JPH0438996Y2 - - Google Patents
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- JPH0438996Y2 JPH0438996Y2 JP15021885U JP15021885U JPH0438996Y2 JP H0438996 Y2 JPH0438996 Y2 JP H0438996Y2 JP 15021885 U JP15021885 U JP 15021885U JP 15021885 U JP15021885 U JP 15021885U JP H0438996 Y2 JPH0438996 Y2 JP H0438996Y2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、例えば眼鏡枠や各種装身具(ネツク
レス、ブローチ、イヤリング、ブレスレツト等)
の原料板として好適に使用されるセルロース樹脂
製の装飾板に関する。
レス、ブローチ、イヤリング、ブレスレツト等)
の原料板として好適に使用されるセルロース樹脂
製の装飾板に関する。
(従来の技術)
従来より、眼鏡枠等の原料板として、合成樹脂
板内部に異色の樹脂を混在させて模様を形成した
装飾板等が多用されている。しかしながら、かか
る装飾板は、異色樹脂混在という模様形成手段を
採用する関係上、形成される模様はすべて不定形
模様となり、水玉模様、千鳥格子模様、花柄模様
等の如き定形性のある図柄模様等を形成すること
は不可能であつた。しかも、上記のように異色樹
脂を混在させて不定形模様を形成した装飾板は、
プラスチツク独特の冷たい感覚を与えるため、こ
れを原料板として造つた眼鏡枠や装身具等は何と
なく違和感があつた。
板内部に異色の樹脂を混在させて模様を形成した
装飾板等が多用されている。しかしながら、かか
る装飾板は、異色樹脂混在という模様形成手段を
採用する関係上、形成される模様はすべて不定形
模様となり、水玉模様、千鳥格子模様、花柄模様
等の如き定形性のある図柄模様等を形成すること
は不可能であつた。しかも、上記のように異色樹
脂を混在させて不定形模様を形成した装飾板は、
プラスチツク独特の冷たい感覚を与えるため、こ
れを原料板として造つた眼鏡枠や装身具等は何と
なく違和感があつた。
このようなことから、本出願人は、合成樹脂板
の表面に市販の模様入りの布を重ねて熱圧着する
か、又は上下の樹脂板の間に該布を挟んで熱圧着
することによつて、合成樹脂板の表層部又は深層
部に模様入りの布を設けた装飾板を既に提案した
〔実開昭61−130426号(実願昭60−14406号)〕。こ
の装飾板は、模様入りの布を外部から透視できる
ため、美麗で見た目に布の柔らかさや暖かさが感
じられ、また模様の異なる種々の布を使用するこ
とによつて所望の定形模様のものを得ることがで
きる等、多くの利点を有し、眼鏡枠や装身具等の
原料板として好適なものであつたが、まだ次のよ
うな問題があつた。
の表面に市販の模様入りの布を重ねて熱圧着する
か、又は上下の樹脂板の間に該布を挟んで熱圧着
することによつて、合成樹脂板の表層部又は深層
部に模様入りの布を設けた装飾板を既に提案した
〔実開昭61−130426号(実願昭60−14406号)〕。こ
の装飾板は、模様入りの布を外部から透視できる
ため、美麗で見た目に布の柔らかさや暖かさが感
じられ、また模様の異なる種々の布を使用するこ
とによつて所望の定形模様のものを得ることがで
きる等、多くの利点を有し、眼鏡枠や装身具等の
原料板として好適なものであつたが、まだ次のよ
うな問題があつた。
(考案が解決しようとする問題点)
即ち、上記のように熱圧着する場合は、布の繊
維自体が合成樹脂板と溶着一体化しないため、両
者の界面における耐剥離性が劣る等、物性面で問
題があり、また、布が吸湿して変質しやすいため
耐久性の点でも問題があつた。その上、外部から
透視した場合、布が入つていることが判り易く、
斬新性の点でもやや物足りないものであつた。
維自体が合成樹脂板と溶着一体化しないため、両
者の界面における耐剥離性が劣る等、物性面で問
題があり、また、布が吸湿して変質しやすいため
耐久性の点でも問題があつた。その上、外部から
透視した場合、布が入つていることが判り易く、
斬新性の点でもやや物足りないものであつた。
(問題点を解決するための手段)
本考案はかかる問題点を解決するため、セルロ
ース樹脂板の表層部又は深層部に、セルロース繊
維(例えばアセテート繊維等をいう)製又はセル
ロース繊維と他の繊維との混繊繊維製の模様入り
の布を有する装飾板であつて、該布のセルロース
繊維が上記セルロース樹脂板に熱融着一体化され
ており、且つ上記樹脂板の少なくとも布より表面
側の部分が透明とされていることを要旨とするも
のである。
ース樹脂板の表層部又は深層部に、セルロース繊
維(例えばアセテート繊維等をいう)製又はセル
ロース繊維と他の繊維との混繊繊維製の模様入り
の布を有する装飾板であつて、該布のセルロース
繊維が上記セルロース樹脂板に熱融着一体化され
ており、且つ上記樹脂板の少なくとも布より表面
側の部分が透明とされていることを要旨とするも
のである。
以下、実施例を挙げて本考案を詳述する。
(実施例)
第1図は本考案装飾板の一実施例の平面図、第
2図は同実施例の端部拡大断面図であつて、この
実施例の装飾板は、セルロース樹脂板1の表層部
に水玉模様入りの布2を有し、該樹脂板1の布2
より表面側の部分が薄い透明の被膜部11とされ
ている。
2図は同実施例の端部拡大断面図であつて、この
実施例の装飾板は、セルロース樹脂板1の表層部
に水玉模様入りの布2を有し、該樹脂板1の布2
より表面側の部分が薄い透明の被膜部11とされ
ている。
セルロース樹脂板1としては、木材パルプ等の
セルロース分子のヒドロキシル基の反応性を利用
して得られる例えば酢酸セルロース、酢酪酸セル
ロース、セルロースニトレート等のセルロースエ
ステルや、セルロースプロピオネート等のセルロ
ースエーテルなどの樹脂よりなるものが使用され
るが、このうち酢酸セルロース樹脂は透明性が良
好で着色も鮮やかであるため、この実施例では特
に酢酸セルロース樹脂よりなる樹脂板1を選択使
用している。この樹脂板1の布2より表面側の被
膜部11は布2を透視できるように無色透明又は
有色透明とすることが必須であるが、該樹脂板1
の布2より裏面側の本体部分12は透明でも不透
明でもよく、また異色樹脂を混在させて不定形模
様を形成してあつてもよい。かかる樹脂板1の厚
さは、用途に応じて決定すればよく、例えば眼鏡
枠の原料板とする場合は4〜8mm程度とするのが
望ましい。
セルロース分子のヒドロキシル基の反応性を利用
して得られる例えば酢酸セルロース、酢酪酸セル
ロース、セルロースニトレート等のセルロースエ
ステルや、セルロースプロピオネート等のセルロ
ースエーテルなどの樹脂よりなるものが使用され
るが、このうち酢酸セルロース樹脂は透明性が良
好で着色も鮮やかであるため、この実施例では特
に酢酸セルロース樹脂よりなる樹脂板1を選択使
用している。この樹脂板1の布2より表面側の被
膜部11は布2を透視できるように無色透明又は
有色透明とすることが必須であるが、該樹脂板1
の布2より裏面側の本体部分12は透明でも不透
明でもよく、また異色樹脂を混在させて不定形模
様を形成してあつてもよい。かかる樹脂板1の厚
さは、用途に応じて決定すればよく、例えば眼鏡
枠の原料板とする場合は4〜8mm程度とするのが
望ましい。
一方、模様入りの布2はセルロース樹脂板1と
実質的に同材質のもの、つまりアセテート繊維等
のセルロース繊維又はセルロース繊維と他の繊維
との混繊繊維等で製された種々の模様入り布であ
り、該布2のセルロース繊維はホツトプレス等に
よつてセルロース樹脂板1に熱溶着されて殆ど同
化消失し、主として模様だけが残存した状態とな
つている。従つて、この布2を表面側の被膜部1
1を通して見た場合、布組織を殆ど識別すること
ができず、主として模様が透視されるので斬新な
感覚が与えられる。特に、混繊繊維製の模様入り
布を使用した場合は、溶着したセルロース繊維と
非溶着の他の繊維との組合せによつて、セルロー
ス繊維のみの布とは一味違つた斬新な感覚が与え
られる。このような布2は織布でも不織布でもよ
く、また、模様はどのようなものでもよいが、例
えばフラツト捺染等によつて多色のフアシヨナブ
ルナ図柄模様を形成したものが好適に使用され
る。尚、セルロース繊維と混繊される他の繊維と
しては、木綿や絹等の天然繊維、ポリエステルや
ナイロン等の化学繊維、レーヨン等の再生繊維な
どが全て使用可能であり、その配合割合について
も自由に決定することができる。
実質的に同材質のもの、つまりアセテート繊維等
のセルロース繊維又はセルロース繊維と他の繊維
との混繊繊維等で製された種々の模様入り布であ
り、該布2のセルロース繊維はホツトプレス等に
よつてセルロース樹脂板1に熱溶着されて殆ど同
化消失し、主として模様だけが残存した状態とな
つている。従つて、この布2を表面側の被膜部1
1を通して見た場合、布組織を殆ど識別すること
ができず、主として模様が透視されるので斬新な
感覚が与えられる。特に、混繊繊維製の模様入り
布を使用した場合は、溶着したセルロース繊維と
非溶着の他の繊維との組合せによつて、セルロー
ス繊維のみの布とは一味違つた斬新な感覚が与え
られる。このような布2は織布でも不織布でもよ
く、また、模様はどのようなものでもよいが、例
えばフラツト捺染等によつて多色のフアシヨナブ
ルナ図柄模様を形成したものが好適に使用され
る。尚、セルロース繊維と混繊される他の繊維と
しては、木綿や絹等の天然繊維、ポリエステルや
ナイロン等の化学繊維、レーヨン等の再生繊維な
どが全て使用可能であり、その配合割合について
も自由に決定することができる。
かかる模様入りの布2は、樹脂未含浸のもので
もよいが、該布2が浸透しにくい厚手のものであ
る場合は予め合成樹脂を含浸乾燥、或いは布2の
両面に接着剤を塗布しておくことが望ましい。こ
のようにセルロース樹脂を含浸乾燥させておけ
ば、セルロース樹脂板1の表面にこの樹脂含浸布
2を重ねてホツトプレスすることにより、該布2
のセルロース樹脂繊維がセルロース樹脂板1に熱
溶着すると同時に、該布2の表面側の被膜部11
を形成することができる。
もよいが、該布2が浸透しにくい厚手のものであ
る場合は予め合成樹脂を含浸乾燥、或いは布2の
両面に接着剤を塗布しておくことが望ましい。こ
のようにセルロース樹脂を含浸乾燥させておけ
ば、セルロース樹脂板1の表面にこの樹脂含浸布
2を重ねてホツトプレスすることにより、該布2
のセルロース樹脂繊維がセルロース樹脂板1に熱
溶着すると同時に、該布2の表面側の被膜部11
を形成することができる。
第3図はセルロース樹脂板1の深層部に模様入
りの布2を有する実施例を示すもので、このよう
な装飾板は布2をセルロース樹脂の表板1aと裏
板1bで上下から挟んでホツトプレスする等の方
法で製造され、該布2のセルロース繊維が表板1
a及び裏板1bに熱溶着して布組織が実質的に消
失している。この表板1aは布2を透視できるよ
うに無色透明又は有色透明であるが、裏板1bは
前記実施例と同様に透明でも不透明でも模様入り
でもよい。また表板1aと裏板1bの厚さをほぼ
同じにして布2がセルロース樹脂板1の厚み方向
のほぼ中央部に位置するように構成してもよい
が、装飾の対象物品によつては、表板1aを通し
て見た布2の模様と、表板1aと布2を削り取つ
て部分露出させた裏板1bを組合せ模様として活
用する場合があり、この場合、切削露出加工をし
易くするため、布2をセルロース樹脂板1の表面
側に位置するように構成することが好都合であ
る。例えば、上記の如く、表板1aを通して見た
布2の模様と切削露出した裏板1bの組合せ模様
を眼鏡枠に生かそうとする場合、この眼鏡枠の原
料板としては表板1aを0.8mm程度と、裏板1b
を約3〜7mm程度と厚くして、布2がセルロース
樹脂板1の表面に位置するように構成することが
加工上や仕上げ製品の強度にも良い結果をもたら
す。勿論、布2がセルロース樹脂板1の厚み方向
の中央部より裏面側に位置するように構成された
ものを除外するものではない。
りの布2を有する実施例を示すもので、このよう
な装飾板は布2をセルロース樹脂の表板1aと裏
板1bで上下から挟んでホツトプレスする等の方
法で製造され、該布2のセルロース繊維が表板1
a及び裏板1bに熱溶着して布組織が実質的に消
失している。この表板1aは布2を透視できるよ
うに無色透明又は有色透明であるが、裏板1bは
前記実施例と同様に透明でも不透明でも模様入り
でもよい。また表板1aと裏板1bの厚さをほぼ
同じにして布2がセルロース樹脂板1の厚み方向
のほぼ中央部に位置するように構成してもよい
が、装飾の対象物品によつては、表板1aを通し
て見た布2の模様と、表板1aと布2を削り取つ
て部分露出させた裏板1bを組合せ模様として活
用する場合があり、この場合、切削露出加工をし
易くするため、布2をセルロース樹脂板1の表面
側に位置するように構成することが好都合であ
る。例えば、上記の如く、表板1aを通して見た
布2の模様と切削露出した裏板1bの組合せ模様
を眼鏡枠に生かそうとする場合、この眼鏡枠の原
料板としては表板1aを0.8mm程度と、裏板1b
を約3〜7mm程度と厚くして、布2がセルロース
樹脂板1の表面に位置するように構成することが
加工上や仕上げ製品の強度にも良い結果をもたら
す。勿論、布2がセルロース樹脂板1の厚み方向
の中央部より裏面側に位置するように構成された
ものを除外するものではない。
上記のような装飾板は、例えば第1図に破線で
示すような眼鏡枠の形、或いはブローチその他の
装身具の形に切り抜かれ、更に仕上げ加工が施さ
れて、眼鏡枠や各種装身具が造られる。
示すような眼鏡枠の形、或いはブローチその他の
装身具の形に切り抜かれ、更に仕上げ加工が施さ
れて、眼鏡枠や各種装身具が造られる。
(考案の作用及び効果)
以上の説明から理解できるように、本考案の装
飾板は、模様入りの布2がセルロース樹脂板1と
実質的に同材質で、そのセルロース繊維がセルロ
ース樹脂板1と熱溶着して殆ど同化消失し、模様
だけが残存したような状態となつているため、該
樹脂板1の布2より表面側の透明な部分(即ち被
膜部11又は表板1a)から見ると、主として残
存する模様が透視されることとなり、且つ表面側
の透明部分のレンズ効果によつて立体感もでるの
で、頗る斬新な感覚を与えることができる。特
に、該布2が混繊繊維製のものである場合は、溶
着したセルロース繊維と非溶着の他の繊維との組
合せによつて、セルロース繊維のみの布とは一味
違つた斬新な感覚が与えられる。しかも本考案の
ように布2のセルロース繊維がセルロース樹脂板
1に熱溶着し布2の組織が殆ど消失した状態で
は、界面剥離や吸湿等の虞が皆無に等しいので、
物性や耐久性が向上するといつた効果もある。
飾板は、模様入りの布2がセルロース樹脂板1と
実質的に同材質で、そのセルロース繊維がセルロ
ース樹脂板1と熱溶着して殆ど同化消失し、模様
だけが残存したような状態となつているため、該
樹脂板1の布2より表面側の透明な部分(即ち被
膜部11又は表板1a)から見ると、主として残
存する模様が透視されることとなり、且つ表面側
の透明部分のレンズ効果によつて立体感もでるの
で、頗る斬新な感覚を与えることができる。特
に、該布2が混繊繊維製のものである場合は、溶
着したセルロース繊維と非溶着の他の繊維との組
合せによつて、セルロース繊維のみの布とは一味
違つた斬新な感覚が与えられる。しかも本考案の
ように布2のセルロース繊維がセルロース樹脂板
1に熱溶着し布2の組織が殆ど消失した状態で
は、界面剥離や吸湿等の虞が皆無に等しいので、
物性や耐久性が向上するといつた効果もある。
第1図は本考案の一実施例の平面図、第2図は
同実施例の端部拡大断面図、第3図は本考案の他
の実施例の端部拡大断面図である。 1……セルロース樹脂板、2……模様入りの
布。
同実施例の端部拡大断面図、第3図は本考案の他
の実施例の端部拡大断面図である。 1……セルロース樹脂板、2……模様入りの
布。
Claims (1)
- セルロース樹脂板の表層部又は深層部に、セル
ロース繊維製又はセルロース繊維と他の繊維との
混繊繊維製の模様入りの布を有する装飾板であつ
て、該布のセルロース繊維が上記セルロース樹脂
板に熱融着一体化されており、且つ上記樹脂板の
少なくとも布より表面側の部分が透明とされてい
ることを特徴とする装飾板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15021885U JPH0438996Y2 (ja) | 1985-09-30 | 1985-09-30 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15021885U JPH0438996Y2 (ja) | 1985-09-30 | 1985-09-30 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6258632U JPS6258632U (ja) | 1987-04-11 |
JPH0438996Y2 true JPH0438996Y2 (ja) | 1992-09-11 |
Family
ID=31066160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15021885U Expired JPH0438996Y2 (ja) | 1985-09-30 | 1985-09-30 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0438996Y2 (ja) |
-
1985
- 1985-09-30 JP JP15021885U patent/JPH0438996Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6258632U (ja) | 1987-04-11 |
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