JPH0441409A - 美白化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な皮膚美白化粧料に関する。さらに詳しく
は、Ｌ−アスコルビン酸りん酸マグネシウムとアルカリ
フォスファターゼフリーの胎盤抽出液を有効成分として
含有せしめた、美白効果と“安定性の著しく改良された
美白化粧料に関する。

〔従来の技術〕

皮膚の日焼けによるしみ、色黒、そばかすの原因として
は、一般にはホルモンの異常や日光からの紫外線の刺激
が原因となって、メラニン色素が形成され、これが皮膚
内に異常沈着するものと考えられている。このような、
しみ、色黒、そばかすの治療、改善に有効な化合物とし
てアスコルビン酸及びアスコルビン酸高級脂肪酸エステ
ルが用いられている。また、最近Ｌ−アスコルビン酸り
ん酸マグネシウムが単独で用いられている。これらのア
スコルビン酸及びアスコルビン酸誘導体の美白作用は、
メラニン生成過程での還元作用と生成した有色の酸化型
メラニンを無色の還元型メラニンに還元する作用から成
っている。

一方、胎盤抽出液も、しみ、色黒、そばかすの改善に有
効な成分として単独で用いられている。

この胎盤抽出液の美白作用は、新陳代謝を促し、メラニ
ン色素を体外へ排出する作用と、メラニン色素が生成す
る際の酵素チロシナーゼの活性を抑制する作用から成っ
ている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

アスコルビン酸は、熱や光に対して極めて不安定で酸化
され易い性質を有し、特に水系の化粧料中においては分
解し、変臭、着色を招き易い問題がある。

また、アスコルビン酸高級脂肪酸エステルは安定性は改
善されているが、油溶性となってしまう為、水系の化粧
料に配合しずらく、美白効果も弱い問題がある。

最近、Ｌ−アスコルビン酸りん酸マグネシウムが美白効
果に優れ化粧品に配合されている。

一方、胎盤抽出液も美白効果に優れ比較的安定性も良好
で、化粧料に有効成分として以前より配合されている。

そこで、これら美白作用の異なるＬ−アスコルビン酸り
ん酸マグネシウムと胎盤抽出液を併用し、美白効果を高
める試みが行われてきた。しかし、Ｌ−アスコルビン酸
りん酸マグネシウムと胎盤抽出液を併用すると、胎盤抽
出液に含まれる酵素アルカリフォスファターゼにより、
Ｌ−アスコルビン酸りん酸マグンネシウムが分解され、
褐変し変臭が発生し、美白効果も低減する問題点があり
実用化はなされていなかった。

〔問題を解決するための手段〕

本発明者らは、このような事情に鑑み、鋭意研究を重ね
た結果、Ｌ−アスコルビン酸りん酸マグネシウムとアル
カリフォスファターゼフリーの胎盤抽出液を併用するこ
とにより、経時安定性に優れ、しみ、色黒、そばかすを
著しく改善させ、美白効果が相乗的に増大することを見
いだし、本発明を完成するに至った。

すなわち、本発明は、Ｌ−アスコルビン酸りん酸マグネ
シウムとアルカリフォスファターゼフリーの胎盤抽出液
の一種又は二種以上とを含有することを特徴とする化粧
料である。

本発明に使用するＬ−アスコルビン酸りん酸マグネシウ
ムの配合量は、化粧料全体中の０．００１〜２０．０重
量％、好ましくは０．０１〜１０゜０重量％である。０
．００１重量％以下であると本発明で言う効果が充分に
発揮されず好ましくない。また、２０．０重量％以上の
配合も可能であるが、効果の顕著な増加も認められず、
経済的でない。

本発明に使用するアルカリフォスファターゼフリーの胎
盤抽出液としては１例えば人胎盤の精製水抽出液、人胎
盤のエチルアルコール抽出液、牛脂盤の精製水抽出液、
牛脂盤のエチルアルコール抽出液等等が挙げられる。な
お、アルカリフォスファターゼフリーとは、水晶１００
　ｍ　ｌ中のアルカリフォスファターゼの活性度が１０
ニトロフ工ノール単位以下のものを言う。

その製造方法は、例えば分娩後直ちに集められた人満期
胎盤あるいは牛の胎盤を水洗して除血した後、これを細
切して約−１０℃以下で凍結する。

２４時間以上凍結した胎盤を解凍する。これに２倍量の
精製水を加えた後、更にこの液の総重量に対して、エタ
ノール５％を加え、４０〜５０℃で３〜５時間ゆるく撹
拌する。

更にこれをろ過し、ろ液に例えば乳酸の１０％水溶液等
の酸を加えてｐＨ４〜５にｍ製して、４０〜５０℃で１
０分間ゆるく撹拌を行う。

次ぎにこれを３０℃以下に急冷してろ過し、ろ液に例え
ば水酸化ナトリウムの１０％水溶液等のアルカリを加え
てｐＨを７に調製する。

更にこれをろ過し、ろ液について総窒緊含有量が０．０
５％〜０．２％となる様に５％エタノール水溶液を加え
て調製する。

この液をメンブランフィルタ−を用いて除菌ろ過し、ろ
液を滅菌容器に充填する。

その配合量としては、化粧料全体中の０．０００５〜７
０．ＯＮ、量％、好ましくは０．Ｏｏ１〜５０．０重量
％である。ｏ、ｏｏｏｓ重量％以下であると本発明で言
う相乗効果が得られない。７０．０重量％以上の配合は
、効果の顕著な増加も認められず、経済的でない。

なお、本発明の化粧料は通常の製造方法に従って実施す
る事ができる。

本発明の化粧料は前記の必須成分に加えて必要に応じて
本発明の効果を損なわない範囲内で、化粧品一般に用い
られる各種成分すなわち油脂類、ロウ類、炭化水素類、
脂肪酸類、アルコール類、合成エステル類、界面活性剤
、保湿剤、増粘剤、無機物、香料、薬剤、精製水等を配
合することができる。

以下余白 〔実施例〕 次ぎに、実施例をあげて本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれにより限定されるものではない。

実施例−１化粧水 ■エチルアルコール　　　　　　　　　　１０．０■香
料　　　　　　　適量 ■ポリオキシエチレン（２０）硬化ヒマシ油　　０．　
４■グリセリン　　　　　　　　　　　　　　４．０■
１，３−ブチレングリコール　　　　　４．０■Ｌ−ア
スコルビン酸りん酸マグネシウム　３．０■人胎盤アル
コール抽出液（アルカリフオスファターセ゛フリー）３
０．０■バラオキシ安息酸メチル　　　　　　　０．２
［相］クエン酸　　　　　　　　　　　　　　　０・　
２０クエン酸ナトリウム　　　　　　　　　　１，０＠
精製水を加えて全量を１００とする。

■に■〜■を溶解し、Ａとする。次ぎに、■〜■を＠に
溶解して、Ｂとする。ＢにＡを添加した後、＆５Ｃのろ
紙でろ過する。

実施例−２クリーム ■スクワラン　　　　　　　　　　　　　　５．０■ベ
ヘニルアルコール　　　　　　　　　　１．５■ポリオ
キシエチレン（２０） ソルビタンモノステアレート　　　　１．０■ポリオキ
シエチレン（２０） セチルエーテル　　　　　　　　　２．５■ワセリン　
　　　　　　　　　　　　　　　　３．５■ミリスチン
酸オクチルドデシル　　　　　５．０■ステアリン酸　
　　　　　　　　　　　　０．５■１．３−ブチレング
リコール　　　　　　６．０■Ｌ−アスコルビン酸りん
酸マグネシウム　３．０［相］クエン酸ナトリウム　　
　　　　　　　　０．５０パラオキシ安息香酸メチル　
　　　　　　０．２０香料　　　　　　　　　　　　　
　　　適　量０精製水にて全量を１００とする ［相］牛脂盤精製水抽出液（アルカリフォスファターｔ
゛フリー）　５．０■〜■を８０℃で溶解し、Ａとする
。■〜■及び＠を８０℃で溶解し、Ｂとする。ＡにＢを
撹拌しながら乳化し、７０℃で＠を添加して、４０℃で
０を添加し、３０℃まで撹拌しながら冷却する。

実施例−３パック ■カルボキシメチルセルロース　　　　　　１．７■１
，３−ブチレングリコール　　　　　５．０■グリセリ
ン　　　　　　　　　　　　　　５．０■エチルアルコ
ール　　　　　　　　　　３．０■ポリオキシエチレン
（２０） ラウリルエーテル　　　　　　　０．５■香料　　　　
　　　　　　　　　　　　適　量■Ｌ−アスコルビン酸
りん酸マグネシウム　４．０■人胎盤精製水抽出液（ア
ルカリフオスファターヤ°フリー）０．１■精製水を加
えて全量を１００とする。

■〜■を■に６０℃で溶解し、■と■を添加して、３０
℃まで撹拌しながら冷却する。

実施例−４乳　液 ■スクワラン ■ワセリン ■マイクロクリスタリンワックス ３．０ ２．０ １．０ ■ステアリルアルコール　　　　　　　　　０．　５０
ソルビタンモノステアリン酸エステル　　１．Ｏ■ソル
ビタンセスキオレイン酸エステル　　１．５■ポリオキ
シエチレン（２０） ソルビタンモノオレイン酸エステル　　　２．０■グリ
セリン　　　　　　　　　　　　　　５．０■Ｌ−アス
コルビン酸りん酸マグネシウム　０．５［相］バラオキ
シ安息香酸メチル　　　　　　　０．２０香料　　　　
　　　　　　　　　　　　　適　量＠牛脂盤精製水抽出
液（アルカリフォスフ７ターｔ゛フリー）　５．００精
製水にて全量を１００とする ■〜■を８０℃で溶解し、Ａとする。■、■、［相］を
０に８０℃で溶解してＢとする。ＡにＢを撹拌しながら
溶解し、７０’Ｃで■を添加して、４０℃で０を添加し
て、３０℃まで撹拌しながら冷却する。

〔発明の効果〕

本発明の化粧料は、Ｌ−アスコルビン酸りん酸マグネシ
ウムとアルカリフォスファターゼフリーの胎盤抽出液を
併用することにより、経時安定性に優れ、しみ、色黒、
そばかすを著しく改善させ、美白効果を相乗的に増大せ
しめた化粧料である。

次ぎに、本発明の効果について、経時安定性試験、長期
連用試験、チロシナーゼ活性阻害試験、長期連用試験で
の結果を示す。

（経時安定性試験） 試験方法 実施例−１及び比較例−１、比較例−２の化粧水につい
て経時安定性試験を実施した。試験としては、常温、保
温（４０℃）、冷温（５℃）でのＬ−アスコルビン酸り
ん酸マグネシウムの経時的含有量の変化と化粧水の経時
的状態変化（着色度）を観察した。

Ｌ−アスコルビン酸りん酸マグンネシウムの定量（含有
量変化の測定） 各化粧水的１ｇを量り、ｎ−ヘプタン３０１ｎ　１を加
えてよ（かき混ぜ、遠心分離し、上澄み液を除く。この
操作を２度行なう。次に、残留物に精製水３０　ｍ　ｌ
を加えよくかき混ぜ、遠心分離し、上澄み液を得る。さ
らに同様の操作を２回行い、全上澄み液を合わせ、精製
水を加えて正確に１００ｍ１として試料溶液とする。別
にＬ−アスコルビン酸りん酸マグネシウム標準品約３０
　ｍ　ｇを量り、Ｍ製水を加えて溶かし、正確に１００
ｍ１とし標準溶液とする。

試料溶液及び標準溶液釜１ｍｌずつをメンブランフィル
タ−（０，４５μｍ）でろ過し、ろ液５μｌずつにつき
、次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い、
それぞれの液のＬ−アスコルビン酸りん酸マグネシウム
の、ピーク高さＨｔ及びＨｓを測定し、次式により含有
量を算出する６Ｌ−アスコルビン酸りん酸マク゛ネシウ
ムの含有量ｔ ＝Ｌ−アスコルビン酸りん酸マク゛ネシウムの標準品の
量×ｓ Ｌ−アスコルビン酸りん酸マグネシウムの含有量変化を
表、１に、各化粧水の状態変化を表、２に示す。表、１
及び表、２の結果より、実施例−１の化粧水はＬ−アス
コルビン酸りん酸マグネシウムの含有量変化と状態変化
もなく、経時安定性に優れたものであった。比較例−１
及び比較例−２の化粧水は、Ｌ−アスコルビン酸りん酸
マグネシウムの含有量も著しく低下し、褐色に着色して
状態変化も認められた。なお、実施例−２、実施例−３
、実施例−４についても同様に経時安定性に優れていた
。

比較例−１化粧水 実施例−１の０人胎盤アルコール抽出液（アルカリフォ
スフ７ターｔ゛フリー）を通常の人胎盤アルコール抽出
液とし、他は同様に調整した。

比較例−２化粧水 実施例−１の０人胎盤アルコール抽出液（アルカリフォ
スフ７ターｔ゛フリー）を通常の人胎精製水抽出液とし
、他は同様に調整した。

以下余白 表、Ｉ　　　Ｌ−アスコルヒ゛ン酸りん酸マク゛ネンウ
ムの含有量変化表、２　化粧水の経時状態（着色）変化
単位：％ （長期連用試験） 試験方法 しみ、色黒、そばかすに悩む女性モニター４５名（１９
歳〜５４歳）を被験者として、１グル一プ１５名ずつ実
施例−２、比較例−４、比較例−５のクリームを３タ月
間毎日使用させた。

３タ月後の、しみ、色黒、そばかすの改善度合について
、他覚所見、自覚所見にて美白効果を判定した。

比較例−４クリーム 実施例−２の０牛脂盤精製水抽出液（アルカリフオスフ
ァターヤ°フリー）を通常の牛脂盤精製水抽出液とし、
他は同様に調整した。

比較例−５クリーム 実施例−２の［相］牛脂盤精製水抽出液（アルカリフォ
スフ７ターｔ”７’ｌ−）を通常の人胎盤精製水抽出液
とし、他は同様に調整した。

試験結果 長期連用試験結果を表、３に示す。表、３から明らかな
様に、本発明の化粧料は、比較例−４、比較例−５と比
較して美白効果に優れた新規化粧料である。

なお、実施例−１，実施例−３、実施例−４についても
同様に優れた美白効果の結果が得られた。

表、３　長期連用試験結果 （チロシナーゼ活性阻害試験） 試験方法 実施例−１、比較例−１、比較例−２の化粧水について
、美白試験の一つとして、チロシナーゼ活性阻害試験を
実施した。チロシナーゼ活性阻害試験としては、試験管
にＬ−チロシン溶液（０，３ｍｇ／＋ｌｌ）を１　ｍ　
ｌ、マックスペイン氏の緩衝液（ｐＨ６，８）を１ｍｌ
および前記化粧水０．９ｍｌを加えて、３７℃の恒温水
槽中で１０分間インキュベートした。

これにチロシナーゼ水溶液（１ｍ（／ｍｌ）をＯ，１ｍ
ｌ加えてよく撹拌し、３７℃１２分間インキュヘート後
、分光光度計にセットして４７５　ｎｍにおける吸光度
を測定した。

一方、ブランクとして前記試料の代わりに蒸留水を用い
て同様の吸光度測定を行い、各試料のチロシナーゼ活性
阻害率を次式より算出した。なお式中のＡは各試料を添
加した場合の吸光度を、Ｂはブランクの吸光度を意味す
る。

阻害率（％）　＝　（１−Ａ／Ｂ）　Ｘ　１００これら
の試験結果を表、４に示す。この表から実施例−１の化
粧水は、比較例−１、比較例−２と比較して顕著なチロ
シナーゼ活性阻害力を有している。

なお、実施例−２、実施例−３、実施例−４についても
優れたチロシナーゼ活性阻害作用が認められた。

表、４　チロシナーゼ活性阻害試験 単位二％ 以上 特許出願人　有限会社　野々川商事

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）Ｌ−アスコルビン酸りん酸マグネシウム及びアル
   カリフォスファターゼフリーの胎盤抽出液の一種または
   二種以上を含有することを特徴とする化粧料。
2. （２）Ｌ−アスコルビン酸りん酸マグネシウムが、０．
   ０１〜１０．０重量％含有せられてなる特許請求の範囲
   第１項記載の美白化粧料。
3. （３）アルカリフォスファターゼフリーの胎盤抽出液が
   、人胎盤抽出液、または牛胎盤抽出液の中よりえらばれ
   、その含有量が０．００１〜５０．０重量％含有せられ
   てなる特許請求の範囲第１項記載の美白化粧料。
4. （４）Ｌ−アスコルビン酸りん酸マグネシウムが、０．
   ０１〜１０．０重量％かつ、アルカリフォスファターゼ
   フリーの胎盤抽出液が、人胎盤抽出液、または牛胎盤抽
   出液の中よりえらばれ、その含有量が０．００１〜５０
   ．０重量％含有せられてなる特許請求の範囲第１項記載
   の美白化粧料。