JPH0441418A

JPH0441418A - 口腔用組成物

Info

Publication number: JPH0441418A
Application number: JP2146667A
Authority: JP
Inventors: Yoshimi Inoue; 佳美井上; Hitoshi Izumida; 仁泉田; Kozo Iida; 飯田　高三
Original assignee: Kansai Paint Co Ltd
Current assignee: Kansai Paint Co Ltd
Priority date: 1990-06-05
Filing date: 1990-06-05
Publication date: 1992-02-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、優れた口臭防止効果を有する口腔用組成物に
関する。

（従来技術及びその課題）従来、優れた口臭防止効果を有する成分としてクロロフ
ィル類、フラボノイド類、グルコン酸銅、クエン酸銅、
β−シクロデキストリン、レシチンなどが知られている
。しかし、上記成分は、口腔内での着色性が高かったり
、消臭作用の持続性が短い、さらに口臭の主原因である
メルカプタン臭に対する消臭能が低いなどの欠点を有し
ている。

（課題を解決するための手段）本発明者らは、上記欠点を克服する口臭防止剤を開発す
べく鋭意研究を重ねた結果、コウジ酸あるいはその塩類
を含有せしめた口腔用組成物が、着色もなく優れた口臭
防止効果を有し、さらにその持続性にも優れていること
を見い出し、本発明を完成するに至った。

すなわち本発明は、コウジ酸、コウジ酸塩及びコウジ酸
錯塩より選ばれる少なくとも１種以上を含有することを
特徴とする口腔用組成物に関するものである。

以下に本発明の詳細な説明する。

本発明に適用されるコウジ酸は、化学名が５−才キシー
２−才キジメチル−γ−ピロン（Ｃ＠　Ｈ、０、）であ
り、主として、アスペルギルス属等の微生物の発酵液よ
り抽出又は再結晶等を行なって得られるものや合成手法
によって得られるものが使用可能である。また、コウジ
酸は抗菌性を有し、かつ極めて毒性が弱く、皮膚に対し
ても、コウジ酸は一時刺激および一累積刺激がなく、ア
レルギー反応もまったく見られない安全な物質である０
本発明においては、コウジ酸だけではなく、コウジ酸塩
・コウジ酸錯塩も同様に用いることができる。コウジ酸
塩としてはコウジ酸ナトリウムなど、コウジ酸錯塩とし
ては、銅や鉄などの錯塩が挙げられる。

本発明において口腔用組成物とは、洗口剤、練歯磨・液
状歯磨・粉歯磨等の歯磨類、ガム、キャンデイ−、ドリ
ンク剤、錠剤、丸剤なとである。

その形態は、液状、固形状、ペースト状など・特に限ら
れたものではない。

本発明の口腔用組成物において、コウジ酸・コウジ酸塩
・コウジ酸錯塩の配合量は、用途に応じて任意に選択さ
れ、通常は組成物全体量に対して０．０００１〜１５重
量％、好ましくは０．００１〜２重量％の範囲とするこ
とができる。

本発明の口腔用組成物には、用途に応じて添加剤などの
他の成分を適宜配合することができる。

例えば練歯磨の場合であれば、炭酸カルシウム等の研磨
剤、ソルビトール等の湿潤剤、カルボキシメチルセルロ
ース等の結合剤、発泡剤、香料、甘味剤、防腐剤、各種
有効成分などを配合し、常法に従って製造できる６当然
のことながら、これらは本発明の効果を損なわない質的
・量的範囲内で使用されなければならない。

（発明の効果）本発明の口腔用組成物は、コウジ酸あるいはその塩類を
配合することにより、優れた口臭防止効果を有し、特に
その持続性に優れるものである。

また該組成物の使用時に口腔内を着色することはない。

（実施例）以下本発明を実施例によって示すが、本発明はこれらの
実施例のみに限定されるものではな下記配合の練歯磨（
サンプルａ）を得た。

リン酸水素カルシウム　　　　　４５，０　　重量％（
２水和物）グリセリン　　　　　　　　　１Ｏ９０ソルビトール　
　　　　　　　　１００カルボキシメチルセルロース　
　　１．０ラウリル硫酸ナトリウム　　　　　２０サツ
カリンナトリウム　　　　　　１．０コウジ酸　　　　
　　　　　　　　１．０香料　　　　　　　　　　　　
　　１．０精製水　　　　　　　　　　　　２９．０計
　　　　　　　　　　　　　　　　１００．０上記で得
た練歯磨の口臭消臭力を下記方法にて評価した。

内容量２０−の試験管に上記線菌Ｍ１ｇと精製水３−を
加え、シリコン栓で密栓したのち、１分間振とうして混
合した。これにメチルメルカプタン３００ｎｇを添加し
、直ちに再度密栓して２分間強く振とうした。３７℃で
３分間静置した後、ヘッドスペースより１．０−採取し
直ちにガスクロマトグラフィーでメチルメルカプタン量
を測定した。これより下記計算式から消臭率を求めたと
ころ、９６％であった。

実施例２．３および比較例１．２（練歯磨）表−１に示
す組成の練歯磨をそれぞれ作成しサンプルｂ　−ｅを得
た。得られた各練歯磨の口臭消臭力を実施例１と同様に
して評価し、結果を同しく表−１に示した。

表−１より本発明による練歯磨が口臭の原因成分である
メチルメルカプクンを効果的に消去しうることが確認で
きた。

実施例４（洗口液）下記配合の洗口液を得た。

エタノール　　　　　　　　　　４０．０重量％グリセ
リン　　　　　　　　　１５．０ポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油　１．０サツカリン　　　　　　　　　　Ｏ
ｌｌコシ酸ナトリウム　　　　　　　１．５香料　　　　
　　　　　　　　　　１０クロルヘキシジン　　　　　
　　　Ｏ，ＱＱ５精製水　　　　　　　　　　　　　４
１．４計　　　　　　　　　　　　　　１００．００５
上記で得た洗口液の口臭予防効果を下記方法にて評価し
た。まず上記洗口液を精製水で２０倍に希釈し、これを
使用してパネラ−１５名が口腔内を洗浄した。その後、
各パネラ−について口臭の有無を表−２に示すように専
門家による５段階評価試験を行なった。各パネラ−につ
いて３回行なった評点の平均値を表−３に示す。

表−３より、本発明の洗口液を使用すると口臭予防に顕
著な効果を有していることが確認できた。

実施例５（チューイングガム）下記配合のチューイングガムを得た。

ガムベース　　　　　　　　　　４０．０重量％炭酸カ
ルシウム　　　　　　　　　１．５粉？？！　　　　　
　　　　　　　　、　３５．０水アメ　　　　　　　　
　　　　　１８．０コウジ酸　　　　　　　　　　　　
０．５ラボノイド類（植物抽出液）を同量配合したもの
（比較例４）を、それぞれ５分間噛み続けてもらい、そ
の後、１分、５分、１５分経過後の口臭の有無を表−２
に示すような専門家による５段階評価試験を行なった。

各１０人の評点の平均値を表−４に示した。

〈表−４〉計　　　　　　　　　　　　　　１００．０上記で得た
チューイングガムの口臭防止効果及びその持続性を下記
方法にて評価した。

パネラ−３０名を１０名ずつＡ、Ｂ、Ｃ３群に分けた。

Ａ群のパネラ−には上記実施例５のチューイングガムを
、Ｂ群のパネラ−には実施例５のチューイングガムより
コウジ酸を除いたもの（比較例３）を、さらに０群のパ
ネラ−には実施例５のチューイングガムにコウジ酸のが
わりにフ表−４より、本発明のチューイングガムを使用
すると、口臭防止効果の持続性が認められ、また、口腔
内の着色はみられなかった。

実施例６（キャンデイ−）下記配合のキャンデイ−を得た。

グラニユー糖　　　　　　　　　６３．５重量％水アメ
　　　　　　　　　　　　　３５．０コウジ酸鉄　　　
　　　　　　　　　ｏ３ビタミンＣＯ，１呈味物　　　　　　　　　　　　　１．０香料　　　　
　　　　　　　　　　０．１計　　　　　　　　　　　
　　　　１００．０上記キャンデイ−をパネラ−１０名
に使用してもらったところ、口臭もなく口腔内の着色も
みられなかった。

Claims

【特許請求の範囲】

コウジ酸、コウジ酸塩及びコウジ酸錯塩より選ばれる少
なくとも１種以上を含有することを特徴とする口腔用組
成物。