JPH0438112Y2 - - Google Patents

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JPH0438112Y2
JPH0438112Y2 JP1985099705U JP9970585U JPH0438112Y2 JP H0438112 Y2 JPH0438112 Y2 JP H0438112Y2 JP 1985099705 U JP1985099705 U JP 1985099705U JP 9970585 U JP9970585 U JP 9970585U JP H0438112 Y2 JPH0438112 Y2 JP H0438112Y2
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piston
valve
port
annular groove
piston body
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、小径油圧衝緩器のピストン部構造に
関し、特に、小径シヨツクアブソーバ等への利用
に最適なピストン部構造の改良に関する。
〔従来の技術〕
油圧衝緩器の減衰力発生部として構成されるピ
ストン部にあつて、そのピストン本体には内周側
に複数の内側ポートおよび外周側に複数の外側ポ
ートがそれぞれ穿設されることがあるが、油圧衝
緩器自体が小径であつて、そのためピストン本体
も小径とされる場合にあつては、従来から、所望
のポート面積を得るために断面矩形あるいは弧状
のポートがそれぞれ穿設されることがある。そし
て、各側ポートの隣接するバルブに対する受圧面
積を大なるものとするために、各側ポートの端部
開口は、環状溝でそれぞれ連通状態とされる。す
なわち、ピストン本体の上端面あるいは下端面の
いずれか一方、あるいは両方に同心円に構成され
る環状シート面を有するように環状溝を形成する
こととする提案が従来からなされている。
この従来の提案によれば、上記環状シート面に
隣接するバルブ、例えば、伸側バルブによつて、
所望の伸側減衰力の発生を期待できると共に、環
状シート面に打刻オリフイスを形成することとす
れば、ピストン速度低速域における所望の減衰力
発生も期待できることとなる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来の提案にあつて、内側
ポートが伸側ポートとされると、その下端が開口
する環状溝は、ピストン本体下端面の内周側に形
成されるので、伸側ポートの伸側バルブに対する
受圧面積は、上記内周側の環状溝で形成され、外
周側に形成される環状溝と比較して小なるものと
されることとなる。
従つて、伸側バルブに作用する応力が大なるも
のとなり、発生減衰力が高目、すなわち、ハード
に設定される不都合があると共に、伸側バルブと
して切り欠き部付きのリーフバルブを利用する場
合には、リーフバルブの破断を生じ易くなる不都
合がある。また、環状シート面に打刻オリフイス
を形成する場合には、オリフイスの打刻によつて
周辺に所謂盛り上り部を形成することとなり、所
望のピストン速度低速域における減衰力発生を含
めて全体的に減衰力発生が安定し難くなる不都合
もある。また、前記盛り上り部を除去すると共に
バルブシート面を平坦度を向上するためにラツピ
ング仕上げを行なうことが考えられるが、ラツプ
代の精度を出すことは困難であり、従つて、一定
深さの打刻オリフイスを形成することも難しくな
る不都合もある。
そこで本考案は、前記した事情に鑑み、特に、
伸側バルブに加わる応力の低減と発生減衰力のソ
フト化を可能にすると共に、安定した減衰力発生
を期待できる小径油圧緩衝器のピストン部構造を
新たに提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記した問題点を解決するために本考案の構成
を、シリンダ内を摺動するピストン本体の内周側
には内側ポート、外周側には外側ポートを有する
と共に、上記ピストン本体の下端面には伸側バル
ブを有してなる小径油圧緩衝器のピストン部構造
において、内側ポートの下端はピストン本体の下
端面内周側に形成された環状溝に開口してなると
共に、当該環状溝はピストン本体の下端面外周側
に部分的に膨出されてなり、内側ポートの伸側バ
ルブに対する受圧面が大なるように形成されてな
ることを特徴とするとしたものである。
〔実施例〕 以下、図示した実施例に基づいて本考案を説明
する。
第1図に示すように、本考案の最適な一実施例
に係る油圧緩衝器は、シリンダ1内に挿通された
ピストンロツド2の下端インロー部2aにピスト
ン部3を有してなる。そして、当該ピストン部3
によつてシリンダ1内を上方油室Aと下方油室B
とに区画している。なお、図示する油圧緩衝器が
車輌のシヨツクアブソーバとして利用される場合
には、シリンダ1の下端は車輌の車軸側に連結さ
れ、ピストンロツド2の上端は車輌の車体側に連
結されるものである。
ピストン部3は、ピストンロツド2の下端螺条
部2bに螺装されるナツト4によつて固着されて
いるもので、ピストン本体10と、伸側バルブ5
と、第5図に示すようなチエツク弁6とを有して
なり、当該ピストン部3がシリンダ1内を上昇す
る伸側行程時には伸側バルブ5による減衰力発生
を可とすると共に、ピストン部3がシリンダ1内
を下降する圧側行程時にはチエツク弁6による上
方油室A内への油の流入を可とするものである。
そして、上記伸側バルブ5は、その内周端が上記
ピストン本体10の下端内周側に当接され環座5
a、バルブストツパ5bを介して前記ナツト4に
よつて所定位置に定着され、内周端固定、外周端
自由の状態で保持されている。また、上記チエツ
クバルブ6は、その内周端が上記ピストン本体1
0の上端内周側に当接され、バルブストツパ6a
を介して所定位置に定着されると共に、上端が上
記バルブストツパ6aに係止されたコニカルスプ
リング6bの下端がその外周端に当接され所望の
初期荷重が附与される状態で保持されている。な
お、上記チエツク弁6の内周側には後述するピス
トン本体10の内側ポート11の上端開口に対向
する切り欠き部6cが形成されている。
ピストン本体10は、その外側面にピストンリ
ング7を有しており、その肉厚部には軸線方向に
穿設された内側ポート11と外側ポート12とを
有している。すなわち、第2図のピストン本体1
0の上端面図および第3図のピストン本体10の
内周側には断面円形の内側ポート11、ピストン
本体10の外周側には断面略矩形の外側ポート1
2がそれぞれ複数形成されている。なお、第4図
は本考案におけるピストン本体10の第2図およ
び第3図中の線−で示す断面図である。
そして、この第2図および第4図にも示すよう
に、ピストン本体10の上端面には、同心円の内
側環状溝13および外側環状溝14が形成されて
おり、内側環状溝13には内側ポート11の上端
が開口し、外側環状溝14には外側ポート12の
上端が開口している。そして、上記内外の環状溝
13,14を区画する突起部分上面が、バルブシ
ート面15,16とされている。また、第3図お
よび第4図に示すように、ピストン本体10の下
端面には、上記内側ポート11の下端が開口する
環状溝17が形成されており、当該環状溝17は
基本的にはピストン本体10の下端面内周側に環
状に形成されているが、部分的に外周側に向けて
膨出されるように形成された膨出部17aを有し
ている。
すなわち、内側ポート11の伸側バルブ5(第
1図参照)に対する受圧面を大なるようにその環
状溝17が所謂菊座状に形成されているものであ
る。なお、上記菊座状の環状溝17を形成する突
起部分上面がバルブシート面18とされる。また
なお、前記外側ポート12の下端はピストン本体
10の下端面外周側に部分的に形成された略扇形
の開放部19に開口している。
従つて、本考案に係るピストン本体10を有し
た前記ピストン部3がシリンダ1内を上する伸側
行程時には、上方油室A内の油は、チエツク弁6
の切り欠き部6cを介してピストン本体10の内
側ポート11内に流入し、かつ、環状溝17およ
び膨出部17aに流入すると共に、伸側バルブ5
の外周端を押し下げそこに形成される間隙を介し
て下方油室B内に流入することとなる。そして、
上記油の流れの際に所望の伸側減衰力が発生する
こととなる。その際に、伸側ポートたる内側ポー
ト11の伸側バルブ5に対する受圧面は、環状溝
17とこれに連通する膨出部17aからなる菊座
形とされるので、大きい受圧面積となり、伸側バ
ルブに対する応力が低減されることとなる。
また、上記ピストン部3がシリンダ1内を下降
する圧側行程時には、下方油室B内の油がピスト
ン本体10の外側ポート12内に流入すると共
に、チエツク弁6の外周端を押し上げて上方油室
A内に流入することとなる。なお、図示していな
いが、シリンダ1の下端内部にはベースバルブ部
が配設されており、当該ベースバルブ部によつて
圧側減衰力が発生されるものである。
なお、上記伸側バルブ5にあつて、ピストン速
度の低速域における減衰力発生を可とする切り欠
き部を伸側バルブ5たるリーフバルブに形成する
ことができ、この場合には、バルブシート面18
に打刻オリフイスを形成することを要しないこと
となる。
さらに、打刻オリフイスを形成することを要し
なくなつたことにより、バルブシート面にラツピ
ング仕上げを施すことができるようになる。
また、内側ポートおよび外側ポートの端部を環
状溝に開口させるようにしたので、伸側のオリフ
イスを圧側のバルブに形成することもできる。そ
の際、オリフイスは、チエツク弁に小孔又は切り
欠きを設けるか、又は、外周部に切り欠きを設け
たシートをチエツク弁と二枚重ねにすることによ
つても形成され得る。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案によれば、小径の油圧緩
衝器におけるピストン部を構成する小径のピスト
ン本体でありながら、伸側ポートたる内側ポート
の伸側バルブに対する受圧面を大きく設定するこ
とができるので、伸側バルブに加わる応力の低減
と発生する減衰力のソフト化を可能とすることが
できる利点がある。
その結果、伸側バルブとしてリーフバルブを利
用することが可能となり、ピストン部の構造が簡
素化し得ると共に、バルブシート面への打刻オリ
フイスの形成に代えて、切り欠き付リーフバルブ
とすることができると共にバルブシート面にラツ
ピング仕上げを施すことができるので、ピストン
速度の低速域における減衰力を含め、全体として
減衰力の安定的発生を期待することとなる効果が
ある。
さらに、伸側バルブたるリーフバルブに対する
応力が低減されるので、切り欠き付きのリーフバ
ルブを使用することとしてのその破断が招来され
ることなく、その耐久性が向上される効果があ
る。
そしてさらに、伸側オリフイスを圧側バルブに
形成する場合にあつては、切り欠き付きのリーフ
バルブのオリフイスはピストン上端面の環状シー
ト面の何れの位置でもよいので、その組み付けに
際して、厳密な位置合せが要求されることがな
く、作業が容易となる効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る油圧緩衝器を
破断して部分的に示す正面断面図、第2図はピス
トン本体の上端面図、第3図はピストン本体の下
端面図、第4図は第2図および第3図中線−
で示すピストン本体の断面図、第5図はチエツク
弁の平面図である。 1……シリンダ、2……ピストンロツド、3…
…ピストン部、5……伸側バルブ、6……チエツ
ク弁、10……ピストン本体、11……内側ポー
ト、12……外側ポート、13……内側環状溝、
14……外側環状溝、15,16,18……バル
ブシート面、17……環状溝、17a……膨出
部、A……上方油室、B……下方油室。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) シリンダ内を摺動するピストン本体の内周側
    には内側ポート、外周側には外側ポートを有す
    ると共に、上記ピストン本体の下端面には伸側
    バルブを有してなる小径油圧緩衝器のピストン
    部構造において、内側ポートの下端はピストン
    本体の下端面内周側に形成された環状溝に開口
    してなると共に、当該環状溝はピストン本体の
    下端面外周側に部分的に膨出されてなり、内側
    ポートの伸側バルブに対する受圧面が大なるよ
    うに形成されてなることを特徴とする小径油圧
    緩衝器のピストン部構造。 (2) ピストン本体の上端面内周側には内側ポート
    の上端が開口する内側環状溝が形成されてなる
    と共に、ピストン本体の上端面外周側には外側
    ポートの上端が開口する外側環状溝が形成され
    てなる実用新案登録請求の範囲第1項記載の小
    径油圧衝緩器のピストン部構造。 (3) 内側ポートが断面円形とされてなると共に、
    外側ポートが断面矩形とされてなる実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の小径油圧衝緩器のピ
    ストン部構造。 (4) 伸側バルブが切り欠き部を形成したリーフバ
    ルブからなる実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の小径油圧衝緩器のピストン部構造。
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JPS628446U JPS628446U (ja) 1987-01-19
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