JPH0442313B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は輪転機に関し運転される折曲げ機の最
終ステーシヨンとして用いられる刃付チヨツパ折
曲げ機の改良に関する。

当業技術者にはこれら折曲げ機が以下に述べる
ごとき種々の折曲げや動作をおこなうことは公知
である。即ち、１）シートを三角形に折たたむ
か、また時には縦方向に切断して二枚またはそれ
以上のストリツプにし、折返し棒を用いてこれら
のストリツプを重ねること、２）縦方向および
（または）横方向にパーフオレーシヨンを入れる
かまたは凹凸地のしるしをつづけて次の折り目に
備えること、３）母線の少なくとも一つに沿つて
一方が鋸を備えた二本のシリンダ間でのシート切
断、４）シリンダの一方に取付けられてシートを
隣接のシリンダが備えるジヨー内へ導く送り刃に
よつてウエブの移動方向に直角方向の第１折り目
を作ること、５）折曲げシリンダの外周面で（相
互に平行に駆動される四本またはそれ以上のコー
ドにより）例えばシートをチヨツパ折曲げ機へ送
るなど被動コードにおけるシートを受取ること、
６）チヨツパ折曲げ機（三角形の折曲げと用紙の
運動方向に平行する）を実施すること：本発明は
この点に関する、７）送出ベルト上にシートを沈
積させるフアンにおいてシートの速度は低下させ
ること。

例えば、反時計方向に回転する折曲げシリンダ
にはシリンダ自体に加工された固定ジヨー５また
は「くちばし棒」（シリンダの母線に平行のみぞ
孔）とこのジヨー５に連動する可動刃または「キ
ヤツチ刃」６とによつて構成されたある数の折曲
げトルクがある。シリンダ２は矢印の方向に回転
する時、カムは刃５を開けるが、シリンダ２に加
工された複数の環状のみぞに取付けられた複数の
固定ストリツパ７によつてシートはジヨーから外
される。

戻りプーリ８を介してシート上によりかかり、
駆動ローラ９を介して印刷機の速度で駆動される
コード３のループによつてシートは直線に維持さ
れる。

シートの下側に取付けられた被動コード４のも
う一つのループはシートをチヨツパ折曲げ機へ送
る。このループはストリツパに近く取付けられた
戻りアイドルプーリ１０に取付けられ、制御ロー
ラ１１によつて駆動される。

ジヨー５および６からはぎ取られたシート１は
コード３と４とにはさまれてチヨツパ折曲げ機へ
と押進められる。

一般に、各側に縁から縁へ四本の上側コード３
と四本の下側コード４が配置されている。チヨツ
パ折曲げ機テーブル１２は下側コードの下側にシ
ートの長さより長い長さにわたつて延びている。
テーブル１２はその中心にシートの移動方向に平
行したみぞ孔１３が設けられている。

つまり、チヨツパ折曲げ機（第１図乃至第３
図）においては、曲げシリンダ２からのシート１
は複数のコード３および４によつてチヨツパ折曲
げ機本体３０へ送られる。

この種のチヨツパ折曲げ機に送られて来るシー
トは機械の運転速度（すなわち曲げシリンダ２の
周速度）で進行して来て、もし減速手段があれば
そこで減速されるものである。またそのシートは
曲げシリンダ２により二つ折りされたもの（第一
折曲げ）であるので折帳の長さはシート全長の半
分になつている。

それで二つの相い続く折帳の先端間の間隔１は
カツト（すなわちシートの全長）の長さに等し
い。換言すると、相い続く折帳の間には１カツト
の半分に等しい距離だけ紙のない空間部分が存在
する。

しかしながら、前記の紙のない空間部分の距離
は、例えばチヨツパ折曲げ機における折曲げ速度
が低速であれば詰まつて来るし、また、折曲げシ
リンダ２における折曲げが単純な二つ折り（すな
わち前記第一折曲げ）とは異なつたものであると
別の間隔になる。

コード３と４との間に押し進められるシートは
次に紙の移動方向に直角の衝接部または止め装置
１４に達する（第３図）。

チヨツパ折曲げテーブル１２にあたる上記衝接
部１４は上側および下側コード３および４を通す
ためのみぞ孔１５よりなるように加工される。こ
のヘツドストツプの目的はシートがコード３およ
び４が押す部位に達した時にシートを休止位置に
瞬間的に維持することにある。

みぞ孔１３の下側に反対方向に回転する二本の
曲げローラ１６および１７が所望の速度で駆動さ
れる。ローラ１６は第２図において時計方向に回
転するが、ローラ１７は反時計方向に回転する。
軸１８を介して枠に枢着され、クランクピン１９
および棒２０により頂部から底部ヘツド動かされ
る刃３０またはナイフがシート１を折曲げるため
に折曲げローラ１６と１７との間にシート１を導
く（第２図参照）。シートがチヨツパ折曲げ機に
送られる度に、１回転を完了するようにクランク
ピン１９が機械駆動装置に接続されている。折曲
げローラ１６および１７は自体が機械駆動装置に
接続されているので折曲げ速度はシートを次のシ
ートが到着する前に完全に折曲げるに足るだけの
十分な速度である。

シリンダ２によるシートの導入に対するチヨツ
パ折曲げ機のナイフ刃の移相はシートがヘツドス
トツプに到達すると刃３０が実質的にシートと接
触するような移相である。

高速折曲げ機においては、両コードの組合せで
駆動されるシートがヘツドストツプ１４に非常に
早く達して引裂かれるかまたは恒久的なねじ曲げ
がおこる。

シート１が機械の運転速度のままでヘツドスト
ツプ１４に衝つて急激に停止すると種々な問題、
例えば引裂れた紙の小片とか、四角でない折目、
または不規則に偏つた折目、紙がストツプと接触
し刃が紙に触れないうちにストツプで紙が跳ねる
などの問題が起る。これらのことは全て折目の不
正確につながる。

紙がストツプと接触する前に紙の速度を低下さ
せその運動エネルギーの一部を吸収するための方
式には数種のものが用いられている。例えば、工
程の最後の部分において摩擦力を増大するように
テーブル１２に押しつける固定ブラシなどであ
る。

シートの速度をシートの後縁によつて低下させ
る方式はシートを真直ぐにする傾向があるので他
の方式よりも優れているが、ズツト複雑になると
いう欠点がある。

本発明の目的の一つはシートをストツプに向け
る時にシートの速度を低下させることにあり、以
下によりさらによく理解されるであろう本発明の
一つの利点はシートをその後部、前部によつての
みならずその表面の大部分によつてシートの速度
を低下させることにある。

本発明の別の目的は、以下に説明するごとく、
好ましくない折目と、折曲げの最終時において紙
がひつくり返えるのとを防止すること、並びにヘ
ツドストツプにおいて跳ね返えるのを排除するこ
とにある。

本発明によれば、公知形式のナイフを備えたチ
ヨツパ折曲げ機においてシートの速度を低下させ
る装置はシートの移動方向に直角に配置されたス
トツプに各シートが接近するに従つてシート速度
を漸減させるように各シートに作用する真空また
は低圧をつくり出すため、並びにシートが上記ス
トツプで跳ね返るのを防止してシートが折曲げら
れる時にシートの後部の紙に緊張をつくり出すこ
とによつて最終折曲げ時における空力効果に因
り、次いで真空発生装置が急激に大気と連通する
ことに因る不正確な折目および紙の裏返えりがお
こるのを防止するための装置よりなる。

真空発生装置はシートの送り方向に沿つて配置
された少なくとも一列の孔を有し、これらの孔は
進行して来るシートにより順次塞がれてついには
全部の孔が前記シートにより塞がれ、このとき、
最大減圧になつていて、シートの送り方向の速度
が最大に減速されるようになつている。

本発明の特徴や利点は添付の図面第４図乃至第
７図を参考にした次の説明から明白になる。

本発明は本質的には叙上のごとき在来の刃付き
のチヨツパ折曲げ機に折曲げローラ１６および１
７の縦方向に平行に延び且つコード３および４の
通路から離れて配置された二つの真空箱２１およ
び２２を加えることよりなる。真空箱はみぞ孔１
３の各側に二組のコード間に対称的に配置される
ことが好ましい。

真空箱はチヨツパ折曲げテーブル１２の下側に
気密に固定された溶接シートにより両端が閉じら
れたＵ字形鉄材よりなる。

真空箱の上側でテーブル１２には真空箱の全長
に亘つて延び、且つストツプに対して最も近い孔
はストツプ９から50乃至75mm離れて設けられてい
るのに反し、ストツプから最も離れた孔はチヨツ
パ折曲げ機に到達するシートの長さより短い距離
にあるように配置された複数の孔２３が設けられ
ている。

第５図には四つの孔が示されているが、本発明
の範囲を逸脱することなく任意数の孔が設けるら
れうることは明白である。

孔は10乃至20mmの直径またはその他適当な直径
とすることができる。

真空箱２１に溶接された管２４はこの箱内に部
分的真空をつくり出すのに用いられる。同様に、
真空箱２２に固着された管２５はまたこの目的に
使用される。管２４および２５は可繞管２７を介
してＴ形継手２６に可繞管２７の両側が同一形状
と長さとなるように連結されている。Ｔ形継手２
６から出て、空気は可繞管２７を介してブローア
２８によつて排出される。このブローアは公知の
方法でモータにより駆動される。管および可繞管
の曲型的な直径は50mmである。

ブローアは流量が200cm³／ｈの場合、2mの水の
低圧を得るように設計される。

絞り弁２９が可繞管２７へのバイパスとして配
置されて空気が真空箱２１および２２からくるの
ではなくブローア２８内へ直接はいるようにして
ある。絞り弁は印刷機の速度次第で遠隔制御モー
タで公知のごとく作動される。絞り弁は低速で開
き、高速で閉じられる。

動作原理は次のとおりである。

ベルトにより駆動されてヘツドストツプへ移動
するシートが孔２３ａ，２３ｂ，２３ｃおよび２
３ｄの上側を移動する時、これらの孔を次々と塞
ぐ。

全部の孔が塞がれると、真空箱２１および２２
の真空度がさらに高くなり、従つて、箱２１およ
び２２内の圧力と大気圧との圧力差のためにシー
トはテーブル１２へよせつけられる。シートとテ
ーブル間に摩擦が生じて、シートの速度を低下さ
せる。

従つて、シート１の前端が衝接部１４に衝突し
ても、シートが破れたり、跳ね返えされたりする
ことはなくなる。

シートが衝接部で止まると、シートを折曲げて
いる間、共動するローラ１６と１７間にシートを
導く刃によつて折曲げられる。

この間に、次のシートがヘツドストツプへの移
動を続ける。

刃３０と折曲げローラはシートをテーブルの中
心に引き寄せ、ここに形成された孔１３内へシー
トがはいりテーブルの下側１２に消える。

シートはその中心部へ行く行程において、一連
の孔２３を急に解放するので真空箱内の真空度は
低下する。

第６図は真空箱内の真空の進行状態を時間の関
数として示すチヤートである。シートの前進によ
つて新しい孔が塞がれるにつれて、圧力が低くな
り、次いで折曲げられるシートが全部の孔を開け
ると同時に急激に圧力は上昇する。

これらの真空箱の利点はシートがヘツドストツ
プまで行く途中でシートの速度を減速すると共
に、シートを折曲げている間紙を張りつめた状態
に維持し、チヨツパ折曲げ機の刃上の紙の引裂き
およびしわに関連した問題を少なくすることであ
る。

本発明を実施するための今一つ別の興味ある装
置はモータによる定速駆動の代りに印刷機の速度
でブローアを駆動することである。

上記のごとく絞り弁２９の有用なことは印刷機
の運転速度が低くなるにつれて真空箱内の真空度
を低下することである。

この装置を用いる理由はシートに含まれる運動
エネルギがこのシートの速度の二乗、従つて印刷
機の速度の二乗に比例することである。

低速ではこの運動エネルギは非常に低く、真空
はシートがヘツドストツプへの途中でシートを止
めるのを早くしすぎる。ストツプに至る前に折目
ができるので、折曲げ機に詰り（packing up）
がおこる。

従来のブローアにおける真空はブローアの駆動
速度の２乗に大体比例する。このことはブローア
を機械の速度で駆動することによつて真空は常に
適当でシートに含まれる運動エネルギに比例する
ことを意味する。この場合、絞り弁２９は折曲げ
られた紙の質、素材の重量、テーブルでの摩擦係
数を考慮して印刷機の速度を考慮しない場合にの
み用いられる。

この明細書で説明したチヨツパ折曲げ機本体３
０は一例として示したに過ぎず、印刷業界の技術
者は刃の先が円弧でなくて直線を画く公知の「回
転」または「内サイクロ的」設計など二本の折曲
げローラ間に紙を入れるための他の装置を知つて
いる。

以上は刃の運動形式をただ例示的に記載したに
過ぎず、チヨツパ折曲げ機のこの形式その他同様
な設計が本発明の範囲を逸脱することなく用いら
れることは理解されよう。

また、テーブル１２に設ける孔２３は一列に限
らず、二列あるいは三列等であつてもよく、これ
に応じて真空箱の幅を広げることもできよう。

シートの上側に配置の過圧箱３１によつて実施
され、テーブルに形成された孔３３（第７図）と
対向の孔３２を備えたテーブルの上に圧力空気を
吹つけることもまた本発明の応用を示し、この場
合は各シートは過圧箱とテーブルとの間に形成さ
れた通路３４に滑入することができる。

本発明は好ましい形で図示説明したに過ぎず、
付属の特許請求の範囲から逸脱することなく構成
要素に対し種々同等な部品の代替が可能であるこ
とは理解されよう。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の刃付チヨツパ折曲げ機の１部断
面の正面図、第２図は第１図の−線の断面
図、第３図は第１図の−線の断面図、第４図
は本発明の真空箱を備えた刃付チヨツパ折曲げ機
の断面図、第５図は第４図のリーデイング面に直
角の平面を断面にした真空箱の一つの断面図、第
６図は真空を時間の関数として示したチヤート、
第７図は真空箱の代りに圧縮空気箱を示す断面図
である。 なお図中、符号１２はチヨツパ折曲げ機のテー
ブル、１３はみぞ孔、１６，１７は折曲げロー
ラ、２１，２２は真空箱、２３ａ，２３ｂ，２３
ｃ，２３ｄは孔、２８はブローア、２９は絞り
弁、３１は過圧箱である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ シートの移動方向に平行なみぞ孔１３を備え
   たテーブル１２と、制動手段と、該方向に直角の
   衝接部１４と、該みぞ孔１３の下側に配置された
   二本の折曲げローラ１６，１７と、シートが没入
   する上記みぞ孔が設けられている前記テーブル１
   ２の中心部に対して配置されていて各シートを上
   記二本の折曲げローラ間に押し込む刃３０とより
   なる公知形式のチヨツパ折曲げ機において折曲げ
   られるシートの前記移動方向の速度を低下させる
   装置において、 前記制動手段は、前記テーブルを貫通しており
   かつ前記シートの移動方向に沿つて配置されてい
   て進行して来るシートにより順次塞がれてついに
   は前記シートによりすべてが塞がれる一連の孔２
   ３と、前記シート上に真空または減圧を生ぜしめ
   る手段２１，２２とからなり、前記衝接部１４に
   前記シートが近ずくにつれてシートを徐々に制動
   させ、その制動力は前記シートが前記衝接部１４
   から跳ね返されることのないように、また、前記
   真空を生ぜしめる手段が急激に大気圧にもたらさ
   れるまではシートの前記移動方向に対して横方向
   に張力を生ぜしめるように付与され、更に、 機械の運転速度、前記シートの重量および摩擦
   係数の如き種々のパラメータに関して前記減圧を
   調節する手段を具備している ことを特徴とするチヨツパ折曲げ機において折曲
   げられるシートの移動方向の速度を低下させる装
   置。 ２ 真空を生ぜしめる手段の各々は前記の一連の
   孔２３が設けられている前記テーブルの下に固着
   された箱からなる特許請求の範囲第１項に記載の
   装置。 ３ 前記テーブル１２の下側であつて、前記みぞ
   孔１３の両側、従つて前記折曲げローラ１６，１
   ７の両側に配置された二つの真空箱を有する特許
   請求の範囲第２項に記載の装置。 ４ テーブル上のシートを漸次減速させる手段は
   テーブルの上方に配置されて大気圧以上の圧力に
   ある箱を含み、この箱と前記テーブルとに共動し
   て設けられた孔３２，３３を、前記シートが前記
   テーブルと前記箱との間を通つて順次塞ぐ結果、
   圧力が変化するようになした特許請求の範囲第１
   項記載の装置。 ５ 圧力を生ぜしめるための定速で駆動されるブ
   ローア２８と、機械の運転速度、シートの重量お
   よび摩擦係数の如き種々なパラメータに関して圧
   力を調節する絞り手段２９とを備えている特許請
   求の範囲第１項乃至第４項のいずれか一項に記載
   の装置。 ６ 前記シートの運動エネルギーにほぼ比例して
   圧力を減少させるべく前記チヨツパ折曲げ機が接
   続されている印刷機により駆動されるブローア２
   ８と、前記重量と前記摩擦係数とを補償するよう
   にバイパスに設けられた絞り手段２９とを備えて
   いる特許請求の範囲第１項乃至第５項のいずれか
   一項に記載の装置。