状に巻かれて配置され
ている。第２層８は薄葉紙９と、その裏面に塗布
された接着剤１０を介して貼着された剥離紙１１
とからなる。

前記薄葉紙９は金、銀ホイル紙、コート紙、上
質紙を採択することが適切である。

第２層８はロール部から引き出される途中でロ
ール１２を介して剥離された剥離紙１１はロール
上に巻き取られ、接着剤１０が第１層の透明フイ
ルム２側に向かつて露出され、ローラ１３を介し
て逆版印刷された透明フイルム２上に接着され
る。

一方、第２層８は第１層１より幅が狭いため、
第１層と第２層とが接着された時、検出マーク７
が露出された状態にあり、このままの状態でロー
ル状に巻き取られる。

このようにして貼着された第１層と第２層１，
８はロール状に巻かれた状態から引き出され、第
８図に示すように印刷機１４を通される。この印
刷機１４は光電管などからなるセンサ１５を有
し、このセンサ１５により検出マーク７が検出さ
れ、薄葉紙９上に前記逆版印刷部６と対向して正
版印刷部１６が印刷表示される。

印刷機１４の後方において、薄葉紙９の上方に
はロール状に巻かれた第３層１７が配置されてい
る。このロール状に巻かれた第３層１７は第９図
に示すように中間に透明フイルム１８を有し、こ
の透明１８の上面には感圧性接着剤１９を介して
剥離紙２０が貼着されており、透明フイルム１８
の下面には感圧性接着剤２１を介して剥離紙２２
が貼着されている。

ロール状に巻かれた第３層１７は第２層８側に
引き出され、その途中でローラ２３を介して裏面
側の剥離紙２２が剥離されてロール状に巻かれ、
さらにローラ２４を介して薄葉紙９上に感圧性接
着剤２１を介して貼着される。

なお、この第３層１７の幅は第２層８の幅と等
しい。

この一体化された第１層１、第２層８、および
第３層１７は型抜機２５へと導かれ第３層１７お
よび第２層８を貫通して打ち抜かれ、第１層１の
剥離紙４のみが残る。

この打ち抜きは正版および逆版を囲んで行なわ
れ、第３層１７および第２層８はローラ２６を介
して剥離され、ロール状に巻き取られる。この打
ち抜きによつて残つた部分を符号２７で示す。

これら打ち抜き部分２７が付着した状態の第１
層１はロール状に巻き取られる。

この巻き取られて完成した状態を第１図に拡大
して示す。この状態では最下段に剥離紙４が貼着
された状態にある。

このようにして得られたラベルを使用するには
上下の剥離紙２０，４を剥離し、接着剤１９，３
を露出させる。

次に、第２図に示すように接着剤３側を透明対
象物２８の裏面に貼着し、接着剤１９側にもう１
つの透明対象物２９を貼着させる。

この結果、透明対象物２８側からは逆版印刷部
６が正版として見え、透明対象物２９側からは正
版印刷部１６が見え、結局いずれの透明対象物２
８，２９側からも正版像の印刷部を見ることがで
き、表示効果は著るしく増大する。

［効果］ 以上の説明から明らかなように本発明によれ
ば、透明対象物の内外の両側あるいは透明対象物
間に挟まれたラベルを両面から正版像として見る
ことができ、表示効果が増大する。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を説明するもので、第１
図はラベルの拡大縦断側面図、第２図は透明対象
物間に貼着した状態の拡大縦断側面図、第３図は
第１層および第２層の貼着方法の説明図、第４図
は第１層の縦断側面図、第５図は逆版印刷を行な
つた状態の第１層の縦断側面図、第６図は逆版印
刷を行なつた状態の第１層の平面図、第７図は第
１層および第２層の貼着方法を説明する縦断側面
図、第８図は第３層の貼着方法の説明図、第９図
は第３層を貼着する方法を説明する縦断側面図、
第１０図は型抜方法を説明する縦断側面図であ
る。 １……第１層、２，１８……透明フイルム、
３，１０，１６，１９……接着剤、４，１１，２
０，２２……剥離紙、５，１４……印刷機、６…
…逆版印刷部、７……検出マーク、８……第２
層、９……薄葉紙、１６……正版印刷部、１７…
…第３層、２８，２９……透明対象物。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 逆版印刷部を持つ第１層と、この第１層上に
   貼着され、正版印刷部を持つ第２層と、この第２
   層上に貼着される第３層とからなり、前記第１層
   は逆版印刷部およびこれと対応する検出マークが
   印刷表示された透明フイルムと、この透明フイル
   ムの裏面に接着剤を介して貼着された剥離紙とか
   らなり、前記第２層は表面側に正版印刷部が印刷
   表示された薄葉紙と、この薄葉紙の裏面側に塗布
   された接着剤とからなり、前記第３層は表面側に
   接着剤を介して貼着された剥離紙を有する透明フ
   イルムと、この透明フイルムの裏面に塗布された
   接着剤とからなることを特徴とする両面接着ラベ
   ル。 ２ 裏面側に接着剤を介して剥離紙が貼着された
   透明フイルムとからなる第１層上に逆版印刷部と
   検出マークとを１対１に対応させて印刷する工程
   と、この第１層上に裏面側に接着剤が塗布された
   薄葉紙からなる第２層を貼着する工程と、この第
   ２層の薄葉紙上に正版印刷部を印刷する工程と、
   更に、第２層上に表面側に接着剤を介して剥離紙
   が貼着され裏面側に接着剤が塗布された透明フイ
   ルムとからなる第３層を接着する工程と、正版印
   刷部と逆版印刷部とを第１層の剥離紙に達するま
   で第３層上から所定の大きさに打抜く工程とを含
   むことを特徴とする両面接着ラベルの製造方法。