JPH0440759B2 - - Google Patents

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JPH0440759B2
JPH0440759B2 JP29830186A JP29830186A JPH0440759B2 JP H0440759 B2 JPH0440759 B2 JP H0440759B2 JP 29830186 A JP29830186 A JP 29830186A JP 29830186 A JP29830186 A JP 29830186A JP H0440759 B2 JPH0440759 B2 JP H0440759B2
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JP
Japan
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signal
roadside
vehicle
level
antenna
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JP29830186A
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JPS63219100A (ja
Inventor
Yoshizo Shibano
Haruo Suzuki
Tooru Iwai
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
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Priority to EP87118402A priority patent/EP0271842B1/en
Priority to CA000554088A priority patent/CA1285050C/en
Priority to DE8787118402T priority patent/DE3781534T2/de
Priority to US07/133,393 priority patent/US4823138A/en
Publication of JPS63219100A publication Critical patent/JPS63219100A/ja
Publication of JPH0440759B2 publication Critical patent/JPH0440759B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は路側ビーコン方式に関し、さらに詳
細にいえば、出発点の情報を入力した後は、少な
くとも車速データ、および方位データを入力とし
て車両の現在位置を表示するようにしたナビゲー
シヨンシステムにおける車両位置較正を行なうた
め、およびデータ伝送を行なうために使用される
新規な路側ビーコン方式に関する。
〈従来の技術〉 従来から、車両に小型のコンピユータとデイス
プレイ装置とを搭載し、コンパクトデイスク等か
らなる記憶装置に記憶させられている道路地図デ
ータを読出してデイスプレイ装置に表示させると
ともに、車速センサからの車速データ、および方
位センサからの方位データを入力として、各時点
における車両の位置の算出、および走行方向の判
定を行ない、これら算出結果、および判定結果に
基いて、デイスプレイ装置に表示されている道路
地図の該当部分に車両を示す表示を付加するよう
にした、いわゆるナビゲーシヨンシステムが提供
されるようになつてきている。
このようなナビゲーシヨンシステムを使用すれ
ば、車両の現在位置、および走行方向を視覚によ
り簡単に識別することができ、道に迷うことな
く、確実に目的地まで到達することができる。
しかし、上記の構成のナビゲーシヨンシステム
においては、車速センサ、方位センサが必然的に
有している誤差が、走行距離の増加とともに累積
され、走行距離が所定距離以上になると(但し、
この所定距離は各車両における車速センサ、方位
センサの誤差の程度、各センサの配設位置におけ
る雰囲気条件の変動等により定まるものであり、
必ずしも一定の距離ではない)、デイスプレイ装
置における車両表示位置が実際の車両位置から大
幅にずれ、本来の機能を発揮させることができな
くなつて、道に迷つてしまうという状態が発生す
ることになる。
このような問題点を解決する目的で、道路交通
網に、上記累積誤差が所定値以上になる距離より
も短い所定距離毎に路側アンテナを配設し、この
路側アンテナから位置データ、および道路方向デ
ータを含む信号を、比較的狭い範囲にのみ送信す
るとともに、車両に取付けられたアンテナにより
上記信号を受信してコンピユータに取込み、受信
信号に基いて車両の位置、および走行方向を正し
いデータに較正する、いわゆる路側ビーコン方式
の採用が提案されている。
このような路側ビーコン方式を採用すれば、常
に誤差の累積が所定値以下である状態で正確な位
置データ、および方位データに基く表示を行なわ
せることができるので、ナビゲーシヨンシステム
の本来の性能を発揮させることができ、特に、鉄
道線路の近く、踏切等のように方位センサに大き
な誤差を発生させ易い箇所に路側アンテナを設置
することにより、外的要因に起因する誤差の発生
をも効果的に較正することができるという利点を
有している。
〈発明が解決しようとする問題点〉 上記の構成の路側ビーコン方式においては、か
なり指向性が高い路側アンテナにより常時位置デ
ータ、および道路方向データを含む信号を送信し
ているのであり、車両が上記送信信号によりカバ
ーされている領域を通過する場合にのみ信号を受
信し、受信した信号に基いて必要な較正を行なう
ことができるようにしているのであるから、送信
信号によりカバーされる領域を広くすれば、路側
アンテナから送信される電波の電界強度のピーク
がなだらかになり、路側アンテナに正対する位置
を正確には検出することができなくなる。即ち、
路側アンテナに対する信号受信位置のずれが大き
くなり、充分な較正効果を達成することができな
いという問題がある。
さらに詳細に説明すると、路側ビーコン方式の
基本機能はあくまで位置データ、および道路方向
データを含む信号をナビゲーシヨンシステムを搭
載した車両に与えることであるが、以下の如き機
能をも追加することが、路側ビーコン方式の有効
活用の上で要求される。即ち、 路側アンテナが設置されている箇所の周辺に
おける道路の混雑状況、工事、その他の道路使
用状況等の交通情報を追加してナビゲーシヨン
システムに与えることにより、車両のスムーズ
な運行を補助すること、 路側アンテナが設置されている箇所の周辺に
おける住宅配置、個人名をも含む詳細な地図情
報を追加して、最終目的地への到達を容易化す
ること、 路側アンテナが設置されている箇所を含む、
ある程度広い範囲にわたる道路地図情報を追加
してナビゲーシヨンシステムに与えることによ
り、デイスプレイ装置により表示される道路地
図を更新し、遠隔地までの運行をスムーズに行
なわせること 路側アンテナと車との通信を双方向にして双
方向通信を行なわせること 等の追加サービスをも行なわせることが考えられ
ており、このような追加サービスをも行なわせよ
うとすれば、路側アンテナから送信される信号に
よる伝送帯域の拡大、送信信号によりカバーされ
る領域の拡大が必須となる。
そして、以上のように、伝送領域の拡大、およ
び送信信号によりカバーされる領域の拡大が行な
われた場合には、路側アンテナの設置位置に対す
る信号受信位置のずれが大きくなり、本来の目的
である、車両位置の較正が、上記ずれの影響を受
けて正確には行なえないことになるという問題が
発生するのである。
また、路側アンテナが設置されている位置の近
傍の建物等の配置状態、他の車両の走行状態が、
時間とともに、或は路側アンテナの設置位置毎に
大幅に変化し、路側アンテナから送信される信号
が、第8図に示すように、直接車載アンテナによ
り受信される他に、建物、路面、他の車両等によ
り反射された後、車載アンテナにより受信される
ことになり、しかも、上記各経路を通つて受信さ
れた信号は、それぞれ振幅、位相が異なるのであ
るから、和動的、或は差動的に重畳され、第3図
に示すように、路側アンテナからの送信信号の強
度分布とは大幅に異なる強度分布の信号となる
(マルチパスによるフエーデイング現象が発生す
る)ので、受信信号に基く車両位置の較正等を行
なう場合に、予期せぬ誤差が発生する、即ち、上
記重畳信号が、路側アンテナから大幅に離れた箇
所においてレベルが高い部分を有することにな
り、この部分を検出した時点で車両位置、および
走行方向の較正を行なつてしまうという問題が発
生することになる。
そして、本件特許出願人は、このような問題を
解消させるために、路側アンテナを、正面におい
て急激な電界強度の低下点を出現させる指向性を
有するアンテナ(以下、スプリツトビームアンテ
ナと略称する)とし、車載アンテナにより受信さ
れた受信信号強度の急激な低下点を検出した時点
を路側アンテナに正対する位置として認識し、上
記低下点を検出する前に受信されていたデータに
基いて、このタイミングにおいて車両位置デー
タ、および走行方向データの較正を行なうことに
より、マルチパスフエーデイング現象に起因する
受信信号の強度分布の影響を排除するようにした
路側ビーコン方式について既に特許出願を行なつ
ている。この場合において、路側アンテナを路側
のかなり高い位置に設け、車載アンテナの指向性
を上向きにすること、および路側アンテナを道路
の直上にまで突出する建造物の下部に下向きに設
け、車載アンテナの指向性を上向きにすることに
ついても、既に特許出願を行なつている。
そして、上記のような構成を採用することによ
り、各種データの授受を何ら不都合なく広範囲に
わたつて行なわせることができるとともに、路側
アンテナに対する位置検出精度をもかなり向上さ
せることができる。
しかし、車載アンテナを搭載した乗用車と路側
に設けられた路側アンテナとの間に大型車両が位
置する状態(第9図参照)、或は、路側アンテナ
を道路の直上位置に設けた場合において車載アン
テナを搭載した乗用車と並行して大型車両が走行
する状態(第10図参照)においては、大型車両
による電波の遮蔽、散乱等が発生し、各種データ
の授受については殆ど不都合なく行なわせること
ができるが、路側アンテナに対する位置検出精度
が低下してしまうという問題が発生する可能性が
ある。
さらに詳細に説明すると、第9図に示す状態に
おいて、中央の車線を走行している大型車両が長
さ8.12m、幅2.2m、高さ3.5mであり、車載アンテ
ナを搭載した乗用車の高さが1.0mであり、路側
アンテナの地上高が5.0m、主ビームの傾き角が
30度であるとした場合における車載アンテナによ
る信号受信レベルの変化の測定例は第3図Aに示
す通りであり、大型車両が併走していない場合に
おける車載アンテナによる信号受信レベルの変化
(第3図B参照)と比較すれば、路側アンテナ、
および車載アンテナの指向性によつて定まるなだ
らかな山型分布に、大型車両により遮蔽されてい
ることに起因する大きな受信レベルの谷と、最大
10dB程度のリツプル成分が重畳された波形にな
つており、上記大型車両により遮蔽されているこ
とに起因する大きな受信レベルの谷に基いて位置
検出精度が低下してしまうことになるのである。
また、第10図に示す状態において、地上高さ
が6mの路側アンテナの直下である中央車線を大
型車両が走し、隣の車線を車載アンテナを搭載し
た乗用車が走行している場合を想定すると、車載
アンテナにより信号受信レベルの変化は第3図C
に示す通りであり、大型車両が併走していない場
合における車載アンテナによる信号受信レベルの
変化(第3図D参照)と比較すれば、路側アンテ
ナ、および車載アンテナの指向性によつて定まる
なだらかな山型分布に、マルチパスフエーデイン
グに起因する3dB程度のリツプル成分が重畳され
た波形になつている。
尚、上記何れの測定例についても、周波数を
2.5GHzに設定している。
したがつて、何れの実験例についても3〜
10dB程度のリツプル成分を有する状態で車載ア
ンテナによる受信が行なわれるのであるが、単な
るデータ伝送の面においては何ら不都合はなく、
高速データ伝送を行なわせることができる。
しかし、路側アンテナから放射されるスプリツ
トビームを受信して位置検出を行なわせる場合に
おいては、以下に詳述するような問題がある。
即ち、路側アンテナから放射されるスプリツト
ビームは、路側アンテナに正対する位置、および
路側アンテナから十分に離れた位置において放射
電界強度が小さくなるのであるから、単に受信信
号レベルの低下を検出するだけでは不十分であ
り、路側アンテナに正対する位置における受信信
号レベルの低下のみを検出することができるよう
にする必要がある。そして、このような要求を満
足させるために、受信信号を検波した後、ローパ
スフイルタにより受信信号レベルの急激な変化を
排除してなだらかな山型特性を示す信号に変換
し、この信号を2分して、一方に基いて路側アン
テナに近接している状態であることを検出すると
ともに、路側アンテナに近接する状態であること
が検出された状態において他方をゲート回路を通
して位置検出部に取込み、受信信号レベルの急激
な低下点を検出するようにしたナビゲータ装置を
提案した。そして、上記ナビゲータ装置により、
路側アンテナに正対する位置における受信信号レ
ベルの急激な低下のみを検出することができるこ
とになるのであるが、ローパスフイルタにより受
信信号レベルの急激な変動を防止しているのであ
るから、車両が高速走行している状態においては
受信信号レベルの落込みが鈍つてしまい、位置検
出部において受信信号の急激な低下を検出するこ
とができなくなつてしまう可能性があるという不
都合が発生する。
また、このような不都合を解消するために、ロ
ーパスフイルタを除去すると、本来の受信信号レ
ベルの急激な低下点P(第3図E参照)のみなら
ず、他の点P1、P2、P3等においても受信信号レ
ベルの急激な低下が生じ、位置検出精度が低下し
てしまうという不都合が発生する。
〈発明の目的〉 この発明は上記の問題点に鑑みてなされたもの
であり、路側ビーコン方式における各種機能の拡
大に簡単に対処することができるとともに、本来
の車両位置の較正を、フエーデイング現象の影響
を受けることなく高い安定度で行なうことができ
る路側ビーコン方式を提供することを目的として
いる。
〈問題点を解決するための手段〉 上記の目的を達成するための、この発明の路側
ビーコン方式は、路側アンテナが、正面において
急激な電界強度の低下点を出現させる指向性を有
するスプリツトビームアンテナであり、車両に搭
載されて、上記路側アンテナからの送信信号を受
信し、車両位置データを較正して表示するナビゲ
ータ装置が、受信信号を2分して得た一方の信号
から電界強度の瞬時的なレベル変動を排除してな
だらかに変動する受信信号を生成する平滑化手段
と、平滑化手段により生成された受信信号が所定
レベルを越えた場合に路側アンテナの近傍に位置
することを示す位置検出領域判定信号を出力する
位置検出領域判定手段と、位置検出領域判定信号
を制御入力として、上記受信信号を2分して得た
他方の信号を、受信信号レベルの急激な低下点を
検出する位置判定手段に供給する位置判定用ゲー
ト手段と、位置判定手段から出力される位置判定
信号、および取込データに基いて少なくとも位置
データを較正する較正手段とを具備しているもの
である。
但し、上記平滑化手段としては、ピークホール
ド回路と時定数回路とから構成されたものであつ
てもよく、或はローパスフイルタからなるもので
あつてもよい。
また、上記位置検出領域判定手段における判定
基準レベルが、位置判定手段における判定基準レ
ベルよりも高いレベルに設定されていることが好
ましい。
〈作用〉 以上の路側ビーコン方式であれば、道路交通網
の予め定められた所定位置に設置された路側アン
テナから、位置データを含む各種データをスプリ
ツトビームとして車両に送信する。
そして、車両に搭載されて、路側アンテナから
の送信信号のうち所要データを較正データとして
受信し、車両位置データを較正して表示するナビ
ゲータ装置においては、受信信号を2分して、一
方の信号を平滑化手段に供給することにより、電
界強度の瞬時的なレベル変動を排除してなだらか
に変動する受信信号を生成し、平滑化手段により
生成された受信信号を位置検出領域判定手段に供
給することにより、上記受信信号が所定レベルを
越えたことを条件として路側アンテナの近傍に位
置することを示す位置検出領域判定信号を出力す
し、位置検出領域判定信号を制御入力として位置
判定用ゲート手段を開き、上記受信信号を2分し
て得た他方の信号を、位置判定用ゲート手段を通
して受信信号レベルの急激な低下点を検出する位
置判定手段に供給する。そして、位置判定手段か
ら出力される位置判定信号、および車載アンテナ
を通しての取込データに基いて較正手段により位
置データを較正することができる。
以上要約すれば、位置検出のための受信信号を
2分して、一方から電界強度の瞬時的なレベル変
動に起因する成分を除去し、この信号に基いて路
側アンテナに近接した状態であることを判定し、
この判定結果に基いて開かれる位置判定用ゲート
手段を通して他方の信号をそのまま位置判定手段
に供給するので、平滑化の影響を全く受けていな
い受信信号レベルの急激な低下に基いて位置判定
を行なうことができる。
そして、上記平滑化手段が、ピークホールド回
路と時定数回路とから構成されたものである場合
にも、或は、ローパスフイルタからなるものであ
る場合にも、上記と同様の作用を達成することが
できる。
また、上記位置検出領域判定手段における判定
基準レベルが、位置判定手段における判定基準レ
ベルよりも高いレベルに設定されている場合に
は、位置検出のための領域を路側アンテナの正面
を中心とする狭い範囲に限定することができ、こ
の狭い範囲において路側アンテナに正対する位置
を正確に検出することができる。
〈実施例〉 以下、実施例を示す添付図面によつて詳細に説
明する。
第11図はデイスプレイ装置に表示される道路
地図の一例を概略的に示す図であり、矢印Aによ
り車両の現在位置、および走行方向が表示されて
いる。そして、路側アンテナP1,P2…Poが実際
の設置位置に対応して表示されている(但し、こ
の路側アンテナP1,P2…Poについては、、表示さ
れていなくても特に不都合はない。)そして、図
には表示されていないが、目印となる建物等が表
示されている。
第7図から第10図は路側ビーコン方式を説明
する概略図であり、予め設定された地点におい
て、道路1に近接させて位置データ、および道路
方向データ等を含む信号を送信する路側アンテナ
2が配置されているとともに、上記道路1を走行
する車両3の所定位置に、上記信号を受信するた
めの車載アンテナ4が搭載され、受信信号を図示
しないナビゲーシヨン装置に供給するようにして
いる。但し、第7図から第9図は路側に近接させ
て路側アンテナを設置した状態を示しており、第
10図は道路の直上にまで突出する建造物の下部
に路側アンテナを設置した状態を示している。
また、上記車載アンテナ4は、上向きに指向性
を有するアンテナで構成されている。
第1図はこの発明の路側ビーコン方式の一実施
例を示すブロツク図であり、受信側、即ち、車載
装置を示している。
車載アンテナ4により受信された信号(第3図
に示す電界強度分布に比例する信号)は増幅器5
により増幅され、検波回路6により検波された状
態でピークホールド回路7、および位置検出用ゲ
ート回路8に供給される。そして、上記ピークホ
ールド回路7から出力されるピークホールド信号
は時定数部9に供給され、時定数部9から出力さ
れる安定化信号は位置検出領域用レベル判定回路
10に供給され、位置検出領域用レベル判定回路
10からの判定信号は、制御信号として上記位置
検出用ゲート回路8に供給される。また、位置検
出用ゲート回路8を通して出力される検波信号は
そのまま位置検出回路11に供給され、位置検出
回路11から位置検出信号が出力されるようにし
ている。また、上記増幅器5により増幅された信
号は、そのままデータ信号として図示しないデー
タ伝送系に供給されている。
さらに詳細に説明すると、上記ピークホールド
回路7は、検波回路6から出力された信号を入力
として瞬時的なレベル変動の極大値を検出し、よ
り大きな極大値を検出するまで先行する極大値を
保持し続けるものである。
また、上記時定数部9は、上記瞬時的なレベル
変動の周期よりも大きい時定数を有する放電回路
から構成されているものであるから、第3図に示
す電界強度分布に比例する信号の瞬時的なピーク
値に相当する信号が供給されることにより、全体
としてなだらかにレベルが増加し、その後はなだ
らかに減少する山型の信号(第4図参照)を出力
することができる。
上記位置検出領域用レベル判定回路10は、上
記時定数回路9からの出力信号を入力として所定
の基準レベル信号(第3図E中L1参照)との比
較を行ない、基準レベル信号よりも大きくなつた
期間に対応させて制御信号を位置検出用ゲート回
路8に供給し、位置検出用ゲート回路8を開くも
のである。
上記位置検出回路11は、第3図に示す電界強
度分布に比例する信号が位置検出用ゲート回路8
を通してそのまま供給されることにより、所定の
基準レベル信号(第3図E中L2参照)との比較
を行ない、基準レベル信号よりも小さくなつたタ
イミングに対応させて位置検出信号を出力するも
のである。
上記の構成の車載装置の動作は次のとおりであ
る。
車載アンテナ4により受信された受信信号は増
幅器5により所定レベルにまで増幅された後、2
分され、一方はそのまま図示しないデータ伝送系
に供給される。したがつて、データ伝送系におい
ては、復調処理等を施すことにより元のデータを
得、メモリ等に一時的に格納し、必要があれば、
他の制御部等に伝送する。
また、他方は検波回路6により検波された後、
2分され、一方はそのまま位置検出用ゲート回路
8に供給され、他方はそのままピークホールド回
路7に供給される。したがつて、検波回路6によ
り検波されたままの信号は瞬時的なレベル変動を
含むものであるが、ピークホールド回路7、およ
び時定数回路9により瞬時的なレベル変動が殆ど
ないなだらかな信号に変換され、位置検出領域用
レベル判定回路10に供給される。そして、位置
検出領域用レベル判定回路10においては、第3
図E中L1で示す基準レベル信号との大小関係が
判定され、基準レベル信号L1よりも大きいと判
定された場合に、制御信号を位置検出用ゲート回
路8に供給することにより、位置検出用ゲート回
路8を開き、上記検波信号の他方をそのまま位置
検出回路11に供給する。したがつて、位置検出
回路11においては、検波回路6により検波さ
れ、瞬時的なレベル変動を含んだままの信号と第
3図E中L2で示す基準レベル信号との大小関係
を比較し、基準レベル信号L2よりも小さくなつ
た時点において位置検出信号を出力することがで
きる。
そして、位置検出信号が出力された時点におい
て、図示しないデータ伝送系に含まれるメモリ中
の位置データ、および方向データを図示しないナ
ビゲータに供給することにより、ナビゲーシヨン
データの較正を行なうことができ、その後は、較
正されたナビゲーシヨンデータを基準として各時
点の現在位置、および走行方向を算出、判定し
て、図示しないデイスプレイ装置上に、道路地図
と共に、車両の現在位置、および走行方向を表示
することができる。
さらに詳細に説明すると、車両3が道路1を走
行して路側アンテナ2に接近し、次いで遠ざかる
場合には、当初車載アンテナ4における信号受信
レベルがほぼ零レベル、即ち、平均電界分布関数
に比例する信号がほぼ零レベルであるから、上記
位置検出領域用レベル判定回路10には、基準レ
ベル信号L1よりも低いレベルの信号が入力され、
位置検出領域用レベル判定回路10からローレベ
ル信号が出力されるので、位置検出用ゲート回路
8が閉じたままに保持され、位置検出回路11へ
のデータ伝送が全く行なわれない状態に保持する
(第4図中範囲T1参照)。
そして、路側アンテナ2に接近するにつれて平
均電界分布関数に比例する信号のレベルが徐々に
増加し、位置検出領域用レベル判定回路10に供
給される信号のレベルが基準レベル信号L1より
も大きくなれば、位置検出領域用レベル判定回路
10がハイレベル信号を出力するので、位置検出
用ゲート回路9を開き、検波回路6により検波さ
れた信号を位置検出回路11に供給する(第4図
中範囲T2参照)。したがつて、位置検出回路11
においては、検波回路6により検波された信号と
基準レベル信号L2とを比較し、基準レベル信号
L2よりも低くなつたことを条件として位置検出
信号を出力する。この位置検出信号は図示しない
ナビゲータに供給され、この時点において図示し
ないメモリに格納されている所要データをナビゲ
ータに取込み、装置本体内の現在位置の構成が行
なわれる。
また、車両3が路側アンテナ2の正面を通過し
た後は、位置検出領域用レベル判定回路10に供
給される信号のレベルが時定数回路9の時定数に
基いて徐々に小さくなり、基準レベル信号L1よ
り小さくなつた時点で位置検出領域用レベル判定
回路10がローレベルの制御信号を位置検出用ゲ
ート回路8に供給するので、位置検出用ゲート回
路8が閉じられ、同時に位置検出回路11をリセ
ツトして、次の較正動作に備える(第4図中範囲
T3参照)。
第2図は他の実施例を示すブロツク図であり、
上記実施例と異なる点は、検波回路6の前にバン
ドパスフイルタ12を設けた点のみであり、他の
部分の構成は同一である。
さらに詳細に説明すれば、この実施例は、路側
アンテナ2からデータ伝送のための電波と位置検
出のための電波とを放射するようにしているとと
もに、両電波の変調方式を互に異ならせている場
合に有効なものであり、増幅器5により増幅され
た受信信号をバンドパスフイルタ12に供給する
ことにより位置検出のための受信信号のみを抽出
し、検波回路6に供給することができる。そし
て、検波回路6により検波された以降の処理につ
いては、上記実施例と同様に行なわれる。
以上の説明から明らかなように、位置検出領域
を検出するための信号として、検波信号からレベ
ルの瞬時的な変化成分を除去してなだらかにされ
た信号を用いることにより、マルチパスフエーデ
イング、併走する大型車両による遮蔽、散乱等の
影響を受けることなく、位置検出動作を行なうべ
き領域を正確に検出することができ、この検出さ
れた領域の範囲内においては、検波信号そのもの
に基いてデユアルビームの急激な低下点を検出す
ることができる。
即ち、位置検出動作そのものについては何ら平
滑化が行なわれていない検波信号に基いて行なわ
れるのであるから、デユアルビームに基く急激な
低下はそのままに保存された状態であり、位置検
出精度を高く維持することができる。
第5図は路側アンテナ2の一実施例を示す図で
あり、互に2ΦOの角度をなす状態で、しかもθO
の角度だけ下向きの状態で2枚の反射板21を取
付け、しかも各反射板21の所定位置にそれぞれ
ダイポールアンテナ22を取付け、両ダイポール
アンテナ22を互に逆相に励振する構成が採用さ
れている。尚、上記ダイポールアンテナ22の取
付け状態、および水平方向、垂直方向の指向性を
詳細に説明すると、2ΦO=90°、ダイポールアン
テナ22の反射板21からの距離d=50mm、反射
板同士の連結位置からダイポールアンテナ22ま
での距離D=100mm、ダイポールアンテナ22の
長さL=120mm、信号周波数f=1.5GHzである場
合においては、水平方向の指向性が、第6図Aに
示すように、中心において著しい電界強度の低下
点(零点と表現することもできる)が発生する状
態となる。また、垂直方向の指向性は、第6図B
に示すように、非常に高い状態になつている。
したがつて、この構成の路側アンテナ2を採用
するとともに、上記の構成の車載装置を採用する
ことにより、マルチパスフエーデイング、併走す
る大型車両に起因する遮蔽、散乱等による影響を
排除して正確な位置検出を行なうことができる。
尚、この発明は上記の実施例に限定されるもの
ではなく、例えばピークホールド回路7を使用す
る代わりにローパスフイルタを使用することが可
能である他、路側アンテナから位置検出のための
電波、およびデータ伝送のための電波を放射する
場合において、位置検出のための電波として振幅
変調が施された電波を使用するとともに、データ
伝送のための電波として位相変調が施された電波
を使用することが可能であり、その他この発明の
要旨を変更しない範囲内において、種々の設計変
更を施すことが可能である。
〈発明の効果〉 以上のようにこの発明は、位置検出のための受
信信号を2分して、一方について瞬時的レベル変
化を排除した状態で位置検出動作を行なうべき領
域を検出し、他方について瞬時的レベル変化が存
在している状態でデユアルビームに起因する急激
なレベル低下を検出するようにしているので、マ
ルチパスフエーデイング、併走している大型車両
に起因する遮蔽、散乱等の影響を排除して、正確
な位置検出動作を行なうことができるとともに、
伝送データ量を増加させることができるという特
有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の路側ビーコン方式の一実施
例を示すブロツク図、第2図は他の実施例を示す
ブロツク図、第3図は電界強度分布を示す図、第
4図は位置検出領域の判定を行なうための信号波
形を示す図、第5図は路側アンテナの他の実施例
の構成を示す斜視図、第6図は路側アンテナの指
向性を示す図、第7図、第9図、および第10図
は路側ビーコン方式を概略的に示す斜視図、第8
図はマルチパスフエーデイング現象を説明する
図、第11図はデイスプレイ装置に表示される道
路地図の一例を概略的に示す図。 1……道路、2……路側アンテナ、3……車
両、4……車載アンテナ、6……検波回路、7…
…ピークホールド回路、8……位置検出用ゲート
回路、9……時定数回路、10……位置検出領域
用レベル判定回路、11……位置検出回路、12
……バンドパスフイルタ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 道路交通網の予め定められた所定位置に設置
    された路側アンテナから、各種データを車両に送
    受信するようにした路側ビーコン方式において、
    路側アンテナが、正面において急激な電界強度の
    低下点を出現させる指向性を有するスプリツトビ
    ームアンテナであり、車両に搭載されて、上記路
    側アンテナからの送信信号を受信し、車両位置デ
    ータを較正して表示するナビゲータ装置が、受信
    信号を2分して得た一方の信号から電界強度の瞬
    時的なレベル変動を排除してなだらかに変動する
    受信信号を生成する平滑化手段と、平滑化手段に
    より生成された受信信号が所定レベルを越えた場
    合に路側アンテナの近傍に位置することを示す位
    置検出領域判定信号を出力する位置検出領域判定
    手段と、位置検出領域判定信号を制御入力とし
    て、上記受信信号を2分して得た他方の信号を、
    受信信号レベルの急激な低下点を検出する位置判
    定手段に供給する位置判定用ゲート手段と、位置
    判定手段から出力される位置判定信号、および取
    込データに基いて少なくとも位置データを較正す
    る較正手段とを具備していることを特徴とする路
    側ビーコン方式。 2 平滑化手段が、ピークホールド回路と時定数
    回路とから構成されたものである上記特許請求の
    範囲第1項記載の路側ビーコン方式。 3 平滑化手段が、ローパスフイルタからなるも
    のである上記特許請求の範囲第1項記載の路側ビ
    ーコン方式。 4 位置検出領域判定手段における判定基準レベ
    ルが、位置判定手段における判定基準レベルより
    も高いレベルに設定されている上記特許請求の範
    囲第1項記載の路側ビーコン方式。
JP29830186A 1986-12-15 1986-12-15 路側ビ−コン方式 Granted JPS63219100A (ja)

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JP29830186A JPS63219100A (ja) 1986-12-15 1986-12-15 路側ビ−コン方式
EP87118402A EP0271842B1 (en) 1986-12-15 1987-12-11 Roadside beacon system
CA000554088A CA1285050C (en) 1986-12-15 1987-12-11 Roadside beacon system
DE8787118402T DE3781534T2 (de) 1986-12-15 1987-12-11 Strassenrandbakensystem.
US07/133,393 US4823138A (en) 1986-12-15 1987-12-15 Roadside beacon system

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