JPH0441443A - 単環芳香族炭化水素の精製方法 - Google Patents

単環芳香族炭化水素の精製方法

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JPH0441443A
JPH0441443A JP14608490A JP14608490A JPH0441443A JP H0441443 A JPH0441443 A JP H0441443A JP 14608490 A JP14608490 A JP 14608490A JP 14608490 A JP14608490 A JP 14608490A JP H0441443 A JPH0441443 A JP H0441443A
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JP
Japan
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sulfur
copper
monocyclic aromatic
aromatic hydrocarbon
hydrogen
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Pending
Application number
JP14608490A
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English (en)
Inventor
Daisuke Fukuhara
大輔 福原
Hajime Nagahara
肇 永原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0441443A publication Critical patent/JPH0441443A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C7/00Purification; Separation; Use of additives
    • C07C7/148Purification; Separation; Use of additives by treatment giving rise to a chemical modification of at least one compound
    • C07C7/14833Purification; Separation; Use of additives by treatment giving rise to a chemical modification of at least one compound with metals or their inorganic compounds
    • C07C7/14841Purification; Separation; Use of additives by treatment giving rise to a chemical modification of at least one compound with metals or their inorganic compounds metals

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、単環芳香族炭化水素の精製方法に関する。さ
らに詳しくは、イオウ化合物を含む単環芳香族炭化水素
を水素の存在下、還元された銅を含むイオウ捕捉剤と接
触させ、硫化水素を発生させることなく、がっ、単環芳
香族炭化水素を水素化することなくイオウ化合物を除去
する単環芳香族炭化水素の精製方法に関するものである
(従来の技術) 単環芳香族炭化水素中に含まれるイオウ化合物を除去す
る方法は種々のものが知られている。工業的に多く採用
されている方法としては、イオウ化合物を水素化して硫
化水素として除去する水素化脱硫法がある。このような
処理を経て得られる単環芳香族炭化水素、例えば、ベン
ゼン中のイオウ化合物の含有量は0.1ないし数ppm
程度であり、工業的用途に供されている。一方、単環芳
香族炭化水素を原料として使用するいくつかの製造プロ
セスにおいては、イオウ化合物の含有量を極端に低減さ
せる必要が生しる場合がある。例えば、特公平2−19
096号公報においては、ルテニウム触媒の存在下に単
環芳香族炭化水素を部分水素化する方法が述べられてお
り、その方法を有利に実施するために、イオウ化合物を
実質的に含まない(20ppm以下)単環芳香族炭化水
素を原料として使用するとしている。さらに、かかるイ
オウ化合物の含有量が極端に少ない単環芳香族炭化水素
を得る方法として、少なくとも一種の第VIA族または
第■族元素を含む反応吸着剤によってイオウ化合物を除
去する方法が開示されている。また、特公昭56−13
689号公報においては、ロジウム触媒を用いたアルキ
ル芳香族炭化水素の水蒸気脱アルキル法に関する記載が
あり、この中で、イオウ化合物を含む原料アルキル芳香
族炭化水素を水素もしくは水蒸気の存在下、200ない
し500°C1常圧ないし70kg/dGの条件下で、
ニッケル系触媒からなるイオウ捕捉剤と接触させて、硫
化水素を発生させることな(イオウ化合物を除去する方
法が開示されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、イオウ化合物の含有量が極端に少ない単
環芳香族炭化水素を得ようとする場合、上記のごとき方
法ではいくつかの問題点が生じる。
例えば、特公平2−19096号公報に記載の方法にお
いては、パラジウムやルニウム等の貴金属類や、モリブ
デン、ニッケルなどをイオウ化合物の除去に使用してい
るが、これらは工業的にみて非常に高価な元素であり、
特に貴金属類を使用する場合には経済的負担は著しいも
のとなる。また、本発明者らによる検討では、ニッケル
を使用する場合においては、イオウ化合物を吸着する主
たる活性点である表面金属ニッケルが非常に酸化を受け
やすく、容易にその活性を失ってしまうことがわかった
。金属ニッケル状態を保つために単環芳香族炭化水素と
ともに水素を導入する方法が考えられるが、この場合、
金属ニッケルが持つ水素化触媒能のため、単環芳香族炭
化水素が水素化され、結果的に単環芳香族炭化水素の純
度を低下せしめることになる。これを防ぐためには特公
昭56−13689号公報に記載があるように、熱力学
的にみて、単環芳香族炭化水素の水素化が進行しにくい
極めて高温(例えば、300℃以上)、高圧の条件下で
操作しな(ではならず、工業的観点からすると設備、操
作、経済性等の面で、必ずしも好ましい方法とは言いが
たい。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、前記のごとき問題点を解決するため様々
な方法を検討した結果、イオウ化合物を含む単環芳香族
炭化水素を水素の存在下、還元された銅を含むイオウ捕
捉剤と接触させるという極めて簡便な操作を施すことに
より、硫化水素を発生させることなく、かつ、単環芳香
族炭化水素の水素化を併発することもなく、イオウ化合
物を実質的に含まない単環芳香族炭化水素を取得できる
ことを見いだし、本発明に到達した。以下、本発明の具
体的実施態様を説明する。
まず、本発明における単環芳香族炭化水素とは、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン類、その他の低級アルキルベン
ゼン類ヲいう。
本発明によって除去されるイオウ化合物とは、単環芳香
族炭化水素中の微量混入物として広く知られた化合物群
を指し、例えば、チオフェン、カルボニルイオウ、メル
カプタン類、二硫化炭素、硫化水素などが挙げられる。
本発明における還元された銅を含むイオウ捕捉剤とは、
通常銅系触媒として知られているものを指し、必要に応
じてそれらを還元して使用する。
具体的には金属銅の他、銅を適当な不活性担体に担持し
たもの、アドキンス触媒として有名な銅クロム系触媒、
さらには、銅と共に亜鉛、バリウム、マンガンなどの他
元素を含む化合物であってもよい。イオウ化合物の捕捉
能を高めるためには、かかる触媒の表面積が大きい方が
好ましい。また、単環芳香族炭化水素の水素化能を有す
る元素群、例えば、貴金属類や、ニッケルなどはできる
限り含まない方が好ましい。
これらの銅系触媒は、単環芳香族炭化水素とともに供給
される水素によって銅が還元されて、イオウ捕捉剤とし
ての能力を発揮するが、銅をさらに有効に作用させるた
めに、かがる触媒を予め還元処理して使用することが好
ましい。この還元処理は水素を用い、100ないし25
0℃の温度で数時間かけて行うとよい。
上記のごとき還元された銅を含むイオウ捕捉剤に、イオ
ウ化合物を含む単環芳香族炭化水素と水素を供給し、イ
オウ化合物を捕捉、除去する。このとき、捕捉剤は微粉
末状として流動床形式で使用しても、また、適当な成形
品として固定床形式で使用してもかまわないが、操作上
は後者が好ましい。また、かかるイオウ除去操作は、気
相で行っても、液相で行ってもよいが、単環芳香族炭化
水素を気化させる必要がない点で液相で行う方が好まし
い。圧力は特に制限はないが、常圧ないし50kg/d
G、好ましくは工ないし30kg/c−fllGで行う
。また、温度は50ないし300°C1好ましくは10
0ないし250°Cで行う。温度が低すぎると、イオウ
化合物の充分な捕捉に長時間を要したり、大量の捕捉剤
を必要とするので好ましくなく、また、温度が高すぎる
と、銅のシンタリングなどによる捕捉剤表面積の減少が
発生する場合があるので好ましくない。供給する水素の
量は、単環芳香族炭化水素中の微量不純物の種類や量に
よって変わるが、通常は単環芳香族炭化水素に対し、モ
ル比で0.0001ないし10倍、好ましくは0,01
ないし1倍である。水素量が少なすぎると、イオウ化合
物を充分に捕捉できない場合があるので好ましくなく、
多すぎると、水素の回収などの操作が煩雑になるので避
けた方がよい。
また、単環芳香族炭化水素の供給速度は、イオウ化合物
の含有量にもよるので一概には決められないが、イオウ
捕捉剤を固定床として用いた場合には、通常LH5Vで
0.1ないし100/Hr。
好ましくは045ないし50 / Hrで行うとよい。
このようにして、イオウ化合物の含有量が通常の分析手
段では測定不能なほど極めて少ない単環芳香族炭化水素
を取得することができる。
(発明の効果) 本発明によって、硫化水素を発生させることなく、かつ
、単環芳香族炭化水素の水素化による純度の低下をきた
すこともなく、単環芳香族炭化水素中のイオウ化合物を
容易に、かつ、安価に除去することができる。これは、
単環芳香族炭化水素を原料とし、イオウ化合物の混入を
極端に嫌う種々の化合物の工業的製造方法において、そ
の原料の前処理方法として極めて高い価値を有するもの
である。
(実施例) 実施例1 銅を含むイオウ捕捉剤(還元前の組成はCu;35%、
Cr;31%、Ba;2%、Mn ; 2゜5%)5戚
、7.2g内径10mnの反応管に充填し、予備還元を
行った。予備還元は、常圧下、室温から150°Cまで
上昇させながら、窒素で希釈した水素を供給して行い、
最後に水素下、l0kg/ C艷Gの状態で30分間保
持した。
予備還元終了後、温度150℃、圧力20kg/crA
Gの条件下、イオウ化合物を含有するベンゼンを50a
d!/Hr (LH3V=10/Hr)、水素を13.
5N1/Hr (ベンゼンと水素のモル比1:1)の速
度で連続して5時間、イオウ捕捉剤に供給した。ベンゼ
ン中のイオウ化合物の組成は、チオフェン26ppm、
二硫化炭素6ppm、メチルメルカプタン8ppmであ
り、総イオウ分として20ppmであった。
イオウ捕捉剤によって処理されたベンゼン中のイオウ含
有量を、三菱化成工業■製微量硫黄分析装置TNO2型
(イオウ含有量の測定下限界50ppm)を用いて測定
したところ、イオウ分は検出されず、また、ベンゼンの
水素化は全く起こらず、イオウ化合物を含まない極めて
精製度の高いベンゼンが取得できた。
実施例2 銅を含むイオウ捕捉剤(還元前の組成はCu;2%、A
1□Ox;9g%)5−13.8gを使用した他は、実
施例1と同様の操作を行った。
処理されたベンゼン中にイオウ分は検出されなかった。
ベンゼンの水素化によるシクロヘキサンの生成率は0.
1%以下であった。
実施例3 ベンゼンの処理温度を230″C1圧力を30kg/d
Gとし、水素の供給量を1.4Nl/Hr(ベンゼンと
水素のモル比1:0.1)とした他は、実施例1と同様
の操作を行った。処理されたベンゼン中にイオウ分は検
出されなかった。ベンゼンの水素化によるシクロヘキサ
ンの生成率はO61%以下であった。
比較例1 ニッケルを主成分として含む触媒(日産ガードラー社製
G−134)5d、約5gを使用した他は、実施例3と
同様の操作を行った。処理されたベンゼン中にイオウ分
は検出されなかったが、ベンゼンの水素化が進行して、
シクロヘキサンが2゜4%生成した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. イオウ化合物を含む単環芳香族炭化水素を水素の存在下
    、還元された銅を含むイオウ捕捉剤と接触させてイオウ
    化合物を除去することを特徴とする単環芳香族炭化水素
    の精製方法。
JP14608490A 1990-06-06 1990-06-06 単環芳香族炭化水素の精製方法 Pending JPH0441443A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6239695B1 (en) 1997-08-28 2001-05-29 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Seat belt warning device
US8803376B2 (en) 2010-05-11 2014-08-12 Denso Corporation AC motor and control apparatus for the same

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US6239695B1 (en) 1997-08-28 2001-05-29 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Seat belt warning device
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