JPH0442685Y2 - - Google Patents

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JPH0442685Y2
JPH0442685Y2 JP1705987U JP1705987U JPH0442685Y2 JP H0442685 Y2 JPH0442685 Y2 JP H0442685Y2 JP 1705987 U JP1705987 U JP 1705987U JP 1705987 U JP1705987 U JP 1705987U JP H0442685 Y2 JPH0442685 Y2 JP H0442685Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、オーガ式製氷機に関し、更に詳し
くは、製氷水を冷凍ケーシング10内壁面で氷結
させ、この氷をオーガにより削り取り押圧頭で圧
縮して得た圧縮氷を、氷放出路を経て貯氷庫内に
放出貯留するオーガ式製氷機において、前記貯氷
庫内に貯留される圧縮氷の融解水により希釈した
製氷水を、冷凍ケーシング内に供給することによ
り、製氷時における不純物の析出を低下させて、
常に最良の状態で製氷運転をなし得るようにした
手段に関するものである。
従来技術 円筒状の冷凍ケーシングの内壁面に薄氷を氷結
させ、この薄氷をオーガにより削り取りつつ上方
に移送し、得られた溥片状の氷を圧縮した後、所
定寸法に切断して圧縮氷を製造し、この圧縮氷を
貯氷庫内に貯留するよう構成したオーガ式製氷機
が、例えば魚介類の冷凍保存関係等で好適に使用
されている。
このオーガ式製氷機の概略を説明すると、第4
図に示す如く、円筒状の冷凍ケーシング10の外
周に、冷凍系(図示せず)に連通する蒸発器12
が密着的に巻回され、製氷運転時に冷媒をこれに
循環させることにより、該ケーシングを強制冷却
するようになつている。冷凍ケーシング10の内
部にはオーガ14が内挿され、その軸16は該ケ
ーシングの上下両端に配設した軸受18,18に
回転自在に支持されている。このオーガ14に
は、冷凍ケーシング10の内径より僅かに小さい
外径の削切刃14aが円筒螺旋状に形成され、該
ケーシングの内壁面に後述の如く氷結する薄氷
を、前記削切刃14aで削り取りつつ上方に移送
するようになつている。
冷凍ケーシング10の上部には、前記オーガ1
4の軸受18を兼ねる押圧頭20が配設され、オ
ーガ14により掻き削られて移送される薄片状の
氷を、該押圧頭20により圧縮して圧縮氷を成形
する。押圧頭20で成形される圧縮氷は、その押
圧頭20の上部に配設したカツタ22により所定
寸法に切断される。
図示の製氷機構部24の頂部には、隣接配置し
た貯氷庫26に連通する氷放出路28が配設さ
れ、製氷機構部24で製造された多数の圧縮氷
を、この氷放出路28を介して貯氷庫26内に放
出するようになつている。貯氷庫26の底部には
排水管27が設けられ、貯氷庫26内に貯留され
る圧縮氷が経時的に融解して生ずる水を排出し得
るようにしてある。
前記冷凍ケーシング10の下部には、該ケーシ
ングに製氷水を供給する管体30が連通接続さ
れ、この供給管30の他端部は図示のフロートタ
ンク32に連通している。このフロートタンク3
2には、外部水道系に接続する給水管34が配設
され、該タンク内に配設したフロートスイツチ3
6により前記給水管34に介挿した給水弁38の
開閉を制御して、該フロートタンク32内に貯留
される製氷水の水位を一定に保つようになつてい
る。なお冷凍ケーシング10の下部には、排水弁
40を介して排水管42が連通接続され、この排
水弁40を手動操作で開放することにより、冷凍
ケーシング10およびフロートタンク32中に貯
留される製氷水を全て排出し得るようにしてあ
る。
このように構成したオーガ式製氷機において、
給水管34からフロートタンク32に製氷水を供
給し、このフロートタンク32に配設したフロー
トスイツチ36の上限スイツチ36aまで水位が
上昇すると、給水弁38が閉成して製氷水の供給
は停止される。ここで製氷運転が開始されると、
冷凍ケーシング10は蒸発器12内を循環する冷
媒と熱交換を行なつて冷却され、前記フロートタ
ンク32から冷凍ケーシング10に供給される製
氷水は、ケーシング内壁面から徐々に氷結を始
め、層状の薄氷が形成される。冷凍ケーシング1
0の内部に設けた前記オーガ14が回転駆動され
ると、該オーガ14の削切刃14aにより薄氷が
削り取られつつ上方に移送される。この薄片状の
氷は、冷凍ケーシング10の上部に配設した押圧
頭20により圧縮されて連続的な圧縮氷に成形さ
れる。更に、この圧縮氷はカツタ18により切断
されて、所定寸法の圧縮氷となつて氷放出路28
に押し出され、氷放出路28から貯氷庫26内に
放出される。
前述した製氷運転が継続して行なわれると、フ
ロートタンク32中の製氷水の水位が低下し、そ
の水位が下部スイツチ36bの位置まで到来する
と、前記給水管34に配設した給水弁38を開放
し、フロートタンク32内に製氷水を補給する。
そして製氷水の水位が前記上限スイツチ36aま
で上昇すると、給水弁38を閉成して、フロート
タンク32内の製氷水の水位を一定に保つ。
考案が解決しようとする問題点 一般に水を氷結させると、その氷結時に水中に
含まれるライム(石灰CaO)やシリカ(珪酸
SiO2)等の不純物が分離されて、極めて純粋な
氷を製造し得ることが知られている。従つて前述
した構成に係るオーガ式製氷機では、その意味で
純粋な氷を製造することができるものである。し
かしその反面、水から分離されて析出する不純物
は冷凍ケーシング10内に残留することになり、
未氷結水中に含まれる不純物の濃度は製氷運転の
進行に伴ない高くなり、遂には製氷水として適さ
なくなる問題があつた。そこで一定時間毎に製氷
運転を停止し、前記排水弁40を手動操作で開放
して、不純物の濃縮された製氷水を排出し、新た
な製氷水を供給することによりこれに対処してい
る。
しかし製氷水を排出しても、冷凍ケーシング1
0内に析出した不純物が高濃度で残留し、この不
純物が、冷凍ケーシング10の内壁やオーガ14
その他オーガ軸16や軸受18に付着し経時的に
堆積する重大な欠点があつた。すなわちこれに伴
い、以下の如き問題を派生している。
冷凍ケーシング10の内壁に付着した不純物
は、冷凍ケーシング10における熱伝導率の低
下を来たし、製氷能力を低下させる。
オーガ軸16や軸受18等の回転摺擦部に付
着した不純物は、当該軸16や軸受18を摩耗
させ、部品寿命を短くすると共に、故障の原因
となつている。
オーガ14により削り取られつつ移送される
薄片状の氷に不純物結晶が混入する事態を招来
し、圧縮氷の品質を低下させる。
考案の目的 この考案は、前述した諸種の欠点に鑑み、これ
を好適に解決するべく提案されたものであつて、
不純物が混入している程度の低い製氷水を供給し
て、製氷中に析出される不純物の量を低下させる
手段を提供することを目的とする。また本考案の
別の目的は、定期的に製氷水を排出するようにし
て、不純物が冷凍ケーシング内で付着・堆積する
のを有効に防止する手段を提供することを目的と
する。
問題点を解決するための手段 前述の問題点を克服し、所期の目的を好適に達
成するため本考案は、円筒状の冷凍ケーシングの
外周に冷凍系に接続する蒸発器を密着的に巻回
し、この冷凍ケーシングの内部に回転自在に配設
したオーガにより、該ケーシングの内壁面に氷結
した薄氷を削り取りながら上方に移送し、削り取
つた氷を氷放出路を介して貯氷庫内に放出するよ
うにしたオーガ式製氷機において、前記貯氷庫の
下方に水切り部を配設してその底部に貯水タンク
を画成し、該貯水タンク中に前記水切り部を介し
て滴下する融解水を含む製氷水を、ポンプを介し
て前記冷凍ケーシングおよび該ケーシングに隣接
配置したフロートタンクに供給するよう構成した
ことを特徴とする。
実施例 次に本考案に係るオーガ式製氷機につき、好適
な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下
説明する。なお製氷機構自体は、第4図に示す従
来技術に係るオーガ式製氷機のものと同一である
ので、その詳細説明は省略する。
先ず本考案が提案されるに至つた動機から説明
すれば、前述した如く製氷運転が進行すると製氷
水に含まれる不純物の濃度が高くなり、この濃度
が一定値以上の飽和状態に達すると、製氷水とし
ての使用に適さなくなる。そして製氷水に含まれ
る不純物の濃度は、製氷水の電気伝導度比に比例
することが知られている。すなわち第2図のグラ
フは、製氷水を交換することなく製氷運転を継続
した場合において、冷凍ケーシング10の上部、
中部および下部の夫々の部位での製氷水の電気伝
導度比(製氷運転前の製氷水の電気伝導度を1と
した場合)が、経時的に高くなることを示してい
る。この図から判明する如く、製氷運転が継続し
ても、t時間後には電気伝導度比が変化しなくな
る。これは製氷水に含まれる不純物の濃度が飽和
したことを示し、この時点では製氷水として適さ
なくなつているものである。そこで本考案では、
冷凍ケーシング10内に、予め不純物の濃度の低
い製氷水を供給することに前記問題点の解決を見
出したものであり、更には製氷運転を開始してか
らt時間経過する前に、不純物の濃度の低い製氷
水を冷凍ケーシング10内に供給して攪拌した
後、この製氷水を全て排出し、冷凍ケーシング1
0内に不純物が残留することを防止するようにし
たものである。
第1図は、本考案に係るオーガ式製氷機の概略
構成を示す縦断面図であつて、貯氷庫26の下部
に、例えば多数の孔44aを穿設した水切り部4
4が配設され、この水切り部44の下方の底部に
貯水タンク46が画成されている。貯水タンク4
6には、外部水道系に接続する給水管34が臨ん
で開口し、この給水管34から貯水タンク46に
製氷水が供給される。また貯水タンク46内に
は、上限スイツチ56aおよび下限スイツチ56
bを有する第1フロートスイツチ56(後述の制
御回路では、FS1で示す)が配設され、前記給水
管34に介挿した給水弁38(後述の制御回路で
は、WV1で示す)の開閉を制御して、該タンク
46内に貯留される製氷水の水位を、上限スイツ
チ56aと下限スイツチ56bとの間に保つよう
に機能している。なお後述する貯氷庫26から滴
下する圧縮氷の融解水により製氷水の水位が一定
水位以上に上昇することがないよう、前記貯水タ
ンク46には、オーバーフロー管58が配設さ
れ、余剰の製氷水をタンク46外に排出するよう
になつている。また開閉弁60を備えた排水管2
7が、貯水タンク46の底部に連通接続されてい
る。
貯氷庫26に貯留された圧縮氷は次第に融解し
て水を生ずるが、この水は水切り部44の孔44
aを介して貯水タンク46に滴下し、該貯水タン
ク46内に貯留される製氷水と混合される。貯氷
庫26中の圧縮氷は、前述のように純粋な水から
成つているので、この圧縮氷の融解水を製氷水に
混合稀釈することにより、混合された製氷水に含
まれる不純物の濃度は低下する。
次に貯水タンク46の側部に連通した吸入パイ
プ50は、ポンプ48および逆止弁54を介して
供給管30に接続され、製氷水を前記ポンプ48
により吸引し、冷凍ケーシング10中に圧送する
ようになつている。この供給管30から分岐した
管体52はフロートタンク32に連通接続され、
このフロートタンク32内には、上限スイツチ3
6aおよび下限スイツチ36bからなる第2フロ
ートスイツチ36(後述の制御回路では、FS2
示す)が配設されている。この第2フロートスイ
ツチ36は、フロートタンク32中に貯留される
製氷水の水位(すなわち冷凍ケーシング10内に
供給される製氷水の量)が、上限スイツチ36a
と下限スイツチ36bとの間に保たれるよう、前
記ポンプ48の起動と停止とを制御する。なお排
水管42に配設した排水弁40(後述の制御回路
では、WV2で示す)の開閉を後述する電気制御
回路により制御することにより、冷凍ケーシング
10およびフロートタンク32中に貯留される製
氷水を定期的に排出可能である。
第3図は、本考案に係るオーガ式製氷機の製氷
水の供給・停止および排出を制御するための電気
制御回路の一例を示すものである。この回路図に
おいて、R相、T相は制御電源母線、WV2は排
水弁、WV2は排水弁、FS1は第1フロートスイツ
チ、FS2は第2フロートスイツチ、Mはポンプモ
ータ、TMはタイマを夫々示す。リレーX1は、
これと協働する常開接点1a−1,1a−2,1
a−3および常閉接点1bを備え、またリレーX
2は、これと協働する常開接点2aおよび常閉接
点2bを備えている。前記第1フロートスイツチ
FS1並びに第2フロートスイツチFS2は、夫々上
限スイツチ56a,36aおよび下限スイツチ5
6b,36bを対応的に備えている。
また前述したように、製氷運転を開始してから
t時間経過した時点で、製氷水に含まれる不純物
が飽和状態となることが一般に判明している。更
にt時間経過した後に、冷凍ケーシング10およ
びフロートタンク32中に残留している製氷水を
全て機外に排出するに要する時間も実験的に知り
得る(仮にz時間とする)。すなわち、タイマ
TMに通電が開始されてからt時間経過すると、
タイマ接点a−cが開放してタイマ接点a−bに
切り換わり、その後z時間経過すると、再びタイ
マ接点a−cに切り換わる動作を繰り返すよう設
定されている。
次に、前述した構成に係るオーガ式製氷機の作
用につき説明する。図示しない電源を投入する
と、先ず給水弁WV1が開放して貯水タンク46
への給水を開始する。貯水タンク46に配設した
第1フロートスイツチFS1の上限スイツチ56a
まで製氷水が供給されると、該スイツチ56aが
閉成し、リレーX1が励磁され、これと協働する
常閉接点1bが開放される。これにより給水弁
WV1が閉成して、給水を停止する。また同時に
リレーX1の常開接点1a−1,1a−2,1a
−3は閉成するので、タイマTMへの通電が開始
される。しかし該タイマTMは、通電開始からt
時間を経過していないので、そのタイマ接点は
「a−c」側に切り換わつたままである。このた
めリレーX1の常開接点1a−3とリレーX2の
常閉接点2bとを介してポンプモータMに通電さ
れ、ポンプ48を付勢して冷凍ケーシング10お
よびフロートタンク32内への給水を開始する。
なお排水弁WV2は、タイマ接点「a−b」側に
未だ切り換わつていないから、この時点では閉成
している ポンプモータMの起動により貯水タンク46内
の製氷水の水位が低下し、この水位が第1フロー
トスイツチFS1の上限スイツチ56aよりも低下
すると、該スイツチ56aは開放する。ここで前
記第1フロートスイツチFS1の下限スイツチ56
bは、製氷水が該スイツチ56bより上昇した時
点で閉成している。従つてリレーX1は、その常
開接点1a−1が閉成されているので、自己保持
されて当該リレーX1の各接点の動作は変わら
ず、ポンプモータMは引続いて駆動される。
前記ポンプモータMによりフロートタンク32
内に製氷水が供給され、該タンク32での水位が
上昇すると、第2フロートスイツチFS2の下限ス
イツチ36bが閉成し、更に水位が上昇すると上
限スイツチ36aが閉成する。このためリレーX
2が励磁され、これと協働する常閉接点2bが開
放してポンプモータMが停止する。
冷凍ケーシング10内に供給された製氷水は、
該冷凍ケーシング10の内壁に層状に氷結し、こ
の薄氷をオーガ14の削切刃14aで掻き削りつ
つ上方に移送される。そしてこの薄片状の氷は、
前述した如く、押圧頭16に穿設した通路を通過
する際に強制的に圧縮されて、柱状の圧縮氷が成
形される。押圧頭16から連続的に押し出された
柱状氷は、カツタ18により切断されて、所要寸
法の圧縮氷とされた後、氷放出口28を介して貯
氷庫26内に放出される。貯氷庫26内に貯留さ
れた圧縮氷は、経時的に融解し、この融解水が、
貯氷庫26の底部に配設した水切り部44から貯
水タンク46に滴下して、貯水タンク46に貯留
されている製氷水と混合される。従つて冷凍ケー
シング10およびフロートタンク32に供給され
る製氷水は、純粋な滴下水により稀釈されて相対
的に不純物濃度が低下しており、良質な水による
製氷運転が達成される。
以上のような製氷運転を継続すると、フロート
タンク32内の水位が減少し、この水位が第2フ
ロートスイツチFS2の上限スイツチ36aより低
下すると、該スイツチ36aが開放する。このと
きリレーX2の常開接点2aおよび第2フロート
スイツチFS2の下限スイツチ36bは、何れも閉
成しているのでリレーX2が自己保持される。従
つてポンプモータMは引続いて停止している。更
にフロートタンク32内の水位が下限スイツチ3
6bより低下すると、該スイツチ36bが開放し
てリレーX2が滅勢され、再びポンプモータMが
起動してフロートタンク32内への製氷水供給を
開始する。
前述した如く、貯水タンク46に貯留される製
氷水は圧縮氷の融解水により、その不純物の濃度
が低下しているので、冷凍ケーシング10内に残
つている不純物の濃度の高い製氷水と混合され
て、全体として不純物の濃度が低下しており、ま
た製氷水がポンプモータMにより強制的に冷凍ケ
ーシング10内に供給されることにより、当該製
氷水は冷凍ケーシング10内で攪拌されて、冷凍
ケーシング10の内壁やオーガ等に付着する不純
物を取除く働きをする。
また第2図のグラフから判明するように、冷凍
ケーシング10の上部に至る程、製氷水の純度は
低下しており、しかも氷は該ケーシング10の上
部から先に移送されて行く。このため不純物が氷
に付着する割合も高かつたが、本考案では製氷水
は冷凍ケーシング10内で攪拌される結果とし
て、不純物濃度が均一化されるものである。
次に前記タイマTMがt時間経過するとタイマ
接点がa−b側に切り換り、ポンプモータMを停
止すると共に、前述の排水弁WV2を開放して、
冷凍ケーシング10およびフロートタンク32中
に存在する製氷水を全て排出する。そしてタイマ
接点a−b側に切り換わつた後に、z時間経過す
ると、タイマ接点がa−c側に切り換つて排水弁
WV2を再び閉成すると共に、ポンプモータMが
再起動して、冷凍ケーシング10およびフロート
タンク32に製氷水を供給する。前記貯水タンク
46から製氷水を供給することにより、該貯水タ
ンク46内の製氷水の水位が第1フロートスイツ
チ56の下限スイツチ56bよりも低下すると、
該スイツチ56bが開放してリレーX1が滅勢さ
れる。これによりリレーX1の常開接点1a−
1,1a−2,1a−3が開放して、タイマTM
の通電を解除すると共に、ポンプモータMを停止
する。またリレーX1の常閉接点1bが閉成し、
給水弁WV1を開放して、貯水タンク46に製氷
水を供給する。
以上の如く製氷運転を開始してからt時間経過
する前に、冷凍ケーシング10内に不純物の濃度
の低い製氷水を供給して攪拌し、冷凍ケーシング
10内に貯留される製氷水の不純物の濃度を低下
させる。そして製氷運転を開始してからt時間経
過後に、冷凍ケーシング10内の製氷水を全て排
出することにより、当該冷凍ケーシング10内に
不純物が残留することがないようにする。
考案の効果 以上説明した如く、本考案に係るオーガ式製氷
機によれば、圧縮氷が融解した水により稀釈した
製氷水を冷凍ケーシング内に供給して製氷を行な
うことを基礎とし、これにより良好な製氷運転を
行なうことが可能となつた。また融解水により稀
釈した製氷水を冷凍ケーシング内に供給し、攪拌
して排出することにより、該冷凍ケーシング内に
残留する不純物を洗い流し、製氷運転を継続して
も冷凍ケーシング内に不純物が付着・堆積するこ
とも防止し得るものである。また製氷水は、冷凍
ケーシング内で攪拌されるから、その結果として
不純物の濃度が均一化される。
これにより冷凍ケーシングの熱伝導率の低下に
よる製氷能力の減少を防止すると共に、オーガの
軸や軸受が摩耗することがなく、機械寿命を長く
することができる。また圧縮氷中への不純物の混
入を防ぎ、常に良質の圧縮氷を製造することがで
きる。更に、製氷水に圧縮氷の融解水を混合する
ことにより、該製氷水全体の水温が低下して製氷
時間を短縮させ、製氷能力を向上させることがで
きる等の副次的な効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係るオーガ式製氷機の好適な実
施例を示すものであつて、第1図は本考案に係る
オーガ式製氷機の概略構成を示す縦断面図、第2
図は製氷運転継続中での冷凍ケーシング内の上
部、中部および下部での製氷水の電気伝導度比を
示すグラフ図、第3図は本考案に使用される電気
制御回路の一例を示す回路図、第4図は従来技術
に係るオーガ式製氷機の概略構成を示す縦断面図
である。 10……冷凍ケーシング、12……蒸発器、1
4……オーガ、20……押圧頭、26……貯氷
庫、28……氷放出路、44……水切り部、46
……貯水タンク、48……ポンプ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 〔1〕 円筒状の冷凍ケーシング10の外周に冷
    凍系に接続する蒸発器12を密着的に巻回し、
    この冷凍ケーシング10の内部に回転自在に配
    設したオーガ14により、該ケーシングの内壁
    面に氷結した薄氷を削り取りながら上方に移送
    し、削り取つた氷を氷放出路28を介して貯氷
    庫26内に放出するようにしたオーガ式製氷機
    において、 前記貯氷庫26の下方に水切り部44を配設
    してその底部に貯水タンク46を画成し、 該貯水タンク46中に前記水切り部44を介
    して滴下する融解水を含む製氷水を、ポンプ4
    8を介して前記冷凍ケーシング10および該ケ
    ーシング10に隣接配置したフロートタンク3
    2に供給するよう構成した ことを特徴とするオーガ式製氷機。 〔2〕 製氷運転を開始してから所定時限を経過
    したことを条件として、前記冷凍ケーシング1
    0およびフロートタンク32に供給した製氷水
    を排出するよう構成したことを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第1項記載のオーガ式製氷
    機。
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