JPH0444833B2 - - Google Patents

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JPH0444833B2
JPH0444833B2 JP62249368A JP24936887A JPH0444833B2 JP H0444833 B2 JPH0444833 B2 JP H0444833B2 JP 62249368 A JP62249368 A JP 62249368A JP 24936887 A JP24936887 A JP 24936887A JP H0444833 B2 JPH0444833 B2 JP H0444833B2
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slider
cassette
lower half
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magnetic tape
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JP62249368A
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Hiroshi Meguro
Yoshinori Yamamoto
Masao Ooyama
Kenichi Horikawa
Shigeru Mizusawa
Kenji Kawakami
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Sony Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はデジタル信号例えばPCM信号を記録
するのに使用して好適なテープカセツトに関す
る。
〔発明の概要〕
本発明は磁気テープをカセツト前方へ引き出し
可能にする凹部を有し、この凹部の磁気テープ引
き出し方向の開口を閉じる回動自在な前面蓋と、
凹部の下方側開口を閉じる平板部とこの平板部の
左右両側に垂直断面が略コ字状をなすように配さ
れる側片部とから形成されるカセツト匣体の外側
下面で摺動自在なスライダとを備えて成る磁気テ
ープカセツトにおいて、スライダは両側片部の
夫々上端部にカセツト匣体側面に形成された前後
方向の横溝に沿つて案内される折曲部を設けると
共に、平面部と両側片部の折曲部との間にカセツ
ト匣体の外側壁に夫々摺接する少なくとも1つの
突部が設けたことにより、スライダはカセツト匣
体に対して左右にがたつくことなく円滑に摺動で
きて切欠部の開閉を確実に行えるようにしたもの
である。
〔従来の技術〕
音響信号等のアナログ信号をデジタル信号例え
ばPCM信号に変換して磁気テープに記録し、こ
れを再生するPCM記録再生装置が提案されてい
る。このPCM記録再生装置として回転ヘツドを
使用して比較的高い記録密度が得られるようにし
たものがある。この回転ヘツドを使用したPCM
記録再生装置においては、記録(又は再生)時に
磁気テープがテープカセツトから引き出され回転
ヘツドが設けられた回転ドラムにローデイングさ
れた状態で記録(又は再生)がなされる。
ところで、この磁気テープを装填するテープカ
セツトにおいては、磁気テープに指が触れて油脂
成分が付着したり、塵埃がついたりすると再生信
号にドロツプアウトを生じるので、磁気テープに
指が触れたり塵埃がつくことがないように磁気テ
ープをできるだけ密封する必要がある。又、記録
(又は再生)時にテープカセツトから磁気テープ
を引き出すことができるようにカイド系を挿入す
るための空間が必要である。
この為、第1図及び第2図に示す如きテープカ
セツトが提案されている。即ち第1図及び第2図
において、1はカセツト匣体を示し、このカセツ
ト匣体1はねじ止めにより合体された一対の上ハ
ーフ2及び下ハーフ3より構成されている。2a
は上ハーフ2の上面部に設けられた透明な窓板で
ある。4a及び4bはカセツト匣体1内に収納さ
れ下ハーフ3の所定位置に設けられた一対のリー
ル軸挿入孔5a及び5bに回転できるように遊嵌
された一対のリールハブであり、この一対のリー
ルハブ4a,4bに磁気テープ6が巻回される。
7a及び7bは夫々前面部に面して左右の側壁部
寄りに設けられたテープガイド柱であり、磁気テ
ープ6がこのテープガイド柱7a及び7bに巻架
されることにより前面部の所定位置を走行できる
ようになされる。3aはテープガイド柱7a及び
7bに巻架された磁気テープ6の背面側の下ハー
フ3が所定幅に亘つて略長方形状に切欠形成され
た凹部であり、記録(又は再生)時にこの凹部3
a内に記録再生装置から磁気テープ引出し用のガ
イド系が挿入される。
8は左右両側部に設けたアーム部8a及び8b
にてカセツト匣体1の前面部側に回動できるよう
に軸支された前面蓋であり、この前面蓋8により
カセツト匣体1の前面部が開閉される。
9は下ハーフ3の下面部及び左右の側壁部に対
向し前後方向に摺動するようになられた略コ字状
のスライダである。又、9a及び9bは夫々スラ
イダ9が凹部3aを開くように後方に摺動された
状態においてリール軸挿入孔5a及び5bは対応
してスライダ9に穿設されたリール軸挿入対応孔
である。尚、10a及び10bは夫々テープガイ
ド柱7a及び7bに対応して下面部側に設けられ
た位置決め穴である。
この様なテープカセツトは不使用時において第
1図に示す如くカセツト匣体1の前面部が前面蓋
8により閉じられると共にスライダ9が前方に摺
動され凹部3a、リール軸挿入孔5a,5b及び
位置決め穴10a,10bがスライダ9により閉
じられ、磁気テープ6がカセツト匣体1内に密封
される。
又、使用時においては第2図に示す如くスライ
ダ9が後方に摺動され凹部3a、リール軸挿入孔
5a,5b及び位置決め穴10a,10bが開か
れると共に前面蓋8が上方向に回動され、カセツ
ト匣体1の前面部に磁気テープ6が露呈され凹部
3a、リール軸挿入孔5a,5b及び位置決め穴
10a,10b内に夫々ガイド系、リール軸及び
位置決めピンが挿入され、ガイド系により磁気テ
ープ6がカセツト匣体1の前面部から前方に引き
出され回転ドラムにローデイングされて所定の記
録(又は再生)が行われる。
この様なテープカセツトにおいては、スライダ
9及び前面蓋8が設けられているので磁気テープ
6を密封することができる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この様に構成されるテープカセツトは磁気記録
再生装置に装填するとスライダ9が自動的に開放
方向に摺動され前面蓋8がカセツト匣体1の前面
部を開放することになるが、スライダ9がカセツ
ト匣体1に対してがたついた状態で嵌挿されてい
る場合はこのスライダ9の摺動が不安定となり、
途中で引掛る等して円滑な開放摺動が行えず、そ
のため前面蓋8の開放に支障を束す不具合が生じ
る。
本発明はかかる点に鑑み簡単な構成でカセツト
匣体に対するスライダのがたつきを防止し、スラ
イダの摺動が常に円滑に行えるようにしたテープ
カセツトを提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
前述した問題を解決するために本発明は、所定
位置に切欠部を有するカセツト匣体に前面蓋を回
動できるように設けると共にカセツト匣体にスラ
イダを摺動できるように設け、前面蓋とスライダ
とにより切欠部を開閉するようにしたテープカセ
ツトにおいて、スライダは左右両側に側片部を有
し、垂直断面が略コ字状をなし、両側片部にはカ
セツト側壁に夫々摺接する少なくとも1つの突部
を設けることにより構成したものである。
〔作用〕
このように構成される本発明のテープカセツト
においは、カセツト匣体の切欠部を前面蓋とによ
り開閉するスライダはその両側片部に設けた突部
がカセツト匣体の側壁に摺接して摺動されること
により、開閉摺動時に不要にがたつき搖動するこ
となく、カセツト匣体の切欠部の開閉を円滑にか
つ確実に行うことができる。
〔実施例〕
以下、第3図乃至第15図を参照しながら本発
明テープカセツトの一実施例について説明する。
この第3乃至第15図において第1図及び第2図
と対応する部分に同一符号を付してその詳細な説
明は省略する。
第3図において、2及び3は夫々上ハーフ及び
下ハーフを示し、これら上ハーフ2及び下ハーフ
3を合成樹脂例えばABS樹脂にて構成し、その
所定位置に前面蓋8、スライダ9及び後述するブ
レーキ体11を配設することによりテープカセツ
トを得る。
ここで、下ハーフ3について第3図及び第4図
を参照しながら説明する。この下ハーフ3をリー
ル軸挿入孔5a,5bが設けられる略長方形状の
平板部と、前面蓋8が配される前面部を除く左右
の側壁部及び背面壁部からなるフレーム部とより
構成する。この場合、スライダ9の摺動範囲以外
の下ハーフ3の左右の側壁部及び下面部をスライ
ダ9の板厚分だけ厚くし、スライダ9の摺動範囲
に対応する下ハーフ3の左右の側壁部及び下面部
に対して段差を設けて、スライダ9をこの下ハー
フ3に配したときに下ハーフ3とスライダ9との
間に段差を生じないようになす。この左右の側壁
部の前面部寄りを夫々前面蓋8のアーム部8a,
8bの厚さ分だけ内側に段差を持たせて支持壁1
2を設け、この支持壁12に後述する前面蓋8の
回動軸を軸支する為の軸孔を形成すると共に前面
蓋8が上方向に回動されたときに前面蓋8のアー
ム部8a,8bの背面部側下端部が支持壁12を
覆う位置、即ち支持壁12の前面部下端寄りに長
方形状の操作子挿通孔13を設ける。又、凹部3
aの左右両側及び背面部側に夫々遮蔽壁14a,
14b,14cを設け、凹部3aとカセツト匣体
1内とを遮蔽するようになす。
本例においてはこの下ハーフ3の平板部の所定
位置例えばテープガイド柱7aの後方近傍に後述
するロツクピン15の尖端部を貫通させるロツク
ピン挿通孔3bを設ける。この場合ロツクピン挿
通孔3bの径は第5図に示す如くロツクピン15
に形成した鍔部15aの径より小とすると共にロ
ツクピン15の径より大とする。又このロツクピ
ン15の鍔部15aより尖端側を大径部15a及
び小径部15cの2段とし、この小径部15cの
端面を球面状とする。又15dはロツクピン15
の付勢用の圧縮コイルスプイングである。
又、左右の側壁部の上端部に前後方向に平行な
横溝16aを夫々設けると共にこの横溝16aの
下側にスライダ9の摺動範囲に対応して方形状の
摺動案内溝16bを設ける。この場合、横溝16
a及び摺動案内溝16bの深さを前面蓋8のアー
ム部8a,8bの厚さよりも浅くする。
更に、17a及び17bは一対のリール軸挿入
孔5a,5bの周囲に環状に設けた鍔部である。
18はリール軸挿入孔5a及び5bの中間位置に
前後方向に平行に設けた長方形状のバネ収納部、
19はこのバネ収納部18の前面部側近傍に植立
したバネ係止柱であり、このバネ収納部18内に
後述するスライダ9の付勢用の引張コイルバネが
収納され、この引張コイルバネの一端がバネ係止
柱19に係止される。
次に、上ハーフ2について第3図及び第4図を
参照しながら説明する。この上ハーフ2を下ハー
フ3と同様に窓板2aが配される略長方形状の平
板部と、前面蓋8が配される前面部を除く左右の
側壁部及び背面部からなるフレーム部とより構成
する。この場合、この上ハーフ2の外形寸法を下
ハーフ3にスライダ9が配されたときの外径寸法
に略等しくなし、組み立てたときにこの上ハーフ
2と下ハーフ3及びスライダ9との間に段差を生
じないようにする。20は下ハーフ3の支持壁1
2に対応して左右の側壁部の前面部寄りを夫々前
面蓋8のアーム部8a,8bの厚さ分だけ内側に
段差を持たせて設けた支持壁であり、この支持壁
20と下ハーフ3側の支持壁12との突き合せ部
の形状を相補うものとなす。14bは下ハーフ3
の凹部3aの背面部側の遮蔽壁14cに対応して
設けた遮蔽壁を示し、上ハーフ2と下ハーフ3と
が合体されたときにこの上ハーフ2側の遮蔽壁1
4dと下ハーフ3側の遮蔽壁14cとが突き合さ
れ凹部3aとカセツト匣体1内とが遮蔽される。
21a,21b,21c及び21dは夫々下ハー
フ3の環状の鍔部17a,17bに対応して設け
た円弧状の鍔部を示し、この上ハーフ2側の鍔部
21a,21b及び21c,21dと下ハーフ3
側の鍔部17a及び17bとにより磁気テープ6
を巻回したリールハブ4a及び4bが回転できる
ように遊嵌される。この場合、鍔部21a,21
b,21c及び21dの高さを後述するブレーキ
体11のこの上ハーフ2に沿う部分の厚さに略等
しくなし、ブレーキ体11が鍔部21a,21
b,21c,21dよりも突き出さないようにし
てリールハブ4a,4bに巻回される磁気テープ
6に悪影響を与えないようになす。22は下ハー
フ3のバネ係止柱19に対応して設けたU字状の
バネ固定ボスであり、上ハーフ2と下ハーフ3と
を合体したときにこのバネ固定ボス22の開口部
内にバネ係止柱19が位置し、このバネ固定ボス
22の端部にてバネ係止柱19に係止される後述
する引張コイルバネの一端が固定される。又本例
に於いては上ハーフ2の下ハーフ3のロツクピン
挿通孔3bに対応する位置に円筒状のロツクピン
案内体2bを植立し、このロツクピン案内体2b
内をロツクピン15の上端部が第5図に示す如く
摺動案内される如く成す。尚、23は左右の側壁
部の背面部寄りに夫々設けたすべり止め用の凹凸
部、24は左右の側壁部の略中央部に夫々設けた
断面略V字状の支持凹部であり、テープカセツト
を記録再生装置に装填したときにこの支持凹部2
4が左右両方向からの支持爪により挟持される。
更にここで、ブレーキ体11について説明す
る。このブレーキ体11を上ハーフ2の内側底面
に沿う摺動案内板11aと、この摺動案内板11
aの左右の両端部下方に垂設したL字状のアーム
部11b及び11cとより構成する。この場合、
摺動案内板11aの背面部側にリールハブ4a及
び4bに夫々対応してブレーキ爪11d及び11
eを夫々設ける。尚、このブレーキ爪11d,1
1eに対応してリーハブ4a,4bの上ハーフ2
側の外周部につめ車を設ける。
又、摺動案内板11aの中央部にバネ係止部1
1fを設けると共にアーム11b及び11cの端
部に操作子11g及び11hを夫々設ける。この
場合、バネ係止部11fにブレーキ体11の付勢
用のバネ25を係止し、このバネ25の遊端が上
ハーフ2の遮蔽壁14dを押圧するようにして、
このバネ25の偏倚力によりブレーキ爪11d,
11eがリールハブ4a,4bのつめ車に引つ掛
かりリールハブ4a,4bが回転できないように
ロツクされる。又、ブレーキ体11がカセツト匣
体1内に配されたときに操作子11g,11hの
端部が下ハーフ3の操作子挿通孔13を介して支
持壁12の外側に所定量突出するようにして、前
面蓋8が上方向に回動されたときに、この突出し
た操作子11g,11hが前面蓋8のアーム部8
a,8bの端部により押圧され、ブレーキ体11
がバネ25の偏倚力に抗して前方に摺動され、ブ
レーキ爪11d,11eがリールハブ4a,4b
のつめ車から離れ、リールバブ4a,4bが回転
できるようになされる。
更にここで前面蓋8について説明する。この前
面蓋8をカセツト匣体1の前面部を閉じる為の板
部8cと、この板部8cの左右両端部に互いに対
向するように設けたアーム部8a及び8bとから
略コ字状に構成する。この場合、前面蓋8が前面
部を閉じる位置に回動されたときに、この前面蓋
8のアーム部8a,8bが上ハーフ2の左右の支
持壁12を覆うようにし、前面蓋8がカセツト匣
体1の前面部を閉じる回動位置にあるときスライ
ダ9がアーム部8a,8bの下方に位置できるよ
うになす。又、このアーム部8a,8bの内側の
略中央位置に回動軸8dを設ける。
本例においては下ハーフ3の作動杆15に対応
して板部8cの下端部にコ字状の切通部8eを設
けると共に左右方向においてこの切通部8eに対
して左右対称となる位置にコ字状の切通部8fを
設ける。
また、スライダ9について第3図及び第6図を
参照しながら説明する。このスライダ9を下ハー
フ3の下面部に沿う平板部9cと、この平板部9
cの左右両側に位置し下ハーフ3の左右の側端部
に沿う側片部9d及び9eとより前後方向から見
て略コ字状に構成する。9f及び9gは夫々側板
部9d及び9eの上端部を鉤形に折曲した折曲部
を示し、この折曲部9f,9gはスライダ9がカ
セツト匣体1に配されたときに第6図に示す如く
下ハーフ3の前後方向の横溝16a内に位置する
如くなす。このようにスライダ9の折曲部9f,
9gが横溝16aに係合されることにより、スラ
イダ9はカセツト匣体1に対して上下方向に不要
にがたつくことなく前後方向に摺動可能に案内保
持される。
そして、本例においてはこのスライダ9の左右
の側片部9d,9eの所定位置に下ハーフ3の摺
動案内溝16bに対応してカセツト匣体1側に突
出する突部26を設ける。この突部26のカセツ
ト匣体1側に突部として突出する内面を第6図に
示す如く摺動案内溝16bとの接触角が鈍角とな
るように滑らかな曲面状となし、この突部として
の突部26の内面頂上部と摺動案内溝16bの底
面部との接触によりスライダ9のカセツト匣体1
の左右方向における位置決めをするようになし、
突部26の内面頂上部の上下側部と摺動案内溝1
6bの側面部との接触によりスライダ9のカセツ
ト匣体1の上下方向における位置決めをするよう
になす。
9hは下ハーフ3のバネ収納部18に対応して
設けたバネ係止片、27はスライダ9の付勢用の
引張コイルバネであり、この引張コイルバネ27
の一端を下ハーフ3のバネ係止柱19に係止し、
他端をこのバネ係止片9hに係止することにより
スライダ9が切欠部3aを閉じるように前方に付
勢される。また、9i及び9jは夫々前面蓋8の
切通部8e及び8fに対応して平板部9cの前方
端部に垂設した当接片である。
このスライダ9の平板部9cのこのスライダ9
を閉じた状態に於ける下ハーフ3のロツクピン挿
通孔3bに対応する位置に小孔9kを設ける。こ
の小孔9kの径は第5図に示す如くロツクピン1
5の尖端部の小径部15cは貫通するが大径部1
5bは貫通しない大きさとする。又この場合この
ロツクピン15の小径部15cの長さをこの小径
部15cがこの小孔9kに係合したとき球面部が
所定量、例えばこのスライダ9の厚さだけこのス
ライダ9より下側に突出する如くする。またこの
スライダ9の小孔9kの移動方向のこの平板部9
cの前方端部に小孔9kと同様のU字状切り込み
9lを設ける。
また、ロツクピン15は第5図に示す如く上ハ
ーフ2のロツクピン案内体2bの端部とこのロツ
クピン15の鍔部15aとの間に配された圧縮コ
イルスプリング15dによりスライダ9側に付勢
されており、スライダ9が閉状態では第5図の実
線で示す如く、小径部15cがこのスライダ9の
小孔9kに入りこの大径部15bとの段部により
規制される如くなされる。従つて、この場合スラ
イダ9が多少上下方向に移動しても小径部15c
の端部のスライダより突出量は一定となる。
その他は第1図及び第2図に示すテープカセツ
トと同様に構成する。
一方、記録再生装置においては第7図に示す如
く記録再生装置28の所定位置に基準台28aを
設け、この基準台28aの所定位置にこの基準台
28aに対する上述第4図乃至第6図に示すテー
プカセツト(以下、単にテープカセツトという。)
の高さ方向の位置を決めるリブ29と、この記録
再生装置28に対しテープカセツトの位置決めを
する上端部側にテーパーがかけられた一対の位置
決めピン30と、この位置決めピン30を基準に
して設けられ上端側にモータにより回転駆動され
るリール軸31が夫々挿通された一対の円錐台形
状のリール軸台32とを配設する。尚、このリー
ル軸台32の外形寸法をテープカセツトがこの基
準台28a上においてリーブ29及び位置決めピ
ン30にて位置決めされれたときにテープカセツ
トのリール軸挿入孔5a,5b内にこのリール軸
台32が所定量入り込むようになす。位置決めピ
ン30を基準にして基準台28a上を上下方向に
所定角度回動するカセツトホールド装置33を設
ける。33aはこのカセツトホールド装置33に
設けた空間よりなるカセツトホルダー部であり、
このカセツトホルダー部33a内にテープカセツ
トが挿入される。このカセツトホルダー部33a
を形成する底面壁部を挿入されるテープカセツト
のリール軸挿入孔5a,5b、位置決め孔10
a,10b、凹部3a等に対応して切り欠く如く
なす。34はカセツトホルダー部33aに挿入さ
れるテープカセツトの切通部8e,8fに対応し
且つカセツトホルダー部33aの所定位置に挿入
されたテープカセツトの切欠部3aの後部付近に
回動できるように設けたスライダ摺動部材であ
り、このスライダ摺動部材34によりこのカセツ
トホルダー部33aに挿入されるテープカセツト
のスライダ9が係止され、テープカセツトを挿入
する際にこのスライダ摺動部材34より奥側にス
ライダ9が侵入できないようになされる。この場
合、このスライダ摺動部材34を一端に係止爪3
4nを有する第1のアーム34Lと第2のアーム
34sとからなる略L字状の部材より構成し、こ
のスライダ摺動部材34の屈曲部を底面壁部に回
動できるように軸支し、係止爪34nが底面壁部
よりカセツトホルダー部33a内に突出するとき
第1のアーム34Lが底面壁部に略平行に沿うと
共に第2のアーム34sが屈曲部を境にして第1
のアーム34Lとは反対側にて底面壁部に対して
下方に例えば45度傾いて位置する如くなす。又、
このカセツトホールド装置33が記録再生装置2
8内の所定位置に位置するように下方に回動され
たときにこのスライダ摺動部材34の第2のアー
ム34sの端部が基準台28aに衝き当たりこの
第2のアーム34sが上方向に移動するようにス
ライダ摺動部材34が回動され、係止爪34nが
カセツトホルダー部33a内に突出しないように
第1のアーム34Lが下方に移動される如くな
す。尚、図には示していないけれども底面壁部と
スライダ摺動部材34との間に付勢手段を設け、
カセツトホルダー部33aにテープカセツトが挿
入されていない状態でカセツトホールド装置33
が上方に回動されたときスライダ摺動部材34の
第1のアーム34Lの係止爪34nがカセツトホ
ルダー部33a内に所定量突出するように付勢手
段によりスライダ摺動部材34の回動位置を維持
させる。
35は第1のアーム34Lの係止爪34nより
も所定量奥側に位置しカセツトホルダー部33a
内に突出するように底面壁部に垂設した受止爪で
あり、この受止爪35はスライダ摺動部材34の
係止爪34nが外れて前方に摺動しようとするス
ライダ9を受け止めるものである。又、36は上
面壁部に設けた円弧状の弾性片であり、この弾性
片36はカセツトホルダー部33a内に挿入され
るテープカセツトにより弾性変形させられ、その
偏倚力によりテープカセツトを押圧する。又この
カセツトホルダー部33aの底面壁部の上述テー
プカセツトを装填した状態に於けるロツクピン1
5の対応する位置に第8図に示す如くにげ孔37
を設ける。尚、図には示していないけれども、位
置決めピン30を基準にして回転ヘツドを有する
回転ドラム、ガイド系、テープカセツトの前面蓋
8を回動する蓋回動部材等を設けると共にPCM
記録再生に必要なその他の機構を設ける。
この様にしてなるテープカセツトの動作につい
て説明する。
先ず、不使用時においては第9図及び第10図
に示す如く前面蓋8によりカセツト匣体1の前面
部が閉じられると共に引張コイルバネ27により
付勢されたスライダ9が前方に摺動される。この
とき、ブレーキ体11がバネ25により後方に付
勢され、ブレーキ爪11d,11eがリールハブ
4a,4bのつめ車に係合し、リールハブ4a,
4bが回転できないようにロツクされる。又、カ
セツト匣体1のリール軸挿入孔5a,5bとスラ
イダ9のリール軸挿入対応孔9a,9とが非対応
状態となされると共にカセツト匣体1の凹部3a
がスライダ9により閉塞され、塵埃がリール軸挿
入孔5a,5b及び凹部3aを介して磁気テープ
6に付着したり、指等が磁気テープ6に触れるこ
となく、磁気テープ6を良好に密封できる。更
に、スライダ9の側片部9d,9eが前面蓋8の
アーム部8a,8bの下方に位置し、スライダ9
の側片部9d,9eの上端面と前面壁8のアーム
部8a,8bの下端面とが突き当たり、前面蓋8
が回動しようとしても回動できないようにロツク
され、不使用時に前面蓋8が不用意に回動するこ
とがない。従つて、不使用時に簡単な操作で前面
蓋8が不用意に回動してカセツト匣体1の前面部
に磁気テープ6が露呈して、磁気テープ6に指等
が触れることがないようにすることができる。
更にこの場合第5図に実線で示す如くロツクピ
ン15の小径部15cがスライダ9の小孔9kに
入つているので、不用意にスライダ9が引張コイ
ルバネ27の偏倚力に抗して凹部3aを開くよう
に後方に摺動されようとしても、このスライダ9
がこのロツクピン15の小径部15cと小孔9k
との係合により摺動することがない。従つて、不
使用時に簡単な操作で不用意にスライダ9を後方
に摺動しようとしても、スライダ9の摺動を規制
できると共に前面蓋8が不用意に回動することが
ないようにロツクでき、磁気テープ6を良好に密
封できる。
次に、使用時においてはこのテープカセツトを
第7図に示す如きカセツトホルダー部33aに挿
入する。このときは第11図に示す如くロツクピ
ン15の小径部15cはこのカセツトホルダー部
33aの底面壁部により押され第5図に1点鎖線
に示す如くコイルスプルング15dの偏倚力に抗
して持ち上げられスライダ9の底面と略面一とな
り、このロツクピン15の小径部15cの端面は
球面となされているのでスライダ9が係止爪34
nに係合し、更に第12図に示す如くこのテープ
カセツトが押し込まれたときはロツクピン15の
端面がスライダ9の内面に乗り上げ、このスライ
ダ9は摺動され、このロツクピン15の小径部1
5cがスライダ9のU字状切り込み9lに係合す
ると共にこの小径部15cがカセツトホルダー部
33aの底面壁部のにげ孔37に係合して、この
小径部15cによりスライダ9をロツクし、凹部
3a、位置決め穴10a,10b及びリール軸挿
入孔5a,5bが開かれる。この動作におけるス
ライダ9の摺動は、側片部9d,9eの突部26
の内面部、即ち突部が下ハーフ3の摺動案内溝1
6b即ちカセツト匣体1の外側壁に弾性的に接触
してスライダ9は下ハーフ3との間にある程度の
間隔があつてもがたつくことなく行われる。
その後、第13図、第14図及び第15図に示
す如く記録再生装置の蓋回動部材により前面蓋8
が前面部を開くように上方向に回動される。
この場合、前面蓋8が上方向に回動されるとア
ーム部8a,8bの下端部によりブレーキ体11
の操作子11g,11hが前方に押圧され、ブレ
ーキ体11がバネ25の偏倚力に抗して前方に摺
動される。このとき、ブレーキ体11のブレーキ
爪11d,11eとリールハブ4a,4bのつめ
車との係合が解除され、リールハブ4a,4bが
回転できるようになされる。
この様な状態において位置決め穴10a,10
b及びリール軸挿入孔5a,5b内に夫々位置決
めピン及びリール軸が挿入されると共にカセツト
匣体1の前面部に磁気テープ6が露呈され、切欠
部3a内にガイド系が挿入され、このガイド系に
より磁気テープ6が前方に引き出されローデイン
グされ、所定の記録(又は再生)が行われる。
尚、上述の如く不使用時から使用時になされる
ときとは逆に使用時から不使用時になされるとき
には、上述とは逆に動作がなされる。
尚、上述実施例に於いては、ロツクピン15の
端面を球面としたが、この代りに所定の傾斜面と
しても良いことは勿論である。また本発明は上述
実施例に限らず本発明の要旨を逸脱することなく
その他種々の構成を取り得ることは勿論である。
例えばスライダ9の突部を突部26により形成し
てあるが、突部をスライダ9とは別部材により構
成することができる。
〔発明の効果〕
本発明テープカセツトは、所定位置に切欠部を
有するカセツト匣体に前面蓋を回動できるように
設けると共にカセツト匣体にスライダを摺動でき
るように設け、前面蓋とスライダとにより切欠部
を開閉するようにしたテープカセツトにおいて、
スライダは両側片部に内側に突出する突部を形成
し、この突部をカセツト匣体の側壁に摺動させる
ように構成したことにより、カセツト匣体とスラ
イダとの接触面積が少なくなつて表面性が多少悪
い状態でも摺動性を良好にすることができ、また
スライダに成形時の反り、又は経年変化による反
り等が生じても摺動動作に与える悪影響を少なく
することができて、スライダはがたつくことなく
円滑に摺動されてカセツト匣体の切欠部の開閉を
常に確実に行うことができる。しかも、スライダ
はその摺動動作の円滑性を保持するためにカセツ
ト匣体との間にある程度の間隙を保有させる必要
があるが、その間隔が大きすぎる場合も突部によ
り補うことができてがたつくことなく安定した摺
動が可能となり、また携帯時等におけるがたつき
も防止できる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は回動可能な前面蓋と摺動可能なスライ
ダとを有するテープカセツトの例を示す斜視図、
第2図は第1図の前面蓋と上方向に回動すると共
にスライダを後方に摺動した状態を示す斜視図、
第3図は本発明テープカセツトの一実施例を示す
分解斜視図、第4図は第3図の上ハーフの内側を
示す斜視図、第5図は第3図の要部の拡大断面
図、第6図は第3図のスライダの説明に供する要
部の断面図、第7図は記録再生装置の要部の例を
示す断面図、第8図はカセツトホルダー部の底面
壁部の例を示す切欠線図、第9図は第3図の不使
用時の状態を示す斜視図、第10図は第9図の説
明に供する略線図、第11図、第12図及び第1
3図は夫々第3図の動作の説明に供する要部の断
面図、第14図は第3図の使用時の状態を示す斜
視図、第15図は第14図の説明に供する略線図
である。 1はカセツト匣体、2及び3は夫々上ハーフ及
び下ハーフ、3aは凹部、4a及び4bは夫々リ
ールハブ、5a及び5bは夫々リール軸挿入孔、
6は磁気テープ、8は前面蓋、9はスライダ、9
a及び9bは夫々リール軸挿入対応孔、9d及び
9eは側片部、9kは小孔、15はロツクピン、
26は突部である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 磁気テープ6をカセツト前方へ引き出し可能
    にする凹部3aを有し、該凹部3aの磁気テープ
    引き出し方向の開口を閉じる回動自在な前面蓋8
    と、 上記凹部3aの下方側開口を閉じる平板部9c
    と該平板部9cの左右両側に垂直断面が略コ字状
    をなすように配される側片部9d,9eとから形
    成されるカセツト匣体1の外側下面で摺動自在な
    スライダ9とを備えて成る磁気テープカセツトに
    おいて、 上記スライダ9は、上記両側片部9d,9eの
    夫々上端部に上記カセツト匣体1の側面に形成さ
    れた前後方向の横溝16aに沿つて案内される折
    曲部9f,9gを設けると共に、上記平板部9c
    と上記両側片部9d,9eの折曲部9f,9gと
    の間に上記カセツト匣体1の両側外側壁に夫々摺
    接する少なくとも1つの突部26が設けられてい
    ることを特徴とするテープカセツト。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60129985A (ja) * 1983-12-17 1985-07-11 Hitachi Maxell Ltd テ−プカ−トリツジ

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