JPH0529554Y2 - - Google Patents

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JPH0529554Y2
JPH0529554Y2 JP7235289U JP7235289U JPH0529554Y2 JP H0529554 Y2 JPH0529554 Y2 JP H0529554Y2 JP 7235289 U JP7235289 U JP 7235289U JP 7235289 U JP7235289 U JP 7235289U JP H0529554 Y2 JPH0529554 Y2 JP H0529554Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、車両等に用いるブレーキのシリンダ
内蔵型の自動調整装置に関するものである。
(従来の技術) ブレーキシリンダに内蔵した多条ねじを用い
て、ブレーキシユーの摩耗を自動的に補償する従
来の自動調整装置としては、例えば特開昭58−
166144号公報に開示された構造のものがある。
この自動調整装置の要部を第4図により概説す
ると次の通りである。
すなわちこれは、シリンダボデイ204の一端
を開放したシリンダ穴204aに、ピストンカツ
プ224を嵌装したピストン206を嵌合させて
液室205を画成し、該ピストン206の内側端
面には大径孔213と小径孔214よりなる段付
孔が設けてあり、この段付孔の段部は円錐状の当
接面215に形成されている。そしてこの当接面
215に離間可能に当接する調節ナツト216が
大径孔213内に嵌合しており、この調節ナツト
216を当接面215側に弾圧するばね217の
基端部がピストン206に固着されている。
また、調節ナツト216はピストン206に対
し回転不能に取り着けられている。そして、調節
ナツト216の軸心部には、それを貫通するよう
にアジヤストボルト218が多条ねじ219を介
して螺合されており、そのボルト218の一端が
前記小径孔214内に受け入れられている。アジ
ヤストボルト218の他端には、クラツチ体22
0が一体に形成されており、このクラツチ体22
0は、ボデイ204の内端壁に設けた盲孔221
に回転可能に嵌合されると共に、盲孔221の奥
壁に形成された円錐状のクラツチ面222に対向
している。また、クラツチ体220の頸部にはシ
ール部材223が嵌装されて液圧受圧部を形成し
ている。
次に上述した従来装置の作用を説明する。
ブレーキシユーの摩耗時に、ブレーキを作動さ
せてピストン206が前進すると、調節ナツト2
16はばね217の弾発力によりピストン206
の当接面215との当接状態を保持しながら共に
前進する。このときアジヤストボルト218が僅
かに前進すると、クラツチ体220とクラツチ面
222間に滑りを生じ、アジヤストボルト218
は多条ねじ219の斜面に沿つて回転してねじ戻
される。
そして、液圧が所定値に達すると、クラツチ体
220に作用するスラスト力が増大してクラツチ
体220とクラツチ面222とが摩擦結合状態に
なるので、アジヤストボルト218を回転不能に
して自動調整作用を停止させる。
(考案が解決しようとする課題) (イ) 第4図の装置では、ブレーキ径或いはシリン
ダ径が小さい場合、当接面付きの調節ナツトを
囲繞するようにピストン外周部にピストンカツ
プを配設することができず、適用範囲が限定さ
れる。そのため第4図に示したように、両者の
配設位置をシリンダ軸線方向にずらすと、シリ
ンダ長さが長くなるため、小径のブレーキ装置
には適用できず、しかもピストンのボデイへの
掛り代が少なくなる。
(ロ) またアジヤストボルトの多条ねじ部とクラツ
チ体部とが一体であるから、多条ねじの螺合
部、クラツチ面及び当接面等の同軸度を高精度
に加工しないと、自動調整作用が不安定とな
る。
(ハ) 上記(ロ)の理由により、コスト高となる。
(ニ) またピストンカツプの交換時には、ピストン
をシリンダ内から抜き取り、そして交換した後
洗浄して挿入する手順を採る。このとき自動調
整部品である調節ナツトやばねもピストンと一
緒に取り外されるため、洗浄時にピストンと調
節ナツトの当接面等に付着した異物は除去しに
くいという問題点がある。
(課題を解決するための手段) 上述の問題点を解決するため本考案において
は、シリンダ内にピストンを摺動自在に嵌合して
シリンダと一体の対向部材との間に液室を画成
し、該ピストンに多条ねじを有するアジヤストボ
ルトを螺合し、該ボルトの頭部にコーンピストン
を弾性的に連結すると共に、該コーンピストンを
前記ボルトに対して回転不能にし、該コーンピス
トンに前記対向部材と摩擦係合するクラツチ面を
形成すると共に、前記液室の液圧作用を受ける液
圧受圧部を形成し、該液圧受圧部に作用する軸力
が所定値に達した際に、前記コーンピストンが動
かないようにしてブレーキの自動調整装置を構成
する。
(作用) 本考案は上述のように構成したから、ピストン
内に収納する部品が小径部品で済むので、小径シ
リンダや小径のブレーキ装置にも容易に適用でき
る。
また、アジヤストボルトは、ピストンの多条め
ねじ穴に沿つて移動し、コーンピストンはシリン
ダボデイのピストンとの対向部にあるクラツチ面
に沿つてそれぞれ調芯されるが、アジヤストボル
トとコーンピストンは別体に形成されているか
ら、これら両部材の同軸度は特に精度を要しな
い。
また本考案装置は、点検整備時にピストンのみ
を取り外すことができるから、従来装置のように
装置内に異物が侵入するおそれがない。
(実施例) 以下、第1図〜第3図について、本考案の実施
例を説明する。
第1図及び第2図は、ツー・リーデイング形ド
ラムブレーキに適用した本考案の第1実施例を示
すものである。
第2図はドラムブレーキの全体構造を示すもの
で、図中1はブレーキドラムで車輪(図示せず)
と一体に回転するものである。2は車体側に固定
されたバツクプレートであり、3,3′はバツク
プレート2上に可動的に載置した一対のブレーキ
シユーで、その外周部にライニング3a,3a′を
固着し、一端に作動端部3b,3b′、他端に支持
端部3c,3c′を有している。
4,4′は片口開放型のブレーキシリンダで、
ブレーキシユー3,3′の対向する端部間3bと
3c′及び3b′と3cにそれぞれ配置し、バツクプ
レート2にボルト等で固定されている。
5,5′はブレーキ解除時にブレーキシユー3,
3′を内方に引き込むシユーリターンスプリング、
6,6′はバツクプレート2からブレーキシユー
3,3′の浮き上りを防ぐシユー保持装置である。
第1図はブレーキシリンダの構成を示すもので、
流体圧作動装置であるブレーキシリンダ4と4′
は全く同じ構成で、点対称に配置されるものであ
るから一方のブレーキシリンダ4のみの構成を説
明する。
すなわち10は有底のシリンダ穴10aを有す
るシリンダボデイでこのシリンダ穴10aの底部
の対向部材には、截頭円錐状に凹陥しているクラ
ツチ面10bが形成されており、またこの底部の
中心部には有底穴10cが設けてあり、この有底
穴10cの底部は空気逃げ穴10dを介して外部
と連通している。
なお10eはシリンダ穴10aの底部と連通す
るように設けた流体の導入ポートであり、10f
は流体の導出ポートである。
また11はシリンダ穴10a内に摺動自在に設
けたピストンで、このピストン11の内側端部の
外周に形成した環状溝11aには、弾性物製のピ
ストンカツプ12が嵌装されており、また内側端
面の中心部には、リテーナー収納用の凹部11b
と、その凹部11bに連らなる多条めねじ穴11
cが形成されている。またピストン11の外側端
部には小径の段付き胴部11dが形成されてお
り、この胴部11dの基部と、前記シリンダボデ
イ10の開放端縁部間を封塞する弾性物製のダス
トブーツ13が嵌装されており、さらにその胴部
11dに手動調整用歯輪14が嵌着されている。
そしてこの胴部11dの外側端面の中心部には、
円錐面状に凹陥するクラツチ面11eが形成され
ると共に、このクラツチ面11eに連続する有底
穴11fが形成され、さらにこの有底穴11fの
底部と連通する空気の逃げ穴11gが設けられて
いる。
15はヘツドで、このヘツド15のピストン1
1側には、前記有底穴11fに嵌入する円筒部1
5aが形成されており、この円筒部15aに設け
た環状溝15bに嵌装したリング状の弾性部材1
6によつてヘツド15をピストン11に仮り止め
するようにしている。
また円筒部15aに続いてピストン11のクラ
ツチ面11eと密着し得る截頭円錐状のクラツチ
面15cが形成され、これに続いて円筒状の胴部
15dが設けてあり、この胴部15dにはブレー
キシユー3の作動端部3bを受け入れる割り溝1
5eが設けてある。
またピストン11の多条めねじ穴11cには、
多条おねじ17aを有するアジヤストボルト17
が螺合されており、このアジヤストボルト17の
頭部には鍔部17bが形成されており、この鍔部
17bには切欠部17cが形成されている。
またこのアジヤストボルト17の頭部と背中合
わせに接合するように、コーンピストン18を設
け、このコーンピストン18には、前記有底穴1
0c内に嵌入する円筒状の液圧受圧部18aを一
体に形成すると共に、前記クラツチ面10bと密
嵌合し得る截頭円錐状のクラツチ面18bとそれ
に続く胴部18cとを一体に形成し、この胴部1
8cに穴部18dを設け、前記液圧受圧部18a
の外周に環状溝18eを設け、この環状溝18e
内にシール部材19を嵌装してある。
またアジヤストボルト17の鍔部17bに近接
する部分にコイルスプリング20を嵌装すると共
に、このスプリング20を鍔部17bとの間で圧
縮するスプリングリテーナー21をボルト17に
嵌装し、このスプリングリテーナー21と一体に
形成した係止用突片21aを鍔部17bに設けた
切欠部17cを介してコーンピストン18の穴部
18dにその先端を挿入することによつて、アジ
ヤストボルト17とコーンピストン18とを相互
に回転不能に弾性的に連結してある。
つぎに上述のように構成した本考案装置の作用
を説明する。
流体を導入ポート10eより液室22に供給す
ると、ピストン11が前進する。このときブレー
キシユー3のライニング3aが摩耗していると、
ピストン11の前進ストロークが多条ねじ螺合部
11cと17aの軸方向の隙間を超えてアジヤス
トボルト17とコーンピストン18も共に前進す
るが、コーンピストン18が僅かに前進すると、
そのクラツチ面18bと10b間に滑りを生じる
ので、コーンピストン18に作用する軸力によ
り、アジヤストボルト17はめねじ11cの斜面
に沿つてコーンピストン18と一体的に回転して
ねじ戻される。
そして、液圧が所定圧に達すると、コーンピス
トン18の液圧受圧部18aに作用する軸力が、
スプリング20のばね力に打ち勝つので、スプリ
ング20が撓んで自動調整作用は停止のままとな
る。
従つて、ブレーキドラム1とブレーキシユー3
の隙間を詰める量は、低圧時にアジヤストボルト
17がねじ戻される軸方向の変位量だけである。
つぎにブレーキを解除すると、ピストン11等
はシユーリターンスプリング5,5′の作用を受
けて後退し、ピストン11は多条めねじ穴11c
と多条おねじ17a間の隙間だけ戻り、コーンピ
ストン18のクラツチ面18bがシリンダボデイ
10のクラツチ面10bに食い込んでその状態で
支持される。
第3図は本考案の変形例であつて、これは両口
開放型のブレーキシリンダ104に本考案を適用
したものであり、リーデイング・トレーリング形
あるいはデユアル・ツー・リーデイング形ドラム
ブレーキ用として提供するものである。
即ちこの場合は、第1シリンダ穴110aと第
2シリンダ穴110iを有するシリンダボデイ1
10に、第1ピストン111と第2ピストン12
4をそれぞれ嵌装して液室116を画成してい
る。該第1ピストン111の軸心位置には多条め
ねじ穴111cを形成し、アジヤストボルト11
7の多条おねじ117aと回転可能に螺合させて
いる。
またアジヤストボルト117には回転不能で且
つ、弾性的にコーンピストン118が付勢係合さ
れている。該コーンピストン118の第3図にお
ける右側には、円錐状のクラツチ面118bが形
成してあり、シリンダボデイ110に設けたクラ
ツチ面110bと摩擦係合するようにしてある。
また前記第2ピストン124の軸心に形成した小
径穴124aに嵌入する液圧受圧部118aがコ
ーンピストン118と一体的に形成されている。
尚、この第3図の装置の自動調整作用について
は、前述した実施例と同じであるから、その説明
は省略する。
上述の実施例は、片口開放型及び両口開放型の
ドラムブレーキ用シリンダに本考案を適用したも
のであるが、本考案はこの他、デイスクブレーキ
用のシリンダ装置にも適用することができる。
(考案の効果) 本考案は上述のように構成したから、ピストン
内に収納する部品が小径部品で済むので、小径シ
リンダや小径のブレーキ装置にも容易に適用でき
る。
またアジヤストボルトは、ピストンの多条めね
じ穴に沿つて移動し、コーンピストンはシリンダ
ボデイのピストンとの対向部にあるクラツチ面に
沿つてそれぞれ調芯されるが、本考案において
は、アジヤストボルトとコーンピストンは別体に
形成されているから、これら両部材の同軸度は特
に精度を要しない。
また本考案装置は、点検整備時にピストンのみ
を取り外すことができるから、従来装置のように
装置内に異物が侵入するおそれがない。
上述のように本考案のブレーキの自動調整装置
は実用上多くの効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るシリンダ装置の拡大断面
図、第2図はツー・リーデイング形ドラムブレー
キの一例を示す正面図、第3図は他の実施例を示
すシリンダ装置の拡大断面図、第4図は従来のシ
リンダ装置の拡大断面図である。 10……シリンダボデイ、10a……シリンダ
穴、10b……クラツチ面、11……ピストン、
12……ピストンカツプ、13……ダストブー
ツ、14……手動調整用歯輪、15……ヘツド、
16……弾性部材、17……アジヤストボルト、
17a……多条おねじ、18……コーンピスト
ン、18a……液圧受圧部、18b……クラツチ
面、19……シール部材、20……コイルスプリ
ング、21……スプリングリテーナー、22……
液室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダ内にピストンを摺動自在に嵌合してシ
    リンダと一体の対向部材との間に液室を画成し、
    該ピストンに多条ねじを有するアジヤストボルト
    を螺合し、該ボルトの頭部にコーンピストンを弾
    性的に連結すると共に、該コーンピストンを前記
    ボルトに対して回転不能にし、該コーンピストン
    に前記対向部材と摩擦係合するクラツチ面を形成
    すると共に、前記液室の液圧作用を受ける液圧受
    圧部を形成し、該液圧受圧部に作用する軸力が所
    定値に達した際に、前記コーンピストンが動かな
    いようにしたことを特徴とするブレーキの自動調
    整装置。
JP7235289U 1989-06-22 1989-06-22 Expired - Lifetime JPH0529554Y2 (ja)

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JP7235289U JPH0529554Y2 (ja) 1989-06-22 1989-06-22

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JP5880003B2 (ja) * 2011-12-14 2016-03-08 新日鐵住金株式会社 鉄道車両用キャリパブレーキ装置

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