JPH0445308Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、テレビジヨンやVTR装置等に使用
されるチユーナ装置において、チユーナ装置の
UHF入力端子となるアンテナケースに関するも
のである。

［従来技術］ 従来、チユーナ装置のアンテナケースの取付け
構造としては、例えば第３図の従来例で示すよう
に、チユーナ装置１に取付けられたUHF入力端
子としての絶縁体３から形成したアンテナケース
２は、アンテナピン４とアンテナ抵抗５を収納固
定しアンテナケース２の両端部に夫々係止用切溝
６ａ，６ｂを有する突部６を設けて、この切溝６
ａ，６ｂをチユーナ装置１のケース側壁１ａに設
けた切欠部７と嵌合させる構成で、アンテナケー
ス２を係止固定する構造となつている。

［考案が解決しようとする問題点］ しかし、この従来構成のアンテナケース２の取
付構造においては、ケース側壁１ａとの係合に単
に切溝６ａ，６ｂを設けた突部６を使用している
だけであるため突部６に形成した切溝６ａ，６ｂ
により突部６の強度が弱くなりアンテナケース２
の固定が充分でなくアンテナピン４等に外力が加
わつた場合、アンテナケース２がチユーナ装置１
から外れた一部が破損してガタ付きを生じる恐れ
があり、チユーナ装置１の搬出流通時において信
頼性が得られないという問題点があつた。

本考案は、上記問題点を解決したチユーナ装置
のアンテナケース取付構造を提供することを目的
とする。

［問題点を解決するための手段］ 本考案は、アンテナケースとチユーナ装置のケ
ース側壁との係合固定に、突部に設けた切溝とケ
ース側壁との嵌合係止構造に加えてアンテナケー
スに互いに位置をずらして対向配置された突出部
を設け、この突出部の一方がチユーナ筐体内に配
したプリント基板の切欠と、チユーナ筐体の側壁
とで形成される開孔に挿入され、チユーナ筐体の
側壁とプリント基板間で位置決めされるととも
に、対向する突出部間でもチユーナ筐体の側壁を
挟持して嵌合係止する構成とし、チユーナ筐体に
アンテナケースを安定して固定するようにした構
成としたものである。

［作用］ 上記構成は、チユーナ筐体の側壁部にアンテナ
ケースを強度を有して安定した固定とすることを
可能とする。

［実施例］ 次に、本考案になるチユーナ装置のアンテナケ
ース取付構造の一実施例について説明する。

第１図は本考案に係るアンテナケースとチユー
ナ筐体との取付状態を示す分解斜視図であり、第
２図はその取付状態を示す一部断面図である。

図示するように、本考案に係るチユーナ装置１
０におけるチユーナ筐体１１とアンテナピン１４
を有する絶縁体１３で形成されたアンテナケース
１２との取付構造は、アンテナケース１２にチユ
ーナ筐体１１の側壁１１ａと係合する係止部１５
ａ，１５ｂ，１５ｃが設けられて側壁１１ａの切
欠溝１６ａ，１６ｂの縁部と嵌合係止するよう構
成されるとともに、アンテナケース１２には図中
その下方に、互いにチユーナ筐体１１の側壁１１
ａの厚み分の間隙を設け、且つ、その対向する位
置をずらして食い違い状に突出部１７，１８を突
出形成した構成とし、次にチユーナ筐体１１に関
し、その中に配設されたプリント基板１９はアン
テナケース１２の取付部側で、前記突出部１８と
対応する位置に切欠１９ａが設けられ、この切欠
１９ａと側壁１１ａとの間で開孔２０を形成した
構成とされている。

尚、ここで、アンテナケース１２に設けられた
突出部１７，１８の突出寸法は少なくともチユー
ナ筐体１１に配設されたプリント基板１９の図中
下面側に至る長さ寸法で形成されているものであ
る。

次に、チユーナ筐体１１とアンテナケース１２
との係合固定状態を説明すると、第２図で示すよ
うに、アンテナケース１２の突出部１７，１８の
うち、チユーナ筐体１１の側壁１１ａに係合され
た状態でチユーナ筐体内に位置する突出部１８が
プリント基板１９の切欠１９ａと側壁１１ａとで
形成された開孔２０に挿通され、これによりアン
テナケース１２は前述した側壁１１ａの縁部と係
合する係止部１５ａ，１５ｂ，１５ｃとともにチ
ユーナ筐体１１に嵌合係止され固定されるもの
で、チユーナ筐体１１の側壁１１ａは突出部１
７，１８によつて挟持されるとともに、突出部１
８は側壁１１ａとプリント基板１９とで嵌合挟持
された２重の挟持関係で係止固定構造を構成して
いるものである。

［効果］ 従つて、以上の構成からなる本考案のアンテナ
ケース取付構造によれば、アンテナケースはアン
テナケース自体で側壁を挟持するとともに、側壁
とプリント基板とからも挟持された構成となり、
従来構成の係止構造に加えてアンテナケースをチ
ユーナ筐体に強度をもつて安定して固定すること
ができ、製品の流通におけるアンテナ部の破損を
防止し得、信頼性を向上することができるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す分解斜視図、第
２図はその一部断面図、第３図は従来例を示す要
部の平面図である。 １０……チユーナ装置、１１……チユーナ筐
体、１１ａ……側壁、１２……アンテナケース、
１３……絶縁体、１４……アンテナピン、１５…
…係止部、１６ａ，１６ｂ……切欠溝、１７，１
８……突出部、１９……プリント基板、１９ａ…
…切欠、２０……開孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アンテナピンを固着した絶縁体からなるアンテ
   ナケースのチユーナ筐体への取付けにあつて、ア
   ンテナケースはチユーナ筐体の切欠部に挿入され
   る係止部と、互いに位置をずらして対向配置され
   た突出部の一方がチユーナ筐体内に配したプリン
   ト基板の切欠と、チユーナ筐体の側壁とで形成さ
   れる開孔に挿入され、チユーナ筐体の側壁とプリ
   ント基板間で位置決めされるとともに、対向する
   突出部間でもチユーナ筐体の側壁を挟持して嵌合
   係止する係止部とから構成されたことを特徴とす
   るチユーナ装置のアンテナケース取付構造。