JPH0443227Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔従来の技術〕 この考案は、サウナ室内を暖めるサウナ用スト
ーブに関する。

〔背景技術〕

サウナ室内を加熱するサウナ用ストーブは、電
気ヒータを熱源として備えるものがほとんどであ
る。この電気ヒータは、外部電源に接続された電
線から供給される電気を熱に変換して熱を発生す
るものである。電気ヒータはストーブ本体に内蔵
され、本体上面には開口部が設けられていて、電
気ヒータが発生する輻射熱はこの開口部を通過し
てサウナ室内において自然対流するようになつて
いる。

前記輻射熱を和らげるため、ストーブ本体開口
部には網を装着し、その上に複数のサウナストー
ンを敷き詰めるのが普通である。このようにする
と、輻射熱がサウナ室内において拡散されて自然
対流するため、サウナ室内の一部が非常に高温に
なるというようなことが防げる。

しかしながら、サウナストーンはかなり高温に
熱せられるため、ストーブ上にタオルなどの加熱
物が落ちると焦げて火災を起こす可能性があつ
た。

〔考案の目的〕

この考案は、このような問題を解決するために
なされたものであつて、ストーブ上に可燃物が落
ちてきたりして、これが燃え、火災などが発生す
る危険のないサウナ用ストーブを提供することを
目的としている。

〔考案の開示〕

前記のような目的を達成するために、この考案
は、電気ヒータを熱源とし、この電気ヒータを内
蔵する本体を備えるサウナ用ストーブにおいて、
前記本体には、本体の上面から表裏の側面途中ま
でを覆うカバーが被せられ、かつ、本体の側面途
中に、カバーの一部に接してこのカバーに荷重が
かかつた時にヒータの電源を切るようになつてい
るスイツチが備えられていることを特徴とするサ
ウナ用ストーブをその要旨とする。

以下に、この考案を、その一実施例をあらわす
図面とともに説明する。

第１図は、この考案にかかるサウナ用ストーブ
の一実施例をあらわす。図にみるように、このサ
ウナ用ストーブは、電気ヒータ１と、この電気ヒ
ータを内蔵する本体２と、電気ヒータ１および本
体２を支持する受け台３とを備えている。電気ヒ
ータ１は、このサウナ用ストーブが設置されるサ
ウナ（図示省略）の外部電源（図示省略）に接続
された電線などの導電材料から供給される電気を
熱に変換して蒸発し、サウナ室内を暖める。ヒー
タを内蔵する本体２は上面に開口部を有し、開口
部には網（メツシユ）４が装着されている。網４
上には複数個のサウナストーン５が敷き詰められ
ている。サウナストーンが開口部が覆うことによ
り、電気ヒータから発せられる輻射熱および輻射
熱による熱気が拡散させられて、サウナ室内を比
較的均一に自然対流するようになる。本体２には
網状のカバー６が被せられており、本体２の一側
面はカバーの下端に接するようにリミツトスイツ
チ７，７が設けられている。カバー６のもう一方
の下端には本体側面に形成された受け具８に支え
られている。つまり、第２図にみるように、カバ
ー６は、その下端を受け具８とリミツトスイツチ
７のプランジヤ先端で支えられているので、その
上にタオルなどが落ちてきて荷重がかかると、カ
バー６がプランジヤを押し、リミツトスイツチ７
がヒータ１の電源を切る電気信号を出し、ヒータ
が切れる。そのため、カバーに落ちたタオルが燃
えたりする危険がない。

リミツトスイツチは機器の耳動部分の動きによ
り機械的運動を電気的信号に変換する。前記実施
例で用いたリミツトスイツチはプツシユプランジ
ヤ型のスイツチ開閉機構を有している。リミツト
スイツチの開閉機構は、プツシユプランジヤ型に
限らない。

この考案にかかるサウナ用ストーブは、前記実
施例に限らない。カバーの形状は第３図にみるよ
うなカバー６′であつてもよい。第３図中、第１
図および第２図と同じ番号を付したものは同じも
のをあらわす。

〔考案の効果〕

この考案にかかるサウナ用ストーブは、以上の
ように構成されているので、ストーブの上に過つ
てタオルなどの可燃物を落としたりしても、それ
が燃えたりする危険性がない。

しかも、カバーが、本体の上面から表裏の側面
途中までを覆つているため、火災の発生などを、
より確実に防ぐことができる。

これは、サウナ用ストーブでは、サウナストー
ンを置く本体上面が高温になるのは勿論である
が、本体上面に近い側面上部も、上面と同様に熱
せられて、かなり高温になる可能性がある。そこ
で、本体の上面から側面途中までをカバーで覆つ
ておけば、本体の側面上端近くに可燃物が接触し
て燃えたりする危険を無くすことができるのであ
る。

また、この考案では、ヒータの電源を切るため
のスイツチが、本体の側面途中に設けられている
ため、スイツチに高熱が伝わらず、過熱による動
作不良や耐久性の低下が生じない。

これは、例えば、前記スイツチを、本体の上面
やその近くに設けておくと、サウナストーンから
の伝熱や、本体から吹き出す熱気が直接スイツチ
に当たつてしまう。通常のスイツチは、100℃近
い高熱に長期間にわたつて耐えるものは少なく、
そのような耐熱性を備えたスイツチは極めて高価
である。

しかし、この考案では、スイツチを、高熱にな
る本体上面から遠く、本体から吹き出す熱気にさ
らされるこもない、本体の側面途中に設けている
ので、スイツチの耐熱性がそれほどなくても、過
熱による動作不良や耐久性の低下は生じないので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案にかかるサウナ用ストーブの
一実施例をあらわす斜視図、第２図はおなじく側
面図、第３図は別の実施例にかるサウナ用ストー
ブの側面図である。 １……電気ヒータ、２……本体、６，６′……
カバー、７……スイツチ（リミツトスイツチ）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電気ヒータを熱源とし、この電気ヒータを内蔵
   する本体を備えるサウナ用ストーブにおいて、前
   記本体には、本体の上面から表裏の側面途中まで
   を覆うカバーが被せられ、かつ、本体の側面途中
   に、カバーの一部に接してこのカバーに荷重がか
   かつた時にヒータの電源を切るようになつている
   スイツチが備えられていることを特徴とするサウ
   ナ用ストーブ。