JPH0413803Y2 - - Google Patents

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JPH0413803Y2
JPH0413803Y2 JP1984052376U JP5237684U JPH0413803Y2 JP H0413803 Y2 JPH0413803 Y2 JP H0413803Y2 JP 1984052376 U JP1984052376 U JP 1984052376U JP 5237684 U JP5237684 U JP 5237684U JP H0413803 Y2 JPH0413803 Y2 JP H0413803Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はデジタル信号例えばPCM信号を記録
するのに使用して好適なテープカセツトに関す
る。
背景技術とその問題点 現在、音響信号等のアナログ信号をデジタル信
号例えばPCM信号に変換して磁気テープに記録
(又は再生)するPCM記録再生装置が提案されて
いる。このPCM記録再生装置として回転ヘツド
を使用して比較的高い記録密度が得られるように
したものがある。この回転ヘツドを使用した
PCM記録再生装置においては、記録又は再生時
に磁気テープがテープカセツトから引きだされ回
転ヘツドが設けられた回転ドラムにローデイング
された状態で記録または再生がなされる。
ところで、この磁気テープを装填するテープカ
セツトにおいては、磁気テープに指がふれて油脂
成分が付着したり、塵埃がついたりすると再生信
号にドロツプアウトを生じるので、磁気テープに
指が触れたり塵埃がつくことがないように磁気テ
ープをできるだけ密封する必要がある。また、記
録又は再生時にテープカセツトから磁気テープを
引き出すことができるようにガイド形を挿入する
ための空間が必要である。
この為、第1図乃至第8図に示す如きテープカ
セツトが提案されている。即ち第1図及び第2図
において、1はカセツト匣体を示し、このカセツ
ト匣体1はねじ止めにより合体された一対の上ハ
ーフ2及び下ハーフ3より構成されている。2a
は上ハーフ2の上面部に設けられた透明な窓板で
ある。4a及び4bはカセツト匣体1内に収納さ
れた下ハーフ3の所定位置に設けられた一対のリ
ール軸挿入行5a及び5bに回転できるように遊
嵌された一対のリールハブであり、この一対のリ
ールハブ4a,4bに磁気テープ6が巻回され
る。7a及び7bは夫々前面部に面して左右の側
壁部寄りに設けられたテープガイド柱であり、磁
気テープ6がこのテープガイド柱7a及び7bに
巻架されることにより前面部の所定位置を走行で
きるようになされる。3aはテープガイド柱7a
及び7bに巻架された磁気テープ6の背面側の下
ハーフ3が所定幅に亘つて略長方形状に切り欠か
れた切欠部であり、記録又は再生時にこの切欠部
3a内に記録再生装置から磁気テープ引出し用の
ガイド系が挿入される。
8はその両側のアーム部8a及び8bにてカセ
ツト匣体1の前面部側に回転できるように軸支さ
れた前面蓋であり、この前面蓋8によりカセツト
匣体1の前面部が開閉される。
9は下ハーフ3の下面部及び左右の側壁部に対
向し前後方向に摺動するようになされた略コ字状
のスライダである。また、9a及び9bは夫々ス
ライダ9が切欠部3aを開くように後方に摺動さ
れた状態においてリール軸挿入孔5a及び5bに
対応してスライダ9に穿設されたリール軸挿入対
応孔である。尚、10a及び10bは夫々テープ
ガイド柱7a及び7bに対応して下面部側に設け
られた位置決め穴である。
このテープカセツトは第3図に示す如く合成樹
脂例えばABC樹脂よりなる上ハーフ2及び下ハ
ーフ3の所定位置に前面蓋8、スライダ9及び後
述するリールブレーキ体11を配設することによ
り構成される。
ここで、下ハーフ3について第3図を参照しな
がら更に説明する。この下ハーフ3をリール軸挿
入孔5a,5bが設けられる略長方形状の平板部
と、前面蓋8が配される前面部を除く左右の側壁
部及び背面壁部からなるフレーム部とより構成す
る。この場合、スライダ9の摺動範囲以外の下ハ
ーフ3の左右の側壁部及び下面部をスライダ9の
板厚分だけ厚くし、スライダ9の摺動範囲に対応
する下ハーフ3の左右の側壁部及び下面部に対応
して段差を設けて、スライダ9をこの下ハーフ3
に配したときに下ハーフ3とスライダ9との間に
段差を生じないようになす。左右の側壁部の前面
部寄りを夫々前面蓋8のアーム部8a,8bの厚
さ分だけ内側に段差を持たせて支持壁12を設
け、この支持壁12に後述する前面蓋8の回動軸
を軸支するための軸孔を形成すると共に前面蓋8
が上方向に回動されたときに前面蓋8のアーム部
8a,8bの背面部側下端部が支持壁12を覆う
位置即ち支持壁12の前面部側下端寄りに長方形
状の操作子挿通孔13をもうける。又、切欠部3
aの左右両側及び背面部側に夫々遮蔽壁14a,
14b,14cを設け、切欠部3aとカセツト匣
体1内とを遮蔽するようになす。更に、左右の側
壁部の上端部に前後方向に平行な段部15を夫々
設ける。この場合、段部15の段部幅は前面蓋8
のアーム部8a,8bの厚さよりも浅くし、この
段部15は後述するスライダ9の夫々の側板部9
d及び9eに設けた鉤状の折曲部9f,9gに嵌
合する。
又、17a及び17bは一対のリール軸挿入孔
5a,5bの周囲に環状に設けた鍔部である。1
8はリール軸挿入孔5a及び5bの中間位置に前
後方向に平行に設けた長方形状のバネ収納部、1
9はこのバネ収納部18の前面部側近傍に植立し
たバネ係止柱であり、このバネ収納部18内に後
述するスライダ9付勢用の引張コイルバネが収納
され、この引張コイルバネの一端がバネ係止柱1
9に係止される。
次に、上ハーフ2について第3図及び第4図を
参照しながら更に説明する。この上ハーフ2を下
ハーフ3と同様に窓板2aが配される略長方形状
の平板部と、前面蓋8が配される前面部を除く左
右の側壁部及び背面壁部からなるフレーム部とよ
り構成する。この場合、この上ハーフ2の外形寸
法を下ハーフ3にスライダ9が配されたときの外
形寸法に略等しくなし、組み立てたときにこの上
ハーフ2と下ハーフ3及びスライダ9との間に段
差を生じないようにする。20は下ハーフ3の支
持壁12に対応して左右の側壁部の前面部寄りを
夫々前面蓋8のアーム部8a,8bの厚さ分だけ
内側に段差を持たせて設けた支持壁であり、この
支持壁20と下ハーフ3側の支持壁12との突き
合せ部を突き合せたとき相補なつて略矩形状の左
右支持壁が形成される様になされる。
14dは下ハーフ3の切欠部3aの後方の遮蔽
壁14cに対応して設けた遮蔽壁を示し、上ハー
フ2と下ハーフ3とが合体されたときにこの上ハ
ーフ2側の遮蔽壁14dと下ハーフ3側の遮蔽壁
14cとが突き合さり切欠部3aとカセツト匣体
1内とが遮蔽される。21a,21b,21c及
び21dは夫々下ハーフ3の環状の鍔部17a,
17bに対応して設けた円弧状の鍔部を示し、こ
の上ハーフ2側の鍔部21a,21b及び21
c,21dと下ハーフ3側の鍔部17a及び17
bとにより磁気テープ6を巻回したリールハブ4
a及び4bが回転できるように遊嵌される。この
場合、鍔部21a,21b,21c及び21dの
高さを後述するリールブレーキ体11のこの上ハ
ーフ2に沿う部分の厚さに略等しくなし、リール
ブレーキ体11が鍔部21a,21b,21c,
21dよりも突き出さないようにしてリールハブ
4a,4bに巻回される磁気テープ6に悪影響を
与えないようになす。22は下ハーフ3のバネ係
止柱19に対応して設けたU字状の固定ボスであ
り、上ハーフ2と下ハーフ3とを合体したときに
この固定ボス22の開口部内にバネ係止柱19が
位置し、この固定ボス22の端部にてバネ係止柱
19に係止される後述する引張コイルバネの一端
が固定される。尚、23は左右の側壁部の背面寄
りに夫々設けたすべり止め用の凹凸部、24は左
右の側壁部の略中央部に夫々設けた略V字状の支
持凹部であり、テープカセツトを記録再生装置に
装填したときにこの支持凹部24が左右両方向か
らの支持爪により挟持される。
更にここで、リールブレーキ体11について第
3図を参照しながら説明する。このリールブレー
キ体11を上ハーフ2の内面に沿う摺動案内板1
1aと、この摺動案内板11aの左右乃至両端部
下方に垂設したL字状のアーム11b及び11c
とより構成する。この場合、摺動案内板11aの
背面部側にリールハブ4a及び4bに夫々対応し
てブレーキ爪11d及び11eを夫々設ける。
尚、このブレーキ爪11d,11eに対応してリ
ールハブ4a,4bの上ハーフ2側の外周部につ
め車を設ける。
又、摺動案内板11aの中央部にバネ係止部1
1fを設けると共にアーム11b及び11cの端
部に操作子11g及び11hを夫々設ける。この
場合、バネ係止部11fにリールブレーキ体11
付勢用のバネ25を係止し、このバネ25の遊端
が上ハーフ2の遮蔽壁14dを押圧するようにし
て、このバネ25の偏倚力によりブレーキ爪11
d,11eがリールハブ4a,4bのつめ車に引
つ掛けリールハブ4a,4bが回転できないよう
にロツクされる。又、リールブレーキ体11がカ
セツト匣体1内に配されたときに操作子11g,
11hの端部が下ハーフ3の操作子挿通孔13を
介して支持壁12の外側に所定量突出するように
して、前面蓋8が上方向に回動されたときに、こ
の突出した操作子11g,11hが前面蓋8のア
ーム部8a,8bの端部により押圧され、リール
ブレーキ体11がバネ25の偏倚力に抗して前方
に摺動され、ブレーキ爪11d,11eがリール
ハブ4a,4bのつめ車から離れ、リールハブ4
a,4bが回転できるようになされる。
更にここで前面蓋8について第3図を参照しな
がら更に説明する。この前面蓋8をカセツト匣体
1の前面部を閉じる為の8cと、この板部8cの
左右両端部に互いに対向するように設けたアーム
部8a及び8bとから略コ字状に構成する。この
場合、前面蓋8が前面部を閉じる位置に回動され
たときに、この前面蓋8のアーム部8a,8bが
上ハーフ2の左右の支持壁20,20を覆うよう
にし、前面蓋8がこの回動位置にあるときスライ
ダ9がアーム部8a,8bの下方に位置できるよ
うになす。又、このアーム部8a,8bの内側の
略中央位置に回動軸8dを設ける。8e及び8f
は夫々下ハーフ3の切欠部3aの左右両側に対応
して板部8cをコ字状に切り欠いた切通し部であ
る。
更にここで、スライダ9について第3図を参照
しながら説明する。このスライダ9を下ハーフ3
の下面部に沿う平板部9cと、この平板部9cの
左右両側に位置し下ハーフ3の左右の側壁部に沿
う側板部9d及び9eとより前後方向から見て略
コ字状に構成する。9f及び9gは夫々側板部9
d及び9eの上端部を鉤形に折曲した折曲部を示
し、この折曲部9f,9gはスライダ9がカセツ
ト匣体1に配されたときに段部15内に位置す
る。又、9hは下ハーフ3のバネ収納部18に対
応して設けたバネ係止片、26はスライダ9付勢
用の引張コイルバネであり、この引張コイルバネ
26の一端を下ハーフ3のバネ係止柱19に係止
し、他端をこのバネ係止片9hに係止することに
よりスライダ9が切欠部3aを閉じるように前方
に付勢される。
9i及び9jは夫々前面蓋8の切通し部8e及
び8fに対応して平板部9cの前方端部に垂設し
た当接片である。
この様にしてなるテープカセツトの動作につい
て第5図乃至第8図を参照しながら説明する。
先ず、保存時においては第5図及び第6図に示
す如く前面蓋8によりカセツト匣体1の前面部が
閉じられると共に引張コイルバネ26により付勢
されたスライダ9が前方に摺動される。このと
き、リールブレーキ体11がバネ25により後方
に付勢され、ブレーキ爪11d,11eがリール
ハブ4a,4bのつめ車に係合し、リールハブ4
a,4bが回転できないようにロツクされる。
又、カセツト匣体1のリール軸挿入孔5a,5b
とスライダ9のリール軸挿入対応孔9a,9bと
が非対応状態となされると共にカセツト匣体1の
切欠部3aがスライダ9により閉塞され、塵埃が
リール軸挿入孔5a,5b及び切欠部3aを介し
て磁気テープ6に付着したり、指等が磁気テープ
6に触れることがないように磁気テープ6が良好
に密封される。更に、スライダ9の側板部9d,
9eが前面蓋8のアーム部8a,8bの下方に位
置し、スライダ9の側板部9d,9eの上端面と
前面蓋8のアーム部8a,8bの下端面とが突き
当たり、前面蓋8が回動しようとしても回動でき
ないようにロツクされ、保存時に前面蓋8が不用
意に回動することがない。従つて、保存時に前面
蓋8が不用意に回動してカセツト匣体1の前面部
に磁気テープ6が露呈して、磁気テープ6に指等
が触れることがないようにすることができる。
次に、使用時においては記録再生装置にテープ
カセツトが装填される。すなわち、記録再生装置
にテープカセツトを挿入するとき記録再生装置側
の固定爪が前面蓋8の切通し部8e,8fを介し
てスライダ9の当接片9i,9jに当接し、この
状態で更にテープカセツトが記録再生装置の所定
位置にまで挿入されることにより、固定爪により
スライダ9が固定された状態で引張コイルバネ2
6の偏倚力に抗してカセツト匣体1側が移動され
カセツト匣体1に対して相対的にスライダ9が後
方に摺動される。
この様にしてスライダ9が後方に摺動されるこ
とにより切欠部3a及び位置決め穴10a,10
bが開かれると共にスライダ9のリール軸挿入対
応孔9a,9bとカセツト匣体1のリール軸挿入
孔5a,5bとが対応状態となされ、リール軸挿
入孔5a,5bが開かれる。そして、この状態か
ら記録再生装置の蓋回動部材により前面蓋8が上
方向に回動され第7図及び第8図に示す如き状態
となされる。この場合、前面蓋8が上方向に回動
されるとアーム部8a,8bの下端部によりリー
ルブレーキ体11の操作子11g,11hが前方
に押圧され、リールブレーキ体11がバネ25の
偏倚力に抗して前方に摺動される。このとき、リ
ールブレーキ体11のブレーキ爪11d,11e
とリールハブ4a,4bのつめ車との係合が解除
され、リールハブ4a,4bが回転できるように
ロツク解除される。
この様な状態において位置決め穴10a,10
b及びリール軸挿入孔5a,5b内に夫々位置決
めピン及びリール軸が挿入されると共にカセツト
匣体1の前面部に磁気テープ6が露呈され、切欠
部3a内にガイド系が挿入され、このガイド系に
より磁気テープ6が前方に引き出されローデイン
グされ、所定の記録又は再生が行われる。
又、上述の如く保存時から使用時になされると
きとは逆に使用時から保存時になされるときに
は、上述とは逆の動作がなされる。
ところで、この様なテープカセツトにおいては
カセツト匣体1とスライダ9との間に引張コイル
バネ26を張架し、この引張コイルバネ26によ
りスライダ9を切欠部3a及びリール軸挿入孔5
a,5bを閉じる方向に付勢して、保存時にスラ
イダ9が不用意に摺動して切欠部3a及びリール
軸挿入孔5a,5bが露呈することがないように
なされている。
然し乍ら、この様に引張コイルバネ26をカセ
ツト匣体1とスライダ9との間に張架するものに
おいては、構成が複雑となると共に組立て時に別
体のカセツト匣体1及びスライダ9に引張コイル
バネ26の一端及び他端を引つ掛けなければなら
ず、組み立て難いという不都合があつた。
考案の目的 本考案は斯かる点に鑑み構成が簡単で且つ組立
てが容易にできる、不用意に摺動することのない
スライダを有するテープカセツトを得ることを目
的とする。
考案の概要 本考案は、上ハーフ2と、前面部側に有する略
長方形状の切欠部3aの両端に植立したテープガ
イド柱7a,7bを有する下ハーフ3と、この下
ハーフ3の外側面に係合して前後方向に摺動自在
と成されて切欠部3aを覆う様に成されたスライ
ダ9と、上ハーフ2及び下ハーフ3を組み合わせ
て成るカセツト筐体1内に回動自在に配された一
対のリールハブ4a,4bと、この一対のリール
ハブ4a,4bからテープガイド柱7a,7bを
介して橋架した磁気テープ6の前面を覆う様にこ
のカセツト筐体1の側面に回動自在に枢着した前
面蓋8とを有するテープカセツトに於て、下ハー
フ3の切欠部3aの側端部の一方にスプリング2
8のコイル部を支持し、且つスプリング28の一
端を固定する溝27aを有するスプリング支持部
27を設けると共に、スプリング9の前面中央部
にスプリング28の他端を少なくとも上下方向に
移動することなく係止する鉤状のスプリング係止
部29を設け、スプリング28によつてスプリン
グ9を閉じる方向に偏倚させる様にしたものであ
り、斯かる本考案テープカセツトに依れば、不用
意に摺動することのないスライダを有するものを
構成が簡単で且つ組立てが容易にできる利益があ
る。
実施例 以下、第9図乃至第12図を参照しながら本考
案のテープカセツトの一実施例について説明しよ
う。この第9図乃至第12図をおいて第1図乃至
第8図と対応する部分に同一符号を付してその詳
細な説明は省略する。
本例においては第9図及び第10図に夫々示す
如く下ハーフ3の磁気テープ6のリールハブ4
a,4bへの最大巻取範囲T以外の位置、即ち切
欠部3aの後方側の遮蔽壁14cの左側端部近傍
に円柱状のスプリング支持柱27を設け、このス
プリング支持柱27にトーシヨンスプリング28
を挿通するようにして配置する。尚、27aはス
プリング支持柱27のその軸心方向に平行に上端
面より垂直に設けられた割り溝である。この場
合、このトーシヨンスプリング28の一端を切欠
部3aの前方側中央位置に位置させ、この一端を
偏倚した状態でスライダ9の後述するスプリング
係止片に係止すると共に他端をこのトーシヨンス
プリング28のコイル部の径方向内側に折曲して
このトーシヨンスプリング28のコイル部にスプ
リング支持柱27を挿通したときにこの他端が割
り溝27a内に位置するようになす。
又、切欠部3aの後方側の遮蔽壁14cを第9
図及び第10図に示す如く磁気テープ6の最大巻
取範囲Tに沿うように、即ちカセツト匣体1の左
右方向中央部をカセツト匣体1の背面部側に略V
字状に屈曲した形状となす。
一方、上ハーフ2においては第11図に示す如
く遮蔽壁14dを下ハーフ3の遮蔽壁14cと同
様カセツト匣体1の背面部側に略V字状に屈曲し
た形状となす。
他方、スライダ9においては第9図及び第10
図に示す如くカセツト匣体1の左右方向中央位置
に対応して平板部9cの前端部に鉤状のスプリン
グ係止片29を設ける。その他前面蓋8等は上述
第1図乃至第8図に示すテープカセツトと同様に
構成する。
斯かる構成に依れば。組立て時下ハーフ3のス
プリング支持柱27がトーシヨンスプリング28
のコイル部に挿通されるようにしてトーシヨンス
プリング28を下ハーフ3上に配置した後、下ハ
ーフ3の段部15内にスライダ9の折曲部9f,
9gが位置するようにして下ハーフ3にスライダ
9を装着すると、トーシヨンスプリング28の一
端が偏倚された状態でスライダ9のスプリング係
止片29に係止される。この為、組立て時に下ハ
ーフ3に対してトーシヨンスプリング28及びス
ライダ9を順次位置決めして装着することによ
り、切欠部3aを閉じる方向に付勢され不用意に
摺動することがないようにスライダ9をカセツト
匣体位置に装着でき、組立てが容易にできる。
又、不使用時においては、手掛かりとなる部分
の比較的少ないスライダ9がトーシヨンスプリン
グ28により切欠部3a及びリール軸挿入孔5
a,5bを閉じる方向に付勢されており、不用意
に摺動することがなく、従来と同様磁気テープ6
をカセツト匣体1内に良好に密封できる。
更に、使用時においては、スライダ9の当接片
9i,9jがトーシヨンスライダ28の偏倚力に
抗して後方に押圧されると、第12図に示す如く
スライダ9が切欠部3a及びリール軸挿入孔5
a,5bを開くように摺動される。この状態にお
いては、スライダ9のスプリング係止片29及び
トーシヨンスプリング28の一端が下ハーフ3の
遮蔽壁14cの屈曲部内に位置し、切欠部3a内
への記録再生装置のガイド系の挿入の邪魔になら
ず何等不都合を生じない。
以上述べた如く本例のテープカセツトに依れ
ば、上ハーフ2と、前面部側に有する略長方形状
の切欠部3aの両端に植立したテープガイド柱7
a,7bを有する下ハーフ3と、この下ハーフ3
の外側面に係合して前後方向に摺動自在に成され
て切欠部3aを覆う様に成されたスライド9と、
上ハーフ2及び下ハーフ3を組み合わせて成るカ
セツト筐体1内に回動自在に配された一対のリー
ルハブ4a,4bと、この一対のリールハブ4
a,4bから上記テープガイド柱7a,7bを介
して橋架した磁気テープ6の前面を覆う様にこの
カセツト筐体1の側面に回動自在に枢着した前面
蓋8とを有するテープカセツトに於て、下ハーフ
3の切欠部3aの側端部の一方にスプリング28
のコイル部を支持し、且つスプリング28の一端
を固定する溝27aを有するスプリング支持部2
7を設けると共に、スライダ9の前面中央部にス
プリング28の他端を少なくとも上下方向に移動
することなく係止する鉤状のスプリング係止部2
9を設け、スプリング28によつてスライダ9を
閉じる方向に偏倚させる様にした為、不用意に摺
動することのないスライダ9を有するものを構成
が簡単で且つ組立てが容易にできる利益がある。
尚、上述実施例においては付勢手段としてトー
シヨンスプリング28を切欠部3aの後方側の遮
蔽壁14cの左側端部近傍に配した場合について
述べたけれども、略V字状に広がつた一端及び他
端を有するスプリングをそのコイル部を遮蔽壁1
4cの屈曲部に位置させると共にその一端及び他
端を切欠部3aの前方にてスライダ9に係止する
ようにしても上述実施例と同様に作用効果を得る
ことができることは容易に理解できるよう。ま
た、本考案は上述実施例に限らず本考案の要旨を
逸脱することなくその他種々の構成を取り得るこ
とは勿論である。
考案の効果 本考案テープカセツトに依れば、上ハーフ2
と、前面部側に有する略長方形状の切欠部3aの
両端に植立したテープガイド柱7a,7bを有す
る下ハーフ3と、この下ハーフ3の外側面に係合
して前後方向に摺動自在と成されて切欠部3aを
覆う様に成されたスライダ9と、上ハーフ2及び
下ハーフ3を組み合わせて成るカセツト筐体1内
に回動自在に配された一対のリールハブ4a,4
bと、この一対のリールハブ4a,4bから上記
テープガイド柱7a,7bを介して橋架した磁気
テープ6の前面を覆う様にこのカセツト筐体1の
側面に回動自在に枢着した前面蓋8とを有するテ
ープカセツトに於て、下ハーフ3の切欠部3aの
側端部の一方にスリング28のコイル部を支持
し、且つスプリング28の一端を固定する溝27
aを有するスプリング支持部27を設けると共
に、スライダ9の前面中央部にスプリング28の
他端を少なくとも上下方向に移動することなく係
止する鉤状のスプリング係止部29を設け、スプ
リング28によつてスライダ9を閉じる方向に偏
倚させる様にした為、不用意に摺動することのな
いスライダ9を有するものを構成が簡単で且つ組
立てが容易にできる利益がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は回転可能な前面蓋と摺動可能なスライ
ダとを有するテープカセツトの例を示す斜視図、
第2図は第1図の前面蓋を上方向に回動すると共
にスライダを後方に摺動した状態を示す斜視図、
第3図は第1図の分解斜視図、第4図は第1図の
上ハーフの内側を示す斜視図、第5図は保存時の
状態を示す斜視図、第6図は第5図の説明に供す
る略線図、第7図は使用時の状態を示す斜視図、
第8図は第7図の説明に供する略線図、第9図は
本考案テープカセツトの一実施例を示す分解斜視
図、第10図は第9図の説明に供する略線図、第
11図は第9図の上ハーフの内側を示す斜視図、
第12図は第9図の動作の説明に供する略線図で
ある。 1はカセツト匣体、2及び3は夫々上ハーフ及
び下ハーフ、3aは切欠部、4a及び4bは夫々
リールハブ、5a及び5bは夫々リール軸挿入
孔、6は磁気テープ、8は前面蓋、9はスライ
ダ、9a及び9bは夫々リール軸挿入対応孔、1
1はリールブレーキ体、27はスプリング支持
柱、28はトーシヨンスプリング、29はスプリ
ング係止片である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 上ハーフ2と、 前面部側に有する略長方形状の切欠部3aの両
    端に植立したテープガイド柱7a,7bを有する
    下ハーフ3と、 該下ハーフ3の外側面に係合して前後方向に摺
    動自在となされて上記切欠部3aを覆う様になさ
    れたスライダ9と、 上記上ハーフ2及び下ハーフ3を組み合わせて
    成るカセツト筐体1内に回動自在に配された一対
    のリールハブ4a,4bと、 該一対のリールハブ4a,4bから上記テープ
    ガイド柱7a,7bを介して橋架した磁気テープ
    6の前面を覆う様に該カセツト筐体1の側面に回
    動自在に枢着した前面蓋8とを有するテープカセ
    ツトに於て、 上記下ハーフ3の切欠部3aの側端部の一方に
    スプリング28のコイル部を支持し、且つスプリ
    ング28の一端を固定する溝27aを有するスプ
    リング支持部27を設けると共に、上記スライダ
    9の前面中央部に上記スプリング28の他端を少
    なくとも上下方向に移動することなく係止する鉤
    状のスプリング係止部29を設け、上記スプリン
    グ28によつて上記スライダ9を閉じる方向に偏
    倚させる様にしたことを特徴とするテープカセツ
    ト。
JP5237684U 1984-04-10 1984-04-10 テ−プカセツト Granted JPS60166881U (ja)

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JPS60166881U JPS60166881U (ja) 1985-11-06
JPH0413803Y2 true JPH0413803Y2 (ja) 1992-03-30

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60175274A (ja) * 1984-02-20 1985-09-09 Hitachi Maxell Ltd テ−プカ−トリツジ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60175274A (ja) * 1984-02-20 1985-09-09 Hitachi Maxell Ltd テ−プカ−トリツジ

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