JPS62913Y2 - - Google Patents

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JPS62913Y2
JPS62913Y2 JP4215481U JP4215481U JPS62913Y2 JP S62913 Y2 JPS62913 Y2 JP S62913Y2 JP 4215481 U JP4215481 U JP 4215481U JP 4215481 U JP4215481 U JP 4215481U JP S62913 Y2 JPS62913 Y2 JP S62913Y2
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semi
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JP4215481U
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【考案の詳細な説明】 本考案は化粧板に関し、詳しくは天然銘木に近
い外観を有する化粧板に関する。
従来、天然銘木に似せた外観を有する化粧板が
室内装飾用板、家具外装用板として広く用いられ
ており、すぐれた印刷技術によつて、距離をおい
た観察では天然銘木と殆ど見分けがつかないが、
間近に観察すれば、所謂繊維質感の欠如から、天
然銘木に似せた印刷であることが直ちに明らかと
なり、このために廉価品のイメージを払拭するこ
とができない難点があつた。
即ち、杉、松、桧等の天然銘木の板材において
は、表面にあらわれる木目模様の間の繊維質部分
に特有の「照り」感と木肌調の細かい模様が見ら
れるが、このような特有の模様を印刷により化粧
板に付与するのは極めて困難であり、しかも、外
観が平面的にならざるを得なかつた。
尚、従来においても、外観を天然銘木に似せた
化粧板を得るための方法が種々提案されている。
例えば、光散乱効果を有する色材を基材層に含有
させたり、或いは基材層と表面層間に施こされる
木目模様印刷のインクに混入させる方法が提案さ
れている。しかし、前者の方法においては「照
り」感を出すためには大量の色材を要し、却つて
基材層を材質変化させ、その強度を弱くする問題
があり、後者の方法によれば、基材層と表面層と
の間の接着性を低下させ、層間剥離が起こりやす
い問題がある。
本考案は上記の問題を解決するためになされた
ものであつて、間近に観察しても天然銘木と殆ど
変わるところのない外観を有する化粧板を提供す
ることを目的とする。
本考案による化粧板は、半透明乃至不透明な基
材層の上に、有機繊維と光散乱性色材とが均一に
分散された半透明の熱可塑性樹脂層からなる中間
層と、透明乃至半透明の熱可塑性樹脂又は架橋硬
化性樹脂からなる表面層とがこの順に積層されて
いると共に、上記中間層と表面層との間に図柄模
様が設けられていることを特徴とする。
以下に図面に基づいて本考案を説明する。
図面は本考案の一実施例を示す要部拡大断面図
である。基材層1は化粧板の基板をなし、紙、編
織布、不織布、合板、ハードボード、石膏板、ア
スベスト板、FRP板、或いは半透明乃至不透明
に着色された通常の熱可塑性樹脂成形板、熱硬化
性樹脂成形板で形成される。尚、基材層は必らず
しも単一の層である必要はなく、二種以上の異種
の材料からなる複合層であつてもよく、この場
合、少なくともいずれかの層が半透明乃至不透明
であればよい。基板層における熱可塑性樹脂成形
板としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、EVA、ポリエステル、
ウレタン、酢酸ビニル等のものが用いられるが、
後述する中間層との熱圧着が容易な樹脂、特にポ
リ塩化ビニルを用いることが望ましい。
基材層の上に積層される中間層2は、有機繊維
と光散乱性色材が均一に分散配合された半透明の
熱可塑性合成樹脂により形成されている。尚、こ
こでいう「半透明」は、例えば熱可塑性樹脂中に
均一に混在する有機繊維と光散乱性色材による光
散乱効果に基因したものであつてもよく、必ずし
も熱可塑性樹脂そのものが半透明であることを意
味しない。
有機繊維は、天然銘木の木肌感、特に杉、松、
桧等の針葉樹の有する木肌調の表現をもたらす効
果を有し、具体的にはポリエステル繊維、ポリア
ミド繊維、アクリル繊維、ポリビニルアルコール
繊維、レーヨン、人絹等が用いられる。
本考案においては、中間層は、例えば、カレン
ダー法により、普通0.05〜1mmの厚さに成形され
るため、有機繊維の径はフイラメントで0.05〜3
デニール、ステープルで0.5〜1.5デニール、モノ
フイラメントで44〜33000デニールが好ましい
が、これらに限定されるものではない。また、カ
レンダー加工時において、有機繊維を熱可塑性樹
脂層コンパウンドに均一に分散させるため、集束
剤にて200〜300本を集束し、長さ0.5〜12mmに切
断したものを用いるのが望ましい。
有機繊維の熱可塑性樹脂に対する配合割合は、
目的とする天然銘木の木肌、木目模様の因子によ
り相違するが、一般的に満足すべき木肌感を得る
ためには0.5PHR〜20PHRの範囲とされる。
光散乱性色材としては、天然パールエツセン
ス、塩基性炭酸塩、三塩化ビスマス、雲母チタ
ン、アルミニウム箔細片等が含まれるが、これら
の反射色は、銀色に限らず、金、青、紫、緑色等
であるものも使用できる。そして、これらの色材
のうち最も好ましいものは雲母チタンであり、木
目化粧板においては銀白色雲母チタンが「照り」
の点で最適である。上記光散乱性色材の粒径は特
に限定されないが、色材として最適に雲母チタン
の場合、3〜100μの範囲が適当である。
更に、色材の熱可塑性樹脂に対する配合割合は
中間層の層厚、色材の種類、粒径、光沢、半透明
の原因となる隠ぺい力等の因子により大きく相違
するが、一般的に満足すべき光散乱性を得るため
には0.05〜20PHRの範囲となる。尚、本考案にお
いては、その散乱効果が阻害されない範囲で、中
間層には光散乱性色材と共に、通常用いられる着
色剤を含有させてもよい。「照り」の効果を高め
るためには有機顔料を用いることが好ましいが、
無機顔料も少量であれば用いることができる。
中間層のための熱可塑性合成樹脂は、前記した
基材層に用いることができる熱可塑性合成樹脂か
ら任意に選ばれてよいが、前記基材層との熱圧着
性の点からポリ塩化ビニルが好ましく用いられ
る。
表面層3は後述する図柄模様層4を保護すると
共に基材層及び中間層と相俟つて視覚的立体感を
もたらすものであり、透明乃至半透明の熱可塑性
樹脂、又は架橋硬化性樹脂により形成されてい
る。
ここでいう「透明」とは着色され、又は着色さ
れない透明を、又半透明とは着色されたことによ
る半透明を意味し、着色に使用される着色剤は表
面層、後述する図柄模様層、及び中間層を経て基
材層の色が見える程度の透明性を阻害しない隠ぺ
い力のものから選ばれる。又、表面層の表面状態
は仕上り化粧板に高級感を具備させるため半艶消
し、又は艶出しとされているのが望ましい。
この表面層における熱可塑性樹脂も基材層に用
いられる熱可塑性樹脂から任意に選ばれてよい。
本考案においては、架橋硬化性樹脂は熱硬化性樹
脂及び紫外線硬化性樹脂を含む。熱硬化性樹脂と
しては例えばメラミン樹脂、ジアリルフタレート
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等が用いられる。
更に、本考案においては、例えば表面層が熱可塑
性樹脂であるような場合、表面の耐引つかき性を
高める等のために、必要に応じて表面層上に紫外
線硬化型樹脂を塗布し、硬化させて、表面層を多
層に構成することもできる。
次に、図柄模様層4は、化粧板に木目模様を付
与させるために設けられるものであつて、例え
ば、中間層2上面、あるいは表面層3裏面に印刷
することにより形成される。尚、模様に多様性を
持たせるため、中間層の上面と、表面層の裏面に
夫々異なつた色彩により模様を印刷しておき、こ
れらが組合わされて一つのまとまつた模様を形成
するよう構成してもよい。また、図柄模様層は、
模様を予め印刷した透明フイルムを表面層と中間
層との間に積層することによつても形成される。
上記した各層は好ましくは熱圧着により一体的
に積層されるが、積層する方法は特に制限される
ものではない。
本考案の化粧板によれば、表面層を介して透視
される図柄模様の背景に、中間層に含有される有
機繊維及び光散乱性色材による乱反射が付与され
ると共に、これらによつて天然銘木の有する立体
的な繊維質や導管が表現され、また、「照り」感
が付与されるので、全体として天然銘木に酷似し
た木肌調の外観及び「照り」があらわれ、かくし
て、近接して観察しても天然銘木と殆ど変わらな
い外観の化粧板を得ることができる。更に、本考
案によれば、有機繊維は一方において化粧板自体
の強度を向上させることにも寄与し、従つて、強
度的にもすぐれた化粧板を得ることができるので
ある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案による化粧板の一実施例を示す要
部拡大断面図である。 1……基材層、2……中間層、3……表面層、
4……図柄模様層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 半透明乃至不透明な基材層の上に、有機繊維と
    光散乱性色材とが均一に分散された半透明の熱可
    塑性樹脂層からなる中間層と、透明乃至半透明の
    熱可塑性樹脂又は架橋硬化性樹脂からなる表面層
    とがこの順に積層されていると共に、上記中間層
    と表面層との間に図柄模様が設けられていること
    を特徴とする化粧板。
JP4215481U 1981-03-24 1981-03-24 Expired JPS62913Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4215481U JPS62913Y2 (ja) 1981-03-24 1981-03-24

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JP4215481U JPS62913Y2 (ja) 1981-03-24 1981-03-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57153531U JPS57153531U (ja) 1982-09-27
JPS62913Y2 true JPS62913Y2 (ja) 1987-01-10

Family

ID=29839186

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JP4215481U Expired JPS62913Y2 (ja) 1981-03-24 1981-03-24

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JPS57153531U (ja) 1982-09-27

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