JPS6228412Y2 - - Google Patents

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JPS6228412Y2
JPS6228412Y2 JP1981059107U JP5910781U JPS6228412Y2 JP S6228412 Y2 JPS6228412 Y2 JP S6228412Y2 JP 1981059107 U JP1981059107 U JP 1981059107U JP 5910781 U JP5910781 U JP 5910781U JP S6228412 Y2 JPS6228412 Y2 JP S6228412Y2
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JP
Japan
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phr
surface layer
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thermoplastic resin
board
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JP1981059107U
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は化粧板に関し、詳しくは天然銘木の
板材表面における肉質部分の有する特有の照り感
を有する化粧板に関するものである。
従来、表面外観を天然銘木に似た外観を有する
化粧板を合成樹脂などにより形成し、これを室内
装飾用板、あるいは家具の外装用板として使用す
ることが広く行われている。
そして、近年の印刷技術の進歩により、距離を
おいた観察では殆ど天然銘木と差異のない外観を
有する化粧板が提供されるに至つているが、近接
観察においては、その表面状態により模造品であ
ることが瞬時に判明し、これがために高級品には
なかなか使用し難いといつた問題があつた。
この原因は、杉、松、桧等の天然銘木において
は、板材とした場合、表面にあらわれる木目の間
の肉質部分に特有の照り感、あるいは木肌調の微
細な模様が見られ、印刷技術のみでは、この深み
のある照り感が十分にかもし出せなかつたところ
にあると思われる。
もつとも、天然木に近い外観とするため例えば
表面層に光散乱効果を有する色材を含有させた
り、あるいは印刷インクの中に上記色材を混入す
ることも試みられているが、前者のものの場合、
十分な照り感を出すためには基材に30PHRもの
大量の光散乱性色材を混入しても殆ど効果がない
反面、このような大量の混入により表層の材質的
変化を招来し、弱くなるといつた欠点を有し、又
表面層の表層のみに含有させたものは、表面がか
えつてギラギラした感じとなり天然木とは程遠い
感覚となりとうてい採用し難いといつた欠点を有
し、又後者のものにあつてはインクの剥離が生じ
やすくなり、寿命が短いといつた欠点を有する。
この考案は上記に鑑み、表面外観が天然銘木の
木目間の肉質部分の外観に極めて近似した外観を
有する化粧板を提供することを目的としてなされ
たものであつて、半透明乃至不透明とされた基板
の表面に、配合量が0.5〜20PHRとされたガラス
短繊維と0.05〜20PHRとされたと光散乱性色材と
が均一分散された半透明の熱可塑性樹脂表面層が
一体に積層されて構成されたことを特徴とするも
のである。
次に、この考案を実施例により説明する。
この考案の化粧板Aは、紙、編織布、不織布、
合板、ハードボード、石膏板、アスベスト板、
FRP板あるいは熱可塑性合成樹脂製成形板など
半透明乃至不透明である基板1の表面に、配合量
がそれぞれ0.5〜20PHR、0.05〜20PHRとされた
ガラス短繊維2と光散乱性色材3が均一に混合分
散された半透明の熱可塑性樹脂表面層4が一体に
積層されて構成されている。
上記実施例における基板1は、図示したような
単一層により形成されたものの他、二種以上の異
種材料から成る複合板であつても良く、又複合板
である場合、これを構成する全ての層がいずれも
半透明乃至不透明である必要はない。即ち、複合
される層の上面構成層が透明であつても、下面構
成層が半透明乃至不透明であつても良く、要する
に全体としての半透明乃至不透明性を有していれ
ば良い。
又、上記熱可塑性合成樹脂板としては常温で固
化するものが用いられ、例えばポリ塩化ビニル、
ポリエチレン、ポリプロピレン、EVA、ポリエ
ステル、ウレタン、酢酸ビニルなどのものが用い
られる。なお、表面層4との熱溶着性を良くする
ため基板1としては相互の接着が容易な樹脂、特
にポリ塩化ビニルを用いることが望ましい。
次に、表面層4の半透明な状態とは、例えば透
明な熱可塑性樹脂中に均一に混在するガラス短繊
維2と光散乱性色材3による光散乱効果に起因し
たものであつて、必ずしも熱可塑性樹脂そのもの
が半透明であることを必要としない。
又、この表面層4はカレンダ法により圧延加工
で成形されるが、この場合、表面層4は0.05〜
1.0mmの範囲の厚さに成形されるため、上記ガラ
ス繊維の径は一般に6mμ〜12mμの範囲のもの
を用いるのが望ましい。さらに、カレンダ加工時
においてガラス短繊維を熱可塑性樹脂コンパウン
ドに均一に分散させるため、ガラス短繊維の長さ
2mm〜12mmのものを集束剤を用い200〜300本にま
とめたものを用いるのが好ましい。
そして、ガラス短繊維の熱可塑性樹脂に対する
配合割合は、目的とする天然銘木の木肌感により
相違するが、一般的に満足すべき量として
0.5PHR〜20PHRの範囲とされる。
光散乱性色材としては天然パールエツセンス、
塩基性炭酸塩、三塩化ビスマス、雲母チタン、ア
ルミニウム箔細片等が含まれるが、これらの反射
色は銀色に限らず、金、青、紫、緑色等であつて
も良い。そして、これらの色材のうち最も好まし
いものは雲母チタンであり、木目化粧板において
は銀白色雲母チタンが照り感を出すのに最適であ
る。
そして、上記光散乱性色材の粒径は一概には言
えないが、最適である雲母チタンの場合、3〜
100μの範囲が適当である。
さらに、色材の熱可塑性樹脂に対する配合割合
は表面層4の厚さ、色材の種類、粒径、光沢、半
透明の原因となる隠ぺい力などの因子により大き
く相違するが、一般的に満足すべき光散乱性を付
与するためには0.05〜20PHRの範囲となる。
さらに、上記表面層4として使用できる熱可塑
性樹脂としては、基板1の構成材料として記した
熱可塑性樹脂が用いられ、光散乱性が阻害されな
い範囲内において必要に応じ隠ぺい力の低い染料
又は顔料で着色しても良い。
この考案は以上のように構成されているので、
化粧板Aの表面外観はガラス短繊維及び光散乱性
色材の光反射により独特の深みのある木肌調の照
り感を有する外観となり、天然銘木の肉質部分と
殆ど変わりのない外観とすることができるのであ
る。
さらに、この考案によれば、照り感を出すため
に用いたガラス短繊維は、一方において化粧板自
体の強度を向上させることにも寄与し、もつて、
外観、強度共に優れた化粧板を得ることができる
のである。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例の要部拡大断面図であ
る。 A……化粧板、1……基板、2……ガラス短繊
維、3……光散乱性色材、4……表面層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 半透明乃至不透明とされた基板の表面に、配合
    量が0.5〜20PHRとされたガラス短繊維と0.05〜
    20PHRとされた光散乱性色材とが均一分散され
    た半透明の熱可塑性樹脂表面層が一体に積層され
    て構成されたことを特徴とする化粧板。
JP1981059107U 1981-04-22 1981-04-22 Expired JPS6228412Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1981059107U JPS6228412Y2 (ja) 1981-04-22 1981-04-22

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JP1981059107U JPS6228412Y2 (ja) 1981-04-22 1981-04-22

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JPS56165631U JPS56165631U (ja) 1981-12-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009084903A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Toli Corp 木目調床材、及び木目調床材の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5549275Y2 (ja) * 1977-09-22 1980-11-17

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JP2009084903A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Toli Corp 木目調床材、及び木目調床材の製造方法

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JPS56165631U (ja) 1981-12-08

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