JPH0445109A - 架橋可能なエチレン−ビニルアルコールアクリレートポリマーの製法 - Google Patents

架橋可能なエチレン−ビニルアルコールアクリレートポリマーの製法

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JPH0445109A
JPH0445109A JP2410125A JP41012590A JPH0445109A JP H0445109 A JPH0445109 A JP H0445109A JP 2410125 A JP2410125 A JP 2410125A JP 41012590 A JP41012590 A JP 41012590A JP H0445109 A JPH0445109 A JP H0445109A
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copolymer
ethylene
crosslinking
polymer
vinyl alcohol
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JP2410125A
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Hakan Sjoestrom
ハカン・スジョストローム
Kenneth Ekman
ケネス・エクマン
Veijo Turpeinen
ベイジョ・ターペイネン
Kirsi Pulliainen
キルシ・プリアイネン
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Neste Oyj
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Neste Oyj
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • C08F8/14Esterification
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2810/00Chemical modification of a polymer
    • C08F2810/30Chemical modification of a polymer leading to the formation or introduction of aliphatic or alicyclic unsaturated groups

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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[0001]
【産業上の利用分野】
本発明はアクリレート二重結合を有し架橋可能なポリエ
チレン−アクリレートコポリマーまたはターポリマーに
関するものである。また本発明は、アクリレート二重結
合を有し1架橋可能なエチレン−アクリレートコポリマ
ーまたはターポリマーの製法に関するものである。さら
に詳しくは本発明は、放射架橋または化学架橋性を改良
する目的で後変性により製造し、架橋可能な側鎖二重結
合を含有するポリエチレン−アクリレートコポリマーま
たはターポリマーに関するものである。 [0002]
【従来の技術】
ポリエチレンは各種の方法で架橋でき、架橋法としては
過酸化物架橋、放射架橋またはシラン架橋が一般的であ
る。放射架橋および過酸化物架橋はラジカル反応である
。照射もしくは過酸化物の分解の結果、ポリマー鎖中に
ラジカルが発生する。これらのラジカルが結合するとポ
リマー銀量に共有結合が形成され、いわゆる架橋を起こ
す。シラン架橋ではシラノール基が互いに反応して架橋
を起こす[0003] 過酸化物架橋では、先ずポリエチレンに過酸化物および
添加物を混合し、次いで混合物をケーブルやパイプに押
出す。窒素雰囲気下で約300℃のような高温下所謂加
硫ライン中で押出した後の溶融状態で架橋が起こる。過
酸化物は高温で分解してラジカルを形成し、該ラジカル
はポリマー鎖中にラジカルを発生させる。ポリマーラジ
カルが結合すると、二つの分子間に共有結合ができる。 共有結合の数が充分に多くなるとポリマーは不溶性にな
る。架橋度は、通常ASTMD2765に準拠した溶液
抽出法により測定する。 [0004] 放射架橋は押出後の別途工程で常温で生起させるのが普
通である。放射ではポリマーの無定形部分だけが架橋さ
れる。放射はポリマーの結晶部分には殆ど影響を与えな
い。したがって、低密度ポリエチレンは高密度ポリエチ
レンよりも架橋し易い。放射源としては、電子加速器も
しくはχ放射源を利用する。架橋に適する電子加速器の
エネルギーは500 KeV乃至10 MeVの範囲で
あり、出力は10乃至20KWである。電子放射はγ放
射よりも浸透は浅いが、放射エネルギーは同一である。 大型の物品に対する放射架橋用にγ放射が利用される理
由である。γ放射は例えば、放射性同位元素60Co 
 または137C8から得るか、または電子線を例えば
タングステンターゲットに当てることによる電子加速法
により生成させるカミこれにより制動放射が生ずる。い
ずれも、χ放射は電子加速器が有するよりも遥かに吸収
速度が遅い。電子加速器によるケーブルの架橋は数秒で
終了するのが普通である。 [0005] ポリエチレンはビニルシランでグラフト化でき、このグ
ラフトコポリマーから直ちにまたは後に製品を得ること
ができる。後程この製品は水蒸気で架橋できる(Mon
osilおよびS i op l as法)。この方法
はエチレン−ビニルシランコポリマーの架橋にも適用で
きる。架橋反応促進のため、例えば錫ジブチルジラウレ
ートのような触媒を使用するのが普通である。シラン架
橋は遅く、反応速度はポリマー中への水蒸気の拡散が律
速である。したがって、シラン架橋は例えば低圧ケーブ
ルのような薄壁を有する製品の架橋用に好適である。 [0006] ポリエチレンの耐熱性および可使最高温度はポリエチレ
ンを架橋すると増加する。例えばポリエチレンの結晶融
点以上の高温では、未架橋ポリエチレンは流動するが、
架橋ポリエチレンはポリマー鎖が相互に移動できないの
でその形状を維持する。したがって、架橋ポリエチレン
は未架橋ポリエチレンよりも形状保持性に優れている。 架橋方法の如何に関せず、高温でのポリマーの機械的強
度は改善される。ポリエチレンを使用するためには架橋
が必要になる場合が多し)。低密度ポリエチレン(LD
PEと呼称することがある)の可使温度は最高70℃、
瞬間的には90℃である。架橋ポリエチレンの可使温度
は通常90℃、瞬間的には250℃にも達する。高密度
ポリエチレン(HDPEと呼称することがある)のよう
な他のポリエチレン類は融点(密度および結晶性の観点
)が高いので、LDPEよりも耐熱性は良好である。架
橋を行うとポリエチレンの用途は、広い温度範囲に亙っ
て拡大し、架橋工程はケーブルや温水パイプのような用
途で重要な役割を演じている。ケーブル絶縁層の架橋お
よび温水パイプの架橋では、充分に架橋させて耐熱性を
最大限に向上させることが極めて重要である。ASTM
 D 2765に準拠する溶液抽出法による測定では、
ケーブルおよび温水パイプ用途では70%以上の架橋度
が必要とされる( Plastics and Rub
ber Processing and Applic
ations、 4 (1984)、 135−139
頁)。
【○007】 また架橋ポリエチレンは収縮フィルム用途にも使用され
る。ポリマーを押し出して架橋させ、この際製品は延伸
および冷却される。製品は延伸されたままで冷却され、
加熱すると延伸前の形状に戻る。このようにして収縮ラ
ップフィルム、パイプ、ジヨイント等を作ることが可能
である。未架橋材料の収縮は押出中のポリマーの配向が
主な原因である。架橋によると収縮性の制御が容易であ
り、かつ架橋ポリマーの収縮力は無架橋ポリマーに較べ
て高い。収縮ラップフィルム、収縮バッグ、各種のジヨ
イント類のような収縮用途では、その架橋度は通常的3
0−50%程度と低い。 [0008] さらに架橋ポリエチレンは、フオームプラスチック類の
製造に使用できる。ポリエチレンと発泡剤および添加剤
を押出して架橋させる。この架橋ポリマーは発泡し、延
伸状態で冷却される。架橋ポリエチレンフオームの利点
はセルサイズが小さく均一であり、その結果機械的強度
が改良できることである。 [0009] 高分子量ポリマーでは、テナシティ、引っ張り強度、耐
熱性のような機械的強度の増加が期待できる。高分子量
ポリマーの架橋は一層容易であり、その理由はポリマー
を不溶性にするに要する架橋の程度が少なくて済むから
である。一方ポリマーの作業性は高分子量になると極端
に悪化する。ASTM D−1238に準拠した190
℃での方法でポリエチレンのメルト指数を測定する。こ
のメルトインデ・ンクス(MIと略称することかあ)は
ポリマーの流動性、およびポリマーの作業性および分子
量の指標である。 [0010] 放射架橋では、ゲル線量とは分子光たり一つの架橋を形
成するに要する放射量を意味する。この放射量では全て
のポリマー鎖が相互に結合するのでポリマーは不溶化す
る。実際には架橋はランダムに生起するので、最初はポ
リマーの一部が溶解せず、放射量が多くなるにしたがっ
てゲル濃度が増加する(RadiationTechn
oligy Handbook、 1984)。 [0011] エチレン−ビニルアセテ−) (EVA)、エチレン−
ブチルアクリレート(EBA)、またはエチレン−エチ
ルアクリレートコポリマー(EEA)のようなポリエチ
L・ンコポリマーはポリエチレンよりも柔らかく一層弾
性がある。未架橋の場合、これらのコポリマーもポリエ
チレンに比較して耐熱性に劣る。コモノマー量にもよる
がこのコポリマーはポリエチレンに較べて無定形の程度
が太きい。コモノマー量は一般に約1乃至30重量%で
ある。コポリマーは結晶性が低いのでLDPEに較べて
約5乃至15%程度架橋性が良い。コポリマーは融点お
よび軟化点が低いので、100乃至130℃においてL
DPEと同じ機械的強度を達成するにはポリエチレンよ
りも一層高度に架橋させなければならないのが一般的で
ある。150℃以上では機械的強度は主として架橋度に
依存する。MIが5乃至10 g/10分(2,16K
gで測定)のLDPEは架橋度が60Zに達するのに約
200乃至300 kGyの放射量を必要とする。LL
DPEは殆ど同じ線量であるが、HDPEは250乃至
350kGyのような一層高い線量を必要とする。EV
A、 EBAおよび他のアクリレートコポリマーの架橋
性は若干良好で、約150乃至250 kGyの線量で
60%の架橋度に達する。これらの値は、MIが3乃至
10 g/10分の銘柄に対する値である。 [0012] エチレン−ビニルアルコール−コポリマーは過酸化物や
電子放射では架橋するのが極めて困難である。 [0013] エチレンとジエンとを共重合させると二重結合を有する
ポリマーの合成が可能である。架橋可能なポリエチレン
およびエチレン−プロピレンラバーの多くは、エチレン
とジエンのコポリマーまたはターポリマーである。これ
らのポリマー類は通常は配位重合により製造する。多く
の場合、1,4−へキサジエンがコモノマーとして使わ
れる。他のコモノマー例としては、メチル−1,4−へ
キサジエン、4−メチル−1,4−へキサジエン、1,
6−オクタジエン、シクロヘキサジエン、ジシクロペン
タジェン、もしくは5−エチリデン−2−ノルボルネン
(JP 59106946−A 、 JP 57098
534−A 、 JP−570599333−A)が挙
げられる。 [0014] 二重結合含有ポリエチレンコポリマーの過酸化物による
架橋性は、触媒を使用して調製した飽和ポリエチレンに
較べて50%程も良好である。放射架橋の場合、これら
不飽和ポリマーの架橋性は飽和ポリマーとそれ程変わら
ない。 [0015] アクリレート二重結合は放射または過酸化物により特に
鋭敏に反応することは公知である。紫外線または電子放
射によるラッカーや塗料の硬化はアクリレートエポキシ
、ウレタンもしくはポリエステルオリゴマーの反応に起
因する。一般にこれらのオリゴマーは3乃至5のアクリ
レート二重結合を含んでいる。これらのオリゴマーを硬
化させるには、10乃至30 kGyの放射量で実質的
に重合が完結する。オリゴマーの粘度は比較的高いので
、ペイントおよびラッカーはオリゴマーとモノマーの混
合物である。モノマーとして一般的に使用されるものは
ヘキサン−ジオール−ジアクリレート(HDDA)  
 )リプロピレングリコールージアクリレート(TPG
DA)、トリメチロール−プロパントリアクリレート(
TMPTA)、またはn−ビニルピロリドン(MVP)
 (UV & EB curing  formula
tions for printinginks、 c
oatings & paints、 5ITA Te
chnology 1984)。 [0016] 多官能性アクリレートモノマーを添加するとポリマーの
架橋性を改良できるということは公知である。この場合
、1乃至10重量%のテトラエチレングリコールジアク
リレート(TEGDMA)、トリメチロールプロパン−
トリメタクリレート(TMPTTMA)、またはトリア
リルシアヌレート(TAC)のようなモノ−ジーもしく
はトリー官能性アクリレートモノマーが使用されてきた
(DE−1544804−B公報)。 [0017] しかしながら、ポリエチレン−アクリレートモノマー混
合物については、極性モノマーは非極性マトリックスプ
ラスチック中には分散が困難であるという問題点を内蔵
している。ポリエチレン中にブレンドしたアクリレート
またはアリルモノマー類は、マトリックスプラスチック
から遊離して表面上に集まる傾向がありいわゆる発汗現
象を起こす。この発汗現象のために、押出後可能な限り
早期に架橋させなければならない。架橋の段階でモノマ
ーは、アクリレートもしくはアリルモノマーのホモポリ
マーとして重合する。このように、マトリックスプラス
チック中の異種ポリマー鏡開に結合を形成しうるモノマ
ー類はモノマー相とマトリックスプラスチック相の境界
面のみに存在する。 [0018]
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、エチレンコポリマーまたはターポリマ
ーであって、ポリマー鎖中に化学的に結合したアクリレ
ート基の存在により従来公知のポリエチレン−アクリレ
ートコモノマーよりも容易に架橋するが、ポリエチレン
−アクリレートモノマー混合物が有するような問題点を
包含しないエチレンコポリマーまたはターポリマーを提
供することにある。 [0019] 本発明の他の目的は、エチレン−ビニルアルコールコポ
リマーの架橋性を改良することにある。 [00201
【課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するための本発明のエチレンコポリマ
ーは、アクリレート二重結合をポリマー鎖中に有する不
飽和コポリマーであって、電離放射または過酸化物によ
る化学架橋により効率よく硬化できる。 1き開平4−45109 (9ン [0021] 一方本発明の方法は、エチレン−ビニルアルコールコポ
リマーを不飽和有機カルボン酸でエステル化することを
主たる特徴とする。 [0022] 照射によるこのアクリレートの反応性は、二重結合に近
接して受容性基、本発明の場合はエステル結合が存在す
ることに起因する(Fleming 1.、 Fron
tierOrbitals and Organic 
chemical Reactions、 John 
Wiley & 5ons Ltd、 1976)。 [0023] 本発明が公知の技術と異なる点は、本発明の方法では未
架橋の場合には例えばEVAまたはEBAのような公知
のポリエチレンコポリマーと類似の機械的物性を有する
コポリマーの製造が可能であるが、本発明によるポリマ
ーは電離放射架橋または過酸化物架橋により容易に硬化
できるポリマーである点が異なる。公知のエチレン−ア
クリレートコポリマーとの違いは、不飽和ポリマーであ
ってアクリレート二重結合をポリマー鎖中に有すること
である。このポリマーはエチレン−ビニルアルコールコ
ポリマー(EVOH)を例えばアクリル酸のようなカル
ボン酸でエステル化して合成する。この場合二重結合が
エステル結合に近接して同−鎖分岐中に存在するエチレ
ンコポリマーが生成する。このポリマーの側鎖の構造を
化1に示す。この場合の受容基であるエステル基、およ
び二重結合は互いにAにより分離されていてもよく、A
としては炭素数が0乃至10の炭化水素基が挙げられる
。この際の反応性は、使用するカルボン酸の長さにより
制御できる。アクリル酸によれば電離放射の反応性が最
高のものが得られ、この場合はエステル基と二重結合は
Aにより互いに分離されていない。Rは例えば低級、高
級アルキル基、芳香族−CH1芳香族−C2Hフェニル
、または他の低級もしくは高級炭化水素基33゛ である。 [0024] 【化1】 ・  舎  ・  争  −−CH−CH2−・  ・
  拳  ・  拳[0025] このポリマーはビニルアルコール濃度が1乃至100重
量%のエチレン−ビニルアルコールコポリマー(EVO
H)を例えばアクリル酸、メタクリル酸またはアリル酢
酸のような不飽和有機酸でエステル化して合成する。こ
のエステル化は酸溶液中、または溶融状態での反応性処
理のいずれかにより実施する。触媒を使用することもで
きる。 [0026] このポリマーの出発材料であるEVOHはエチレン−ビ
ニルアセテートコポリマー (EVA)から、例えば溶
融状態でのアルカリ加水分解により調製できる。この加
水分解では、例えばナトリウム・メトキシドとアルコー
ルによりビニルアセテート基はビニルアルコールと酢酸
に分解する。このようにして調製したポリマーはエチレ
ン、ビニルアセテートおよびビニルアルコールから成る
ターポリマーである。その上、加水分解の程度は、押出
機温度またはポリマーの滞留時間の変更により容易に制
御できる。このような2段反応により、容易に架橋可能
なエチレン−アクリレートポリマーの合成が可能である
。 [0027] このポリマーは飽和エチレン−アクリレートコポリマー
やエチレン−ジエンコポリマーおよびターポリマーより
も遥かに容易に放射架橋できる。この場合の架橋は、僅
かに10乃至30kGyの線量で充分できる。架橋度は
アクリレート側鎖の数に主として依存し、アクリレート
二重結合側鎖数が多い程、架橋度は大きい。添加したア
クリル酸量に対する架橋度の依存性を添付図4に示す。 アクリレート二重結合の大部分は50 kGy以下の線
量で反応し、50 kGy以上の高い線量では非エステ
ル化物と同じような挙動で架橋する。 [0028] このエステル化ポリマーの構造を調べるために、フーリ
エ変換赤外分光分析(FT工R)およびNMRを使用し
た。さらに、示差走査熱量測定(DSC)を使用しポリ
マーの融点および結晶化度を測定した。 [0029] EVOH自体は過酸化物架橋もしくは放射架橋が極めて
困難である。本発明にしたがってEVOHをアクリル酸
でエステル化すると架橋可能なEVOHが得られる。こ
のエステル化ポリマーのMIはEVOHのMIに依存す
る。添加したアクリル酸の量にもよるが、溶融状態での
エステル化によりMIは約O乃至10%増加する。 [0030] 本発明によるポリマーは例えば次のような用途に使用で
きるニー高度の架橋を必要とするケーブルおよびパイプ
用途−収縮性物品用途またはフオームプラスチック用途
−紙のコーティングのような、放射により容易に劣化す
る成分を含有する複合製品用途、放射架橋によりコーテ
ィングの耐熱性が改良され、この際ポリマーの架橋性が
優れるために放射線により紙質の劣化がない。 −着色面もしくは塗装面への利用、ポリマーとペイント
層間に化学結合が生じ、接着性が改良される。 [0031] ポリマーのレオロジー特性はEVOHの調製時に使用し
たエチレン−ビニルアセテートコポリマーのレオロジー
特性に依存する。したがって、EVOHの選択方法によ
り、種々の処理法に適した架橋可能なポリマーの製造が
可能である。 [00321 このポリマーは、例えば押出成形、射出成形、圧縮成形
、フィルムブローイング、押出被覆のような公知の熱可
塑性樹脂用成形手段により成形できる。 [0032] 放射架橋により得られる架橋度は、放射量およびエステ
ル化における転化率に依存性がある。過酸化物架橋によ
る架橋度は過酸化物量、架橋温度、架橋時間およびエス
テル化における転化率に依存する。エステル化によりポ
リマー中に導入されるアクリル二重結合の量、すなわち
エステル化における転化率、は架橋に及ぼす最も重要な
パラメータである。 [0033]
【実施例1】 ポリマーの調製 1、ブラベンダーミキサーを使用して溶融状態でエステ
ル化を行った。原料としてエチレン−ビニルアルコール
コポリマー(商品名、BAYERLevasint S
−31)を使用し、化学量論的なメタクリル酸でエステ
ル化した。エステル化条件は150℃50 ppm、滞
留時間10分であった。 [0034] 2、アクリル酸をメタクリル酸に変えた以外は実施例1
を繰り返しな。混合温度は190℃、50 rpmであ
り、混合時間は5分であった。ポリマーのMIは2.1
6Kgで30/10分以上であった。 3.180℃、30分で実施例1を繰り返した。ポリマ
ーのMIは30/10分以上であった。 [0035] 放射線架橋 4、実施例1で調製したポリマーから、圧縮成形により
厚さ0.1mmのフィルムを作った。圧縮時間は5分、
温度150℃、圧力は100バールであった。 [0036] 5、試料片を電子加速機(商品名rElectrocu
rtain Lab−Unit J )  (Ener
gySciences Inc、製)を使用して架橋し
た。照射条件: 175 keV電子、線量10.30
50および100KGy、酸素含有量約120乃至15
0 ppmの窒素雰囲気中。 [0037] 6 、 ASTM D 2765に準拠して架橋度を測
定したが、抽出時間を24時間に延長し酸化防止剤は使
用しなかった。線量0.10.30.50および100
 KGVにおける架橋度は1%、37.5%、44.8
%、48.9%および50%であった。 [0038] 7、実施例4乃至6を繰り返したが、使用材料は2で調
製したものであった。 0.10.30.50.100 kGy線量で得られた
架橋度はそれぞれ、1.1.60.6.72.8および
74.1%であった(図1)。 [0039] 8、実施例4乃至6を繰り返したが、使用材料は実施例
1の3で調製したものであった。0.10.30.50
および100 kGy線量で得られた架橋度はそれぞれ
、0.8.85.5.89.9.91.3および93.
0%であった(図1)。 [0040] 過酸化物架橋 7.1%のジクミルペルオキシドを使用してブラベンダ
ーミキサーを用いて過酸化物架橋を行った。条件は、1
80℃、50 rpm、5分であった。実施例1の2で
調製したポリマーを架橋に使用したが、架橋度は61.
8%であった。同様の条件による非エステル化物(商品
名「Levasint 5−31 EVOHJ )の架
橋度は1.2%と低いことが分かった。 [0041]
【実施例2】 ポリマーの調製 1、酸性条件下、トルエン溶液中でエステル化を行った
。エチレン−ビニルアルコールコポリ7− (EVOH
)  (商品名[BAYERLevasint S−3
1J )であってビニルアルコール含有量16重量%の
コポリマーを使用した。1リツトルのガラス容器中にト
ルエン500ミリリツトル、EVOH20gおよび化学
当量のメタクリル酸および1%のハイドロキノンを仕込
んだ。触媒として1.5重量%の「Amberlyst
 15 gel」または 0.5モル%のテトラブチルチタネートを用い、トルエ
ンの沸騰点下でエステル化を行った。反応器は攪拌機と
還流凝縮器を具備していた。反応時間は2.5時間であ
った。最初にヒユームカップボード中、次いで70℃の
減圧培養器中でトルエンを蒸発し溶液からポリマーを分
離した。 [0042] 架橋 2.1で調製したポリマーからフィルムを作り、実施例
1の4乃至6と同様にして架橋を行った。架橋度は、1
0kGyで52.6%、30kGyで64.2%、10
0 kGyの線量で72%であった(図3)。 [0043]
【実施例3】 ポリマーの調製 1、エチレン−ビニルアセテートコポリマー(EVA)
から溶融状態での加水分解によりエチレン−ビニルアル
コールコポリマーを調製した。EVA銘柄は商品名「B
−2018J  (Neste Oy社製)で、MIは
2.16 Kgで2 g/10分、ビニルアセテート含
有量は18重量%であった。加水分解は、溶融状態で商
品名1’−Werner &Pfleider ZSK
 30 J 2軸押比機を使用し、1.0重量%のナト
リウム・メトキシドおよび15重量%のメタノールを用
いて行った。押出機の条件:回転速度1100rp、温
度160乃至170℃、混合物温度180乃至185℃
、滞留時間5分、押出量2−ビニルアルコール 4重量
% −ビニルアセテート 8重量% −エチレン 88重量% [0044] エステル化 2.1で調製したポリマーと化学当量メタクリル酸を用
いて、ブラベンダーミキサーを用いて溶融状態でエステ
ル化を行った。条件は、150℃、50rpm 、19
分であった。このポリマーのMIは2.16 Kgで1
.4g/10分であった。 [0045] 3.0.5モル%のテトラブチルチタネートを用いた以
外は2と同じ操作を繰り返した。21.6KgでのMI
は5.9g/10分であった。
【0046】 4.エステル化を180℃、10分間で行い、メタクリ
ル酸の代わりにアクリル酸を用いた以外は2の操作を繰
り返した。 [0047] 架橋 5.2で調製したポリマーを用い、実施例1の3乃至5
を繰り返した。この場合、線量0110.30.50.
100kGyにおける架橋度は、それぞれ1.1.22
.7.30.3、および35.8%であった(図3)。 [0048] 7.4で調製したポリマーを用い、実施例1の3乃至5
を繰り返した。この場合、線量0110.30.50.
100 kGyにおける架橋度は、それぞれ0.8.4
4.1.54.3、および62.9%であった(図3)
【図面の簡単な説明】
【図1】 放射量と架橋度を示す説明図である。
【図2】 放射量と架橋度を示す説明図である。
【図3】 放射量と架橋度を示す説明図である。
【図4】 放射量と架橋度を示す説明図である。
【図5】 放射量と架橋度を示す説明図である。
【図6】 放射量と架橋度を示す説明図である。
【書類芯】
【図1】 図面 覧穐反(AST阿 D2”rGす) hパ1し a−i  (/、) 特開平4−45109 (j5)
【図2】 架橋九銘T閂に76C 2+時間キレレンキ龜戯、i粱化pλ立jllφしσ 2σ 4σ iθ 1θσ t2ジ
【図3】 深魂亀 ASTMルrtg 24時八へへレレン泊亀ね、 邑lイLY汀止:i’1
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【図4】 主相11λθ寓Ls=i5にイビ」ア2屋遣:ネC1、
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【図6】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリマー分子中に不飽和アクリレート結合
    を有するために、電離放射架橋または化学的過酸化物架
    橋により効率良く架橋可能なポリエチレン−アクリレー
    トコポリマーまたはターポリマー。
  2. 【請求項2】エチレン−ビニルアルコールコポリマーと
    アクリル酸またはメタクリル酸のような不飽和有機カル
    ボン酸とのエステル化反応生成物であることを特徴とす
    る請求項1の架橋可能なコポリマーまたはターポリマー
  3. 【請求項3】エチレン−ビニルアセテートコポリマーと
    不飽和有機酸との相互エステル化反応生成物であること
    を特徴とする請求項1のコポリマーまたはターポリマー
  4. 【請求項4】エチレン−ビニルアルコールコポリマーが
    1乃至100重量%のビニルアルコールを含み、かつエ
    チレン−ビニルアセテートコポリマーの加水分解物であ
    ることを特徴とする請求項2の架橋可能なコポリマーま
    たはターポリマー 。
  5. 【請求項5】コポリマー分子中に不飽和アクリレート結
    合を有する架橋可能なポリエチレン−アクリレートコポ
    リマーまたはターポリマーの製法であった、エチレン−
    ビニルアルコールコポリマーを不飽和有機カルボン酸で
    エステル化することから成る製法。
  6. 【請求項6】エステル化反応を溶液中もしくは溶融状態
    で実施することを特徴とする請求項5の製法。
  7. 【請求項7】有機カルボン酸の鎖長が炭素数で1乃至1
    0であり、好ましくはアクリル酸またはメタクリル酸で
    あることを特徴とする請求項5または6項の製法。
  8. 【請求項8】エチレンビニルアルコールコポリマーが1
    乃至100重量%のビニルアルコールを含有し、エチレ
    ン−ビニルアセテートコポリマーから懸濁法、溶液法ま
    たは溶融法による加水分解で調製されて成ることを特徴
    とする請求項5乃至7のいずれか一つの製法。
  9. 【請求項9】架橋可能なポリエチレン−アクリレートコ
    ポリマーまたはターポリマーの製法であって、該ポリマ
    ーを酸触媒の存在下でエチレン−ビニルアセテートポリ
    マーと不飽和有機カルボン酸の相互エステル化により製
    造することを特徴とする請求項5乃至8のいずれか一つ
    の製法。
JP2410125A 1989-12-18 1990-12-13 架橋可能なエチレン−ビニルアルコールアクリレートポリマーの製法 Pending JPH0445109A (ja)

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FI896054 1989-12-18

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FI85499B (fi) 1992-01-15
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EP0433771A3 (en) 1991-11-13
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