JP2572611B2 - こんにゃくの製造方法 - Google Patents

こんにゃくの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、新規な形状をなすこんにゃくの製造方法に
関するものである。
「従来技術およびその問題点」 こんにゃくは、こんにゃく粉やこんにゃく芋をすりお
ろしたものを水で練り、石灰乳や炭酸ソーダ、水酸化ナ
トリウム等の溶液で固めることにより製造されている。
種類としては、こんにゃく芋の皮をとらずにつぶして作
る色の黒いものを田舎こんにゃく、糸状に固めたものを
糸こんにゃく、より細く仕上げたものを白滝、凍らせて
乾燥したものを凍りこんにゃくと呼んでいる。その他、
青のり、ごま、唐辛子などを混ぜて固め、色の変化をつ
けたものも知られている。
ところで、このようなこんにゃくは、その食感が似て
いることから、こんぶ、わかめ等の海草の低カロリーな
代用食品として料理に用いられることがある。しかしな
がら従来のこんにゃく製品の形状は、このような海草と
は、類似するものではなく、例えばこんにゃく製品を薄
く切ったりして調理時に加工することにより海草に似た
形状を付与しようとすることがなされているが、このよ
うな方法は、非常に煩雑であるばかりでなく十分な形状
の模倣は困難であった。このため、こんにゃくを海草の
代用食品として用いることは、料理の外観を損なうこと
となっていた。また、こんにゃくを海草のように薄く切
ることは極めて困難なため、その食感も海草に充分近づ
けることができなかった。
「発明の目的」 本発明の目的は、その形状が改善され、こんぶ、わか
め等の海草の代用食品として好適に使用され得るこんに
ゃくの製造方法を提供することにある。
「発明の構成」 本発明のこんにゃくの製造方法は、近接して配置され
た複数の吐出口のそれぞれからこんにゃく糊を異なる吐
出圧で同時に押出して接合することにより、高い吐出圧
で押出されたこんにゃく糊がひだ状をなして低い吐出圧
で押出されたこんにゃく糊に接合した成形物とし、この
成形物を固化させることを特徴とする。
「作用」 複数の吐出口からこんにゃく糊を異なる吐出圧で同時
に押出して接合すると、高い吐出圧で押出されたこんに
ゃく糊は、低い吐出圧で押出されたこんにゃく糊に比べ
て流出速度が速いので、高い吐出圧で押出されたこんに
ゃく糊がひだ状をなして低い吐出圧で押出されたこんに
ゃく糊に接合する。こうして成形されたこんにゃく糊を
固化させると、ひだ状をなす部分を有する海草に近い形
状のこんにゃくを得ることができる。このこんにゃくを
海草の代用として料理に使用すると、その形状が海草に
よく似ているので、料理の外観を損ねず、また、その厚
さも海草に近い厚さとすることができるので、食感も極
めて似たものとなる。
「発明の好ましい態様」 本発明において、用いられるこんにゃく糊は例えば次
のようにして調整される。原料としては、従来のこんに
ゃくと同様に、こんにゃく芋、あるいはこんにゃく芋を
乾燥、粉砕してなるこんにゃく粉が使用できる。こんに
ゃく芋は、芋洗い機で水洗いした後、2時間程度蒸す。
次に蒸した芋を芋すり機に入れ、水で流しながらすり、
糊状にして木桶に入れる。木桶に、入った糊液はすぐ膨
潤、糊化してくるので竹の棒等でときどき撹拌する。こ
んにゃく粉を使用するときは、そのまま水を加え、撹拌
して糊状とすることができる。湖状となった混合液は、
例えば1.5時間程度放置することにより完全に膨潤、糊
化する。これは主成分のマンナンが水を吸収して膨張
し、粘度の高いコロイド状態となるためである。こうし
て、こんにゃく糊を得ることができる。
なお、こんにゃく糊中には、青のり、ごま、唐辛子な
どの、寒天、ゼラチン、アルギン酸、魚肉、畜肉、植物
蛋白、、澱粉類、卵白、牛乳などを添加しても良い。さ
らには色素等を添加して着色してもよい。
こんにゃく糊は、マンナンがゲル化して固化すること
によりこんにゃくとなるが、固化の手段としては、通
常、アルカリ添加および加熱が採用される。本発明の場
合、アルカリは、成形する前にこんなく糊に添加しても
よく、成形した後に例えば成形物をアルカリ水溶液中に
浸漬するなどの方法で添加してもよい。アルカリとして
は、例えば水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水
素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウムなど
の水溶液が使用できるが、通常は、水酸化カルシウムを
水中に分散させた石灰乳が使用される。アルカリの添加
量が多いほど、こんにゃく糊が強くゲル化するので、ア
ルカリ添加量によってそのテクスチャーを調整すること
ができる。
本発明においては、上記こんにゃく糊を近接して配置
された複数の吐出口から異なる吐出圧で同時に押出して
接合する。第1図にはここで用いられる押出し成形装置
の一例が示されている。この押出し成形装置11は、複
数、この例では3つの吐出口12、13、14を有している。
吐出口12、13、14は、スリット状をなして横方向に近接
して配列されている。なお、両側の吐出口12、14は、中
央部の吐出口13よりもさらに細いスリットとなってい
る。吐出口12、13、14の近傍には、押出された成形物を
所定の長さで切断するためのカッター15が取付けられて
いる。
そして、こんにゃく糊を上記吐出口12、13、14から同
時に押出してシート状に成形すると共に近接した部分に
おいて互いに接合させる。このとき、両側の吐出口12、
14は、中央部の吐出口13よりもこんにゃく糊の吐出圧を
高くする。その結果、両側の吐出口12、14においては、
吐出圧が高いのでこんにゃく糊の流出速度が速くなり、
中央部の吐出口13においては、吐出圧が低いのでこんに
ゃく糊の流出速度が遅くなる。しかし、こんにゃく糊
は、各吐出口12、13、14から押出された後、大気圧に開
放されて幅および厚さがやや大きくなるので、隣接する
吐出口から押出されたものと直ちに接合する。このた
め、より速い流出速度で押出された両側のこんにゃく糊
21、22は、ひだ状をなして中央部のこんにゃく糊23に付
着する。そして、押出したこんにゃく糊をカッター15に
より所定の長さで切断する。こうして両側がひだ状とな
ったこんにゃく糊の成形物が得られる。この成形物は、
海草によく似た形状をなしている。
なお、例えば第1図における吐出口13、14のみからこ
んにゃく糊を異なった吐出圧で押出すことにより、第2
図に示すような形状に成形することもできる。この例で
は、高い吐出圧で押出されたこんにゃく糊31がひだ状を
なして低い吐出圧で押出されたこんにゃく糊32の片側に
接合している。このような成形物も海草によく似た形状
をなしている。
これらの成形物において、ひだ状の部分の厚さdは、
0.5〜5mmとすることが好ましく、1〜3mmとすることが
さらに好ましい。厚さが0.5mm未満では、吐出口からの
押出しが困難となり、5mmを超えると、海草代用品とし
ての外観、食感が損なわれる。
こうして得られたこんにゃく糊の成形物が固化するこ
とにより、本発明によるこんにゃくを得ることができ
る。固化方法としては、こんにゃく糊に予めアルカリが
添加されている場合は、各種の手段で加熱するだけでよ
く、こんにゃく糊にアルカリが添加されていない場合
は、アルカリ水溶液などに浸漬してアルカリを添加して
加熱する。加熱手段としては、例えば湯中浸漬、蒸煮、
マイクロウェーブ加熱、ガス加熱などの各種手段が採用
可能である。特に湯中浸漬は、成形されたこんにゃく糊
の形状が重力等の作用でくずれにくいので好ましい方法
である。なお、加熱条件は、70℃以上の雰囲気下で1分
間以上行なうことが好ましい。
こうして得られたこんにゃくは、その形状、食感が海
草によく似ていれので、例えばサラダ、さしみ、煮もの
等料理に、海草の代用品として好ましく用いることがで
きる。
「実施例」 こんにゃく粉100gに、水3を加えて撹拌し、膨潤さ
せた後、石灰3gを水100mlに分散させて添加混合し、こ
んにゃく糊とした。次に、第1図に示す押出し成形装置
を用い吐出口12、13、14から上記こんにゃく糊をそれぞ
れ同時に押出した。この場合、吐出口12、14のスリット
幅lは2mmとした。また、吐出口12、14の押出し圧力は
0.4kg/cm2とし、吐出口13の押出し圧力は0.2kg/cm2とし
た。各吐出口12、13、14から押出されたこにゃくは糊
は、大気圧に開放されて外周が大きくなり、隣接するも
のとそれぞれ接合した。さらに、両側の吐出口12、14か
ら押出されたこんにゃく糊21、22は、流出速度が速いの
でひだ状をなして中央部の吐出口13から押出されたこん
にゃく糊23に接合した。なお、カッター15により、押出
されたこんにゃく糊15cm程度の長さで切断した。
こうして得られたこんにゃく糊の成形物を、75℃の熱
湯中に浸漬して、3分間加熱処理し、完全に固化させ
た。得られたこんにゃくは、第1図に示すような海草に
似た形状をなしており、海草の代用品としてサラダ中に
加えた際に、形状的にもよく適合して、食感をそそる料
理とすることができた。また、このこんにゃく製品は、
海草によく似た噛みごたえがあり、食感も良好であっ
た。
「発明の効果」 以上述べたように、本発明によれば、海草に似た形状
を有するこんにゃくを容易に製造することができ、得ら
れたこんにゃくは海草の代用品として各種の料理材料に
利用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製造方法の一実施例を示す斜視図、第
2図は本発明におけるこんにゃく糊の成形形状の他の例
を示す斜視図である。 図中、11は押出し成形装置、12、13、14は吐出口、15は
カッター、21、22、23、31、32はこんにゃく糊である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】近接して配置された複数の吐出口のそれぞ
    れからこんにゃく糊を異なる吐出圧で同時に押出して接
    合することにより、高い吐出圧で押出されたこんにゃく
    糊がひだ状をなして低い吐出圧で押出されたこんにゃく
    糊に接合した成形物とし、この成形物を固化させること
    を特徴とするこんにゃくの製造方法。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、前記吐出
    口は、スリット状をなして横方向に配列された複数のも
    のからなるこんにゃくの製造方法。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項または第2項におい
    て、ひだ状をなす部分の厚さが0.5〜5mmとなるように前
    記こんにゃく糊を成形するこんにゃくの製造方法。
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