JPH0437921Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は街路の歩車道等に敷説される透水性床
板に関するものである。

（従来の技術） 従来、この種の透水性床板として、砂利、砕石
等がセメント等により個化され、内部に多数の気
孔を有する多孔質板状体となされたものがある。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、かかる従来の透水性床板は、床
板表面に砂利、砕石等が単に露出されて表面凹凸
状となされているので、歩行感が悪く、すべり止
め効果が未だ不十分であると共に、美観的にも劣
る問題点があつた。

本考案はかかる従来の問題点を解決した透水性
床板を提供することを目的としている。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するため、本考案透水性床板
は、多数の小粒径骨材が結合材により個化されて
空隙率20〜80％の連続気孔を有する板状体となさ
れ、該板状体の表面が切削研磨されて平滑となさ
れると共に、板状体表面に骨材の切削研磨面が露
出されたものである。

（実施例） 以下、図面を参照しながら本考案について説明
する。

図面において、Ａは本考案透水性床板であつ
て、多数の小粒径骨材１，１……が結合材２によ
り個化成形されている。骨材１としては砂利、砕
石、花崗岩、大理石等が使用され、一般に粒径２
〜10mm程度となされている。結合材２としてはエ
ポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系
樹脂やセメント等が使用され、この結合材２に補
強用繊維等が混入されていてもよい。

透水性床板Ａは、上記骨材１，１……が結合材
２を介して個化されると共に、空隙率20〜80％の
連続気孔３を有する板状体となされている。空隙
率は20％以下であると透水性が損われ、80％以上
であると床板としての強度が不足することから20
〜80％となされているのが好ましい。又、透水性
床板Ａに上記空隙率20〜80％の連続気孔３を形成
するには、成形時に予め結合材２の粘度を調整し
ておく方法や、成形時に結合材２に発泡スチロー
ル等を混入し、成形硬化後に加熱等適宜手段によ
り結合材２内に空隙を形成する方法等が採用され
ればよい。

又、透水性床板Ａの表面は切削研磨されて平滑
となされ、該平滑面には表面骨材１，１……の切
削研磨面１１，１１……が露出されている。一般
に、透水性床板Ａの表面骨材１，１……はそれぞ
れ骨材１，１……の体積の1/5〜4/5程度が切削さ
れ、第１図の如くその切削研磨面１１，１１……
が適宜独立して並んだ状態となされている。

透水性床板Ａの形状は、例えば、20〜100mm程
度の厚みを有する縦300mm程度、横300mm程度の方
形状板となされたり、その他適宜厚みを有する円
形、だ円形、三角形、多角形等適宜形状となさ
れ、使用場所に応じて適宜形状のものが選択され
ればよい。

（考案の効果） 以上詳述した如く本考案透水性床板は、多数の
小粒形骨材が結合材により個化されて空隙率20〜
80％の連続気孔を有する板状体となされているの
で透水性が良好であると共に床板としての強度も
十分有している。

また本考案透水性床板が板状体の表面が骨材も
含め切削研磨されて平滑となされると共に、板状
体表面に各骨材の切削研磨面が露出されているの
で骨材の切削研磨面が光沢を有し、美感に優れる
と共に切削された各骨材のエツジ部によりすべり
止め効果を発揮し歩きやすい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案透水性床板の一実施例を示す一
部切欠断面図、第２図、第３図、第４図はそれぞ
れ本考案透水性床板の一実施例を示す斜視図であ
る。 Ａ……本考案透水性床板、１……骨材、１１…
…切削研磨面、２……結合材、３……連続気孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 多数の小粒径骨材が結合材により個化されて空
   隙率20〜80％の連続気孔を有する板状体となさ
   れ、該板状体の表面が骨材も含め切削研磨されて
   平滑となされると共に、板状体表面に骨材の切削
   研磨面が露出された透水性床板。