JPH0445172A - 自動車用最表面塗装塗料及びこれを用いた自動車車体の塗装方法 - Google Patents

自動車用最表面塗装塗料及びこれを用いた自動車車体の塗装方法

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JPH0445172A
JPH0445172A JP2152262A JP15226290A JPH0445172A JP H0445172 A JPH0445172 A JP H0445172A JP 2152262 A JP2152262 A JP 2152262A JP 15226290 A JP15226290 A JP 15226290A JP H0445172 A JPH0445172 A JP H0445172A
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automobile
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孝 荒川
Mitsuo Hashimoto
光雄 橋本
Hitoshi Kimura
均 木村
Ichiro Yoshihara
吉原 一朗
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車の上塗り塗料等に関し、特に塗装する
ことにより自動車の空気抵抗を低減することかできる塗
料に関する。
(従来の技術) 従来の自動車は、専ら車体の外形を流線形状なとの最適
形状とすることにより空気抵抗の低減か図られていた。
(発明か解決しようとする課題) ところが、外形形状によって空気抵抗を低減する手法は
、室内空間や外形デサイン等の制約が少なくなく、また
、試作車などを風洞実験を行うことによりトライアンド
エラーで最適な形状を模索する必要があるから、多くの
労力を要した。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされ
たものであり、車体の外表面に塗布される塗料に着目し
、塗料中に球状粒子を混入し塗膜表面に凹凸を形成する
ことにより自動車の空気抵抗を低減することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 」−記目的を達成すべく本発明の自動車用塗料は、塗料
中に、平均粒径か100μm以下であり、比重か3以下
の球状粒子を0.1〜20重量%含有することを特徴と
している。
(作用) 従来の表面が平滑な塗料によれば、走行時の気流は塗膜
表面に沿って流れるか、−度空気の剥離か生じると渦流
が発生して空気抵抗が増大する(第3図参照)。
ところか、上述したように構成した本発明の塗料を塗布
した自動車によれば、塗膜表面に無数の凹凸を有してい
るため、塗膜表面で乱流が発生し気流との間に界面が生
じることとなる。これを1境界層遷移」といい、空気の
剥離まで至ることはなく、したがって渦流の発生が抑制
されて空気抵抗が低減する(第2図参照)。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す塗膜断面図、第2図は
本発明の詳細な説明する概念図、第3図は同じ〈従来の
作用を説明する概念図、第4図は本発明の空気抵抗係数
を測定するにあたり用いたテストピースを示す断面図、
第5図は本発明および従来の風速に対する空気抵抗値を
+す定したグラフである。
本発明の自動車塗料は、ソリッド塗料、メタリット塗装
あるいはパール塗装に適用して好ましいものである。
本実施例に係る塗膜構成は、第1図に示すように、鋼板
1上に形成した前処理、電着2、中塗り3および上塗り
4により構成されている。詳述すれば、車体溶接工程か
ら搬送された塗装前のボデーは、洗浄工程でプレス工程
時に塗布された防錆油や車体溶接工程時にボデーに付着
した塵埃等が除去される。この洗浄工程は、40〜50
℃の湯洗、脱脂、化成処理等の工程から構成されており
、除塵と、後述する電着塗料と鋼板との密着性を向上さ
せる化成被膜の生成がその主な目的である。
この洗浄、化成処理工程を終えたボデーはその後乾燥さ
れ、下塗り工程に搬送される。下塗り工程は、乗用車に
あっては、通常電着塗装が施されるのが一般的であるが
、静電塗装を行なうことも可能である。この電着塗装に
あっては、ボデーが電着塗料が収容された電着槽に全没
される、いわゆるフルデイツプ塗装により行なわれ、塗
料側をプラスに、ボデー側をマイナスに電圧を付加して
塗装を行なうカチオン型電着が、防錆性能上好ましい。
次に、この電着塗装が行なわれたボデーを、約200°
Cの高温で加熱乾燥させ、電着塗膜2を形成する(膜厚
10〜25μm)。
電着塗膜2が形成されたボデーは、防錆工程(床裏耐チ
ツピング材塗布工程等)を経て中塗りブースに搬入され
、中塗り塗料が塗布される(膜厚15〜30μm)。中
塗り塗料は、ポリエステル−メラミン樹脂を主成分に構
成した熱硬化性塗料であって、塗膜耐候性及び上塗り塗
膜との付着性に優れた性質を有していることが好ましい
。なお、中塗り塗料の着色顔料として、無機顔料酸るい
は有機顔料を使用して外板色と同様の色彩を呈するよう
にしくいわゆる内板色)、本実施例の下地層として用い
ることも可能である。
このようにして、本実施例の電着層2および中塗り層3
が形成されるが、特に上述した具体例に限定されること
はない。
本実施例の上塗り塗膜4は、この中塗り層3の表面に形
成される(膜厚20〜30μm)。
本実施例にて使用する上塗り塗料は、前記中塗り塗料と
同材質のポリエステル−メラミン樹脂に、無機成るいは
有機材料からなる顔料を含有している。なお、本実施例
においてはポリエステル−メラミン樹脂を上塗り塗膜4
の組成要素としたが、本発明はこれに限定されることな
くアルキド−メラミン樹脂、ポリエステル−アルキド−
メラミン樹脂、アクリル−メラミン樹脂、ウレタン樹脂
等によりそれぞれ構成することも可能である。
本実施例の上塗り塗料は、さらに球状粒子5を含有して
いる。すなわち、平均粒径か100μm以下であり、比
重か3以下の球状粒子を0.1〜20重量%で含有する
ことが好ましい。このとき、平均粒径が、100μmよ
り大きい場合や、含有濃度が0.1重量%以下、あるい
は20重量%以上である場合には、空気抵抗係数か大き
くなり好ましくない。
さらに、本発明を具体化して説明するが、本発明はこの
具体例に何ら限定されることはない。
実施例1 断面形状が第4図に示すようなテストピース(鋼製)に
、リン酸塩素系被膜化成処理剤として日本ペイント(株
)社製グラノジンSD5000を用いて前処理し、次に
カチオン電着塗料として日本ペイント(株)社製パワー
トップU−100を用いて、乾燥膜厚で20μmに塗装
し180°Cで20分間焼き付けた。
さらに、この電着塗膜上に、中塗り塗料として日本油脂
(株)社製ハイエピコNOIを乾燥膜厚で35μmに塗
装し140℃で20分間焼き付けた。
得られた中塗り塗膜上に、上塗り塗料として、2液ウレ
タン塗料として大検化学工業(株)社製ポリナールに球
状粒子として5μmのシリコンビーズ(東芝シリコーン
(株)社製)を1重量%混入した塗料を乾燥膜厚で40
μmに塗装し80℃で20分間焼き付けた。
実施例2 実施例1にて用いた上塗り塗料をポリエステル系塗料ル
ーガベーク(関西ペイント(株)社製)に代え、焼き付
は温度を140℃にした以外は実施例1と同様に塗装し
た。
実施例3 実施例1の球状粒子の平均粒径を12μmにした以外は
実施例1と同様に塗装した。
実施例4 実施例1の球状粒子を100μmのガラスピース(セン
トラル硝子(株)社製)にした以外は実施例1と同様に
塗装した。
実施例5 実施例4の球状粒子を50μmのガラスピーズ(セント
ラル硝子(株)社製)にした以外は実施例4と同様に塗
装した。
実施例6 実施例1の球状粒子の含油雨量を20重量%以外は実施
例1と同様に塗装した。
実施例7 実施例1の球状粒子の含油雨量を0.1重量%以外は実
施例1と同様に塗装した。
比較例 実施例1の上塗り塗料として2液ウレタン塗料として大
検化学工業(株)社製ポリナールのみを用いた以外は実
施例1と同様に塗装した。
これら塗装を施した各テストピースを用いてスケール風
洞により120km/hの風を与え、空気抵抗値を測定
した。得られた空気抵抗値と、下式より空気抵抗係数C
D値を求めた。この結果を表に示す。
また、実施例1のテストピースと比較例のテストピース
とを用い、20〜150km/hの風を与え、そのとき
の空気抵抗値を測定した。この結果を第5図に示す。
この結果から明らかなように、従来の表面か平滑な塗装
に比べ、本発明の塗料を用いた塗膜によれば、空気抵抗
係数は約0.02小さくなる。
(発明の効果) 以−ヒ述べたように本発明の自動車用塗料によれば、塗
料中に、平均粒径が100μm以下であり、比重か3以
下の球状粒子を0.1〜20重量%含有しているため、
塗膜表面に凹凸を形成することとなって、これにより、
本発明の自動車用塗料を塗布するだけで自動車の空気抵
抗を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す塗膜断面図、第2図は
本発明の詳細な説明する概念図、第3図は同じ〈従来の
作用を説明する概念図、第4図は本発明の空気抵抗係数
を測定するにあたり用いたテストピースを示す断面図、
第5図は本発明および従来の風速に対する空気抵抗値を
測定したグラフである。 1・・・鋼板、2・・・電着、3・・・中塗り、4・・
・上塗り、5・・・球状粒子。 特許出願人     日産自動車株式会社代理人   
弁理士 八 1)幹 雄 (他1名)@2 馬 第381

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 塗料中に、平均粒径が100μm以下であり、比重が3
    以下の球状粒子を0.1〜20重量%含有することを特
    徴とする自動車用塗料。
JP2152262A 1990-06-11 1990-06-11 自動車用最表面塗装塗料及びこれを用いた自動車車体の塗装方法 Expired - Lifetime JP2611501B2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01118576A (ja) * 1987-10-30 1989-05-11 Mitsubishi Motors Corp 上塗り塗装構造
JPH03296567A (ja) * 1990-04-17 1991-12-27 Kansai Paint Co Ltd 自動車外板つや消し塗装仕上げ法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01118576A (ja) * 1987-10-30 1989-05-11 Mitsubishi Motors Corp 上塗り塗装構造
JPH03296567A (ja) * 1990-04-17 1991-12-27 Kansai Paint Co Ltd 自動車外板つや消し塗装仕上げ法

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