JPH0437204Y2 - - Google Patents

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JPH0437204Y2
JPH0437204Y2 JP1985070575U JP7057585U JPH0437204Y2 JP H0437204 Y2 JPH0437204 Y2 JP H0437204Y2 JP 1985070575 U JP1985070575 U JP 1985070575U JP 7057585 U JP7057585 U JP 7057585U JP H0437204 Y2 JPH0437204 Y2 JP H0437204Y2
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JP
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reservoir chamber
oil
plunger
fixed plunger
cylinder part
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、内燃機関の油圧式バルブリフタに
係わり、特にリザーバ室の改良により、傾斜して
配置した場合でのエンジン始動時における高圧室
への空気混入を防止する内燃機関の油圧式バルブ
リフタに関する。
〔従来の技術〕 従来から油圧式バルブリフタは、カムの回転を
バルブの往復運動として伝達する一方、機関運転
時の熱による動弁機構の膨張を吸収するために設
けているバルブクリアランスをゼロにするものと
して使用されている(株式会社 山海堂発行 自
動車工学全書第4巻 第148頁参照)。
このような油圧式バルブリフタは、例えば第3
図に示すようなものがある。すなわち、外筒部1
01と内筒部103との間に形成される第1リザ
ーバ室105と、固定プランジヤ107内の第2
リザーバ室109とは油導入孔111により連通
しており、固定プランジヤ107に対し摺動する
可動プランジヤ113と固定プランジヤ107と
の間に形成される高圧室115と、前記第2リザ
ーバ室109とは逆止弁117を介して連通して
いる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながらこのような油圧式バルブリフタに
あつては、一般にバルブ軸線は鉛直方向(図中で
矢印Z方向)に対して所定の角度をもつて傾斜し
ているため、機関停止時には、第2リザーバ室内
の多くのオイルが油導入孔より流れ出て、第2リ
ザーバ室の油面は逆止弁近くにまで低下すること
になり、この状態で機関を始動させると、高圧室
内にエアが吸い込まれる恐れがあり、このような
事態が発生すると、油圧がかかり始めるまでの数
秒間はバルブクリアランスがゼロに保たれず、打
音が発生するという問題があつた。
この考案は、以上の問題点に鑑みなされたもの
で、油圧式バルブリフタを傾斜して配置した場合
に、高圧室への空気混入を防止して打音の発生等
を防ぐことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するためにこの考案は、外筒部
と、内筒部と、内筒部の内側を摺動する可動プラ
ンジヤと、可動プランジヤの内側に設けられた固
定プランジヤと、外筒部と内筒部との間の第1リ
ザーバ室と、この第1リザーバ室に固定プランジ
ヤの上端部に設けられた油導入孔を介して連通す
る固定プランジヤ内の第2リザーバ室と、前記両
プランジヤ間に設けられ前記第2リザーバ室に逆
止弁を介して連通する高圧室とを有する内燃機関
の油圧式バルブリフタにおいて、前記固定プラン
ジヤ上端部の油導入孔より下側であつて油導入孔
に近接する位置の固定プランジヤの内壁部に、前
記油導入孔を介して第1リザーバ室に連通する隙
間を形成しかつ前記第2リザーバ室を密閉する板
状部材を装着し、この板状部材の中央付近に第2
リザーバ室と前記隙間とを連通する油孔を設けた
構成としてある。
〔実施例〕
以下図面に基づき、この考案の一実施例を詳細
に説明する。
第1図に示す油圧式バルブリフタ1は、鉛直方
向に対し傾斜して配置してあり、カム3側にカム
当接面5を形成し、シリンダヘツド7に形成され
たオイル通路9に油供給孔11を開口する外筒部
13と、この外筒部13と共に環状の第1リザー
バ室15を形成する内筒部17とからなるボデイ
19がシリンダヘツド7に形成されたリフタ摺動
面21を一体となつて摺動する。
内筒部17内には可動プランジヤ23が摺動可
能に収納され、更にこの可動プランジヤ23内に
は固定プランジヤ25が収納されている。固定プ
ランジヤ25内には第2リザーバ室27が形成さ
れ、この第2リザーバ室27は固定プランジヤ2
5と外筒部13との間すなわち固定プランジヤ2
5の上端側に形成された油導入孔29により第1
リザーバ室15に連通している。
固定プランジヤ25上端の油導入孔29より下
側であつて油導入孔29に近接する位置の固定プ
ランジヤ25の内壁部には、油導入孔29を介し
て第1リザーバ室15に連通する隙間30を形成
しかつ第2リザーバ室27を密閉する板状部材と
しての円板31を圧入により装着している。この
円板31の中央部には、第2リザーバ室27と隙
間30とを連通する油孔33を穿設している。
可動プランジヤ23の下端に当接しているバル
ブ35には、コレツト37を介してバルブスプリ
ングリテーナ39を装着し、このスプリングリテ
ーナ39とシリンダヘツド7に装着してあるスプ
リング受座41との間にバルブスプリング43を
弾装することにより、バルブ35をカム3側に付
勢している。
固定プランジヤ25と可動プランジヤ23との
間には高圧オイル室45を形成し、この高圧オイ
ル室45内に設けられたリターンスプリングシー
ト47と可動プランジヤ23との間には、リター
ンスプリング49を弾装して両プランジヤ23,
25を離間するように付勢する。リターンスプリ
ングシート47と固定プランジヤ25との間には
逆流防止弁としてのチエツクボール51が配設さ
れ、このチエツクボール51は、リリーフスプリ
ング53により固定プランジヤ25側に押圧され
ている。
固定プランジヤ25には可動プランジヤ移動規
制面55を設け、これと対抗する可動プランジヤ
23には固定プランジヤ当接面57を設けてい
る。
このような構成の内燃機関の油圧式バルブリフ
タ1において、第1図に示す機関の運転時には、
第1リザーバ室15および第2リザーバ室27な
らびに高圧オイル室45はオイルで満たされ、可
動プランジヤ移動規制面55と固定プランジヤ当
接面57との間は、Δlの間隔が保たれた状態で
カム3の回転がバルブ35に伝達される。
次に、第2図に示すようにカム3が油圧式リフ
タに作用した状態で機関が停止した場合、リフタ
はカムにより押圧されたままであるので、高圧オ
イル室45内のオイルが固定プランジヤ25と可
動プランジヤ23との僅かの隙間より漏れ出て、
Δl=0となる。
このとき、第2リザーバ室27内のオイルは、
円板31の油孔33から、隙間30及び油導入孔
29を通つて第1リザーバ室15に流出するが、
その流出量は少なく、第2リザーバ室27内の油
面は、油孔33より下がることはなく高い位置に
保たれ、チエツクボール51まで達することはな
い。このため、機関始動時に可動プランジヤ23
が固定プランジヤ5との間隔Δl(第1図)を確保
しようとして復帰する際に、高圧オイル室45に
は、第2リザーバ室27内からチエツクボール5
1を介してオイルのみが流入し、空気の流入は防
止される。この結果、この油圧式バルブリフタ1
の作動時における打音の発生も抑制される。
〔考案の効果〕
このようにこの考案によれば、固定プランジヤ
上端部の油導入孔より下側であつて油導入孔に近
接する位置の固定プランジヤの内壁部に、前記油
導入孔を介して第1リザーバ室に連通する隙間を
形成しかつ第2リザーバ室を密閉する板状部材を
装着し、この板状部材の中央付近に第2リザーバ
室と前記隙間とを連通する油孔を設けたため、機
関停止時に第2リザーバ室から第1リザーバ室へ
は前記油孔を通してのみオイルが流れてその量が
少なく、第2リザーバ室内の油面は油孔より下が
ることはなく高い位置に保たれて逆止弁まで達せ
ず、この結果次の機関始動時に、第2リザーバ室
から高圧室にはオイルのみが流入して空気の流入
は防止され、油圧式バルブリフタ作動時におけ
る、空気混入による打音の発生を抑制させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の断面図、第2図
は作用説明図、第3図は従来例に係わる問題点の
説明図である。 1……油圧式バルブリフタ、13……外筒部、
15……第1リザーバ室、17……内筒部、23
……可動プランジヤ、25……固定プランジヤ、
27……第2リザーバ室、29……油導入孔、3
0……隙間、31……円板(板状部材)、33…
…油孔、45……高圧オイル室、51……チエツ
クボール(逆止弁)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 外筒部と、内筒部と、内筒部の内側を摺動する
    可動プランジヤと、可動プランジヤの内側に設け
    られた固定プランジヤと、外筒部と内筒部との間
    の第1リザーバ室と、この第1リザーバ室に固定
    プランジヤの上端部に設けられた油導入孔を介し
    て連通する固定プランジヤ内の第2リザーバ室
    と、前記両プランジヤ間に設けられ前記第2リザ
    ーバ室に逆止弁を介して連通する高圧室とを有す
    る内燃機関の油圧式バルブリフタにおいて、前記
    固定プランジヤ上端部の油導入孔より下側であつ
    て油導入孔に近接する位置の固定プランジヤの内
    壁部に、前記油導入孔を介して第1リザーバ室に
    連通する隙間を形成しかつ前記第2リザーバ室を
    密閉する板状部材を装着し、この板状部材の中央
    付近に第2リザーバ室と前記隙間とを連通する油
    孔を設けたことを特徴とする内燃機関の油圧式バ
    ルブリフタ。
JP1985070575U 1985-05-15 1985-05-15 Expired JPH0437204Y2 (ja)

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JPS61186706U JPS61186706U (ja) 1986-11-21
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60182301A (ja) * 1984-02-29 1985-09-17 Atsugi Motor Parts Co Ltd 直動型動弁機構
JPS6133905B2 (ja) * 1981-01-16 1986-08-05 Suwa Seikosha Kk

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JPS6133905U (ja) * 1984-08-01 1986-03-01 富士バルブ株式会社 内燃機関の油圧式弁間隙調整装置

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