JP6694255B2 - 印刷用紙ブレーキ - Google Patents

Description

本発明は、少なくとも１つの制動力発生手段によって処理機内で印刷用紙の制動及び位置決めをするための装置及び方法に関する。

印刷用紙のこれら制動及び位置決めは、基本操作のために提供され、この基本操作は、好ましくは折り装置内での折り畳まれた印刷用紙の形成と関係し、折り装置は、典型的に横折りユニット及び／又は縦折りユニットを備えている。

印刷用紙は、典型的に紙ロール以降で処理され、この紙ロールは、まず印刷機によって印刷（デジタル又はオフセット）され、次いでインラインで折り装置へ案内され、印刷用紙の制動及び位置決めは、まず、高い周期数でも、折りを全生産中に高品質で不変に維持し得るとの前提条件を提供する。

折り操作前の印刷用紙の保証された位置決めにより、既に印刷された紙ロールを使用することができる。ばらの印刷用紙も、個別化して折りユニットに供給することができるが、ここでも、折りユニットの前の確実な事前の位置決めが行なわれることが、保証されなければならない。

異なったサブストレート（紙）の特に縦折りでの折りは、プロセス技術的な見地から特に要求が多いが、それは、印刷用紙が、ナイフによって供給方向から９０°だけ転向され、いわゆる折りロール対に供給されるからである。印刷用紙部分がナイフ又はそれ以外の折りユニットによって折りロール対に供給される前に、印刷用紙部分は、典型的に横折りユニットから来て、非常に短い時間（数ミリ秒又はミリ秒の一部）で供給速度からゼロに制動しなければならない。今日知られている縦折りユニットの場合には、印刷用紙ストッパか、印刷用紙ストッパとブラシの組み合わせのどちらかによって、これが行なわれる。

ブラシは、進入する印刷用紙部分をブラシ幅内で制動して平らにするとの目的を有する。印刷用紙部分は、大抵は折りエッジ（横折り）を先にして縦折りユニットへ来る。しかしながらまた折られてない（即ち横折りなし）印刷用紙を縦折り機に供給することもできる。

縦折りプロセスは、基本的に従来技術である。折りロールへの印刷用紙の転向時の主問題は、特に、いわゆる印刷用紙ストッパのところでの印刷用紙の制動である。この場合、印刷用紙ストッパのところでの印刷用紙の衝突により、全減速エネルギーが急激に発生される。これは、個々の印刷用紙が、印刷用紙ストッパの領域で圧縮されるか、硬い印刷用紙の場合はエネルギーの一部が跳ね返りの形に変換されることを生じさせる。

印刷用紙の圧縮は、速度及び紙タイプに応じて、折りエッジを傷つけ、従って粗悪な製品を生じさせることがある。印刷用紙の跳ね返り時に、印刷用紙は、最適な幾何学的位置に対して同様に容易に回転することができ、引き続くナイフ差込み時点で、これは、斜め又は平行な折りを生じさせる。これら負の作用を軽減する又は除去するために、既に、従来技術の構成要素である種々の措置が提案された。

例えば、ブレーキブラシが、用紙ストッパの前の領域にある。これらブレーキブラシは、それぞれ製品厚さに設定しなければならない。この解決策の場合の欠点は、ブレーキブラシが強い機械的摩耗に支配され、紙への厚さ設定は、通常は費用がかかる。供給上ベルトも、印刷用紙部分の端部までしか案内することができない。従って、突き返しが防止されるか、しかしながら再び製品がストッパに戻される。しかしながらこの場合、ストッパでの印刷用紙の傷つけは、防止されない。上記解決策との組合せも考えられる。別の周知のシステムは、動的に制御されるブレーキ装置であり、このブレーキ装置は、印刷用紙がストッパでしか調整されないように、印刷用紙を端部で制動する。

西独国特許第１９９ ２１ １６９号明細書から、紙シートの制動をするためのユニットが公知である。このユニットの場合、製品は、有利には後から制動されて停止されるので、製品は、ストレッチすることができ、基礎、例えば折りテーブル上に平らに載置されている。ユニットは、僅かな部品を有するコンパクトで単純な構成を備える。このユニットは、単純に制御されている。ユニットは、折りテーブルにおける用紙ブレーキとして、即ち減速ステーション内又はブレードホイールの扇の前のブレーキとして使用することができるので、製品は、説明によれば、損傷を受けずに次処理することができる。台を介して、紙シートは、図示してない搬送ベルトから例えば印刷機の折りテーブルへ移送される。紙シートは、横方向切断ユニットによって紙ウェブから切離された製品とすることができ、これら製品は、折らないでいること又は１回又は複数回折ることができる。これは、収集される又は収集されない製品とすることができる。フレームにキャリヤが固定され、キャリヤは、紙走行方向に沿って上に延在する。フレームとは反対のその端部ところで、キャリヤに電磁石が配置されている。そのコイル体内で、アーマチュアは、好ましくは紙シートの移動方向及び表面に対して垂直に移動する。トラックの方に向いたその端部で、アーマチュアは、ブレーキライニングを固定したブレーキシューを支持する。ブレーキシューは、バネ要素、例えばバネ鋼又はプラスチック材料から成る板バネによって弾性的に可動に、収容部によってキャリヤに結合されている。しかしながらまた、アーマチュアによって直接的に収容され、電磁石のハウジングにもアーマチュアの突起にも支持されるコイルバネも考えられる。電磁石の電気制御により、磁束場が発生され、この磁束場の力作用によって、紙シートが、アーマチュアによってブレーキライニングを有するブレーキシューを介して、台に不動に配置された別のブレーキライニングに押し付けられる。

西独国特許出願公開第４３ ０７ ３８３号明細書から、シート、特に紙シートの制動をするための装置がわかる。シートは、間隔を置いて相並んで配置された複数の下ベルト及び上ベルトから成る高速のベルト部分によって、相前後してブレーキユニットに案内される。下ベルトの出側の転向ロールはブレーキ装置の前にあるが、上ベルトは、更にブレーキユニットの領域にまで延在する。ブレーキユニットは、入側平面内に配置された誘導プレートから成り、この誘導プレートは、作業幅にわたって延在する。誘導プレートのトラック出側の端部に、スリットノズルが配置され、このスリットノズルから、圧縮空気が、シート走行方向とは逆に誘導プレートの上側にわたって吹き付けられ、その上に向かって湾曲させられた端部によって上に向かって転向される。空気流は、負圧を発生させ、この負圧は、シートの後縁を下に向かって引き付け、同時にシートを制動する。空気ノズルのすぐ次に、遅い貯蔵速度で移動される機械幅の循環式のオーバーラップクロスが従う。ノズルからの空気流によって下に向かって導かれるシートは、上ベルトから剥がれ、クロス上へ載る。この場合、未だ制動されない後続の印刷用紙の前縁は、その後縁上へ移動し、鱗流ができ、この鱗流は、遅い貯蔵速度で更に搬送される。

西独国特許第１９９ ２１ １６９号明細書 西独国特許出願公開第４３ ０７ ３８３号明細書

本発明の根底にある課題は、冒頭で述べた形式の装置及び方法において、印刷用紙が規定に従って次の処理を受ける前に、印刷用紙を高い速度から非常に短い時間内に位置正確に安定して完全に制動することにある。

大抵の場合、この位置正確な制動は、正確な位置決めが得ようとする品質を達成するための前提を成す、印刷用紙の次処理と緊密な関係がある。

しかしながらまた、印刷用紙の位置正確な制動が、引き続く次処理と直接的又は強制的に作用結合していなければならない中間ステップであるに過ぎない場合もある。

従って、どのような最終目的を、この位置正確な制動が追求するかに依存せずに、本発明の根底にある課題は、一方ではこの制動時に印刷用紙が損傷を受けたり、傷つけられたりせず、他方ではその位置決めが全生産にわたって常に正確さを保つことにある。

好ましくは操作される次処理から出発して、印刷用紙は、その位置正確な制動後に折りユニットに供給されるが、このような次処理は、既に述べたように、独占的かつ強制的であると理解すべきでない。

ここで本発明は、印刷用紙の位置正確な制動を実現することを目標として、装置及び方法を問題にする従来技術の品質的及び経済的な発展形を提案する：

好ましくは、この制動は、空気圧手段によって行なわれるが、これら空気圧手段は、制動力誘起空気パルスを噴射するもので、これら手段では、生じる制動力が別の意味で印刷用紙に直接的及び／又は間接的に作用する。

直接的な変換の場合は、制動力誘起空気パルスが、直接的に印刷用紙へ整向され、そこでその作用を変換し、この空気パルスの数、強さ及び作用箇所が、所定の特性に適合される。

間接的な変換の場合は、制動力誘起空気パルスが、断続的に印刷用紙と空気パルスの発射源との間の中間に配置された少なくとも１つの機械要素に作用するものであり、その場合、印刷用紙への効果的な制動作用が前記機械要素によって行なわれ、このような機械要素が異なる動的形成を備えることができるようにされている。

更に、送り方向の印刷用紙の位置正確な制動は、少なくとも部分的に、印刷用紙に作用する発生可能な負圧によって実現することもできるが、この負圧は、印刷用紙に対する作用を有する、大抵は搬送ベルトの下に配置されたテーブル状の基礎内の適当な予防措置によって得られる。これにより、テーブル状の基礎の表面と印刷用紙の下側の間の摩擦は、この摩擦力を好ましくは印刷用紙の正確な最終位置決めのための微調整として考慮することができるように、増大する。空気パルスと関係して上で既に述べたように、印刷用紙への負圧の変換についても、数、強さ及び作用箇所は、所定の特性に適合させることができる。

両制動力、即ち直接的又は間接的に操作される印刷用紙への制動力誘起パルス及び負圧による摩擦の増大は、互いに相互依存して又は互いに依存せずに制御することができ、両者の制動力の割合は、ケースバイケースで変更或いは適合させることができる。

当然、付加的な制動力は、機械的に作動可能な少なくとも１つの要素によって実現することもできるが、この要素は、例えば、印刷用紙に作用する空気圧による制動力誘起パルス以外に微調整のために考慮することができ、このような機械要素は、自律的な制御によって又は上記の意味で純粋に空気パルスによって容易に操作することができる。

印刷用紙への前記制動力誘起予防措置により、作用する制動力及び摩擦力の連続的な最適化を得ることができるが、これは、前記予防措置が相互依存して又は別個に使用される制御された措置が適用されることによるものである。

直接的及び／又は間接的な制動と印刷用紙への付加的な摩擦効果の誘起による制動の連携を行なうこのような措置は、印刷用紙を折り工程の前又は後に例えば鱗形成部に供給する又は相応の鱗解体又は鱗個別化を達成することを問題にする場合に、特に有利に作用する。

従って、本発明によれば、送り方向の印刷用紙の精密な停止を意図した純粋な位置正確な制動に対して、複数の実施形態を設けることができる：

１．印刷用紙の精密な停止を意図した位置正確な制動は、制動力誘起パルス及び／又は別の制動力導入だけによって実現される。後の方の手段の場合、これは、例えば印刷用紙に作用する負圧の発生及び／又は少なくとも１つの機械要素の使用によって達成することができる。

２．印刷用紙の精密な停止を意図した位置正確な制動は、制動力誘起パルス及び／又は上記第１項で説明したような別の制動力導入によって実現可能であり、別の制動力導入は、所定の最終位置に対する印刷用紙の送り速度が、値的にほぼゼロとなるか、ゼロに近づくまで、制動されるために使用される。その場合、印刷用紙の最終的な精密な停止は、印刷用紙がその残留速度で衝突するストッパを利用して決定される。この残留速度が、微視的に小さくなるので、送り方向の印刷用紙の前縁がストッパ面に対する衝突時に傷つけられる又はこのストッパ面によって跳ね返される危険はない。印刷用紙のこの優しく行なわれる最終位置への調整は、更に、印刷用紙が、ストッパ面の経過に完全に順応することができ、これにより、このことからストッパ面に対する印刷用紙の最大化された正確な調整が生じるとの利点を有する。

この場合、以下の措置が重要である：印刷用紙が、僅かな動的残余エネルギーでしかストッパに衝突しなくなるまで、印刷用紙の速度が、ストッパの前のほぼ１０ｃｍのところで印刷用紙ブレーキによって制動され、衝突時に印刷用紙の速度が、１ｍ／ｓ未満である。このような最終速度によって、印刷用紙の傷つけは可能でなく、印刷用紙は、非常に大きい衝突速度による跳ね返りを受けることもない。

印刷用紙の送り速度の減速の経過は、好ましくは、指数関数又は準（ほぼ）指数関数に応じて行なうことができ、他の数学的経過による当初の曲線経過の端処理も可能である。端処理とは、一般に何かの切離又は分離と理解するが、例えば大抵はそうである（端処理は、ラテン語のｔｒｕｎｃａｒｅであり、英語のｔｒｕｎｃａｔｉｏｎである）。例として、指数関数の経過が、所定の箇所でもはや単調に続かず、その箇所で制動経過の続きが、他の数学関数によって表されることを述べることができる。

説明した両例、即ち第１項及び第２項では、制動力誘起予防措置の動特性が、どのように印刷用紙を搬送するかのやり方を考慮しなければならないことが重要である。印刷用紙の搬送のために搬送ベルトが使用される場合には、全ての制動力誘起予防措置の制御は、搬送ベルトによって印刷用紙に加えられる動的力と作用結合していなければならない。従って、設けられた手段による制動作用は、基本的に搬送ベルトによって加えられる動的力と相関しておらず、所定の状況において、両力（制動力及び搬送力）の少なくとも部分的な重ね合せを意図的に得ようとすることが排除されていない。

制動力の技術的特性並びに送り方向の印刷用紙の本発明による正確な位置決めに対する制動力の導入及び使用に関して、以下の関係を認めることができる：

ａ）制動力を直接的又は半直接的又は間接的に印刷用紙に適用する、断続的な又は一定の又は振動的な制動力誘起パルスを適用することができる。このようなパルスは、必要な強度及び力配分でもって好ましくは制御された空気供給の使用によって得ることができる。

ｂ）制動力誘起パルスは、好ましくは空気圧による空気パルス又は摩擦誘起要素によって実現することができ、自律的に操作される電子要素又は油圧要素を使用することもできる。最後に挙げたこれら要素も、直接的又は間接的な制動力を印刷用紙に加えることができる。

ｃ）好ましくは空気圧により操作される制動力誘起パルスは、印刷用紙に直接的に整向された少なくとも１つの空気ジェットによって行なわれ、この空気ジェットは、印刷用紙の上の中間に配置された柔軟な要素に吹き付け、この要素は、レバーの形態を有して、空気ジェットに基づいて直接的に撓むか、支承部を介して可動である。

ｄ）前記要素のレバー作用が、直接的に変換される場合には、例えば、この要素が、繊維強化された繊維状のベルトから成り、これに伴い、可撓性が、そのべネ定数に依存して生じる場合が有利である。

ｅ）レバーの使用時に空気パルスがレバーアームに作用する場合には、法線力及びその結果生じる制動力を、レバー原理によって増幅することができる。

ｆ）説明した予防措置により、有利には非対称に構成された折丁も処理することができるが、これは、このような折丁が、質量が左側と右側で異なった値を備えるとの欠点を有する事実から出発している。このため、本発明によれば、空気パルスの力及びその結果これから生じる制動力も、自動の圧力コントローラによって設定することができる。この場合、必要な設定値は、制御装置或いは上位のプロセスコントロールシステムによって自動的に計算及び変換される。

ｇ）制動力誘起パルスは、同時に又は時間差で、同じ又は異なった制動力値で送り方向の印刷用紙の前縁及び／又は後縁に作用することができ、これに伴い、この予防措置の場合には、印刷用紙の平滑化或いはストレッチを得ることができる。

それに応じて、処理機内で印刷用紙の制動及び正確な位置決めをするための装置は、印刷用紙の送り方向に沿って空気圧及び／又は機械による制動力作用及び／又は他の方法で持たせた摩擦力を、印刷用紙に対して発揮する。

印刷用紙の正確な位置決めは、後続の処理ステーションの操作プロセスと関係があり、それに従い、正確な位置決めが後続の処理ステーションの操作の必要性と緊密に相互依存しているように、調整すべきである。

特に空気圧により操作される制動力誘起パルスと負圧に依存した摩擦力は、印刷用紙に対して断続的な又は一定の又は振動的な制動力を発生させることを問題にする場合に、最適に使用することができる。

このため有利には、応答を求められた操作パラメータから生じる制御プロフィルを提供する制御を行なうことができ、保管された制御プロフィルを必要時に呼び出すことも可能である。

空気供給だけによって達成できるのではない、印刷用紙への断続的な又は一定の又は振動的な制動力誘起パルスは、印刷用紙に対する直接的又は半直接的又は間接的な制動作用が得られるように設計され、これに伴い、これにより達成可能な制動力は、機械、電子、油圧により操作される構成要素と関係させることができる。

特に、鱗配置の印刷用紙の制動及び位置決めを行なうことを問題にする場合には、送り方向の印刷用紙の下面に作用する負圧の適用が特に有利であるとわかった。それは、これにより印刷用紙に従って行なわれる鱗形成が、相互干渉するように崩壊させられることはないが、これは、純粋に垂直な又は準垂直な空気供給しか行なわれない場合には、常に心配すべきであるからである。このような負圧は、良好にコントロールすることができるので、これにより導入される摩擦は、印刷用紙を位置的に安定して微調整することができ、この措置の場合には、相補的な別の制動力を使用することが、排除されていない。

従ってここでは、送り方向に沿った印刷用紙の適切な制動のための別の可能性が提供され、この可能性は、印刷用紙の下側に、印刷用紙が生じた吸引作用によって基礎に押し付けられ、摩擦による別の制動のために使用される負圧が提供されることにある。

印刷用紙に対する積極的な空気噴射と負圧に依存した吸引作用による印刷用紙の制動の両方とも、個々にでも、互いに組み合わせても操作することができ、両者の間の断続的なコントロールも可能である。

即ち空気に依存下制動力が使用される場合には、空気操作される各ノズルが、印刷用紙の送り速度及び性状を考慮して開閉弁によって個々に制御される場合が有利である。

個々の開閉弁の間の制御された相互依存は、空気ジェットの適切な作用を高めるので、後続の処理工程における、印刷用紙に生じる別の操作上の不適合に対して、積極的に除去を提供することができる。

本発明は、上記の実施形態１又は２による精密な停止を意図した印刷用紙の位置正確な制動のための方法にも関し、良好な理解のために、後続の処理ステーションの操作上のプロセスは、一括して含まれるべきである：

折りパターン、紙重量、紙幅、部分長さのような所定の生産データに基づいて、制動のために必要な空気圧が計算され、情報が自動の圧力コントローラに送達される。この場合、印刷用紙は、折りパターンに応じて左側と右側で異なった値を備える。

貫流方向で空気圧式の開閉弁の前に位置するアキュムレータは、計算された圧力に圧力コントローラによって充填される。

後続の処理ステーションが折り操作である限り、折り領域に進入する／供給された印刷用紙は、後縁を光バリアによって検出される。光バリアは、同時に、折りナイフの周期正確な同期をするために使用され、従って、印刷用紙の搬送中の生じ得る不規則性を補償する。

誘起されたトリガ信号に基づいて、無駄時間及び速度補償を考慮して空気圧式の開閉弁を作動させるための信号が誘起される。

これに応じて、アキュムレータ内に貯蔵された空気が、急激に解放され、これに基づいて、空気ノズルがパル状の空気ブラストを放出する。

解放された空気ブラストは、印刷用紙に直接的に（増幅されずに）作用するか、空気ブラストによって誘起された力を印刷用紙に伝達するレバー（この場合繊維強化された織布によって構成される）に間接的に（増幅されて）作用することができる。

この場合、印刷用紙は、テーブル状の基礎上に押し付けられ、これにより、摩擦によって印刷用紙に伝達可能な独自の制動力が発生される。

制動力は、必要時に、同時に又は時間をずらして印刷用紙の後縁に加えられる。従って、先導する印刷用紙の質量（運動エネルギー）は、制動作用によって誘起されたエネルギーによって材料ストレッチを生じさせ、この材料ストレッチは、印刷用紙の補強作用を生じさせる。

制動力の動特性は、上で説明した本発明による両実施形態１又は２を意図して、印刷用紙が確実に制動されるように、又は、印刷用紙がストッパに当接するか、折りナイフが印刷用紙を受け取るように選択される。印刷用紙ストッパが操作上稼働中である場合、折りナイフ差込み時点は、若干減速させて使用することができる。

本発明の別の実施形態では、精密な停止を意図した印刷用紙の正確な位置決めが、説明した制動力及びその制御によって、ストッパを使用しなくても達成可能である。

空気パルスの放出後、空気圧式の開閉弁が閉鎖され、圧力コントローラが、予め設定された圧力で新たに空気室を充填し、次の周期のために提供される。

しかしながら、空気室による操作は、不可欠ではない：所定の圧力下での所定の空気量の周期に依存したパルス的な放出は、連続的な圧縮空気提供のために直接的に使用される設計された動的制御によって達成することができる。

従って、印刷用紙の位置正確な制動のための本発明による方法は、印刷用紙に作用する負圧の作動によって補足することができる。

本発明の重要な利点は、要約すれば以下のように項目化することができる：

１．従来の解決策に対して、本発明は、実際に機械的に移動される部品が使用されておらず、従って、高い周期数でなくても、実際に摩耗現象を生じさせることはできないことを特徴とする。

２．短い空気パルスの発生ために必要な高速開閉弁は、信頼できる要素であり、これに応じて操作上安定しており、これは、常に非常に正確に印刷用紙の紙厚さに設定しなければならず、これにより、永続的な摩耗にさらされている従来技術によるブレーキブラシとは異なる。

３．印刷用紙の精密な停止を意図した位置正確な制動を達成するための本発明による予防措置が、折りナイフの領域でそれ自身最小化された場所条件によって制限されず、これが、停滞が生じた時に障害を除去するための単純な接近性を保証することも有利である。

４．印刷用紙は、説明した操作中にそれぞれの侵害又は傷つけから免れている。

以下で、本発明を、本発明に重要な明細書で詳細には強調されてない全ての細部に関して明確に引き合いに出される図面に関係させて説明する。本発明の直接的な理解のために重要でない全ての要素が省略さており、同じ要素は、種々の図で同じ符号を備えている。

印刷用紙を送るための搬送ベルトを含む縦折り装置の全体概要 制動力としての空気パルスの適用と関係した印刷用紙の制動及び位置決めの図 中間の機械要素に対する制動力の適用

図１は、縦折りユニット１００の周囲を示し、この縦折りユニットは、実質的に縦折り装置１０１から成り、この縦折り装置は、ナイフ１０２によって操作可能である。更に、この図から、折りロール対１０３の構成がわかる。この縦折り装置１０１の操作は、示した縦折りされた印刷用紙１０４によって象徴化されている。当然、印刷用紙の折りは、詳細には示してない横折りユニットによって行なうこともでき、この横折りユニットは、示した縦折り装置１０１と作用結合しているか、自律的なユニットとして操作することができる。印刷用紙１０５は、搬送ベルト１０６を介して近づけられ、折り位置１０７のところに、位置正確に停止されるが、これは、第１の予防措置（これによれば、印刷用紙の精密な停止を意図した位置正確な制動が、制動力誘起パルス及び／又は別の制動力導入だけによって実現される。後の方の手段の場合、これは、例えば印刷用紙に作用する負圧の発生及び／又は少なくとも１つの機械要素の使用によって達成することができる）と第２の予防措置（これによれば、印刷用紙の精密な停止を意図した位置正確な制動が、制動力誘起パルス及び／又は上で説明したような別の制動力導入によって実現することができ、この別の制動力導入は、所定の最終位置に対する印刷用紙の送り速度が、値的にほぼゼロとなるか、ゼロに近づくまで制動されるために使用される。その場合、印刷用紙の最終的な精密な停止は、印刷用紙がその残留速度で衝突する、図で詳細には示してないストッパを利用して決定される。）のどちらかを介して行なわれる。

この残留速度が、微視的に小さくなるので、送り方向の印刷用紙の前縁が、ストッパ面に対する衝突時に傷つけられる又はこのストッパ面によって跳ね返される危険はない。更に、この優しく行なわれる最終位置への調整は、印刷用紙が完全にストッパ面の経過に順応することができ、これにより、このことからストッパ面による印刷用紙の前縁の最大化された正確な調整が生じるとの利点を有する。

この場合、この最後に挙げた予防措置においては以下の措置が重要である：

印刷用紙が、僅かな動的残余エネルギーでしかストッパに衝突しなくなるまで、印刷用紙の速度は、詳細には示してないが当業者にとって周知のストッパの前のほぼ１０ｃｍのところで制動力導入によって制動され、衝突時の印刷用紙の速度は、１ｍ／ｓ未満である。このような最終速度によって、印刷用紙の傷つけは可能でなく、印刷用紙は、非常に大きい衝突速度による跳ね返りを受けることもない。

印刷用紙の送り速度の減速の経過は、好ましくは指数関数又は準（ほぼ）指数関数に応じて行なうことができ、他の数学的経過による当初曲線経過の端処理も可能である。端処理とは、一般に何かの切離又は分離と理解するが、例えば大抵はそうである（端処理は、ラテン語のｔｒｕｎｃａｒｅであり、英語のｔｒｕｎｃａｔｉｏｎである）。例として、指数関数の経過が、所定の箇所でもはや続かず、その箇所で制動経過の続きが、他の数学関数によって表されることを述べることができる。

しかしながら、説明した両予防措置では、制動力誘起予防措置の動特性が、どのように印刷用紙を搬送するかのやり方を考慮しなければならないことが重要である。印刷用紙の搬送のために搬送ベルトが使用される場合には、全ての制動力誘起予防措置の制御ユニット１１７は、搬送ベルトによって印刷用紙に加えられる動的力と作用結合していなければならない。従って、設けられた手段による制動作用は、基本的に搬送ベルトの動的力と相関しておらず、所定の状況において、両力（制動力及び搬送力）の少なくとも部分的な重ね合せを意図的に得ようとすることが排除されていない。

更に、図からは、縦折りユニット１００の周期的な操作を示す後続の印刷用紙１０８がわかる。

印刷用紙１０５の正確な位置決めと作用結合したこのような縦折りユニットの操作は、以下のように進展する：

折りパターン、紙重量、紙幅、部分長さのような所定の生産データに基づいて、折りパターンに応じて印刷用紙が左側と右側で異なる値を備えることを考慮して、制動のために必要な空気圧が計算され、情報が自動の圧力コントローラに送達され；

更に、折りパターン、紙重量、紙幅、部分長さのような所定の生産データに基づいて、折りパターンに応じて印刷用紙が左側と右側で異なる値を備え得ることを考慮して、印刷用紙１０５の減速のために、制動のために必要な空気圧が計算され、情報が自動の圧力コントローラ１０９に送達される。

印刷用紙に対する空気量の導入は、適切な空気ノズル１１０によって行なわれ、この空気ノズル直接的に作用する。必要な空気量の計算時、同時に、印刷用紙１０５の引き込み時に場合によっては生じるばたつき運動を無効化するために、同様に考慮される別の空気量が必要となり得る。その場合には当然更に、印刷用紙１０５の完全な制動後にも、印刷用紙１０５に対する別の安定化用の空気導入が必要となり得ることを考慮すべきである。

従って、貫流方向で空気圧式の開閉弁の前に位置するアキュムレータ１１１が、計算された圧力へ圧力コントローラ１０９によって充填される。

折り領域に進入する／供給された印刷用紙１０５は、後縁を、詳細には示してない光バリアによって検出され、この光バリアは、同時に、折りナイフ１０２の周期正確な同期をするために使用され、光バリアの操作は、印刷紙１０５のベルト搬送内の不規則性も検知し、制御ユニット１１７を介して補償する。

誘起されたトリガ信号に基づいて、無駄時間及び速度補償を考慮して空気圧式の開閉弁を作動させるための信号が誘起される。

それに応じて、アキュムレータ１１１内に貯蔵された空気が、急激に解放され、これに基づいて、空気ノズル１１０が、印刷用紙１０５に作用するパルス状の空気ブラストを解放する。

解放された空気ブラストは、一方では、印刷用紙１０５に直接的に作用するか、空気ブラスト及び生じる相応の力を印刷用紙に伝達するレバー（図２の符号１１２）に作用する。当然、空気ブラストが印刷用紙１０５にもレバー１１２にも作用する構成を設けることもでき、直接的及び間接的な制動力導入を、断続的にかつ種々のパルス強さで（図２の符号１１４）制御することもできる。

この場合、印刷用紙１０５は、送り工程中及び／又は折りプロセス中に空気圧により誘起された力によってテーブル状の基礎上に押し付けられ、その際摩擦によって印刷用紙への制動力が発生される。

この場合、必要時に、同時に又は位相をずらして、付加的な制動力を印刷用紙１０５の後縁に整向することもでき、制動作用によって誘起された材料ストレッチによって、印刷用紙１０５の補強が生じる。

制動時点（図３の符号１１５）は、印刷用紙１０５が確実にゼロに制動されるように選択され、例えば上で説明したように印刷用紙ストッパの使用時でもそうである。またこの設定は、折りナイフ１０２が印刷用紙１０５を規定通りに受け取る仮の固定エッジ（図３の符号１１３）で、印刷用紙１０５のゼロへの制動が達成された時に提示可能である。即ち折りナイフ１０２による印刷用紙１０５の把持は、折りナイフが同時に印刷用紙端部１１３の仮の固定エッジと一致するように調整することができる。

詳細には示してない、印刷用紙１０５の位置正確な制動のための可能性は、摩擦に基づく付加的な制動力の作動により得ることができる。これは、好ましくは、下側で印刷用紙に作用する負圧の発生により得ることができ、この可能性は、容易に、説明した他の制動力と協働させて使用することもできる。図２は、更に印刷用紙１０５の折り位置１１６を示す。

図３は、幾何学的な関係と、これから生じる、印刷用紙の制動の経過中の力を示す。このような値、即ち間隔Ａ（２３０）及びＢ（２４０）並びに制動工程中に生じる力Ｆ_{ｉｍｐｕｌｓ}（２００）、Ｆ_{ｂｒｅｍｓ}（２１０）、Ｆ_{ｎｏｒｍａｌ}（２２０）は、質的特性であり、制御された制動のために根底に置かれ、制動工程の開ループ制御／閉ループ制御のためにこれら値のパラメータ化も可能である。

空気パルスの放出（図２の符号１１４）後、空気圧式の開閉弁が、直接的に閉鎖され、圧力コントローラ１０９が、アキュムレータ１１１に新たに予め設定された圧力を充填し、次の周期のために提供される。

１００ 縦折りユニット
１０１ 縦折り装置
１０２ ナイフ
１０３ 折りロール対
１０４ 印刷用紙
１０５ 印刷用紙
１０６ 搬送ベルト
１０７ 折り位置
１０８ 印刷用紙
１０９ 圧力コントローラ
１１０ 空気ノズル
１１１ アキュムレータ
１１２ レバー
１１３ 印刷用紙端部
１１６ 折り位置

Claims (18)

1. 印刷用紙の送り方向に沿って、制動力作用を印刷用紙に加え、これにより印刷用紙の位置決めが後続の処理ステーションの操作プロセスと関係して実現可能である少なくとも１つの手段が設けられている、処理機内で印刷用紙の制動及び位置決めをするための装置において、
   空気圧による制動力誘起パルスを発生させて直接的又は機械要素を介して間接的に上から制動力を印刷用紙に加える少なくとも１つの第１の手段と、負圧により摩擦を増大させて下から制動力を印刷用紙に加える少なくとも１つの第２の手段が設けられ、
   第１の手段及び第２の手段によって、印刷用紙に対して断続的な又は一定の又は振動的な制動力が発生可能であり、制動力が、制御ユニットによって制御され、この制御ユニットが、応答を求められた操作パラメータから生じる変更可能な制御プロフィル及び／又は保管された制御プロフィルによって操作可能であること、を特徴とする装置。
2. 上から印刷用紙に作用する制動力が、テーブル状の基礎と印刷用紙の間の摩擦の増大を生じさせること、を特徴とする請求項１に記載の装置。
3. 制動力を加えるための機械要素が、印刷用紙に対して中間に配置され、空気供給を介して操作可能であること、を特徴とする請求項１又は２に記載の装置。
4. 機械要素が、レバーの形態で形成され、このレバーが、そのバネ定数によって柔軟に又は支承部を介して撓むように形成されていること、を特徴とする請求項３に記載の装置。
5. 印刷用紙の制動が、送り方向の印刷用紙の後縁に調整された別の制動力によって補足されていること、を特徴とする請求項１〜４のいずれか１項に記載の装置。
6. 後続の処理ステーションが、少なくとも１つの縦折り装置及び／又は横折り装置から成ること、を特徴とする請求項１〜５のいずれか１項に記載の装置。
7. 少なくとも１つの折り装置が、機械及び／又は空気圧により操作可能であること、を特徴とする請求項６に記載の装置。
8. 印刷用紙の送り方向に沿って、制動力作用を印刷用紙に加え、これにより印刷用紙の位置決めを後続の処理ステーションの操作プロセスと関係して実現する少なくとも１つの手段が設けられている、処理機内で印刷用紙の制動及び位置決めをするための装置を操作するための方法において、
   空気圧による制動力誘起パルスを発生させて直接的又は機械要素を介して間接的に上から制動力を印刷用紙に加える少なくとも１つの第１の手段と、負圧により摩擦を増大させて下から制動力を印刷用紙に加える少なくとも１つの第２の手段が操作され、
   第１の手段及び第２の手段によって、印刷用紙に対して断続的な又は一定の又は振動的な制動力が発生され、制動力が制御ユニットによって制御され、この制御ユニットが、応答を求められた操作パラメータから生じる変更可能な制御プロフィル及び／又は保管された制御プロフィルによって操作されること、を特徴とする方法。
9. 制動力を印刷用紙に加える両手段が、互いに相互依存して又は互いに依存せずに制御されること、を特徴とする請求項８に記載の方法。
10. 負圧による制動力導入は、所定の最終位置に対する印刷用紙の送り速度が、値的にほぼゼロとなるか、ゼロに近づくまで、制動されるように行なわれること、を特徴とする請求項８又は９に記載の方法。
11. 印刷用紙が、僅かな動的残余エネルギーでしかストッパに当接しなくなるまで、印刷用紙の速度が、端部側に配置されたストッパ面の前のほぼ１０ｃｍのところで制動力導入によって制動されること、を特徴とする請求項１０に記載の方法。
12. 所定の最終位置が、ストッパによって決定され、ストッパに対する印刷用紙の衝突時に、１ｍ／ｓ未満の最終速度であること、を特徴とする請求項１０に記載の方法。
13. 印刷用紙の送り速度に関する減速の経過が、指数関数又は準指数関数に応じて実現されること、を特徴とする請求項１０に記載の方法。
14. 減速の曲線経過が、少なくとも１つの端処理部を備えること、を特徴とする請求項１３に記載の方法。
15. 印刷用紙に作用する制動力が、テーブル状の基礎と印刷用紙の間の摩擦の増大を発生させること、を特徴とする請求項８又は９に記載の方法。
16. 印刷用紙の送り中に印刷用紙に作用する制動力の少なくとも１つが、印刷用紙の後縁に又は後縁の領域に作用する別の制動力によって補足されていること、を特徴とする請求項８〜１５のいずれか１項に記載の方法。
17. 印刷用紙の制動のために使用される少なくとも１つの制動力が、追加として後続の処理ステーションでの操作プロセス中の印刷用紙に対する横折りブレーキとして使用されること、を特徴とする請求項８〜１６のいずれか１項に記載の方法。
18. 第１の手段の制動力誘起パルスを発生させるための少なくとも１つのノズルが、印刷用紙の送り速度及び性状を考慮して開閉弁によって制御されること、を特徴とする請求項８〜１７のいずれか１項に記載の方法。

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