JPH0440004Y2 - - Google Patents

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JPH0440004Y2
JPH0440004Y2 JP1987140212U JP14021287U JPH0440004Y2 JP H0440004 Y2 JPH0440004 Y2 JP H0440004Y2 JP 1987140212 U JP1987140212 U JP 1987140212U JP 14021287 U JP14021287 U JP 14021287U JP H0440004 Y2 JPH0440004 Y2 JP H0440004Y2
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pressure
secondary pressure
chamber
floating piston
pilot
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Description

【考案の詳細な説明】 「技術分野」 本考案は、取出二次圧力を調整する空気リレー
に関し、特にその浮動ピストンの改良に関する。
「従来技術およびその問題点」 第2図について、まず本考案の対象とする空気
リレーを説明する。ハウジング11には、一次圧
力導入口12、二次圧力取出口13、および信号
圧力導入口14が開口している。一次圧力導入口
12と二次圧力取出口13間の通路16は主弁1
7が開閉するもので、常時は圧縮ばね18の力に
より、この主弁17が通路16を閉塞している。
ハウジング11内には、信号圧力導入口14か
らの信号圧力の大小に応じて、二次圧力取出口1
3に取り出す圧力を変化させる調圧機構が設けら
れている。この調圧機構は、ハウジング11内に
設けた制御室20と、この制御室20内に配設し
た弾性体からなるメジヤリングカプセル21とを
有する。
メジヤリングカプセル21は、ハウジング11
に螺合させた調整ねじ22の下端に結合されてい
て、この調整ねじ22の軸部に穿けた導入路23
を介して、その内部に信号圧力導入口14からの
信号圧力が及ぼされる。このメジヤリングカプセ
ル21には、パイロツト弁24が一体に設けられ
ていて、このパイロツト弁24は、パイロツト圧
室25内に臨んでいる。パイロツト弁24は、そ
の上下位置に応じ、制御室20とパイロツト圧室
25間の連通路26の流路面積を変化させて、制
御室20からパイロツト圧室25内に流入する空
気量を変化させる機能を持ち、連通路26を完全
に閉塞することはない。パイロツト圧室25はブ
リード孔27を介し外気と通じている。制御室2
0内には、二次圧力取出口13に通ずる取出室3
0および連通路31を介して、二次圧力取出口1
3側の二次圧力が導入される。
パイロツト圧室25の下壁は、パイロツトダイ
アフラム32によつて画成されており、このパイ
ロツトダイアフラム32はその周縁がハウジング
11に、中央部が浮動ピストン33の上面に、そ
れぞれ固定されている。浮動ピストン33の下面
には、取出室30内に臨むコントロールダイアフ
ラム34が固定されていて、このコントロールダ
イアフラム34の周縁は、同様にハウジング11
に固定されており、このパイロツトダイアフラム
32とコントロールダイアフラム34の間に、リ
リーフ室35が形成されている。リリーフ室35
は、ハウジング11に穿けたリリーフ孔36を介
して外気と連通している。浮動ピストン33に
は、取出室30とリリーフ室35とを連通させる
連通孔37が形成されており、この連通孔37
は、上記主弁17と連結軸39を介して一体とさ
れたリリーフ弁38によつて開閉される。40
は、浮動ピストン33を下方に押す圧縮ばねであ
る。パイロツトダイアフラム32とコントロール
ダイフラム34とでは、その受圧面積がパイロツ
トダイアフラム32の方が大きく設定されてい
る。
以上の空気リレーは、一次圧力導入口12側
の一次圧力の大小に拘わらず二次圧力取出口13
側の二次圧力を一定にすることができる。信号
圧力導入口14に与える信号圧力の大小により二
次圧力を変化させることができる。二次圧力取
出口13側に二次圧力を生じさせる信号圧力の大
小(バイアス圧力)を調整できるという特徴があ
る。
すなわち、以上の空気リレーは、主弁17が通
路16を閉じている状態において、信号圧力導入
口14から、図の状態より大きい値の信号圧力を
与えると、これが導入路23を介してメジヤリン
グカプセル21内に導入され、メジヤリングカプ
セル21が膨らむ。すると、パイロツト弁24が
下降して連通路26が大きく開き、その結果パイ
ロツト圧室25内の圧力が上昇して、パイロツト
ダイアフラム32および浮動ピストン33が下降
する。下降した浮動ピストン33は、リリーフ弁
38を押し、連結軸39を介し主弁17を下降さ
せて通路16を開くため、取出室30、つまり二
次圧力取出口13側に一次圧力導入口12側の高
い圧力が導入される。
取出室30内の圧力が一定値に達すると、今度
はコントロールダイアフラム34がその圧力を受
けて浮動ピストン33とともに上昇する。する
と、連通孔37がリリーフ弁38から離れるた
め、取出室30がリリーフ室35およびリリーフ
孔36を介して外気と連通し、その結果取出室3
0内の圧力が下降する。パイロツトダイアフラム
32とコントロールダイフラム34には、受圧面
積に差があり、この受圧面積差に基づき以上の二
つの動作が連続して行なわれるため、二次圧力取
出口13に取り出される二次圧力は、一次圧力の
大小に関係なく、信号圧力導入口14に与えられ
る信号圧力に応じた大きさの一定値になり(第3
図参照)、かつ信号圧力が変化すると、それに応
じて二次圧力が変化する(第4図参照)。
そして、パイロツト弁24を上下させるという
動作は、調整口15に螺合させたプラグ29を外
し、調整ねじ22を回転させてメジヤリングカプ
セル21を上下させる動作によつても行なうこと
ができる。このため、主弁17が通路16を開き
始める信号圧力導入口14の圧力(バイアス圧
力)を調整することができる。図の精密空気リレ
ーの場合、第4図に破線で示すように、信号圧力
が0Kgf/cm2のとき二次圧力を約2Kgf/cm2とす
る+2バイアスから、信号圧力が約2Kgf/cm2
とき二次圧力を0Kgf/cm2とする−2バイアスま
で、バイアス圧力を調整することができる。
ところが、この空気リレーにおいては以上のよ
うに、動作中にパイロツト圧室25および取出室
30の圧力が変動し、浮動ピストン33が上下動
する。このため、動作条件によつては、浮動ピス
トン33が振動する現象が生じ、二次圧力に有害
な変動が生じることがあることが見出された。
「考案の目的」 本考案は、このような従来品についての問題点
の発見に基づき、浮動ピストンが振動しない空気
リレーを得ることを目的とする。
「考案の概要」 本考案は、浮動ピストンが二次圧力取出室側に
移動するときには、必ずリリーフ弁を押し、連結
軸を介して主弁を開くという事実に着目し、この
主弁を開くという動作に機械的な抵抗を与えれ
ば、振動現象は防止できるという認識に基づいて
完成されたものである。すなわち浮動ピストンの
振動現象は、二次圧力取出室側とパイロツト圧力
室側への交互の移動現象であるから、その一方の
移動の際に機械的抵抗を与えれば、振動のエネル
ギが吸収され、振動現象が防止される。
このため本考案は、一次圧力導入口と二次圧力
取出し口を備えたハウジングに一体に、主弁とリ
リーフ弁を接続する連結軸が貫通する振動防止板
を設け、この振動防止板に、該連結軸に摩擦接触
する弾性部材を支持したことを特徴としている。
「考案の実施例」 以下図示実施例について本考案を説明する。第
1図は本考案による空気リレーの実施例を示すも
ので、第2図と同一の要素には、同一の符号を付
している。この実施例は、信号圧力に応じて二次
圧力を変化させるタイプではなく、機械的にメジ
ヤリングカプセル21を上下動させて、二次圧力
を調整するタイプの精密空気リレーに本考案を適
用した実施例である。
ハウジング11は、図の上方から順に、符号1
1a,11b,11c,11d,11eを付した
5部材から構成されていて、ハウジング11bと
11cの間にパイロツトダイアフラム32の周縁
が、同11cと11dの間にコントロールダイフ
ラム34の周縁がそれぞれ挟着支持されている。
またハウジング11aと11bの間には、パツキ
ン41が挟着されている。
さらにハウジング11dと11eの間には、パ
ツキン42を介して、本考案の特徴とする振動防
止板43が挟着支持されている。
ハウジング11aには、その軸部にガイド筒4
4が固定されており、このガイド筒44に調整軸
45が摺動可能に嵌められている。この調整軸4
5の下端にはメジヤリングカプセル21が固定さ
れており、上端には押圧頭部46が固定されてい
る。この押圧頭部46とガイド筒44側の固定ナ
ツト47との間には、圧縮ばね48が挿入されて
いて、調整軸45、つまりメジヤリングカプセル
21を図の上方に移動付勢している。押圧頭部4
6は例えば周縁カムによつて押圧され、そのカム
形状に応じ、メジヤリングカプセル21が上下に
移動する。
またパイロツト弁24はその軸の上端にボール
体50を有し、このボール体50に板ばね体51
が作用して、ボール体50を常時メジヤリングカ
プセル21の下面に押し付けている。つまりパイ
ロツト弁24は、常にメジヤリングカプセル21
の下面の上下動に従つて、上下に移動する。
上記振動防止板43は、二次圧力取出口13に
連通する取出室30内に位置し、その中心部に、
リリーフ弁38と主弁17を接続する連結軸39
を挿通する摺動孔53を有している。この摺動孔
53には、連結軸39と摺接して摺動抵抗を与え
るOリング54が嵌まつている。またこの振動防
止板43の周縁には、空気流を保障する複数の流
通孔55が穿けられている。
なお浮動ピストン33は、上下のリテーナプレ
ート56,57、センタブロツク58、リテーナ
59、およびバランスウエイト60から構成され
ている。
上記構成の本空気リレーは、次のように作動す
る。すなわちいま一次圧力導入口12に供給され
る圧力に対して、二次圧力取出口13に供給され
る圧力があるバランスを保持していたとする。こ
の状態において導入口12側の圧力が下降する
と、制御室20内の圧力がメジヤリングカプセル
21内の圧力に対して相対的に減少し、メジヤリ
ングカプセル21が膨らむ。すると、パイロツト
弁24が下降して連通路26が開き、その結果パ
イロツト圧室25内の圧力が上昇して、パイロツ
トダイアフラム32および浮動ピストン33が下
降する。下降した浮動ピストン33は、その連通
孔37の端部によつてリリーフ弁38を押し、主
弁17を下降させて通路16を開くため、取出室
30、つまり二次圧力取出口13側に一次圧力導
入口12側の高い圧力が導入される。
取出室30内の圧力が一定値に達すると、今度
はコントロールダイアフラム34がその圧力を受
けて浮動ピストン33とともに上昇する。する
と、連通孔37の端部がリリーフ弁38から離れ
るため、取出室30が、軸方向通路56、半径方
向通路57、リリーフ室35およびリリーフ孔3
6を介して外気と連通し、その結果取出室30内
の圧力が下降する。
以上の二つの動作が連続して行なわれるため、
二次圧力取出口13に取り出される二次圧力は、
一次圧力の大小に関係なく、メジヤリングカプセ
ル21の軸方向位置に応じた大きさの一定値に制
御される。押圧頭部46が押圧されて調整軸45
およびメジヤリングカプセル21が移動すると、
取り出される二次圧力が変化する。
そして本考案によると、以上の動作において、
パイロツト圧室25と取出室30の圧力差あるい
は圧力変動により、浮動ピストン33が振動現象
を起こすことがない。いなわち浮動ピストン33
が図において下降する際には、その連通孔37を
介してリリーフ弁38を押圧し、連結軸39をと
もに下降させる。ところが連結軸39は、摺動孔
53のOリング54と摺接していて、機械的な摺
動抵抗を付与されているため、浮動ピストン33
を振動させようとするエネルギがこの摺接によつ
て吸収されてしまう。よつて振動現象は生じな
い。
以上のように本考案は、浮動ピストン33に連
結軸39を介して移動抵抗を与えるものである。
よつて抵抗付与手段は、連結軸39に摩擦接触す
る、Oリング54以外の適宜の弾性部材を用いる
ことができる。またその摺動抵抗は、空気リレー
としての応答性には影響を与えず、振動現象のみ
を防止できる大きさに設定される。
以上は、本考案ほメカニカルタイプの精密空気
リレーに適用したものであるが、第2図に示した
信号圧力タイプ、あるいはメジヤリングカプセル
21をねじ軸に接続し、このねじ軸のハウジング
に対する螺合位置を調整することによりメジヤリ
ングカプセル21の位置を調節するマニユアルタ
イプにも、同様に本考案は適用できる。
「考案の効果」 以上のように本考案の空気リレーは、一次圧力
導入口と二次圧力取出し口を備えたハウジングに
一体に、主弁とリリーフ弁を接続する連結軸が貫
通する振動防止板を設け、この振動防止板に、該
連結軸に摩擦接触する弾性部材を支持することに
より、浮動ピストンに間接的に摺動抵抗を与えた
ものであるから、浮動ピストンの表裏に加わる圧
力差および圧力変動に起因して該浮動ピストンが
振動し、その結果二次圧力が不安定になるという
現象を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の空気リレーの実施例を示す縦
断面図、第2図は従来の空気リレーの断面図、第
3図は一次圧力と二次圧力の関係を示すグラフ、
第4図は信号圧力と二次圧力およびバイアス圧力
の関係を示すグラフである。 11……ハウジング、12……一次圧力導入
口、13……二次圧力取出口、14……信号圧力
導入口、14a……大気導入口、15……調整
口、17……主弁、20……制御室、21……メ
ジヤリングカプセル、22……調整ねじ、24…
…パイロツト弁、25……パイロツト圧室、32
……パイロツトダイアフラム、33……浮動ピス
トン、34……コントロールダイアフラム、38
……リリーフ弁、43……振動防止板、53……
摺動孔、54……Oリング(摺動抵抗部材)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ハウジングに形成した一次圧力導入口および二
    次圧力取出口と;上記一次圧力導入口と二次圧力
    取出口間を開閉する主弁と;上記二次圧力取出口
    とパイロツト圧室の圧力差に応じて移動する。上
    記二次圧力取出口と連通孔を介して連通するリリ
    ーフ室を有する浮動ピストンと;上記主弁と連結
    軸を介して連続され、上記浮動ピストンが二次圧
    力室側に移動しているとき浮動ピストンの連通孔
    と当接してこれを閉じ、パイロツト圧室側に移動
    したとき同連通孔を開くリリーフ弁と;上記主弁
    およびこのリリーフ弁を、該主弁が上記一次圧力
    導入口と二次圧力取出口間を閉じかつリリーフ弁
    が浮動ピストンの連通孔を閉じる方向に移動付勢
    するばね手段と;上記パイロツト圧室に対する上
    記二次圧力取出口の圧力の導入を制御する調圧機
    構とを備え、上記リリーフ弁が浮動ピストンによ
    り押圧されて変位したとき、主弁が一次圧力導入
    口と二次圧力取出口間を連通させる空気リレーに
    おいて、 上記ハウジングと一体に、上記主弁とリリーフ
    弁を接続する連結軸が貫通する振動防止板を設
    け、この振動防止板に、該連結軸に摩擦接触する
    弾性部材を支持したことを特徴とする空気リレ
    ー。
JP1987140212U 1987-09-14 1987-09-14 Expired JPH0440004Y2 (ja)

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JP1987140212U JPH0440004Y2 (ja) 1987-09-14 1987-09-14

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JPS6449701U JPS6449701U (ja) 1989-03-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4490695B2 (ja) * 2004-01-28 2010-06-30 株式会社エスピー研究所 ポジショナーのパイロット弁

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53137427A (en) * 1978-05-17 1978-11-30 Nippon Regulator Kk Air booster with bias regulating means
JPS6231702A (ja) * 1985-08-05 1987-02-10 Yamatake Honeywell Co Ltd 空気式パイロツトリレ−

Patent Citations (2)

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JPS6449701U (ja) 1989-03-28

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