JPS627102B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、貯蔵所に堆積物として積み重ねられ
るため、運搬装置、特に１箇又は数箇の運搬ベル
トにより供給口、特に切断機から供給されそして
貯蔵所まで一定の運搬速度で運搬される平判紙ま
たは平判紙の束を減速し且つ重ねるための装置に
関し、このため該装置には貯蔵所の前方に、平判
紙の后方の部分に作用する如く、運搬面の下部に
配置されている減速装置が設けられており、該減
速装置の作用、特に吸引力は運搬速度に比例する
如く調節可能となつているものである。

上記した種類の公知となつている装置において
は（ドイツ連邦共和国特許第1917616号および第
2000078号）、切断機から送り出される個々の平判
紙は上部および下部の運搬ベルトによつて貯蔵所
に運搬される。最后から二番目の下部運搬ベルト
と貯蔵所に設けられている最后の運搬ベルトとの
間の運搬路上に減速装置が吸引孔を備えた吸引函
の形状で用意されている。吸引孔の紙の供給と同
期的に開閉させることによつて、該減速装置は平
判紙の后方の部分に作用する。平判紙は、上記減
速装置により減速されるばかりでなく下方に撓ま
せられるから、后続する平判紙が減速されている
間、その平判紙の前端が先行した平判紙上を滑
り、かくして重なり合いが生起する。この様にし
て重ねられた平判紙は、貯蔵所の所まで延長して
いる下部運搬ベルトおよび場合によつては貯蔵所
の上方まで延長している上部運搬ベルトにより更
に運ばれる。該減速装置により行われる平判紙の
制動作用にもかゝわらず、平判紙製造装置の全能
力を発揮した場合には、残留する平判紙の速度は
余りにも大であり、平判紙の前縁が貯蔵所の衝き
当てに当つて破損することは確実に避けられな
い。若し従来の制動装置を強く作用させることに
なれば、平判紙製造装置の能力は低下する。

本発明の目的は冒頭に述べた種類の装置におい
て、平判紙製造装置を全能力で運転した場合で
も、平判紙の前縁が貯蔵所の衝き当てに激しく衝
き当つて破損する危険が無い様に減速し且つ重ね
るための装置を創成することである。

上記の目的は本発明により次の様にして達成さ
れる。即ち減速装置は、貯蔵所のすぐ前方に配置
されている凹溝を有する送り出しローラーとして
形成されそして該送り出しローラーの凹溝の中に
配置されそして該ローラーの頂上部に達している
吸引枠を有し、該枠の下には送り出しローラーの
近くに、そして送り出しローラーに関連させて空
気吹き出し孔が設けられ、該吹き出し孔の吹き出
し方向は貯蔵所の方を向いていることにより達成
される。

貯蔵所の直前に減速装置が配置されているた
め、平判紙は運搬路上全体に亘つて、実際上最大
の速度で運搬され得る。送り出しローラーとこれ
に接触している運搬ベルト、吸引枠および空気吹
出し孔との組み合わせは、平判紙の后方の部分に
作用する故障の発生しない確実な減速を保証す
る。空気吹き出し孔は、すでに貯蔵位置にある平
判紙と現在減速されつつある平判紙との間に空気
クツシヨンを形成するものであり、かくして減速
された平判紙の前方および中間の範囲は空気クツ
シヨン上を漂いながら紙の后方の範囲で制動され
そしてそのことによつて平判紙は緊張された状態
に置かれる。本発明による吸引減速装置は平判紙
製造装置の効率を高めるばかりでなく、公知とな
つている減速装置よりも小型な構成のものにする
ことを可能にする。

運搬面の上方に配置された運搬装置、特に−又
は一組の運搬ベルトは、貯蔵所の終端の所まで延
長している。この様な構成によつて平判紙の前端
の縁の運搬および減速過程における紙の緊張が補
助される。

この様な種類の構造においては、平判紙又は平
判紙の束が運搬装置に付着し易くなることは確か
であるから、本発明の別の特徴ある形成により、
貯蔵所の上方には該貯蔵所の前方の範囲に、積み
重ねようとする平判紙の前方の範囲に向つて下方
に吹き出す空気吹き出し孔が用意されている。運
搬装置が、互に間隔を隔てて配置されている個々
のベルトおよび枠から成り立つている場合にはこ
れらの中間に空気吹出し孔、特に吹出し枠を配置
するのが合目的である。平判紙の后方および前方
の範囲に空気を吹出す吹出し孔を有する上記の装
置は、本発明による吸引減速装置に関連して採用
されるばかりでなく、一般に運搬装置が貯蔵所の
上方に迄到達しそして平判紙が運搬装置に付着し
易い傾向にある時採用される。吹出される空気に
より、上記の様な傾向にある場合でも平判紙は確
実に且つ故障なく積み重ねられる。

次の記述において本発明は、実施例を示す添附
図により詳細に説明される。

上下の截断筒１および２から成る切断機によ
り、ベルト状の材料３が一枚宛の平判紙４に切り
離される。該平判紙は、ローラーを介して導かれ
ている上部および下部の運搬ベルト５，６の間を
堆積物７の方向に運搬される。特に間隔を隔てて
相互に配置されている若干筒のベルト装置から成
り立つている下部運搬ベルトの終端と堆積物７と
の間には、運搬面の下に減速装置が設けられてい
る。速い運搬速度で送られて来た平判紙が最后の
方向変換ローラーの所で運搬ベルト６から分離し
て減速装置８に到達させられるために、方向変換
ローラーの頂上の範囲の分離側に断面中空三角形
の横桁９が用意されており、該横桁は、垂直上方
に吹き出す空気により、送られて来る平判紙の前
方の縁を下部運搬ベルトから引はがしそして減速
装置８の上方に延長している上部運搬ベルト５に
押し付ける。

減速装置８は多数の凹溝１１を有する送り出し
ローラー１０から成り立つている。上記の凹溝１
１の中に、吸引孔１２を有する吸引枠１３が櫛の
歯の様に突き出ており、これら吸引枠は共通な吸
引函１４に接続されている。吸引枠１３は送り出
しローラー１０の頂上近くまで延長している。吸
引枠１３の下部には凹溝１１の夫々に空気吹出し
孔１５が配置されており、該吹出し孔は貯蔵所の
方向、即ち積み重ねようとしている平判紙の后方
の範囲に向つて吹き出す様になつている。送り出
しローラー１０、共通な吸引函１４を有する吸引
枠１３および空気吹出し孔１５は１つの共通な架
台１６に配置されそして偏心輪１７により高低調
節可能となつている。

堆積物７は架台１８を担持している沈下可能な
台１９、平判紙の前端縁が衝き当たる衝き当て２
０、側方の案内２１および後方に位置する動揺金
属板２２から成り立つている。

堆積物７の上方まで延長されている運搬ベルト
５は、間隔を隔てて互に相並ぶ如く配置されてい
る個々の運搬ベルトから成り立つている。これら
の運搬ベルトの間には空気吹出し孔を有する吹出
し枠２３が配置されており、これらの空気吹出し
方向は下方に向い、積み重ねようとする平判紙上
に向つて吹き付ける様に配置されている。吹き出
し枠２３は共通な中空の横桁２４に担持され、該
横桁を介して吹出し枠は空気を供給されている。

本発明による装置は次の態様で作動する。即ち
切断機によつて運搬路の中に供給された平判紙
は、上部および下部運搬ベルト５，６の間に挾ま
れそして速い運搬速度で堆積物７の方向に運搬さ
れる。中空横桁９から吹出される空気によつて平
判紙は運搬ベルト６の終端で該ベルトから引離さ
れそして更に延長している上部運搬ベルト５に向
つて押し付けられる。平判紙の前方部分および中
間部分が減速装置８を通過している時には、該減
速装置は作動させられていない。平判紙の后方の
範囲が減速装置８の上方に来た時、該減速装置は
始めて作動させられる。このため運搬路上に配置
されている接触子２５が使用され、該接触子は制
御装置を介して吸引枠１３の吸引孔１２を開放す
る。吸引枠１３の吸引孔１２の吸引作用を惹起さ
せ又は停止させる手段としてはドイツ連邦共和国
特許第1917616号に示された様な推移子２６が挙
げられる。減速装置８が作動させられると平判紙
の后方の端が吸引枠１３上に吸い付けられそして
その際減速が実施される。減速作用は吸引函１４
内部の低圧力の程度および吸引持続時間に関係す
る。平判紙は、送り出しローラー１０から送り出
された后の残留運動エネルギー量だけ減速されれ
ば、破損することなく衝き当て２０まで到達しそ
こで停止することができる。また減速中にも平判
紙は確実に運搬されていなければならない。その
ことは送り出しローラー１０と該ローラー１０に
接触している運搬ベルト５によつて行われる。平
判紙の前方の縁がすでに積み重ねられた平判紙の
表面と摩擦し合い、衝き当て２０に到達しない前
に減速停止されることがない様に、空気吹出し孔
１５は空気を、積み重ねようとしている平判紙と
すでに積み重ねられた平判紙との間に吹込み、か
くして積み重ねようとする平判紙が空気クツシヨ
ン上で漂う様にしている。

平判紙の運搬される速度が小さい場合、即ち平
判紙製造装置が運転を開始する際には、上記減速
装置は作動させられない。運搬速度が一定の値を
超えた時始めて、吸引函１４が僅かな低圧にされ
て、平判紙の減速が始められる。減速作用が如何
なる運搬速度の場合に導入されるかは取扱う平判
紙の材料に依存して定められる。更に運搬速度が
増加すると共に吸引函の中の低圧は該速度に比例
する如く低められる。

上記した方法によつて、平判紙は、如何なる速
度の場合でも、確実に衝き当てまで運搬され、そ
して平判紙を破損しない速度で該衝き当てに衝き
当ることが保証される。

【図面の簡単な説明】

第１図は貯蔵所まで運搬される平判紙を減速し
且つ重ねるための装置の側面略図、第２図は第１
図に示した装置において貯蔵所の直前に配置され
ている減速装置の拡大側面図、第３図は第１図に
示した貯蔵所の平面図である。 図において５……運搬ベルト、７……堆積物、
８……減速装置、１０……送り出しローラー、１
１……凹溝、１３……吸引枠、１５……空気吹出
し孔、２３……空気吹出し枠である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 貯蔵所に堆積物として積み重ねるため、１個
   又は数個の運搬ベルトを有する運搬装置により、
   切断機から供給されそして貯蔵所まで一定の運搬
   速度で運搬される平判紙又は平判紙の束を減速し
   且つ重ねるため、貯蔵所の前方に、平判紙の后方
   の部分に吸引力を作用させる如く運搬面の下部に
   減速装置が配置され、この吸引力が運搬速度に比
   例する如く調節可能になつている、減速し且つ重
   ねるための装置において、減速装置８は、堆積物
   ７のすぐ前方に配置されている凹溝１１を有する
   送り出しローラー１０として形成されそして、該
   送り出しローラー１０の凹溝１１の中に配置され
   そして該ローラー１０の頂上部に達している吸引
   枠１３を有し、該枠の下には前記凹溝１１の中を
   通り溝から突出して空気吹き出し孔１５が設けら
   れ、該吹き出し孔の吹き出し方向は堆積物７の上
   面の方を向いていることを特徴とする装置。 ２ 特許請求の範囲第１項記載の装置において、
   運搬面の上方に配置された−又は一組の運搬ベル
   ト５は、堆積物７の範囲まで到達していることを
   特徴とする装置。 ３ 貯蔵所に堆積物７として積み重ねられ、そし
   て貯蔵所の上方に到達する如く運搬面の上方に配
   置された運搬装置によつて運搬され、運搬装置に
   付着し易い平判紙又は平判紙の束を減速し且つ重
   ねるための第１項に記載した装置において、前記
   空気吹き出し孔を積重ねられる平判紙の后方に向
   つて空気を吹き出すように堆積物７の直前の運搬
   路の下側に設け、堆積物７の上方には該貯蔵所の
   前方の範囲に、積み重ねられる平判紙の前方範囲
   に向かつて下方に吹き出す空気吹き出し枠２３の
   吹き出し孔を設けてあることを特徴とする装置。 ４ 特許請求の範囲第３項記載の装置において、
   運搬装置が、互いに間隔を隔てて配置されている
   個々のベルトおよび枠から成り立つており、これ
   らの運搬ベルトの間の空間に空気吹き出し孔を有
   する吹き出し枠２３が配置されていることを特徴
   とする装置。