JPH0438006Y2 - - Google Patents

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JPH0438006Y2
JPH0438006Y2 JP10460785U JP10460785U JPH0438006Y2 JP H0438006 Y2 JPH0438006 Y2 JP H0438006Y2 JP 10460785 U JP10460785 U JP 10460785U JP 10460785 U JP10460785 U JP 10460785U JP H0438006 Y2 JPH0438006 Y2 JP H0438006Y2
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hoop
reinforcement
shape
reinforcing bar
main
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JP10460785U
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 考案の技術分野 本考案は、鉄筋コンクリート構造物を構築する
に際して法令で定める被り厚を確保すると共に、
配筋間隔を規制できる鉄筋組立治具に関する。
(ロ) 技術の背景 建築構造物にあつては、被り厚即ち、鉄筋の表
面から該鉄筋を覆うコンクリート表面までの最短
寸法が、建築基準法施行令第79条によつて定めら
れ、これを確保するために柱主筋と配筋の交叉部
分に被り厚を確保し得る形状を持つたスペーサを
取り付けている。
然し、スペーサを取り付ける際に、ナマシ鉄線
を用いて鉄筋に結束する工法が採られている為、
取付に時間を要すると共に、施工時の衝撃、振動
等の為に配筋に乱れを生ずる不具合があり、何ら
かの改善が望まれている。
(ハ) 従来技術と問題点 第3図は従来の鉄筋組立時に用いられる被り厚
設定用のスペーサの一例を示す。このスペーサ1
0は鋼線をL字形に並行になるように折り曲げ、
開放端の上部をU字形に折り曲げて形成されてい
る。
このような構成のスペーサ10を装着するに際
しては、第4図に示すように、柱主筋11とフー
プ筋12の交叉する部分に架設する。即ち、上端
をフープ筋12に引つ掛け、下端の水平方向に設
けられているU字部を柱主筋11に当接させ、全
体として柱主筋11に平行する状態にして装着す
る。これによつてスペーサ10の下部の膨出部が
被り厚の寸法を決めることになる。尚、柱主筋1
1とフープ筋12は予め結束線と呼ばれるナマシ
鉄線によつて結束されている。
ところで、スペーサ10を用いるに際しては、
予め鉄筋を組み立てておく必要がある。従来、柱
主筋11に対するフープ筋12を組み付けるに際
しては、熟練工によつて配筋を行ない、ナマシ鉄
線を用いて結束し、スペーサ10を柱主筋11及
びフープ筋12に結束して被り厚を設定してい
た。
然し、従来の配筋にあつては、組付に熟練を要
する為、組立及び結束に個人差によるばらつきが
生じ、或いは施工時の衝撃、振動等で緩む虞があ
る。又、結束に鉄線を用いている為、その耐久性
に問題がある外、被り厚不足があつた場合にはコ
ンクリートの膨出を招く虞がある。更に、配筋と
被り厚の設定作業(スペーサの装着作業)とが別
工程として為される為、時間を要するという不具
合もある。
尚、鉄筋の結束治具に関するものに特開昭57−
175035号がある。
(ニ) 考案の目的 本考案は上記事情に鑑みて為されたものであ
り、その目的は、配筋間隔の位置決めと被り厚設
定を同時かつ簡単に行なえるようにした鉄筋組立
治具を提供することにある。
(ホ) 考案の構成 斯かる目的を達成する為に本考案に係る鉄筋組
立治具は、縦主筋と、この縦主筋に対し直交する
方向に所定間隔で配筋されるフープ筋とで形成さ
れる鉄筋に取り付けられ、縦主筋と縦主筋型枠と
の被り厚を確保するスペーサに於て、フープ筋に
面した方向から見てほぼH字形を為し、その一端
が縦主筋型枠方向へ被り厚とフープ筋の直径の和
以上の長さでほぼU字状に突出し、他端の各々が
逆L字形及びL字形に内側方向へ縦主筋の径より
狭い幅に突出し、且つ、フープ筋の長手方向から
見た全体の形状がほぼZ字形を為すように構成し
たものである。
(ヘ) 作用 本考案に於ては、治具の内角部の各々にフープ
筋を係着し、H字形部の水平部を支点として縦主
筋の表面に当接させながら該縦主筋をL字形部内
に位置させるように構成されているので、フープ
筋が等間隔に正確に位置決めされ、且つ所定の被
り厚が正確に確保される。
(ト) 考案の実施例 以下、本考案の実施例を第1図及び第2図に基
づいて説明する。
本考案の治具は、第1図に示すように、フープ
筋12に面した方向から見た形状がH字形を為す
H形部1を中心にして、下端の各々には柱型枠1
3の方向へ形に突出するU形部2が設けられ、
上端の各々にはU形部2とは逆方向にL字形及び
逆L字形に突出させると共にその先端の間隔が柱
主筋11の直径より狭い幅となるようにした柱主
筋押さえ部3が設けられる。又、H形部1の水平
部4は装着時に支点として機能する。U形部2は
被り厚Xを決める働きを為し、第2図のように、
フープ筋12を内角部に介挿した状態で、フープ
筋12の表面から柱型枠13の内表面までの距離
が要求される被り厚寸法以上になるようにU形部
2の突出長さを選定する。この治具は側面から見
ると、第2図に示すようにほぼZ字形を為してい
る。
尚、本考案の治具に用いる材料としては金属で
も良いのであるが、発錆等による悪影響をさける
為に、プラスチツク等の合成樹脂を用いるのが望
ましい。プラスチツク等を用いた場合には、成形
加工が可能となるので量産化が容易になると共に
品質を一定にすることができる。
次に、以上のように構成された本考案の治具の
動作を説明する。
本考案の治具を装着するには、第2図のよう
に、先ず、柱主筋11を中心にして下側のフープ
筋12にU形部2の先端が柱型枠13を向くよう
にしてU形部2の根元部を係着させる。次いで、
柱主筋押さえ部3の根元部に形成される内角辺に
上側のフープ筋12を介在させ乍ら、水平部4を
柱主筋11の柱型枠13側の面に当接させ、且
つ、柱主筋押さえ部3の先端の間隔を広げ乍ら水
平部4を支点として治具を時計方向へ回転させ
る。そして、柱主筋押さえ部3の先端が柱主筋1
1を通過した段階で、広げていた間隔を元に戻す
ことにより、柱主筋11は押さえ部3内に保持さ
れる。この結果、上側のフープ筋12は水平部4
と押さえ部3の先端部とで保持され、下側のフー
プ筋12はU形部2の内角辺で位置決めされる
為、フープピツチYは常に正確に維持される。
又、治具自体も水平部4と押さえ部3で柱主筋1
1を把持する如くに固定される為、被り厚Xも常
に正確に保たれる。
なお、上記実施例では、縦主筋として柱主筋に
ついて説明したが、壁であつても良い。
(チ) 考案の効果 以上より明らかなように本考案によれば、配筋
と被り厚設定を同時に行なえると共に、配筋及び
被り厚設定を正確に行なうことができる。従つ
て、配筋工事を省力化できると共に、熟練工によ
ることなく工事を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2
図はその側面図、第3図は従来の被り厚設定用ス
ペーサの一例を示す斜視図、第4図は第3図のス
ペーサの装着例を示す斜視図である。 1……H形部、2……U形部、3……柱主筋押
さえ部、4……水平部、11……柱主筋、12…
…フープ筋、13……柱型枠。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 縦主筋と、この縦主筋に対し直交する方向に所
    定間隔で配筋されるフープ筋とで形成される鉄筋
    に取り付けられ、縦主筋と縦主筋型枠との被り厚
    を確保するスペーサに於て、フープ筋に面した方
    向から見てほぼH字形を為し、その一端が縦主筋
    型枠方向へ被り厚とフープ筋の直径の和以上の長
    さでほぼU字状に突出し、他端の各々が逆L字形
    及びL字形に内側方向へ縦主筋の径より狭い幅に
    突出し、且つ、フープ筋の長手方向から見た全体
    の形状がほぼZ字形を為すことを特徴とする鉄筋
    組立治具。
JP10460785U 1985-07-09 1985-07-09 Expired JPH0438006Y2 (ja)

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JP10460785U JPH0438006Y2 (ja) 1985-07-09 1985-07-09

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JPS6214024U JPS6214024U (ja) 1987-01-28
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