JPH0439301A - 水容性部分脱アセチル化キチンの製造法 - Google Patents

水容性部分脱アセチル化キチンの製造法

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JPH0439301A
JPH0439301A JP14600490A JP14600490A JPH0439301A JP H0439301 A JPH0439301 A JP H0439301A JP 14600490 A JP14600490 A JP 14600490A JP 14600490 A JP14600490 A JP 14600490A JP H0439301 A JPH0439301 A JP H0439301A
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小林 富男
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亨 小林
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は化粧品、食品に用いられる?W R7荊である
水溶性部分脱アセチル化キチンの製造方法に関する。
〔従来の技術〕
水溶性部分脱アセチル化キチンの製造方法は、特開昭5
3−47479に開示されたごとく、天然産キチン粉末
を高濃度のアルカリ水溶液に分散させ、その分散液を希
釈しつつ溶解させている。熔解に際しては天然産キチン
の加水分解を制御しキトサンの生成を押えること、分散
液を完全に溶解させること、溶解後のアルカリキチン1
度を一定範囲におさめることが必要である。このため分
散液温度をコントロールしつつ熔解させている。この際
水を用いると、発熱するためキチンが熔解しない。
そこで熔解方法としては該分散液に氷を加えるか、又は
分散液を凍結し、次に解凍する操作をくり返すことによ
り粘稠なアルカリキチン水溶液を調製している。しかし
、この方法は氷を大量に使用するので、■吸熱反応とな
り分散液の温度がO℃以下になるため氷の溶解に長時間
を要すこと。■製氷及びその保管設備必要なこと、■氷
の投入装置等付属設備が必要なこと。■撹拌時の撹拌機
への負荷や溶解槽の損傷等、工業化に際しては工程が複
雑になり、大量生産が難かしかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は従来の欠点を改善し、水溶性部分脱7部分用化
キチンを製造するにあたって、天然産キチン粉末をアル
カリ水溶液に分散させ、その分散液の溶解に際し、キト
サンの生成を防ぎつつ温度コントロールするために加え
る氷を使用せず又は凍結、解凍操作の代りに工業的に有
効な方法を見出すことにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは上記問題点を解決すべく鋭意研究した結果
、天然産キチン粉末をアルカリ水溶液に分散させ、その
分散液を溶解する際、溶解温度を0〜30℃以下に保つ
ことで目的が達成されることを見出し本発明を完成され
た。
すなわち本発明は、N−アセチル−D−グルコサミンと
D−グルコサミンとを構成単位とし1、N−アセチル−
D−グルコサミン単位の含量40〜60%、D−グルコ
サミン単位の含量60〜40%であるところの非晶質の
水溶性部分脱アセチル化キチンの製造法に於て、天然産
キチン粉末を30〜50wt%濃度のアルカリ水溶液に
分散させ、この分散液に0〜10℃の冷水を該分散液の
1.0倍以上、該分散液の温度が30℃を越えないよう
に徐々に添加し、撹拌することにより粘稠なアルカリキ
チン水溶液を調製し、50℃以下の温度で均一系でアル
カリ加水分解する際にキチンの脱アセチル化率が40〜
60%になるように部分脱アセチル化を行い、次いで酸
で該部分脱アセチル化キチンの等電点pHに調整する水
溶性部分脱アセチル化キチンの製造法である。
本発明に於て、天然産キチンとはかに、えびあるいはお
きあみ等の甲殻類の外皮より炭酸力ルシュウム等の無機
物、および、蛋白質を除去して得られる天然高分子のこ
とである。
製造方法はまず この天然産キチンを30〜50%濃度のアルカリ水溶液
に添加する。この際、天然産キチン濃度は10%以下が
望ましい。10%越えると分散状態が悪くなり、アルカ
リ水溶液が該キチン中に浸漬しにくくなる。
アルカリ濃度は30%未満だと水を添加して溶解する際
、熔解性が悪くなり該キチンを透明に溶解することがで
きず好ましくない。
アルカリ加水分解剤として、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物、
水酸化バリウム、水酸化カルシウム等のアルカリ土金属
水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸アル
カリ金属塩等が用いられるが、特に、水酸化ナトリウム
、水酸化カリウムが好ましい。
分散液の溶解方法として 分散液を0〜20℃に冷却し、水を加える際。
溶解後のアルカリキチン濃度が0.5%〜5%になるよ
うに、0〜20℃の冷水を徐々に滴下する。
この際の冷水滴下速度は分散液内温が30℃以下に保た
れるよう滴下する。この操作により粘稠な、アルカリキ
チン水溶液が得られる。
溶解内温は30℃付近だと、若干キチンの不溶物が残り
完全な透明液を得ることは難しい。又、熔解内温0℃以
下にすると、これ迄と同様氷が必要になる。又、氷を使
用しない場合は、大型の冷凍機が必要となる。本発明の
アルカリキチン濃度は0.5〜5%以下、熔解内温は0
〜20℃が好ましい。
実施例−1 キチン粉末(北海道曹達−品、80メソシユ)3gを7
5gの40%水酸化ナトリム水溶液に分散し、40℃で
3時間放置する。この分散液を10℃に冷却し、これに
225gの冷水(5〜10℃)を内温10℃に保ちつつ
、徐々に滴下しながら撹拌するとポリマー濃度1%、ア
ルカリ濃度10%のアルカリキチンのアルカリ水溶液が
得られる。
この水溶液をグラスフィルターで濾過し、濾液を25℃
で50時間放置した後、冷却する。次にこの濾液に酸を
加えてpHを約7とする。
約70℃で一夜減圧乾燥し2.5gの部分脱アセチル化
キチンを得た。
この水溶性部分脱アセチル化キチンは冷水、氷水、及び
水に溶解する。またこの部分脱アセチル化キチンを水に
熔解して1/400規定ポリビニル硫酸カリウム溶液(
コロイド滴定法)で滴定し定量した結果、脱アセチル化
率51%であった。
実施例−2 キチン粉末(北海道曹達−品、80メツシユ)を4.5
gを75gの48%水酸化ナトリム水溶液に分散し、4
0℃で3時間放置する。この分散液を20℃に冷却し、
これに225gの冷水(5〜15℃)を内温20℃に保
ちつつ、徐々に滴下しながら撹拌するとポリマー濃度1
%、アルカリ濃度12%のアルカリキチン水溶液が得ら
れる。この水溶液をグラスフィルターで濾過し、濾液を
30℃で40時間放置した後、実施例−1と同様な操作
を行い3.0gの水溶性部分脱アセチル化キチンを得た
。この水溶性部分脱アセチル化キチンは脱アセチル化率
45%であり、他の性状は実施例1と同様であった。
実施例−3 キチン粉末(北海道曹達−品、80メツシユ)3gを7
5gの38%水酸化ナトリム水溶液に分散し、40℃で
3時間放置する。この分散液を5℃に冷却し、これに2
25gの冷水(0〜5℃)を内温5℃に保ちつつ、徐々
に滴下しながら撹拌すると、ポリマー濃度1%、アルカ
リ濃度9.5%のアルカリキチン水溶液が得られる。こ
の水溶液をグラスフィルターで濾過し、濾液を20℃で
60時間放置した後、実施例−1と同様な操作を行い2
.2gの水溶性部分脱アセチル化キチンを得た。
この水溶性部分脱アセチル化キチンは脱アセチル化率5
5%であり、他の性状は実施例−1と同様であった。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明製造法によれば、工業化ス
ケールで製造することができ、従来方法の有する方法は
氷を大量に使用するので、■製氷及びその保管、■氷の
投入装置等付属設備が必要なこと、又、撹拌時の撹拌機
への負荷や、熔解槽の損傷等工業化に際しては工程が複
雑になり大量生産が難かしいといった、欠点を解消する
ことが出来る。
尚、本発明によって得られる、水溶性アルカリキチンを
使って、グリコールキチン、グリセロールキチン、カル
ボキシメチルキチンなどを合成することが可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. N−アセチル−D−グルコサミンとD−グルコサミンと
    を構成単位としN−アセチル−D−グルコサミン単位の
    含量40〜60%、D−グルコサミン単位の含量60〜
    40%であるところの水溶性部分脱アセチル化キチンの
    製造法に於て、天然産キチン粉末を30〜50wt%濃
    度のアルカリ水溶液に分散させ、この分散液に冷水を該
    分散液の1.0倍以上、該分散液の温度が30℃を越え
    ないように徐々に添加し、粘稠なアルカリキチン水溶液
    を調製し、50℃以下の温度で均一系でアルカリ加水分
    解する際にキチンの脱アセチル化率が40〜60%にな
    るように部分脱アセチル化を行い、次いで酸で該部分脱
    アセチル化キチンの等電点pHに調整することを特徴と
    する水溶性部分脱アセチル化キチンの製造法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008544014A (ja) * 2005-06-14 2008-12-04 ジェニス イーエイチエフ. 部分的脱アセチル化キチン誘導体の組成物
CN110964129A (zh) * 2018-09-30 2020-04-07 武汉大学 从甲壳素一锅法均相制备不同脱乙酰度的甲壳素和壳聚糖衍生物的方法

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