JPH0441836Y2 - - Google Patents

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JPH0441836Y2
JPH0441836Y2 JP1985079937U JP7993785U JPH0441836Y2 JP H0441836 Y2 JPH0441836 Y2 JP H0441836Y2 JP 1985079937 U JP1985079937 U JP 1985079937U JP 7993785 U JP7993785 U JP 7993785U JP H0441836 Y2 JPH0441836 Y2 JP H0441836Y2
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konnyaku
konniyaku
cuts
shape
flakes
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【考案の詳細な説明】
「技術分野」 本考案は、外周に切り込みを形成したこんにや
くに関する。 「従来技術およびその問題点」 こんにやくは、こんにやく粉やこんにやく芋を
すりおろしたものを水で練り、石灰乳や炭酸ソー
ダ、水酸化ナトリウム等のアルカリ溶液で固め、
加熱処理することにより製造されている。 こんにやくは、おでん、すき焼き、煮もの、鍋
もの等、種々の料理に利用されているが、調味液
がしみ込みにくく、味がからみにくいという問題
点があつた。 そこで、実開昭56−96988号にはこんにやくに
多数の孔を開け、調味液がしみ込みやすくしたも
のが開示されている。また、特開昭59−146561号
にはこんにやくの表面に縦横の切り込みを格子状
に入れ、調味液がしみ込みやすくしたものが開示
されている。 しかしながら、多数の孔を開けたこんにやくに
おいては、孔を開けたことによる表面積の増大が
それほどでないので、調味液のしみ込みを充分に
良好にすることはできなかつた。また、表面に縦
横の切り込みを入れたこんにやくにおいては、く
し刺しのおでん等の用途によつては、適用するこ
とが困難であつた。さらに、これらのこんにやく
においては、食べやすさや、テクスチヤーの改善
という目的は特に考慮されていなかつた。 なお、こんにやくに味付けをする場合、調味液
のしみ込みと同時に調味液の保留ということが重
要である。すなわち、こんにやく自体は調味液が
しみ込みにくい組織を有しているので、調味液を
保留させることによつて味付けを良好にできるの
である。 「考案の目的」 本考案の目的は、調味液を保留させて味付けを
良好にすると共に、食べやすくし、かつ、物性や
テクスチヤーが改善されたこんにやくを提供する
ことにある。 「考案の構成」 本考案のこんにやくは、全体として角柱体をな
し、中心部を残すように周方向に沿つて一周する
切り込みが5mm以下の間隔で形成され、前記切り
込みによつて形成された薄片の角部が螺旋を描く
ようにねじられており、中心部にくしが刺されて
保形されていることを特徴とする。 このように、周方向に沿つた切り込みを5mm以
下の間隔で形成したことにより、表面積が大きく
なつて調味液がしみ込みやすくなり、かつ、調味
液が切り込みの間に保留されるので味付けが良好
になされる。また、切り込みによつて薄片を重ね
たような形状となるので、噛み切りやすくなり、
熱いものを食べても歯ぐき等を火傷することが防
止される。さらに、噛んだとき、口の中で薄片が
バラけるようなテクスチヤーを有し、食感が良好
である。その他、表面積が大きくなるので加熱時
間が短縮され、湯がとおりやすくなり物性がしま
るという効果も得られる。 本考案において、切り込みは、角柱体の中心部
を残して、周方向に沿つて一周するように形成さ
れる。この切り込みは、角柱体の長手方向に沿つ
て5mm以下の間隔で形成され、それによつて複数
の薄片が形成される。 本考案において、角柱体の長手方向に沿つた切
り込みの間隔が、5mm以下より大きい場合には、
調味液の保留が充分になされず、味付けが不充分
となり、かつ、食べたとき薄片状にバラけるテク
スチヤーが得られにくくなる。 また、本考案のこんにやくは、中心軸線に対し
て垂直な断面形状が四角形、三角形などとなる角
柱体をなしている。そして、角柱体がねじられて
外周の薄片の角部が徐々にずれて螺旋を描くよう
な形状をなし、かつ、中心部に串が刺されてその
形状を保形されているので、形状に趣向をもたら
すことができる。また、薄片の角部が徐々にずれ
ることによつて表面積が大きくなるので、調味液
の付着量が増大し、味付けがより一層良好になさ
れる。 本考案のこんにやくは、従来のこんにやくと同
様にして製造することができる。その一例を説明
すれば次のとおりである。 原料としては、こんにやく芋、あるいはこんに
やく芋を乾燥、粉砕してなるこんにやく粉が使用
できる。こんにやく芋は、芋洗い機で水洗した
後、2時間程度蒸す。次に、蒸した芋を芋すり機
に入れ、水で流しながらすり、乳液状にして木桶
に入れる。木桶に入つた乳液はすぐ固化してくる
ので竹の棒等でときどき撹拌する。こんにやく粉
を使用するときは、そのまま水を加え、撹拌して
乳液状とすることができる。乳液状となつた混合
液は、1.5時間程度放置すると完全に固化する。
これは主成分のマンナンが水を吸収して膨張し、
粘度の高いコロイド状態となるためである。こう
してこんにやく糊を得ることができる。 なお、上記こんにやく糊中には、青のり、ご
ま、唐辛子などの他、寒天、ゼラチン、アルギン
酸、魚肉、畜肉、植物蛋白、野菜の細切り、野菜
のペースト、澱粉類、卵白、牛乳などを添加して
もよい。また、しようゆ等の調味料を添加して味
付けしてもよい。さらには、色素等を添加して着
色してもよい。 次に、こんにやく糊にアルカリを添加する。ア
ルカリとしては、例えば水酸化カルシウム、炭酸
カルシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、水酸化ナトリウムなどの水溶液が使用できる
が、通常は水酸化カルシウムを水中に分散させた
石灰乳が使用される。こんにやく糊に石灰乳など
のアルカリを添加して練り機で練ると、こんにや
く糊は次第に粘性を増し、半固化状態となる。 そして、この半固化状態のこんにやく糊を流し
込み成形、押出し成形などの適宜方法で成形し、
加熱処理することによつてこんにやくを得ること
ができる。加熱処理は、湯中に浸漬して行なつて
もよく、蒸煮してもよく、直接焼いてもよい。 本考案のこんにやくを得るため、こんにやくを
角柱状に成形し、周方向に切り込みを入れる方法
は、各種の方法が考えられる。例えば、こんにや
く糊を適宜容器に流し込み成形し、加熱処理して
得たこんにやく素材を、角柱状に切り出し、所定
間隔で配列された複数の切り刃によつて外周に切
り込みを形成してもよい。あるいは、こんにやく
糊を角柱状に押出し成形し、加熱処理した後、外
周に切り込みを形成してもよい。 「考案の実施例」 第1図、第2図、第3図および第4図には、本
考案の一実施例が示されている。 第1〜3図に示すように、このこんにやく11
は、中心軸線Aに対して垂直な断面形状がほぼ正
方形をなす角柱状に形成されている。そして、外
周には中心部を残して周方向に沿つて一周する切
り込み12が、2.5mmの間隔を置いて形成されて
いる。切り込み12の深さは、断面をなす正方形
の一辺の長さの約3分の1とされている。したが
つて、このこんにやく11は、切り込み12によ
り複数の薄片13に分れると共に、中心部で互い
に連結されている。 そして、第4図に示すように、こんこんにやく
11は、切り込み12によつて形成された薄片1
3の角部が螺旋を描くようにねじられており、そ
の中心軸線Aにくし14が突き刺されて形状を保
形されており、それによつて、形状に趣向がもた
らされ、おでんの種等に適したものとされてい
る。 なお、このこんにやく11は、次のようにして
製造されたものである。すなわち、こんにやく粉
100gに水3を加え、撹拌して1時間放置した
後、石灰70gに水5を加えて混合した石灰乳を
300ml添加して練り込む。石灰乳の添加により、
こんにやく糊は半固化状態となる。こうして得ら
れた半固化状態のこんにやく糊を直方形の容器に
流し込み成形し、蒸煮加熱して完全に固化する。
このこんにやくを断面がほぼ正方形の角柱状に切
り出し、2.5mm間隔で配列された複数の刃によつ
て外周に切り込み12を形成することにより、こ
んにやく11を得る。そして、このこんにやく1
1の中心軸線Aに串14を突き刺し、全体をねじ
ることにより、本考案のこんにやく11が得られ
る。 このこんにやく11をしようゆ等で味付けした
調味液で煮ると、調味液がよくしみ込むと同時に
切り込み12の間に保留されて良好な味付けがな
された。また、噛んだとき、口の中で薄片13が
バラけると共に、強い弾力感が得られ、素晴しい
テクスチヤーを有していた。さらに、切り込み1
2に沿つて噛むことにより、容易に噛み切ること
ができ、特に熱い場合には歯ぐき等を火傷するこ
とが防止できた。 第5図、第6図および第7図には、本考案の他
の実施例が示されている。このこんにやく11
は、中心軸線Aに対して垂直な断面形状がほぼ正
三角形とされている。他の構成は、上記実施例と
ほぼ同様であるので、その説明を省略する。な
お、図示を省略したが、このこんにやく11も、
中心軸線Aにくしを刺してねじることにより、形
状に趣向がもたらされている。 試験例 こんにやくを2.3cm×2.3cm×6.7cmの大きさの角
柱体に切断した。 このこんにやくの外周に、角柱体の中心部を残
して周方向に沿つて一周する切り込みを、間隔2
mm、深さ1cmで形成した。そして、中心部にくし
を刺して、全体を180°ねじつたものを実施例品と
した。 また、上記と同様に切り込みを形成したこんに
やくの中心部にくしを刺しただけのものを比較例
品1とした。 更に、上記と同じ形状のこんにやくに切り込み
をつけずに中心部にくしを刺しただけのものを比
較例品2とした。 一方、味噌に酢と砂糖とカラシを加えて調製し
た味噌だれを用意した。 実施例、比較例1,2のサンプルを10個ずつ作
り、これらのこんにやくの重量を予めそれぞれ測
定した。 次に、各こんにやくを上記味噌だれに浸漬して
1回転させ、味噌だれを付着させた後、取り出し
てその重量を測定した。そして、味噌だれを付着
させた後の重量から最初の重量を引いて味噌だれ
の付着量を求めた。この結果を次表に示す。
【表】 このように、切り込みを形成して180°ねじつた
実施例品は、切り込みを形成しただけでねじつて
いない比較例品1や、切り込みも形成しなかつた
比較例品2と比べて、味噌だれの付着量が明らか
に増大することがわかる。 「考案の効果」 以上説明したように、本考案によれば、全体を
角柱体に形成し、角柱体の中心部を残して周方向
に沿つて一周する切り込みを5mm以下の間隔で形
成し、中心部にくしを刺してねじつた形状とした
ことにより、切り込みによる表面積の増大効果
と、個々の薄片がねじりによつてずれて部分的に
露出する効果とが相まつて、調味液の付着量が増
大し、味付けが良好になされる。また、外周の薄
片の角部が徐々にずれて螺旋を描くような形状と
なり、形状に趣向をもたらすことができる。さら
に、切り込みによつて形成された薄片は厚さが5
mm以下であつて、ねじることによつて薄片の角部
が徐々にずれているので、噛んだときに薄片がバ
ラけて素晴しいテクスチヤーがもたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるこんにやくの一実施例を
示す正面図、第2図は第1図における−線に
沿つた断面図、第3図は同こんにやくの側面図、
第4図は同こんにやくにくしを刺してねじつた状
態を示す斜視図、第5図は本考案によるこんにや
くの他の実施例を示す正面図、第6図は第5図に
おける−線に沿つた断面図、第7図は同こん
にやくの側面図である。 図中、11はこんにやく、12は切り込み、1
3は薄片、Aは中心軸線である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 全体として角柱体をなし、中心部を残すように
    周方向に沿つて一周する切り込みが5mm以下の間
    隔で形成され、前記切り込みによつて形成された
    薄片の角部が螺旋を描くようにねじられており、
    中心部にくしが刺されて保形されていることを特
    徴とするこんにやく。
JP1985079937U 1985-05-28 1985-05-28 Expired JPH0441836Y2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985079937U JPH0441836Y2 (ja) 1985-05-28 1985-05-28
US07/183,402 US4818556A (en) 1985-05-28 1988-04-11 Konnyaku products

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JP1985079937U JPH0441836Y2 (ja) 1985-05-28 1985-05-28

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JPS61197893U JPS61197893U (ja) 1986-12-10
JPH0441836Y2 true JPH0441836Y2 (ja) 1992-10-01

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JP1985079937U Expired JPH0441836Y2 (ja) 1985-05-28 1985-05-28

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59146561A (ja) * 1983-02-10 1984-08-22 Fukuhiro Shokuhin Kogyo Kk こんにゃく

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