JPH0441170A

JPH0441170A - ステンレス鋼箔帯のヘアライン加工装置

Info

Publication number: JPH0441170A
Application number: JP14534190A
Authority: JP
Inventors: Kenichi Fujita; 健一藤田; Hirotake Sato; 佐藤　広武
Original assignee: Kawasaki Steel Corp
Current assignee: JFE Steel Corp
Priority date: 1990-06-05
Filing date: 1990-06-05
Publication date: 1992-02-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は、ステンレス鋼箔帯の表面にヘアライン加工を
施す装置に関するものである。

〈従来の技術〉従来、板厚が０．３ｍ以上のステンレス鋼帯の表面にヘ
アライン加工を施す場合は、一般に実開昭５５−１０７
９５４号公報に示されているように、第３図の如く、ヘ
アライン加工を行う研摩機２１を数台配置し、ステンレ
ス鋼帯を水平移動しながらその片面にヘアライン加工を
施していた。なお図中２２は洗浄装置、３は巻取機であ
る。

ところで、近年、板厚２００μｍ以下のステンレス鋼箔
帯にヘアライン加工を施したものが各方面で要求される
ようになって来た。

しかし、このようなステンレス鋼箔帯の片面に上記従来
の設備を用いてヘアライン加工を施すと、この研摩加工
による残留歪のために、板幅方向に研摩面を凸にして大
きく反ると云う問題があり、このままでは全く商品価値
がない。

これを解決する手段として、ヘアライン加工を施した面
の反対面に同様のダミー研摩を行なうことが考えられる
。

しかし、上記ダミー研摩を行なう場合、表裏面を同時に
ヘアライン加工するやり方は、摩擦抵抗が強過ぎるので
、これに打勝つ高張力で通板する必要があるが、ステン
レス鋼箔帯の腰が弱く絞り込みが発生しやすい。しかも
、絞り込みが発生しない条件を見い出すことは現状では
困難である。

そこで、第２図のように、ステンレス鋼箔帯１の表裏面
に対して別箇所に前段及び後段ヘアライン加工８１１５
．６を設置してヘアライン加工を行なうと、ヘアライン
加工後にごくわずかな研削粉や砥粒の欠は落ち等の異物
２０がステンレスｍ箔帯１の表面上に残り、反対面をヘ
アライン加工する際に、すでにヘアライン加工した面の
側のロールで異物２０を押し込んでしまう。

なお、先に裏面にヘアラインをかけても、ヘアライン加
工時は必ず潤滑のために研摩油でウェット状態となって
いるので、異物はステンレス鋼箔帯に付着したままであ
り、この問題は表裏面のヘアライン加工機の位置が相前
後しても解決しない。

従って、表裏面のヘアライン加工機の間に必ず洗浄装置
が必要である。

しかし、表裏面のヘアライン加工機の間隔は、設置スペ
ース及びライン長さの観点から、出来るだけ短い方がヘ
タ−である。

従来もヘアライン加工機の後段に洗浄装置を設けたり、
或いは別のラインで洗浄を行なっていたのであるが、そ
の洗浄方法はアルカリ洗浄やメタノール、ベンゼンに代
表される有機剤洗浄であった。なお、アルカリ洗浄及び
有機溶剤洗浄は脱脂洗浄も兼ねていた。

しかし、上記アルカリ洗浄を前段研摩時の洗浄に採用す
ると、アルカリ洗浄液に含まれている水分が後段の研摩
時に潤滑不良を起こしたり、研摩砥粒を脱落させるいわ
ゆる脱砂現象をひき起す。

従って、前段の洗浄液を完全に乾燥させて、後段のヘア
ライン加工機への水分の混入を防止する必要があり、こ
れを達成するには、大がかりな乾燥装置の設置が必要と
なる。

また、有ｉ溶剤による洗浄は、完全に乾燥させる必要が
なく有利であるが、洗浄液の原価が高いことや労働衛生
上の問題を解決するために大がかりな装置の設置が必要
である。

〈発明が解決しようとする課題〉本発明は、このような問題を解決したステンレス１１ｉ
ｉ１箔帯の表面にヘアライン加工を施す装置を提供する
ことを目的とする。

く課題を解決するための手段〉本発明は、ステンレス鋼箔帯の表裏面にそれぞれ−、ア
ライン加工を施す前段ヘアライン加工機と後段ヘアライ
ン加工機が間隔をおいて配置され、前記前段及び後段ヘ
アライン加工機の直後にそれぞれ洗浄装置が設けられて
おり、かつ前記前段ヘアライン加工機直後の洗浄装置が
灯油式洗浄装置であることを特徴とするステンレス鋼箔
帯のヘアライン加工装置である。

〈作用〉前段ヘアライン加工機によりヘアライン加工を施した直
後のステンレス鋼箔帯の表面に付着している研摩粉を除
去し、水分を後段ヘアライン加工機に持ち込まず、その
上設置面積が極小な洗浄装置として、本考案者らは種々
検討、テストの結果、これらの問題を全て解決するもの
として灯油洗浄装置を採用した。

灯油をステンレス鋼箔帯の表面に付着させるには、浸漬
２滴下、スプレ一方式等があるが、これらのうちでスプ
レ一方式が最良であり、灯油を噴出するノズルを前段ヘ
アライン加工装置の直後に配置するのが好ましい。また
、ノズルの直後に、ブラッシング装置を設けるのがよい
。

このように構成することにより、■灯油自身の高い溶解
力による溶解洗浄と、■ステンレス鋼箔帯の表面にスプ
レーしてダストなどの異物を吹きとばす噴射洗浄と、さ
らに■スプレー直後に設けたブラシロールによるブラッ
シング洗浄との相乗効果によりすぐれた洗浄力を得る口
上ができる。

〈実施例〉本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は、本発明のヘアライン加工装置の一実施例の全
体構成図である。

第１図において、１はステンレスｍ箔帯、２はステンレ
ス鋼箔帯の巻戻機、３は巻取機、４はデフレフクロール
である。

５は前段ヘアライン加工機、６は後段ヘアライン加工機
であり、７・・・研摩ベルト、８はコンククトロール、
９はビリーロール、１０は巻取りロール、１１は巻出し
ロールである。１２は研摩油噴出ノズルである。

１３は灯油洗浄機であり、灯油を噴射するノズル１４と
ステンレス鋼箔帯１の表面をブラッシングするブラシロ
ール１５を有している。

当該ラインを通板して全加工を完了させ、製品として完
成するには脱研摩粉、脱脂、脱水等を完了する必要があ
ることから、仕上洗浄には有１１ｔ９剤洗浄後、乾燥さ
せる工程とすることが有利である。

このことから本実施例では、仕上洗浄装置１６に、有機
溶剤洗浄液のトリクロルエタンを噴射するノズル１７と
ステンレス鋼箔帯１の表面をブラッシングするブラシロ
ール１８を上下に配置し、この後段に熱風乾燥装置１９
を配設しである。

上記のように構成されたヘアライン加工装置において、
巻戻ｌ１２から巻き戻されたステンレス鋼箔帯ｌの表面
に研摩油を塗布し、しかる後、前段ヘアライン加工機５
の砥粒を付着させた研摩ベルト７を押し当てて、ステン
レス鋼箔帯１の片面にヘアライン加工を施していく。片
面にヘアライン加工を施す際に発生する研摩粉（研摩ダ
スト）がわずかであるが箔帯１の表面に付着しており、
これを洗浄し、かつ水分を後段ヘアライン加工機６へ持
ち込まない灯油洗浄機１３にて灯油を噴射し、灯油で湿
潤状態の箔帯１の表面をブラシロール１５にて、ブラッ
シングしていく、これに引き続き、脱研摩粉状態の箔帯
１の裏面に研摩油を噴射し、後段ヘアライン加工１１６
にてヘアラインを加工していく。

ヘアライン加工された裏面にも研摩粉（研摩ダスト）が
わずかであるが箔帯１の裏面に付着している。

これを洗浄し、かつ脱脂も同時に行う有機溶剤洗浄液を
ノズル１７から噴射させ、有機溶剤洗浄液で湿潤状態の
箔帯１の裏面をブラシロール１８にブラッシングして洗
浄にし、後段の熱風乾燥装置１９にて乾燥させて工程を
完了し、巻取４１！３にて巻取る。

なお、ヘアライン加工機５，６は通常のステンレス鋼帯
の加工に用いられるものと特に変るところはない。

また、本実施例では前段ヘアライン加工機にて、箔帯１
の表面（上面）を研摩しているが、前段ヘアライン加工
機と後段ヘアライン加工機を入れかえて、前段ヘアライ
ン加工機で裏面を先に研摩しても、洗浄装置の配置をか
える必要はない。

また、ステンレス鋼帯などのヘアライン加工などの加工
後の洗浄に用いても有効である。

〈発明の効果〉以上説明したように、本発明の装置は前段ヘアライン加
工機の直後に灯油式洗浄装置を配置したことにより、脱
水装置及び乾燥装置を省略でき、ライン長さを短くコン
パクトに構成できる。また、片面ヘアライン加工後に洗
浄するので、異物による押込み疵の発生も防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す全体構成図、第２図は
前後ヘアライン加工後に前段ヘアライン加工によりステ
ンレス鋼箔帯に異物押し込みが生じることを説明するた
めの図、第３図は従来のステンレス鋼帯のヘアライン加
工装置の説明図である。１・・・ステンレス鋼箔帯、２・・・巻戻機、　　　　３・・・巻取機、４・・・デ
フレクタロール、５・・・前段ヘアライン加工機、６・・・後段ヘアライン加工機、７・・・研摩ヘルド、　　　８・・・コンタクトロール
、９・・・ビリーロール、１０・・・巻取りロール、１
１・・・巻出しロール、　１２・・・研摩油噴出ノズル
、１３・・・灯油洗浄機、　　１４・・・ノズル、１５
・・・ブラシロール、　１６・・・仕上洗浄機、１７・
・・ノズル、　　　　１８・・・ブラシロール、１９・
・・熱風乾燥装置、　２０・・・異物。特許出願人　　　川崎製鉄株式会社

Claims

【特許請求の範囲】

ステンレス鋼箔帯の表裏面にそれぞれヘアライン加工を
施す前段ヘアライン加工機と後段ヘアライン加工機が間
隔をおいて配置され、前記前段及び後段ヘアライン加工
機の直後にそれぞれ洗浄装置が設けられており、かつ前
記前段ヘアライン加工機直後の洗浄装置が灯油式洗浄装
置であることを特徴とするステンレス鋼箔帯のヘアライ
ン加工装置。