JPH043744Y2 - - Google Patents

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JPH043744Y2
JPH043744Y2 JP6154186U JP6154186U JPH043744Y2 JP H043744 Y2 JPH043744 Y2 JP H043744Y2 JP 6154186 U JP6154186 U JP 6154186U JP 6154186 U JP6154186 U JP 6154186U JP H043744 Y2 JPH043744 Y2 JP H043744Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、全周被溶接物のスリツプ防止構造に
関するものである。
〔従来の技術〕
円筒状の品物(これを以下、被溶接物と呼ぶ)
を全周溶接する場合には、被溶接物を回転させな
がら溶接が行われる(例えば、特開昭55−
75881)。
第6図は、従来の全周被溶接物のスリツプ防止
構造の縦断面図である。
第6図において、1は全周被溶接物としてのユ
ニバーサルジヨイント、2は位置決めピン、3は
シヤフト連結部材である。
位置決めピン2とシヤフト連結部材3とは図示
しないボルトによつて連結されている。シヤフト
連結部材3は、モータ4のシヤフト(図示しな
い)に連結されている。モータ4は、ユニバーサ
ルジヨイント1を回転させるためのものである。
位置決めピン2の先端は尖つており、位置決め
ピン2は先端をユニバーサルジヨイント1のセン
タ孔5に係合させて、ユニバーサルジヨイント1
を同軸状に支持している。
シヤフト連結部材3には第1のカバー11が図
示しないボルトによつて取り付けられている。第
1のカバー11は溶接の際発生するスパツタから
位置決めピン2を保護するためのものである。
位置決めピン2にはキー溝15が設けられてお
り、キー溝15に配置されたキー12を介して、
位置決めピン2には第2のカバー13とスリツプ
防止板14とが、矢印A、B方向に摺動自在且つ
回動不能に取り付けられている。
21は、第2のカバー13とスリツプ防止板1
4とを矢印A方向に押圧する圧縮コイルばねであ
る。また、26はリミツトスイツチである。リミ
ツトスイツチ26は、モータ4のオンと溶接の開
始時期とを制御するものである。
シヤフト連結部材3と位置決めピン2と第1の
カバー11と第2のカバー13とスリツプ防止板
14とは、モータ4が矢印C方向に回転すると、
いずれも矢印C方向に回転するものである。
位置決めピン2にユニバーサルジヨイント1を
取り付ける場合には、位置決めピン2は第6図の
位置に止まつており、ユニバーサルジヨイント1
が矢印B方向に移動してくる。そして、ユニバー
サルジヨイント1の符号29が付されている端面
とスリツプ防止板14とが当接して、圧縮コイル
ばね21によつて面圧が発生する。スリツプ防止
板14の表面22はローレツト加工或いは第7図
(第7図は、第6図の−断面の部分図である)
に示されているような凹凸加工23が施されてい
るので、斯くて、ユニバーサルジヨイント1の端
面29とスリツプ防止板14の表面22との間の
摩擦力で、モータ4の回転(矢印C)がユニバー
サルジヨイント1に伝えられ、ユニバーサルジヨ
イント1が回転する。そして、符号23が付され
ている部分が溶接される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
第6図に示されている従来の装置では、次のよ
うな二つの問題があつた。
一つには、第6図のものは、スリツプ防止板1
4の表面22とユニバーサルジヨイント1の端面
29との間の摩擦力でモータ4の回転をユニバー
サルジヨイント1に伝達しているだけであるの
で、スリツプ防止板14とユニバーサルジヨイン
ト1との間にスリツプが発生して、モータ4の回
転がユニバーサルジヨイント1に伝達されないこ
とがある、という問題である。
もう一つは、第6図から分かるように、溶接
時、位置決めピン2の符号25が付されている部
分が剥き出しになつているので、斯かる部分にス
パツタがかかり、第2のカバー11とスリツプ防
止板14の矢印A、B方向の動きがスムーズにゆ
かなくなることがある、という問題である。
上記第1の問題が発生すると、溶接が同じ場所
で行われるので、その部分だけ溶接過多になる。
そして、甚だしい場合にはその部分が溶けて孔が
開くことがある。
上記第2の問題が発生すると、第2のカバー1
3とスリツプ防止板14とが一定位置に止まつて
動かないことになるので、ユニバーサルジヨイン
ト1を位置決めピン2にセツトしても、スリツプ
防止板14リミツトスイツチ26を作動させない
ことがあり、従つて、溶接が始まらないことがあ
る。
本考案は、上記したような従来の技術の二つの
問題点を解決することにある。
本考案の技術的課題は、被溶接物がスリツプし
ないようにし、且つ第2のカバーの動きが常にス
ムーズにゆくようにすることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この技術的課題を達成するために、本考案にあ
つては次のような手段が講じられている。
即ち、本考案に係る全周被溶接物のスリツプ防
止構造というのは、被溶接物と同軸状に配置され
被溶接物を一端で支えている位置決めピンと、該
位置決めピンを固定しておりモータのシヤフトに
連結されているシヤフト連結部材と、該シヤフト
連結部材に固定されており位置決めピンの一部を
覆つている第1のカバーと、位置決めピンの残り
の部分を覆つて位置決めピンに回動不能且つ軸線
方向に摺動自在に取り付けられておりモータのト
ルクを被溶接物に伝達するための第2のカバーと
から構成されている。そして、第2のカバーはそ
の軸線に直角な断面形状が多角形とされており、
該多角形の角でモータのトルクを被溶接物に伝達
するようにされている。
〔作用〕
本考案では、摩擦力ではなく多角形の角でモー
タのトルクを被溶接物に伝達するようにされてい
るので、スリツプが発生する余地はなく、モータ
の回転は被溶接物に確実に伝達されることにな
る。
また、本考案では、溶接している最中、位置決
めピンは、第1のカバーと第2のカバーとによつ
て完全に覆われているので、位置決めピンについ
て剥き出しになつている部分がない。従つて、ス
パツタが位置決めピンにかかることはないので、
第2のカバーの動きがスムーズにゆかなくなるこ
ともない。
〔実施例〕
第1図は、本考案の一実施例に係る全周被溶接
物のスリツプ防止構造の縦断面図である。
第1図において、1は全周被溶接物としてのユ
ニバーサルジヨイント、2は位置決めピン、3は
シヤフト連結部材、11は第1のカバーである。
ユニバーサルジヨイント1は、チユーブ7にヨー
ク8が圧入されて出来ている。
第1図は、第2図の矢印Z部の拡大縦断面図で
ある。第2図は、全周被溶接物としてのユニバー
サルジヨイントを全周溶接している状態を説明す
るための側面図である。
第2図において、1はユニバーサルジヨイン
ト、9は位置決めピン、2も位置決めピン、3は
シヤフト連結部材、11は第1のカバー、41は
本実施例の特徴部分に係る第2のカバー(後で第
1図に基づいて詳細に説明する)である。
ユニバーサルジヨイント1は、先に述べたよう
に、ヨーク8とチユーブ7とから構成されてお
り、ヨーク8はチユーブ7に圧入されている。こ
の圧入による連結を更に強固なものにするため
に、符号6が付されている部分で溶接が行われ
る。19は溶接するためのワイヤ、18はコンタ
クトチツプ、17はトーチである。第2図におい
てなされる溶接は、炭酸ガスアーク溶接である。
第2図において4はユニバーサルジヨイント1
を矢印C方向に回転させるモータである。モータ
4によつてシヤフト連結部材3と第1のカバー1
1と第2のカバー41と位置決めピン2とユニバ
ーサルジヨイント1とが矢印C方向に回転され
る。そして、回転されながら符号6が付されてい
る部分で溶接が行われる。
第1図に戻つて、位置決めピン2とシヤフト連
結部材3とは図示しないボルトによつて連結され
ている。シヤフト連結部材3は、モータ4のシヤ
フト(図示しない)に連結されている。モータ4
は、先に述べたように、ユニバーサルジヨイント
1を回転させるためのものである。
位置決めピン2の先端は尖つており、位置決め
ピン2はその先端をユニバーサルジヨイント1の
センタ孔5に係合されて、ユニバーサルジヨイン
ト1を同軸状に支えている。因に、第2図の位置
決めピン9についても同様である。
第1図において、シヤフト連結部材3には第1
のカバー11が図示しないボルトによつて取り付
けられている。第1のカバー11は位置決めピン
2の一部を覆つており、溶接の際発生するスパツ
タから位置決めピン2の一部を保護している。
位置決めピン2にはその軸線方向に延びるキー
溝15が設けられており、キー溝15に配置され
たキー12を介して位置決めピン2には、第2の
カバー41が矢印A、B方向に摺動自在且つ回動
不能に取り付けられている。第2のカバー41
は、カバー本体部43とフランジ部44とから構
成されている。
図から分かるように、第2のカバー41のカバ
ー本体部43は、第1のカバー11で覆いきれな
かつた位置決めピン2の残りの部分を覆つてい
る。そして、溶接の際発生するスパツタから位置
決めピン2を保護している。
21は、第2のカバー41を矢印A方向に押圧
する圧縮コイルばねである。また、26は、モー
タ4の作動と溶接の開始時期とを制御するリミツ
トスイツチである。
第3図は、第1図の位置決めピンと第2のカバ
ーとの斜視図である。
第3図において、2が位置決めピン、41が第
2のカバー、15がキー溝である。
第3図から分かるように、第2のカバー41は
軸線に直角な断面が六角形をしている。そして、
その先端部分42はヨーク8(第1図参照)に挿
入し易いようにテーパとされている。
第1図に戻つて、第2のカバー41のフランジ
部44は第1のカバー11のなかに配置されてい
る。このフランジ部44と位置決めピン2との間
に圧縮コイルばね21が配置されている。第1の
カバー11の先端部は内側に折り曲げられたスト
ツパ部45とされており、ストツパ部45によつ
て圧縮コイルばね21に押圧されたフランジ部4
4が係止されている。フランジ部44には、リミ
ツトスイツチ26に係合可能なリミツトスイツチ
係合部49が延びている。
第4図は、第1図の−断面図である。
第4図において、2は位置決めピン、41が第
二のカバー、8がヨーク、12はキーである。
第4図から、第2のカバー41は六角形とされ
ていることが良く分かる。本実施例においては、
ヨーク8の間の間隔Lは、第2のカバー41の最
大直径Dよりも小さく、第2のカバー41の最小
直径dよりも大きくされている、即ち、D>L>
dとされている。この点に本実施例の特徴があ
る。
本実施例の作用を説明する。
第5図は、本実施例の作用を説明するために描
かれたユニバーサルジヨイントと第2のカバーと
の斜視図である。
第5図において、1はユニバーサルジヨイン
ト、41は第2のカバーである。本実施例では、
D>L>dとされているために、第5図から分か
るように、P−P線(ヨーク8の方向)とQ−Q
線(第2のカバーの最小直径方向)とを一致させ
なければ、第2のカバー41はヨーク8のなかに
入らない。
他方、P−P線とQ−Q線とを一致させればL
>dであるから、第2のカバー41は容易にヨー
ク8のなかに入る。
P−P線とQ−Q線とを一致させて第2のカバ
ー41がヨーク8のなかに入つたとする。する
と、第1図において、圧縮コイルばね21によつ
て第2のカバー41のフランジ部44が矢印A方
向に押されるために、リミツトスイツチ26が働
いてモータ4に通電される。モータ4が回転する
と、第5図において、第2のカバー41の角51
がヨーク8に当接するが、D>Lとされているた
めに第2のカバー41はヨーク8のなかで回転す
ることは出来ず、第2のカバー41の角51によ
つてユニバーサルジヨイント1にモータ4のトル
クが伝えられる。即ち、本実施例では、前記第6
図(従来)のような摩擦力ではなく、第2のカバ
ー41の角51によつてモータ4のトルクを確実
にユニバーサルジヨイント1に伝達している。従
つて、スリツプが発生する余地はない。
また、本実施例では、第1図から分かるよう
に、溶接している最中、位置決めピン2は、第1
のカバー11と第2のカバー41とによつて完全
に覆われている。換言すれば、本実施例では、位
置決めピン2について剥き出しになつている部分
がないので、スパツタが位置決めピン2にかかる
ことはない。従つて、第2のカバー41の動きが
スムーズにゆかなくなることもない。
以上、本考案の特定の実施例について説明した
が、本考案はこの実施例に限定されるものではな
く、実用新案登録請求の範囲内において種々の実
施態様が包含されるものである。例えば、第2の
カバー41は本実施例では六角形状のブロツクで
あるが、四角形状であつても一向に差支えない。
また、被溶接物はユニバーサルジヨイント以外の
ものであつてもよい。
〔考案の効果〕
本考案によれば、溶接時、被溶接物がスリツプ
しないようになり、また第2のカバー動きは常に
スムーズになる、という効果を奏する。
従つて、本考案によれば、局所的に溶接過多に
なることもないし、また、第2のカバーがリミツ
トスイツチを作動させず、従つて、溶接が始まら
ないという不具合が発生することもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例に係る全周被溶接
物のスリツプ防止構造の縦断面図、第2図は、全
周被溶接物としてのユニバーサルジヨイントを全
周溶接している状態を説明するための側面図、第
3図は、第1図の位置決めピンと第2のカバーと
の斜視図、第4図は、第1図の−断面図、第
5図は、第1図の全周被溶接物のスリツプ防止構
造の作用を説明するために描かれたユニバーサル
ジヨイントと第2のカバーとの斜視図、第6図
は、従来の全周被溶接物のスリツプ防止構造の縦
断面図、第7図は、第6図の−断面の部分図
である。 1……ユニバーサルジヨイント(全周被溶接
物)、2……位置決めピン、3……シヤフト連結
部材、4……モータ、11……第1のカバー、1
2……キー、15……キー溝、41……第2のカ
バー、51……第2のカバーの角。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 被溶接物と同軸状に配置され該被溶接物を一端
    で支えている位置決めピンと、該位置決めピンを
    固定しておりモータのシヤフトに連結されている
    シヤフト連結部材と、該シヤフト連結部材に固定
    されており前記位置決めピンの一部を覆つている
    第1のカバーと、前記位置決めピンの残りの部分
    を覆つて前記位置決めピンに回動不能且つ軸線方
    向に摺動自在に取り付けられており前記モータの
    トルクを前記被溶接物に伝達するための第2のカ
    バーとから構成されており、該第2のカバーはそ
    の軸線に直角な断面形状が多角形とされており、
    該多角形の角で前記モータのトルクを前記被溶接
    物に伝達可能とされていることを特徴とする全周
    被溶接物のスリツプ防止構造。
JP6154186U 1986-04-23 1986-04-23 Expired JPH043744Y2 (ja)

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JP6154186U JPH043744Y2 (ja) 1986-04-23 1986-04-23

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JPS62174791U JPS62174791U (ja) 1987-11-06
JPH043744Y2 true JPH043744Y2 (ja) 1992-02-05

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