JPH0438794Y2 - - Google Patents

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JPH0438794Y2
JPH0438794Y2 JP1987126939U JP12693987U JPH0438794Y2 JP H0438794 Y2 JPH0438794 Y2 JP H0438794Y2 JP 1987126939 U JP1987126939 U JP 1987126939U JP 12693987 U JP12693987 U JP 12693987U JP H0438794 Y2 JPH0438794 Y2 JP H0438794Y2
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JP
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fibers
shaped
string
rod
rug
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JP1987126939U
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は新規な敷物に関する。
〈従来の技術〉 従来、イ草からなる敷物に代わつてポリプロピ
レンからなるストローヤーンを編織した敷物が使
用されるようになつている。
〈考案が解決しようとする問題点〉 前述のストローヤーンからなる敷物は、吸湿
性、吸汗性が乏しく夏期には使用時にベトつき感
があり、また冬期には冷い触感があり、イ草から
なる敷物の代用としては問題がある。本考案は、
吸湿性、吸汗性を有し、夏期には適度の冷感があ
り、冬期には暖かな感触を有する新規な敷物を提
供せんとするものである。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、方向性を有する熱接着性繊維を10〜
80重量%含む合成繊維ステープルの集合体からな
り、少なくともその表層部において繊維間が熱接
着性繊維の軟化または溶融により接着されてお
り、断面充実度が5〜50%である棒状もしくは紐
状体が編織されてなることを特徴とする敷物にあ
る。
まず、本考案におけるステープル繊維集合体
は、種々の繊維から形成されるが、耐腐食性に優
れた合成繊維が有効である。これらの繊維中で
も、特に吸水性繊維例えばビニロンあるいは表面
を公知の手段で親水または吸水加工した合成繊
維、あるいは繊維に物理的に吸水性を付与する形
態を持たせたもの(多孔中空等)が好ましい。む
ろん、主体となるステープル繊維は、後述する熱
接着性繊維を軟化または溶融させる際に実質的に
溶解、軟化または溶融されないものである。
本考案では、これらの繊維集合体の中に熱接着
性繊維が混合されている。熱接着性繊維は、繊維
集合体の表面部分を比較的強固にかつ皮膜状に繊
維を接着し易く、また該集合体に対して混綿等に
て簡単にかつ均一に混合し易い。この熱接着性繊
維としては、ポリオレフイン系樹脂からなる低軟
化点または低融点繊維、未延伸のポリエステル繊
維等の未延伸合成繊維、ポリエチレン−ポリエス
テル、変性ポリエステル−ポリエチレンテレフタ
レート等の低軟化点もしくは低融点ポリマーと高
軟化点もしくは高融点ポリマーとの芯鞘型または
バイメタル型複合繊維等公知の種々の繊維が使用
可能である。熱接着性繊維の混合率としては、表
層部接着性および棒状もしくは紐状体の腰の強
さ、適度の硬さの点で10〜80重量%、特に30〜50
重量%が好ましい。
棒状もしくは紐状体は、たとえば前記繊維集合
体を混綿したものをカードでウエツプ化し、トラ
ンペツト型のガイドノズルを通すことによつて得
ることができる。
繊維集合体の少なくとも表層部において熱接着
性繊維を軟化、溶融させて繊維間を接着させるに
は、該繊維集合体を筒状のヒーターを通せば良
い。なお、繊維の集合と繊維間の接着を連続的に
行うためにヒーターの入口をトランペツト型とし
ても良い。繊維集合体の内部でも熱接着性繊維が
同時に軟化、溶融して繊維間に接着していても良
い。
繊維が接着した繊維集合体の表層部はフイルム
状となり、全体として棒状ないし紐状を呈し、耐
押潰性を有しているが、該表層部は微細な間隙を
無数に備え、十分な吸湿、吸水性を持つている。
本考案における前記棒状もしくは紐状体は、あ
る程度以上の硬さと弾力性、耐押潰性を要求され
るため、断面における繊維の充実が必要である。
この断面充実度は棒状のもしくは紐状体の断面積
に対する繊維の総断面積比で示され、本考案では
5〜50%が好ましい。この充実度は、棒状もしく
は紐状体を鋭利な刃物でできるだけ変形しないよ
うに切断し、その断面写真により計測できる。
断面充実度が5%以下では棒状もしくは紐状体
の耐押性が不足し、敷物に腰がなくなり、また50
%以上では硬くなりすぎて編織が困難となつた
り、畳状に織る場合、経糸が目立つたものとなつ
て好ましくない。
本考案の敷物は、前記棒状もしくは紐状体のみ
から織ることによつても得られるが、畳表織機に
て該棒状もしくは紐状体を緯糸として用いて製織
するか、ラツセル組織を用い、該棒状もしくは紐
状体を緯糸として挿入することによつて得ること
ができる。
第1図は、本考案の敷物の例を示す部分斜視図
であり、1は繊維集合体から形成された棒状(も
しくは紐状)体を緯糸とし、経糸2とともに畳表
織機にて織つたものを示す。第2図は本考案の敷
物に用いる棒状(もしくは紐状)体の模式図で、
3は主体ステープル繊維、4は熱接着性繊維、5
は熱接着性繊維により繊維間が接着し皮膜化した
表層を示す。6は表層5における微細孔または微
細間隙を示す。
〈実施例〉 ポリエステル繊維ステープル(2デニール、繊
維長51mm)にポリエステル系親水剤(例えば、低
分子量脂肪族ポリエステル:高松油脂(株)製SR−
1000)を0.2重量%付着したものを35重量%、イ
草の香料を付与したポリエステル繊維ステープル
(2デニール、繊維長51mm)を35重量%、ポリエ
ステルと変成ポリエステルの芯鞘構造からなる熱
接着性繊維(3デニール、繊維長51mm)を30重量
%混綿し、4g/m2のカードスライバーを作る。
このスライバーを直径4mmφの円型の熱金型
(150℃)を通し、棒状の繊維束を得る。これを
1mの長さにカツトしたものを畳表織機にて緯糸
に製織して敷物を作る。得られた敷物は、手で触
れた時に暖かく感じるが実際に使用すると涼感も
有り敷物材として一年中使用可能なものである。
〈作用および効果〉 本考案の敷物は、繊維束集合体からなり、表面
で少なくとも繊維間が接着して微細孔あるいは微
細間隙を有する皮膜層が形成された、耐押潰性、
硬さを有する棒状または紐状体から構成されるも
ので、イ草に近い触感を有し、しかも適度の吸湿
性、吸水性を有している。特にこの敷物は、夏期
には接触時の冷感を有するが、冬期には適度の暖
かな感触を与え、オールシーズンに適している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の敷物の斜視側図、第2図は本
考案の敷物に使用する棒状もしくは紐状体模式図
であり、1は棒状もしくは紐状体、3は主体ステ
ープル繊維、4は熱接着性繊維、5は棒状もしく
は紐状体の表層を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 方向性を有する熱接着性繊維を10〜80重量%含
    む合成繊維ステープルの集合体からなり、少なく
    ともその表層部において繊維間が熱接着性繊維の
    軟化または溶融により接着されており、断面充実
    度が5〜50%である棒状もしくは紐状体が編織さ
    れてなることを特徴とする敷物。
JP1987126939U 1987-08-19 1987-08-19 Expired JPH0438794Y2 (ja)

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JP1987126939U JPH0438794Y2 (ja) 1987-08-19 1987-08-19

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JP1987126939U JPH0438794Y2 (ja) 1987-08-19 1987-08-19

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JPS6430073U JPS6430073U (ja) 1989-02-23
JPH0438794Y2 true JPH0438794Y2 (ja) 1992-09-10

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