JPH044090Y2 -

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【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は押出成形板パネルの端面仕上構造に関
するものである。

（従来の技術）従来の第１図に示す様な押出成形板２を接合し
て作つたパネル１においては端面の溝４は樹脂モ
ルタルで充填仕上げされているが、この樹脂モル
タルは長期間経過するとひび割れする場合があつ
た。

（考案が解決しようとする問題点）本考案は以上の従来の問題を解決し長期間経過
してもひび割れしない押出成形板パネルの端面仕
上構造の提供を目的とする。

（問題点を解決するための手段）本考案は以上の目的達成のためにその頭を突出
させた状態で所定間隔で端面の溝にねじ込まれた
ねじと、前記溝に充填され前記ねじに補強された
樹脂モルタルとからなる押出成形板パネルの端面
仕上構造を提案するものである。

（作用）本考案の押出成形板パネルの端面仕上構造はそ
の樹脂モルタルがねじにより補強されるため長期
間経過してもひび割れせず漏水の原因にならない
のである。

（実施例）以下本考案の押出成形板パネルの端面仕上構造
を図面に示す実施例に従い説明する。

第１図は本考案の仕上構造が用いられるパネル
１を示し、該パネル１は石綿板等の押出成形板２
を接合して作られる。

押出成形板２は第２図に示す様に両端の一方に
突起３が及び他方に溝４が各々設けられる。

すなわち隣接する押出成形板２，２はその突起
３と溝４が係合されて接合されるのである。

このため作られたパネル１にはその端面（開口
の端面も含む）の一方に溝４が現れるのである。

該溝４には所定間隔Ｐでねじ５がその頭を突出
させた状態でねじ込まれる。

次に溝４に樹脂モルタル７が充填されてパネル
１は端面仕上げされる。

以上の実施例に示した本考案の押出成形板パネ
ルの端面仕上構造の作用は次の通り。

すなわち溝４に充填された樹脂モルタル７は頭
が突出したねじ５の補強筋材としての作用により
補強されることになる。

このため樹脂モルタル７は長期間経過してもひ
び割れが生じることはないのである。

（考案の効果）本考案の押出成形板パネルの端面仕上構造の実
施例は以上の通りでありその効果を次に列記す
る。

(1) 本考案の仕上構造は実用新案登録請求の範囲
に記載した構成であり、特に樹脂モルタルはね
じにより補強されるため長期間経過してもひび
割れせず漏水の原因にならない。

(2) 本考案の仕上構造は同上の構成であり、特に
溝にねじがねじ込まれるため樹脂モルタルの食
い付きがよくなり塗布作業が容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の仕上構造が用いられるパネル
の斜視図、第２図は同上パネルを構成する押出成
形板の斜視図、第３図は同上パネルの端面付近の
横断面図。１……パネル、２……押出成形板、３……突
起、４……溝、５……ねじ、７……樹脂モルタ
ル。

【実用新案登録請求の範囲】

その頭を突出させた状態で所定間隔で端面の溝
にねじ込まれたねじと、前記溝に充填され前記ね
じに補強された樹脂モルタルとからなる押出成形
板パネルの端面仕上構造。