JPH0441137Y2 - - Google Patents

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JPH0441137Y2
JPH0441137Y2 JP8313488U JP8313488U JPH0441137Y2 JP H0441137 Y2 JPH0441137 Y2 JP H0441137Y2 JP 8313488 U JP8313488 U JP 8313488U JP 8313488 U JP8313488 U JP 8313488U JP H0441137 Y2 JPH0441137 Y2 JP H0441137Y2
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opening
ventilation
hole
cap body
ventilation gap
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Description

【考案の詳細な説明】 A 考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本考案は、装着者の頭部を覆う帽体の前部に、
該帽体により支承されたシールド板で開閉可能な
開口部が設けられるヘルメツトに関する。
(2) 従来の技術 従来、かかるヘルメツトは、シールド板で開口
部を閉じた状態で用いると、装着者の呼気により
シールド板の内面に曇りが生じ、視界を悪くする
ことがある。そのような不都合を解消するため
に、たとえばフルフエイス型ヘルメツトでは、装
着者の呼気が開口部側に流れることを防止する呼
気案内部材を帽体に装着したものが既に提案(た
とえば実開昭59−103719号公報)されている。
(3) 考案が解決しようとする課題 ところで、上記従来のものでは、装着者の呼気
を呼気案内部材によつて案内して帽体の下部から
下方に排出し、シールド板の曇りを防止するよう
にしている。しかるにシールド板の内方に熱気が
こもることは避けられず、それによりシールド板
が曇ることがある。
そこで、本出願人は、通気孔を介してシールド
板の内方に通じる通気間隙を帽体との間に形成す
る誘動板を開口部の上方で帽体に固設するととも
に、開口部の下方で帽体には空気取入孔を設け、
さらに通気間隙に浸入した雨水を排出すべく開口
部の上縁部に樋部を設けたヘルメツトを既に提案
(実願昭62−124399号(実開昭64−30325号参照))
している。このものでは、通気間隙に生じる上向
きの空気流によりシールド板内面に沿つて新鮮な
空気が流れるので、シールド板の曇りを防止する
ことができ、しかも通気間隙に浸入した雨水が開
口部から帽体内に入ることが防止される。ところ
が、樋部を通気孔と同一レベルに設けているため
に、通気孔の流通面積を大きくとることが困難で
あり、該通気孔での流通面積が小さいことに起因
して、シールド板内方から通気間隙に空気を円滑
に流通させることができない。
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたもので
あり、通気間隙に浸入した雨水を排出可能とする
とともにそれにより通気孔の流通面積に制限が加
わることを回避したフルフエイス型ヘルメツトを
提供することを目的とする。
B 考案の構成 (1) 課題を解決するための手段 本考案によれば、開口部の上方で帽体前部には
帽体との間に通気間隙を形成する誘導板が設けら
れ、該通気間隙の下部は通気孔を介してシールド
板の内方に連通され、誘導板の上部には通気間隙
に通じる排風口が設けられ、開口部の上縁部に
は、通気間隙内に浸入した雨水を受けて開口部の
両側に導く樋部が、前記通気孔の上方に位置して
設けられる。
なお、本考案はフルフエイス型およびジエツト
型のいずれのヘルメツトにも適用可能である。
(2) 作用 上記構成によれば、排風口から空気が排出され
ることにより通気間隙には上方に向けての空気流
が生じ、それによりシールド板内方から通気間隙
に向けての空気流が生じる。しかも通気間隙に浸
入した雨水を受ける樋部が通気孔の上方に設けら
れるので、通気孔の流通面積が樋部により制限さ
れることがない。
(3) 実施例 以下、図面により本考案の一実施例について説
明すると、先ず第1図、第2図および第3図にお
いて、このフルフエイス型ヘルメツトは主として
自動二輪車の操縦者が装着するためのものであ
り、装着者の頭部を顎の下方まで覆う帽体1は、
繊維強化樹脂製シエル2と、そのシエル2の内面
に密合される発泡スチレン製衝撃吸収ライナ3と
から構成される。
衝撃吸収ライナ3の天井面には、柔軟なウレタ
ンフオーム製のトツプパツド4が接着され、上記
天井面および装着者の頬に対応する部分を除く衝
撃吸収ライナ3の内面には、パイル地等の通気性
に富む生地から成る布で覆われたフイツトパツド
5が重合して配設される。また帽体1の後部下縁
には、装着者の首を後方側から覆うべく軟質合成
樹脂により半月状に形成されるネツクカバー6が
固着される。さらに前記装着者の頬に対応する部
分で衝撃吸収ライナ3の内面には頬パツド7が重
合して配設される。
第4図を併せて参照して、帽体1の前面下部に
は、装着者の顎を覆う顎覆い部1aが設けられて
おり、この顎覆い部1aの上方で帽体1の前部に
は、装着者の顔面を臨ませる開口部8が設けられ
る。また該開口部8を開閉するシールド板9が帽
体1に支承される。すなわち、シールド板9は、
ポリカーボネート等の透光性を有する合成樹脂に
よりシエル2の前部外面形状に対応して前方に膨
らんだ円弧状に形成されるものであり、その両端
がねじ部材10によりシエル2に回動自在に支承
される。すなわち開口部8の両側でシエル2には
カバー11がねじ部材10,12により固定され
ており、シールド板9の両端部はカバー11およ
びシエル2間に挟まれるようにしてねじ部材10
により回動自在に支承される。
顎覆い部1aの前面におけるシエル2には矩形
状の透孔13が穿設されており、この透孔13に
は、上下一対ずつ2組の空気取入孔14を形成す
る孔形成部材15が嵌合固着される。該孔形成部
材15には、上下の空気取入孔14を同時に開閉
可能なシヤツタ16が上下移動自在に支承されて
おり、孔形成部材15から前面側に突出した撮み
部17がシヤツタ16に設けられる。したがつて
該撮み部17を撮んで上下に移動せしめることに
より、空気取入孔14の開度を自在に変化させる
ことができる。
第5図を併せて参照して、帽体1におけるシエ
ル2の下縁部には、その全周にわたつてゴム製縁
部材18が嵌着される。この該縁部材18には、
帽体1の顎覆い部1aを含む前半部で帽体1の内
方側に延びる張出部18aが一体に設けられる。
しかも該張出部18aは、顎覆い部1aでシエル
2の内面よりも内方側に延設される。一方、開口
部8を形成するシエル2の周縁部にはゴム製縁部
材19が全周にわたつて嵌着される。
顎覆い部1aにおけるシエル2の内面と、衝撃
吸収ライナ3との間には前記空気取入孔14に通
じる通路20が形成され、この通路20の上端
は、開口部8の下縁に臨んで開口される。この通
路20の上部開口端には呼気案内部材21が着脱
可能に嵌合される。該呼気案内部材21は、装着
者の呼気がシールド板9の内面に直接あたらない
ようにするとともに前記通路20に導入された空
気をシールド板9の内面に沿つて上方に流通させ
てシールド板9の曇り止めを果たすものであり、
装着者の鼻を覆うべく上方に膨らんだ半月状に形
成される本体21aと、開口部8の下縁でシエル
2および衝撃吸収ライナ3間に差し込むべく本体
21aの前端から下方に突設される差込み突部2
1bと、通路20の上端開口部における後面に沿
つて通路20内に嵌合されるべく本体21aから
下方に突設される嵌合突部21cとを備え、可撓
性を有する合成樹脂により一体成形される。
この呼気案内部材21の前記差込み突部21b
には係合孔22が穿設されており、開口部8の周
縁に嵌着された縁部材19には該係合孔22に嵌
合する突起23が一体に突設される。また呼気案
内部材21の本体21aには、通路20の上部開
口端に通じる複数の導孔24が設けられる。しか
も該導孔24は、差込み突部21bおよび嵌合突
部21c間で本体21aを格子状に形成すること
により形成されるものであり、このように格子状
とすることにより、通路20の上端に嵌合した状
態で導孔24が潰れることを回避することができ
る。
シエル2の後方側両側部には、後方側に向けて
開口する複数の排出孔25が穿設されており、衝
撃吸収ライナ3には、帽体1内部を該排出孔25
に連通させる一対の通路孔26が穿設される。
第6図および第7図を併せて参照して、開口部
8の上方でシエル2の前部には、該シエル2との
間に通気間隙27を形成する誘導板28が固定さ
れる。この誘導板28は、シエル2の前面に対応
した円弧状に形成されており、その両端はねじ部
材29により開口部8の両側でシエル2に固着さ
れる。一方、開口部8の周縁に嵌着された縁部材
19の上部には、該誘導板28の下端を嵌合する
ための上方に開いた略U字状嵌合部30が設けら
れ、縁部材19の上部には、シールド板9の内方
側で帽体1内を通気間隙27に連通させる複数の
通気孔31が穿設される。さらに誘導板28の裏
面にはピン47が突設されており、このピン47
はシエル2の外面に穿設された位置決め孔48に
嵌合される。しかもこのように帽体1に固定した
状態で誘導板28の上端縁は、シエル2の外面に
密接する。
誘導板28の下端寄り中央部には、上下で対を
なす2組の矩形状空気導入孔32が穿設されてお
り、両組の導入孔32間で上下に延びて設けられ
た支持部33により上下移動自在に支持されたシ
ヤツタ板34が各導入孔32の開度を調節すべく
誘導板28の内面に沿つて上下移動自在に配設さ
れる。すなわちシヤツタ板34は、誘導板28の
内面に摺接されており、支持部33を貫通して前
方に突出する撮み部35が該シヤツタ板34に一
体に設けられる。而してこの撮み部35が支持部
33で上下移動自在に支承される。
前記導入孔32に対応する位置で、衝撃吸収ラ
イナ3には、一対の流通孔36が穿設されてお
り、この流通孔36に連なる管部材37がシエル
2に嵌着される。これにより帽体1内部は、流通
孔36および管部材37を介して通気間隙27に
連通する。
通気間隙27内で縁部材19の上端には、通気
孔31の上方に位置するようにして樋部38が設
けられる。この樋部38はシエル2の表面を流下
して来る雨水を受けるべく、略L字状に屈曲して
形成されるものである。
誘導板28の中央上部には内方側に窪んだ凹部
40が設けられ、この凹部40には、その中央寄
りで上下に並んだ一対の排風口41と、それらの
排風口41の両側でそれぞれ上下に延びる排風口
42とが設けられ、これらの排風口41,42は
通気間隙27に連通する。また凹部40には開閉
板43が嵌合されており、この開閉板43の下端
には両排風口41の下端縁に係合する一対の係合
突起44が突設される。このように各係合突起4
3を排風口41の下端縁に係合することにより、
開閉板43をその下端部を支点として開閉作動可
能である。さらに開閉板43には、排風口42に
それぞれ摺動可能に嵌合される係合腕45が一体
に設けられており、これらの係合腕45の先端に
は排風口42の縁部内面に係合し得る爪46が一
体に設けられる。したがつて開閉板43は爪46
が排風口42の縁部内面に係合する全開位置と、
開閉板43を凹部40の底部に当接させる全閉位
置との間で回動可能であり、両位置間の中間位置
は係合腕45と排風口42の両側縁との摩擦力に
より保持される。
次にこの実施例の作用について説明すると、こ
のフルフエイス型ヘルメツトを装着して自動二輪
車等で走行するときを想定すると、第7図aで示
すように開閉板43を開放して排風口41,42
を開き、しかもシヤツタ板34を閉じた状態で
は、走行風により排風口41,42から導出され
る空気により通気間隙27には負圧が生じ、その
負圧によりシールド板9の内方に導かれた空気が
通気孔31から通気間隙27に流入し、さらに排
風口41,42から外部に排出される。また通気
間隙27での負圧により流通孔36を介して帽体
1内部の空気が通気間隙27に誘引され、この空
気も通気間隙27から排風口41,42を経て外
部に誘引排出される。
したがつてシールド板9の内方で熱気および湿
気が吸引されて上昇し、排風口41,42から排
出されるとともに、帽体1および装着者の頭部間
の熱気および湿気も同様にして排出されて、換気
が効果的に行なわれる。また空気取入孔14を開
いているときには、新鮮な空気がシールド板9の
内方に導かれるので、シールド板9の曇り止めが
効果的に行なわれる。しかも装着者の呼気は呼気
案内部材21によりシールド板9に直接あたるこ
とを阻止されているので、シールド板9の曇り止
めをより確実にすることができる。
また呼気案内部材21は、導孔24を有して通
路20の上端に嵌合して装着されているので、通
路20の流通面積を確実に確保しながらシールド
板9の内方に新鮮な空気を確実に供給することが
できる。
次に第7図bで示すように、開閉板43を開放
位置としたままで、導入孔32を開放した状態で
は、その導入孔32から導入される新鮮な空気が
流通孔36を経て帽体1内に導入され、装着者の
頭部および帽体1間を流通して排出孔25から導
出されるので、これによつても装着者の頭部およ
び帽体1間の換気を行なうことができる。しかも
このとき、通気間隙27では上方に向けての空気
流が依然としてあり、シールド板9の内方を上昇
して来た空気は該通気間隙27を経て排風口4
1,42から排出される。
ところで、このように排風口41,42を開い
た状態では、雨中の走行時には通気間隙27内に
雨水が浸入することは避けられない。しかるに縁
部材19の上端には樋部38が設けられているの
で、浸入した雨水は該樋部38で受けられて、開
口部8の両側に流れる。したがつて開口部8から
帽体1内に雨水が浸入することを確実に防止する
ことができる。しかも樋部38は通気孔31の上
方に設けられているので、該樋部38が通気孔3
1の流通面積に影響を及ぼすことが回避され、通
気孔31の流通面積を充分に確保することができ
る。また通気孔31を縁部材19に設けたことに
より、該通気孔31が潰れてしまうことを回避す
ることができ、これによつても通気孔31の流通
面積を充分に確保して換気用空気を常時充分に確
保することができる。
冷寒時にシールド板9の内方を空気が流通する
ことを回避するためには、第7図cで示すように
開閉板43を閉じればよく、そうすれば、排風口
41,42が閉じられるので通気間隙27に負圧
が生じることはなく、したがつてシールド板9の
内方を空気が流通することもない。
またこのように開閉板43を閉じた状態で、装
着者の頭部と帽体1との間の換気を行なう際に
は、第7図dで示すようにシヤツタ板34により
導入孔32を開けばよく、そうすれば、導入孔3
2から導入される新鮮な空気が流通孔36から帽
体1内に導入されるので、装着者の頭部および帽
体1間の換気を充分に行なうことができる。
さらに、シエル2の下端縁に嵌着した縁部材1
8には、顎覆い部1aに対応する部分で帽体1の
内方側に延びる張出部18aが設けられ、この張
出部18aにより装着者の首との間に生じる間隙
を極力小さくすることができるので、走行時の風
の巻き込みによる音の発生を極力抑えることがで
きるようになる。
C 考案の効果 以上のように本考案によれば、開口部の上方で
帽体前部には帽体との間に通気間隙を形成する誘
導板が設けられ、該通気間隙の下部は通気孔を介
してシールド板の内方に連通され、誘導板の上部
には通気間隙に通じる排風口が設けられ、開口部
の上縁部には、通気間隙内に浸入した雨水を受け
て開口部の両側に導く樋部が、前記通気孔の上方
に位置して設けられるので、排風口から空気が排
出されることにより通気間隙には上方に向けての
空気流が生じ、それによりシールド板の内方で上
方に向けての空気流を生じさせて該シールド板の
曇り止めを図ることができる。しかも通気間隙に
浸入した雨水を受ける樋部が通気孔の上方に設け
られるので、通気孔の流通面積が樋部により制限
されることがなく、通気孔の流通面積を充分に確
保して前記曇り止め効果を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すものであり、第
1図は側面図、第2図は第1図の矢視図、第3
図は第2図の−線拡大断面図、第4図は分解
斜視図、第5図は第2図の−線拡大断面図、
第6図は第3図の−線断面図、第7図は排風
口の開閉状態に応じた空気の流通変化を示すため
の要部断面図である。 1……帽体、8……開口部、9……シールド
板、27……通気間隙、28……誘導板、31…
…通気孔、38……樋部、41,42……排風
口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 装着者の頭部を覆う帽体の前部に、該帽体によ
    り支承されたシールド板で開閉可能な開口部が設
    けられるヘルメツトにおいて、開口部の上方で帽
    体前部には帽体との間に通気間隙を形成する誘導
    板が設けられ、該通気間隙の下部は通気孔を介し
    てシールド板の内方に連通され、誘導板の上部に
    は通気間隙に通じる排風口が設けられ、開口部の
    上縁部には、通気間隙内に浸入した雨水を受けて
    開口部の両側に導く樋部が、前記通気孔の上方に
    位置して設けられることを特徴とするヘルメツ
    ト。
JP8313488U 1988-06-23 1988-06-23 Expired JPH0441137Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8313488U JPH0441137Y2 (ja) 1988-06-23 1988-06-23

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JP8313488U JPH0441137Y2 (ja) 1988-06-23 1988-06-23

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Publication Number Publication Date
JPH0210431U JPH0210431U (ja) 1990-01-23
JPH0441137Y2 true JPH0441137Y2 (ja) 1992-09-28

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