JPH0443412Y2 - - Google Patents

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JPH0443412Y2
JPH0443412Y2 JP1989129387U JP12938789U JPH0443412Y2 JP H0443412 Y2 JPH0443412 Y2 JP H0443412Y2 JP 1989129387 U JP1989129387 U JP 1989129387U JP 12938789 U JP12938789 U JP 12938789U JP H0443412 Y2 JPH0443412 Y2 JP H0443412Y2
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piston
retainer
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cylinder
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車や自動二・三輪車等のブレー
キやクラツチを液圧で作動するセンタバルブ型の
液圧マスタシリンダに係り、詳しくはピストンの
先端にバルブシールを覆つて設けられるリテーナ
の取付け構造に関する。
〔従来の技術〕 シリンダ孔の底部に画成された液圧室を、バル
ブステムに設けたバルブシールで閉塞して、液圧
室内部の作動液を昇圧するようにしたセンタバル
ブ型の液圧マスタシリンダとして、例えば実開昭
62−127848号公報や特開昭63−116972号公報に示
されるものがある。
この液圧マスタシリンダは、シリンダボデイに
穿設されたシリンダ孔に、液圧発生用のピストン
が内挿され、シリンダ孔の底部側に液圧室が、開
口部側に給油室がそれぞれ画成される。ピストン
の中心軸上には、液通孔を兼ねたステム孔が、上
記液圧室と給油室とに開口して設けられており、
このステム孔には、一端にバルブシールを嵌着し
たバルブステムが挿通され、液圧室に突出配置さ
れるバルブシールは、ピストンの先端に被着され
たリテーナに覆われる。
上記リテーナは、バルブシールを覆う有底の円
筒部と、ピストン取付け側となる開口部外周で、
液圧室に縮設されるピストンスプリングの一端を
支承する段付き鍔部とからなつている。円筒部に
は、リテーナをピストンに止着するための複数の
爪状部と、ステム孔と液圧室とを連通する複数の
開口とが設けられ、また円筒部とバルブシールと
の間には、バルブシールをピストン端面のシール
面に押圧して、液圧室と給油室との連通を遮断す
るバルブスプリングが縮設されている。
〔考案が解決しようとする課題〕 このような構成では、リテーナがピストンにカ
シメや圧入によつて固着され、ピストンとバルブ
ステム及びバルブシールとリテーナとがユニツト
化されることから、一部品のみが損耗した場合に
も、ユニツト単位で交換をしなければならず、非
常に不経済な構造であつた。
また、上述のカシメや圧入には専用の工具を用
いなければならず、しかも組付け時に発生する切
粉がユニツト内部に入つて、バルブシールを損傷
する虞がある。
そこで本考案は、ユニツトを簡単に分解して、
単品交換やメンテナンスを行なうことのできるセ
ンタバルブ型の車両用液圧マスタシリンダを提供
することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上述の目的を達成するため、シリン
ダ孔に内挿されるピストンに形成されたシリンダ
軸方向のステム孔にバルブステムを内挿し、該バ
ルブステムの一端に装着されたバルブシールを、
シリンダ孔底部とピストン先端との間に画成され
た液圧室に突出配置すると共に、ピストンの先端
に有底筒状のリテーナを被着して、バルブシール
を覆つたセンタバルブ型車両用液圧マスタシリン
ダにおいて、前記ピストンの先端外周におねじ
を、該おねじに続いてその奥部に平面周部を、該
平面周部に続いてその奥部に平面周部より大径の
周状段部を夫々形成し、前記リテーナの開口部内
周に前記周状段部と嵌合する支承部を、該支承部
に続いてその内方に前記おねじと螺合するめねじ
を夫々形成し、該めねじが前記おねじとの螺合を
越えて前記平面周部に位置した状態で、前記支承
部を前記周状段部に嵌合せしめたことを特徴とす
るものである。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。
センタバルブ型の液圧マスタシリンダ1は、有
底のシリンダ孔2と、隔壁3の上部で作動液を貯
留するリザーバ4とを、合成樹脂製のシリンダボ
デイ5に一体形成したリザーバ一体型で、シリン
ダ孔2には、液圧発生用のピストン6が、シリン
ダ軸方向へ移動可能に内挿され、ピストン6とシ
リンダ孔2の底部との間に液圧室7が画成され
る。
上記ピストン6は、シリンダ孔2を摺動する先
端側軸部6a及び後端側軸部6bと、これらを繋
ぐ中間の小径軸部6cとからなつており、両軸部
6a,6bの外周には、シリンダ孔2との間を液
密にシールするカツプシール8がそれぞれ環装さ
れ、また小径軸部6cには、縦方向のガイド溝6
dが略全長に亙つて設けられている。小径軸部6
cとシリンダ孔2との間には、給油室9が画成さ
れ、この給油室9及びガイド溝6dと上記リザー
バ4は、隔壁3に穿設された液通路10を介して
常時連通している。
ピストン6の先端側軸部6aには、ステム孔1
1が中心軸上に形成され、更にその外周には、複
数の液通孔12がステム孔11に沿つてシリンダ
軸方向に配設されている。ステム孔11と液通孔
12は、それぞれ先端側軸部6aを貫通して液圧
室7とガイド溝6dとに開口しており、液圧室7
とリザーバ4とは、液通孔12、ガイド溝6d、
給油室9及び液通路10を介して連通している。
上記ステム孔11には、バルブステム13が、
軸部13aを挿通して設けられている。このバル
ブステム13は、ステム孔11よりも長い軸部1
3aの一端にバルブシール14を嵌着したもの
で、液圧室7に突出配置されるバルブシール14
は、ピストン6の先端側軸部6aに被着されたリ
テーナ15にて覆われている。
シリンダ孔2の底部とリテーナ15との間に
は、ピストン用のリターンスプリング16が、ま
たリテーナ15とバルブシール14との間には、
バルブステム用のリターンスプリング17がそれ
ぞれ縮設されており、リターンスプリング16の
弾発力にてシリンダ孔2の開口部方向へ付勢され
る非作動時のピストン6は、後端側軸部6bの端
面がプツシユロツド18に当接して、後退限を規
制される。
一方、ピストン6に装着されるバルブステム1
3は、リターンスプリング17の付勢力にて、軸
部13aの先端13bが、ステム孔11から給油
室9側へ突出し、バルブシール14が、液圧室7
側に開口する液通孔12外周のシール面19に着
座した状態にあり(第1図)、ピストン6が上述
の如き非作動位置にあつては、軸部13aの先端
13bが、ガイド溝6dと給油室9とを上下方向
に貫通して設けられるストツパピン20と当接し
て後退限を規制され、バルブステム13の軸部1
3aは、ストツパピン20との当接によつて、ス
テム孔11内を液圧室側へ押込まれ、バルブシー
ル14がシール面19から離間して、液圧室7が
リザーバ4と連通する(第2図)。
前記ピストン6の先端側軸部6aの外周には、
数条のおねじ6eが、該おねじ6eに続いてその
奥部に平面周部6fが、該平面周部6fに続いて
その奥部に平面周部6fより大径の周状段部6g
が夫々形成されている。
前記リテーナ15は、バルブシール14を覆う
有底の円筒部15aと、この円筒部15aの開口
部外周に連続して、リターンスプリング16の一
端を支承するフランジ15bとからなり、円筒部
15aの周胴には、内外を連通する複数の開口1
5cが形成されている。また、リテーナ15の開
口部内周には、前記周状段部6gと嵌合する支承
部15eが、該支承部15eに続いてその内方に
前記おねじ6eと螺合するめねじ15dが夫々形
成されている。
そして、シリンダボデイ組付け前のピストン6
の先端側軸部6aに、予めカツプシール8を環装
すると共に、バルブシール14を嵌着したバルブ
ステム13を装着し、さらにリテーナ15とリタ
ーンスプリング17とを装着して、ピストン6を
ユニツト化する。
このリテーナ15をピストン6の先端側軸部6
aに装着するに際しては、リテーナ15のめねじ
15dがピストン6のおねじ6eに螺合され、さ
らにめねじ15dがおねじ6eとの螺合を越えて
平面周部6fに位置した状態で、支承部15eが
周状段部6gに嵌合し、めねじ15dとおねじ6
eとの非螺合状態での係合により、リテーナ15
はピストン6の先端側軸部6aから脱落すること
が防止される。
次に、上述のユニツトがシリンダボデイ5に組
付けされると、リテーナ15は、リターンスプリ
ング17より設定荷重の高いリターンスプリング
16の弾発力を受けて、ピストン6側へ移動し、
フランジ15bがピストン6の周状段部6gに完
全に嵌合して支承され、ピストン6と同軸に取付
けられる。
したがつて、リテーナ15は、ピストン6に螺
合したのち、さらにこの螺合を奥部に外した構造
であるから、めねじ15dとおねじ6eとの非螺
合状態での係合により、ピストン6からの脱落が
なくなる。
さらに、リテーナ15とピストン6は、めねじ
15dとおねじ6eとの非螺合状態で、支承部1
5eが周状段部6gに嵌合することにより、リテ
ーナ15を、ピストン6に確実にセンタリングし
てガタ付きなく支承されると共に、リターンスプ
リング16や制動時の負荷がかかつても、めねじ
15dとおねじ6eのねじ山の損傷が防止され
る。
本実施例はこのように、リテーナ15がピスト
ン6にねじ螺合によつて着脱可能に取付けられる
ので、リテーナ15をピストン6から簡便に取外
しできて、従来行なえなかつたリテーナ内部のバ
ルブステム13やバルブシール14、リターンス
プリング16のメンテナンスが可能となり、更に
ユニツト化されたこれらピストン6、バルブステ
ム13、リテーナ15、リターンスプリング16
及びバルブシール14を単品で交換することがで
きるので、頗る経済的である。
また、専用の工具を用いることなくリテーナ1
5を取付けでき、しかもカシメや圧入のような切
粉がでないので、バルブシール14を傷めない。
更に、リテーナ15を簡便に取付けできるにも拘
らず、取付けされたリテーナ15には、常時リタ
ーンスプリング16,17の弾発力が作用して回
転が阻止されるので、ピストン6から妄りに外れ
る虞がない。
〔考案の効果〕
本考案に係るセンタバルブ型の液圧マスタシリ
ンダは、シリンダ孔に内挿されるピストンの先端
外周におねじを、該おねじに続いてその奥部に平
面周部を、該平面周部に続いてその奥部に平面周
部より大径の周状段部を夫々形成し、液圧室に突
出するバルブシールを覆つてピストン先端に装着
されるリテーナの開口部内周に前記周状段部と嵌
合する支承部を、該支承部に続いてその内方に前
記おねじと螺合するめねじを夫々形成し、該めね
じが前記おねじとの螺合を越えて前記平面周部に
位置した状態で、前記支承部を前記周状段部に嵌
合せしめたので、リテーナの着脱を簡便にし、損
耗し易いバルブシールを始め、バルブステム、リ
テーナ、リターンスプリングを単品交換すること
ができ、しかも、めねじとおねじとの非螺合状態
での係合により、リテーナのピストンからの脱落
がなく、ピストンに確実にガタ付きなく支承され
る。また、めねじとおねじとの非螺合状態で、支
承部が周状段部に嵌合することにより、リターン
スプリングや制動時の負荷によるめねじとおねじ
のねじ山の損傷が防止される。
さらに、ピストンに装着されたリテーナには、
内部に縮設されるリターンスプリングの弾発力が
作用して、回転が阻止されるので、ピストンから
妄りに外れたりする虞がない。また、専用の工具
を用いることなくリテーナを着脱でき、しかもカ
シメや圧入のような切粉がでないので、バルブシ
ールを傷めない。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の一実施例を示し、
第1図は第2図の要部拡大断面図、第2図は液圧
マスタシリンダの断面正面図である。 1……液圧マスタシリンダ、2……シリンダ
孔、5……シリンダボデイ、6……ピストン、6
a……先端側軸部、6e……おねじ、6f……平
面周部、6g……周状段部、7……液圧室、9…
…給油室、11……ステム孔、12……液通孔、
13……バルブステム、13a……軸部、14…
…バルブシール、15……リテーナ、15a……
円筒部、15b……フランジ、15c……開口、
15d……めねじ、15e……支承部、16,1
7……リターンスプリング、20……ストツパピ
ン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダ孔に内挿されるピストンに形成された
    シリンダ軸方向のステム孔にバルブステムを内挿
    し、該バルブステムの一端に装着されたバルブシ
    ールを、シリンダ孔底部とピストン先端との間に
    画成された液圧室に突出配置すると共に、このバ
    ルブシールを、ピストンの先端に被着される有底
    筒状のリテーナで覆つたセンタバルブ型車両用液
    圧マスタシリンダにおいて、前記ピストンの先端
    外周におねじを、該おねじに続いてその奥部に平
    面周部を、該平面周部に続いてその奥部に平面周
    部より大径の周状段部を夫々形成し、前記リテー
    ナの開口部内周に前記周状段部と嵌合する支承部
    を、該支承部に続いてその内方に前記おねじと螺
    合するめねじを夫々形成し、該めねじが前記おね
    じとの螺合を越えて前記平面周部に位置した状態
    で、前記支承部を前記周状段部に嵌合せしめたこ
    とを特徴とするセンタバルブ型車両用液圧マスタ
    シリンダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63116972A (ja) * 1986-11-05 1988-05-21 Toyota Motor Corp ポ−トレス型マスタシリンダ装置

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JPS63116972A (ja) * 1986-11-05 1988-05-21 Toyota Motor Corp ポ−トレス型マスタシリンダ装置

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