JPH0446975A - ハードコーティング剤及びプラスチック製光学製品 - Google Patents

ハードコーティング剤及びプラスチック製光学製品

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JPH0446975A
JPH0446975A JP2154707A JP15470790A JPH0446975A JP H0446975 A JPH0446975 A JP H0446975A JP 2154707 A JP2154707 A JP 2154707A JP 15470790 A JP15470790 A JP 15470790A JP H0446975 A JPH0446975 A JP H0446975A
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epoxy
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充弘 宝田
Kazuharu Sato
和治 佐藤
Kenichi Isobe
憲一 磯部
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 主!上勿■且公団 本発明は、高硬度で耐擦傷性、耐摩耗性、更には耐溶剤
性、密着性が良好な上、染色性に優れ、しかも、高屈折
率のハードコーティング膜を与えるハードコーティング
剤及び前記ハードコーティング膜が表面に形成されたプ
ラスチック製光学製品に関する。
の   び    ° しよ゛と る 近年、眼鏡用レンズにおいては、ファッション性、防眩
性付与を目的に分散染料などによる染色が一般的に行わ
れている。この染色は作業上、ノ\−トコーティング処
理後に行われるため、染色性の高いハードコーティング
膜で眼鏡用レンズを被覆することが必要である。
更に、プラスチックレンズの軽量化を目的に最近では高
屈折率レンズが汎用されており、例えば屈折率1.63
〜1.68の素材が特開昭64−54021号公報に提
案されている。このような高屈折レンズにおいては、低
屈折率のハード−コテインク膜で被覆すると干渉縞の発
生が著しく、光学材料として好ましくないため、プラス
チックレンズの屈折率に近い高屈折率の被膜を与えるハ
ードコーティング剤を塗布することが望ましい。
一方、軽量で易加工性、耐衝撃性に優れたプラスチック
製光学製品に高い硬度や耐摩耗性、耐溶剤性等の特性を
付与するため、例えばアルキルトリアルコキシシラン加
水分解物とコロイダルシリカとからなるコーティング組
成物(特公昭5239691号、同62−55554号
公報)などが提案されている。しかし、この組成物が与
えるハードコーンティング膜は被膜屈折率が低い上、染
色性が全(ない。
また、金属基体の腐食を予防する目的でアルキルシラン
トリオールとコロイダルシリカ及びコロイダルアルミナ
を含有するコーティング組成物が特公昭63−4575
2号公報に提案されている。しかしながら、この組成物
は、コーテイング膜の被膜屈折率は若干高いものの、ポ
リカーボネート樹脂。
チオウレタン樹脂等の高屈折率プラスチックに塗布する
と干渉縞が見られ、かつ、染色性も全くない。
同様にポリカーボネート樹脂等の耐候性を改善する目的
で提案されたアルキルシラントリオールにコロイダルシ
リカ及びコロイダルチタニアを含有させた組成物(特公
昭58−13101号公報記載)は、コロイダルチタニ
アの添加量によって被膜屈折率は上がるが、染色性は付
与されず、また、帯電防止性を付与する目的で提案され
たアルキルシラントリオールとコロイダルシリカ又はコ
ロイダル酸化アンチモンとからなる組成物(特公平 1
56093号公報記載)もやはり硬化被膜の染色性に乏
しい。
このように、従来のハードコーティング組成物が与える
被膜はいずれも染色性に劣り、しかも、被l!!屈折率
が低いために高屈折率レンズなどを被覆すると干渉縞が
発生し易いもので、上述した眼鏡用レンズ等のプラスチ
ック製光学製品等をコーティングするには好適とは言い
難いものであった。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、高硬度で耐擦
傷性、耐摩耗性、更には耐溶剤性、密着性が良好な上、
優れた染色性を有し、しかも、高屈折率のハードコーテ
ィング膜を与えるハードコーティング剤及び前記ハード
コーティング膜が表面に形成されたプラスチック製光学
製品を提供することを目的とする。
るための   び 本発明者はハードコーティング剤について鋭意検討を重
ねた結果、 (イ) 下記一般式(1) %式%(1) (但し、式中R1は炭素数2〜8のエポシキ基を含む有
機基 Bzは炭素数1〜6のアルキル基。
アルケニル基、ハロゲン化アルキル基又はアリール基、
R3は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、アルコキ
シアルキル基又はアシル基である。)で示されるエポキ
シ基含有珪素化合物又はその部分加水分解物と、 (ロ) 下記一般式(2) %式%(2) (但し、式中R3は炭素数2〜8のエポキン基を含む有
機基である。) で示される4官能性珪素化合物又はその部分加水分解物
、 又は、 (イ′)上記(1)式のエポキシ基含有珪素化合物と上
記(2)式の4官能性珪素化合物との共加水分解物と、 (ハ) コロイダルチタニア、コロイダル酸化アンチモ
ン及びコロイダルアルミナから選ばれる1種又は2種以
上の無機微粒子と、 (ニ) 硬化触媒と を配合することにより、上記目的を達成し得ることを見
い出した。
即ち、本発明者の検討では、メチルトリアルコキシシラ
ン、エチルトリアルコキシシラン等の加水分解物の硬化
被膜には全く分散染料が侵入せず、γ−グリシドキシプ
ロビルトリメトキシシランの加水分解物の硬化被膜にも
同様に分散染料は侵入し難く、また、エポキシ基含有2
官能性シランとエポキシ基含有3官能性シランとの共加
水分解物においては、被膜硬度と染色性とを両立させる
のが困難であり、硬度を高めると染料が侵入しにくく、
染料をある程度被膜に侵入させると被膜表面に傷が入り
易い。これに対し、本発明者は、オルガノポリシロキサ
ンの骨格をエポキシ基含有2官能性シランと4官能性シ
ランとで組み立てることにより、分散染料で容易に染色
することができ、染色性と硬度や耐擦傷性等の特性とを
両立させることができ、しかも、上述したオルガノポリ
シロキサン成分と共に無機微粒子としてコロイダルチタ
ニア、コロイダル酸化アンチモン又はコロイダルアルミ
ナを配合することにより、従来は1.45〜1.49程
度と低かった被膜の屈折率をプラスチックレンズの屈折
率に近い1.55〜1.60程度にまで高めることがで
き、干渉縞の発生を防止できること、それ故、高硬度で
耐擦傷性、耐摩耗性。
更には耐溶剤性、密着性が良好である上、優れた染色性
を有し、しかも、高屈折率のハードコーティング膜を与
え、プラスチック製光学製品用として好適なハードコー
ティング剤が得られることを知見し、本発明をなすに至
ったものである。
従って、本発明は、 (イ) 上記(1)式のエポキシ基含有珪素化合物又は
その部分加水分解物と、 (ロ) 上記(2)式の4官能性珪素化合物又はその部
分加水分解物と、 (ハ) コロイダルチタニア、コロイダル酸化アンチモ
ン及びコロイダルアルミナから選ばれる1種又は2種以
上の無機微粒子と、 (ニ) 硬化触媒と を配合してなることを特徴とするハードコーティング剤
、 (イ′)上記(1)式のエポキシ基含有珪素化合物と上
記(2〕弐の4官能性珪素化合物との共加水分解物と、 (ハ) コロイダルチタニア、コロイダル酸化アンチモ
ン及びコロイダルアルミナから選ばれる1種又は2種以
上の無機微粒子と (ニ) 硬化触媒と を配合してなることを特徴とするハードコーティング剤
、及び、上記ハードコーティング剤によるハードコーテ
ィング膜が表面に形成されたプラスチック製光学製品を
提供する。
以下、本発明につき更に詳述する。
本発明のハードコーティング剤を構成する(イ)成分は
、被膜形成や有機染料の吸着に寄与するもので、下記一
般式(1) %式%(1) で示されるエポキシ基含有珪素化合物又はその部分加水
分解物である。
ここで、式中の置換基R’は炭素数2〜8のエポキシ基
を含む有機基であり、具体的にはグリシドキシメチル基
、グリシドキシプロピル基等の炭素数1〜4のアルキレ
ン基を有するグリシドキシアルキル基やエポキシシクロ
へキシルアルキル基などが例示される。また、R2は炭
素数1〜6のアルキル基、アルケニル基、ハロゲン化ア
ルキル基又は了り−ル基であり、この場合ノ10ゲン化
アルキル基としては炭素数1〜6のもの、アルケニル基
としては炭素数2〜6のもの、アリール基としては炭素
数6〜10のものが好ましく、具体的にはメチル基、エ
チル基、プロピル基、3−クロロプロピル&、3.3.
3− )リフルオロプロヒル基。
ビニル基、アリル基、フェニル基等が例示される。
R3は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、アルコキ
シアルキル基又はアシル基であり、中でもアルキル基と
しては炭素数1〜4のもの、アルコキシアルキル基とし
ては炭素数1〜4のアルコキシ基を含む炭素数2〜8.
特に3〜8のもの、アシル基としては炭素数2〜6のも
のが好ましく、具体的には水素原子、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチ
ル基、メトキシエチル基、エトキシエチル基、ブトキシ
エチル基、アセチル基、プロピオニル基等が例示される
このような(1)式の珪素化合物としては、例えば3−
グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グ
リシドキシメチルジェトキシシラン。
3−グリシドキシプロピルフエニルジメトキシシラン、
2−(3’、4’−エポキシシクロヘキシル)エチルメ
チルジメトキシシラン、2−(3’、4’エポキシシク
ロヘキシル)エチルメチルジェトキシシラン等が挙げら
れ、これらのうちの1種を単独で使用しても2種以上を
併用してもよい。なお、本発明では特に3−グリシドキ
シプロピルメチルジアルコキシシラン、2−(3’、4
’−エポキシシクロヘキシル)エチルメチルジアルコキ
シシランが好適である。
更に、(1)式のエポキシ基含有珪素化合物は、そのま
ま使用してもよいが、予じめ部分加水分解し、その部分
加水分解物を使用することもできる。
なお、上記エポキシ基含有珪素化合物は、通常、7)L
/コール類、ケトン類、エステル類、セロソルブ類、芳
香族化合物類等の有機溶剤に溶解して使用することが好
ましい。
次に、本発明において、(ロ)成分の4官能性珪素化合
物は、コーテイング膜の被膜強度、プラスチック基体と
の密着性及び後述する(ハ)成分の固定に寄与するもの
で、 下記一般式(2) %式%(2) (但し、式中R3は上記(1)式のR3と同様である。
で示される4官能性珪素化合物又はその部分加水分解物
である。
ここで、(2)式の化合物として具体的には、テトラメ
トキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラブトキシ
シラン、メチルポリシリケートエチルポリシリケート等
を例示することができ、これらのうちの1種又は2種以
上を使用し得る。本発明では中でもテトラメトキシシラ
ン、テトラエトキシシラン、メチルポリシリケート、エ
チルポリシリゲートが好適に用いられる。
更に、(ロ)成分の配合量は、(イ)成分100部(重
量部、以下同様)に対して2〜200部、特に5〜10
0部とすることが好ましく、配合量が2部未満では被膜
硬度が低くなる場合があり、200部を越えると被膜が
もろく、被覆性に劣る場合がある。
本発明では、上述した(イ)成分と(ロ)成分との代わ
りに、(イ′)成分として、上記(1)式のエポキシ基
含有珪素化合物と上記(2)式の4官能性珪素化合物と
の共加水分解物、即ち、(1)式の化合物と(2)式の
化合物とを予じめ共加水分解することにより得られるオ
ルガノポリシロキサンを配合することもできる。
なおこの場合、共加水分解は通常の方法で行なうことが
でき、また、(ロ)成分の配合量も上記と同様とするこ
とが好ましい。
また、本発明のハードコーティング剤には、必須成分で
ある上述した珪素化合物に加え、例えばメチルトリアル
コキシシラン、フェニルトリアルコキシシラン、ビニル
トリアルコキシシラン、ジメチルジアルコキシシラン、
ジフェニルジアルコキシシラン、フェニルメチルジアル
コキシシラン。
ビニルメチルジアルコキシシラン、3−メタクリロキシ
プロピルトリアルコキシシラン、3−メタクリロキシプ
ロピルメチルジアルコキシシラン等のその他の珪素化合
物を任意成分として添加することができる。なお、上記
のその他の珪素化合物の配合量は、特に限定されるもの
ではないが、硬化後の染色性のためには、(イ)成分又
は(イ′)成分100部に対して100部を越えない量
とするのが好ましい。
次いで、本発明のハードコーティング剤を構成する(ハ
)成分の無機微粒子は、コーティング剤の被膜硬度及び
被膜の屈折率アップに寄与するものであり、コロイダル
チタニア、コロイダル酸化アンチモン及びコロイダルア
ルミナから選ばれるものの1種を単独で又は2種を併用
して配合する。
ここで、これらの無機微粒子は、粒子径が1〜200m
μ、特に5〜100mμのものが好ましく、粒子径が1
mμより小さいと被膜の表面硬度が低下する場合があり
、200mμより大きいと被膜の透明性が低下する場合
がある。
また、このような無機微粒子としては、一般に市販され
ている水や有機溶剤に無機微粒子が分散したコロイド溶
液を利用することができ、例えばアルミナゾル520.
サンコロイドNTS−1OR(いずれも日産化学■製)
、アルミナクリアーゾル(用研ファインケミカル■製)
等が挙げられる。
更に、(ハ)成分の配合量は、これを調節することによ
りコーテイング膜の屈折率を調節し得るため、コーテイ
ング膜の屈折率に応じて適宜選定されるが、(イ)成分
100部に対して無機微粒子固形分として100〜30
0部、特に20〜200部とすることが好ましい。(ハ
)成分の配合量が10部に満たないと高硬度の被膜を得
ることができず、かつ、被膜の屈折率も低くなる場合が
あり、300部を越えると得られる被膜が脆く、被覆性
に劣る場合がある。
本発明の(ニ)成分は、上述した必須成分の混合物を硬
化させるのに必要な硬化触媒である。
この場合、硬化触媒としては、コーティング剤の安定性
、被膜の硬度、無黄変性、硬化性などの点から、例えば
ルイス酸触媒、有機アルミニウム化合物、有機チタニウ
ム化合物等が好適に用いられ、具体的には塩化アルミニ
ウム、過塩素酸アルミニウム、リン酸アルミニウム、ア
ルミニウムトリイソプロポキシド、アルミニウムアセチ
ルアセトナート、テトラブチルチタネート テトライソ
プロピルチタネート等が例示されるが、中でも過塩素酸
アルミニウムが好ましく使用される。
更に、(ニ)成分の添加量は、(イ)成分100部に対
して0.05〜10部、特に0.1〜5部とすることが
でき、添加量が0.05部より少ないとコーティング剤
の硬化性が乏しくなる場合があり10部より多いとコー
ティング溶液の安定性が悪くなることがある。
本発明のハードコーティング剤はプラスチック基材との
密着性、耐候性、塗工性2反射防止性等を向上させる目
的で本発明の効果を妨げない範囲において種々の成分を
添加することが可能である。
例えば、ポリオレフィン系エポキシ樹脂、シクロヘキセ
ンオキシド、ポリグリシジルエステル類エピクロルヒド
リンとビスフェノールAの縮重合物、グリシジルメタク
リレート、アクリル化合物との共重合体等のエポキシ樹
脂、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、フェノ
ール系等の紫外線吸収剤などが挙げられる。更に塗布性
を向上する目的として、各種の界面活性剤を配合するこ
ともでき、特にジメチルシロキサンとポリエーテルとの
ブロック共重合体やグラフト共重合体、フッ素系界面活
性剤などが有効である。
本発明のコーティング剤は(イ)成分と(ロ)成分又は
(イ′)成分、必要によっては任意成分を混合した後、
(ハ)成分及び(ニ)成分を添加して得ることができる
が、特に有機珪素化合物としてその部分加水分解物を用
いる場合は、(イ)成分及び(ロ)成分、必要により任
意成分を混合し、純水や塩酸、酢酸等の酸性水溶液を添
加、加水分解し、これに(ハ)、(ニ)成分を添加して
コーティング剤を得ることができる。また、(ハ)成分
が酸性溶液又は塩基性溶液の場合、(イ)成分、(ロ)
成分及び(ハ)成分を混合し、(ハ)成分に含まれる酸
性物質又は塩基性物質で加水分解することも可能である
なお、本発明のコーティング剤に含ませることのできる
溶剤としては、メタノール、エタノール。
イソプロパツール、ブタノール、イソブタノール。
ジアセトンアルコール等の低級アルコール、メチルセロ
ソルブ、エチルセロソルブ、酢酸セロソルブ、ブチルセ
ロソルブ等のセロソルブ類が好ましく、これらにエステ
ル類、ケトン類、アミド類。
芳香族化合物等の溶剤を混合したものも好適に用いられ
る。
本発明のハードコーティング剤は、各種プラスチックな
どに適用される。ここで、本発明のハードコーティング
剤が適用されるプラスチック材料は、特に制限されない
が、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエステル、
ポリウレタン、ポリチオウレタンがある。この場合、本
発明のハードコーティング剤はプラスチックレンズ等の
プラスチック製光学製品などに塗布され、加熱処理され
ることにより、高硬度の保護コーテイング膜が得られる
。なお、塗布方法としては、刷毛塗り、ロール塗り、ス
プレー塗り、流し塗り、浸漬塗り。
スピンコード等の通常の塗布方法を採用することができ
る。更に硬化条件は、硬化触媒の配合量などにより変化
するが、プラスチック基材の軟化点未満の温度、通常8
0〜150°Cで0.5〜10時間硬化することにより
、目的とする硬化被膜を得ることができる。また、本発
明のコーティング剤で得られる硬化被膜は染色可能であ
るが、染色する際は各種分散染料の濃度、温度1時間等
により任意に決めることができる。−船釣には0.1〜
1重量%の染料が分散している染浴中に80〜100°
Cで5〜15分間浸漬することにより、容易に染色する
ことができる。
生吏見処果 以上説明したように、本発明のハードコーティング剤は
、高硬度で耐擦傷性、耐摩耗性、更には耐溶剤性、密着
性等の特性が良好な上、染色性に優れ、分散染料等で容
易に染色することができ、しかも、屈折率が1.5以上
で高屈折率のプラスチック基材に塗工しても干渉縞のみ
られない高屈折率のハードコーティング膜を与える。従
って、本発明のハードコーティング剤によるハードコー
ティング膜を表面に形成することにより、高透明性かつ
外観良好なプラスチック製光学製品を得ることができる
〈実施例、比較例〉 以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない
[実施例1] 3−グリシドキシプロビルメチルジェトキシシラン35
g、テトラメトキシシラン5gをフラスコ内に注ぎ、水
冷下で撹拌しながら0.05規定の希塩酸水7.5gを
30分かけて滴下した。更に、五酸化アンチモンゾル(
メタノール溶液、不揮発分30%)200gを添加し、
20〜25℃で16時間熟成した後、エタノール20g
、ジアセトンアルコール80g、過塩素酸アルミニウム
・6水和物0.6gをそれぞれ添加してコーテイング液
を調製した。次に、このコーテイング液をアルカリ処理
したCR−39(ジエチレングリコールビスアリルカー
ボネート)に浸漬法で塗工し、120℃で60分間硬化
させた。
また、上記コーテイング液を屈折率1.58のポリカー
ボネート押し出し平板に浸漬法で塗布し、120℃で6
0分間硬化させ、外観を目視して干渉縞を調べた。
[実施例2] 実施例1の五酸化アンチモンの代わりにチタニアゾル(
水溶液、不揮発分10%)200gを添加し、実施例1
と同様に熟成した後、エタノール10g、ジアセトンア
ルコール20g、過塩素酸アルミニウム・6水和物0.
6gをそれぞれ添加してコーテイング液を調製し、実施
例1と同様にCR39、ポリカーボネート平板に塗布、
硬化させた。
[実施例3] 実施例1の五酸化アンチモンゾルの代わりにアルミナゾ
ル(水溶液、不揮発分10%)200gを添加し、実施
例1と同様に熟成した後、エタノール10g、ジアセト
ンアルコール20g、塩化アルミニウム・6水和物1.
2gをそれぞれ添加してコーテイング液を調製し、実施
例1と同様にCR−39,ポリカーボネート平板に塗布
、硬化させた。
[比較例1] 3−グリシドキシプロビルトリメトキシシラン40g、
イソブチルアルコール15gとをフラスコ内に注ぎ、水
冷下で撹拌しながら0.05規定の希塩酸水9gを30
分かけて滴下した。更に、五酸化アンチモンゾル(メタ
ノール溶液、不揮発分30%)200gを添加し、20
〜25℃で16時間熟成した後、エタノール20g、ジ
アセトンアルコール80g、過塩素酸アルミニウム・6
水和物0.6gをそれぞれ添加してコーテイング液を調
製した。このコーテイング液を実施例1と同様にCR−
39,ポリカーボネート平板に塗布、硬化させた。
[比較例2] 実施例1の五酸化アンチモンゾルの代わりにシリカゾル
(メタノール溶液、不揮発分306%)を用いた以外は
実施例1と同様にしてコーテイング液を調製し、CR−
39及びポリカーボネート平板に塗布、硬化させた。
上記実施例1〜3、比較例1.2で得られたコーテイン
グ膜の性状を下記方法で調べた。結果を第1表に示す。
11ル住 #0O00スチールウールを用いて被膜を500g荷重
で10回こすり、傷の入り方を目視で判定した。
11箪 JIS K−5400第6.15項に準じ、被膜にナイ
フで1ma+間隔で基盤目を縦、横11本ずつカットし
て作成し、セロテープにチバン社製)を付着させた後、
剥離テストを行ない、剥離しなかった升目の数を調べた
11五1 アセトンを含浸させた脱脂綿で被膜を軽く100回こす
り、透明性を目視で判定した。
1色度 硬化後の被膜を目視で判定した。
!色性 分散染料ブラウンD″Cセイコー社製)の0.2重量%
水溶液中にコーテイング膜を形成したCR−39レンズ
を87°C15分間浸漬し、レンズの光透過率を測定し
た。
凪訳圭 ポリテトラフルオロエチレンシート上にコーティング剤
を塗布して120°Cで60分間硬化させた後、得られ
た被膜を剥し、この硬化被膜をサリチル酸メチルの間に
はさみ、屈折率計(アツベ屈折率計、アタゴ社製)を用
いて25°Cでサリチル酸メチルの屈折率(25°C1
1,5350)の前もしくは次に現われる値を測定した
玉捜員 上述したようにコーテイング液をポリカーボネート押し
出し平板(屈折率1.587 )に塗布し、外観を目視
して調べた。
第1表の結果より、本発明のハードコーティング剤によ
るハードコーティング膜は、耐摩耗性。
耐溶剤性、密着性が良好な上、染色性に優れ、しかも、
屈折率が1.5以上と高く、ポリカーボネート押し出し
平板に塗工しても干渉縞は見られないことがわかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(イ)下記一般式(1) R^1R^2Si(OR^3)_2−−−−−−−−−
    (1)(但し、式中R^1は炭素数2〜8のエポキシ基
    を含む有機基、R^2は炭素数1〜6のアルキル基、ア
    ルケニル基、ハロゲン化アルキル基又はアリール基、R
    ^3は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、アルコキ
    シアルキル基又はアシル基である。)で示されるエポキ
    シ基含有珪素化合物又はその部分加水分解物と、 (ロ)下記一般式(2) Si(OR^3)_4−−−−−−−−−−(2)(但
    し、式中R^3は炭素数2〜8のエポキシ基を含む有機
    基である。) で示される4官能性珪素化合物又はその部分加水分解物
    と、 (ハ)コロイダルチタニア、コロイダル酸 化アンチモン及びコロイダルアルミナから選ばれる1種
    又は2種以上の無機微粒子と、 (ニ)硬化触媒と を配合してなることを特徴とするハードコーティング剤
    。 2、(イ′)下記一般式(1) R^1R^2Si(OR^3)_2−−−−−−−−−
    (1)(但し、式中R^1は炭素数2〜8のエポキシ基
    を含む有機基、R^2は炭素数1〜6のアルキル基、ア
    ルケニル基、ハロゲン化アルキル基又はアリール基、R
    ^3は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、アルコキ
    シアルキル基又はアシル基である。)で示されるエポキ
    シ基含有珪素化合物と、下記一般式(2) Si(OR^3)_4−−−−−−−−−(2)(但し
    、式中R^3は炭素数2〜8のエポキシ基を含む有機基
    である。) で示される4官能性珪素化合物との部分共加水分解物と
    、 (ハ)コロイダルチタニア、コロイダル酸 化アンチモン及びコロイダルアルミナから選ばれる1種
    又は2種以上の無機微粒子と、 (ニ)硬化触媒と を配合してなることを特徴とするハードコーティング剤
    。 3、エポキシ基含有珪素化合物が3−グリシドキシプロ
    ピルメチルジアルコキシシラン又は2−(3′,4′−
    エポキシシクロヘキシル)エチルメチルジアルコキシシ
    ランであり、4官能性珪素化合物がテトラメトキシシラ
    ン、テトラエトキシシラン、メチルポリシリケート又は
    エチルポリシリケートである請求項1又は2記載のハー
    ドコーティング剤。 4、硬化触媒が過塩素酸アルミニウムである請求項1乃
    至3のいずれか1項に記載のハードコーティング剤。 5、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のハードコー
    ティング剤によるハードコーティング膜が表面に形成さ
    れたプラスチック製光学製品。
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