JP2529039Y2 - 油圧ラッシュアジャスタのオイル供給構造 - Google Patents

油圧ラッシュアジャスタのオイル供給構造

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JP2529039Y2 JP1990123672U JP12367290U JP2529039Y2 JP 2529039 Y2 JP2529039 Y2 JP 2529039Y2 JP 1990123672 U JP1990123672 U JP 1990123672U JP 12367290 U JP12367290 U JP 12367290U JP 2529039 Y2 JP2529039 Y2 JP 2529039Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、油圧ラッシュアジャスタのオイル供給構
造に関する。
〔従来の技術〕
内燃機関の動弁機構に用いられる油圧ラッシュアジャ
スタは、油圧及び弾性体の弾発力を利用して弁間隙を自
動的に補正するものである。
第3図はエンドピボット式動弁機構に用いられた油圧
ラッシュアジャスタの一例とその付設状態を示すもの
で、(101)はロッカアーム、(102)はバルブ、(10
3)は弁ばね、(104)はカム、Xは油圧ラッシュアジャ
スタ、(300)はリザーバである。このうち油圧ラッシ
ュアジャスタXの構成は第4図に示すように、底部に油
孔(201)を有し、その上部に開放端部を有する筒状躯
体からなるボディ(200)と、該ボディ(200)内に摺動
自在に挿嵌され、ボディ底部との間に高圧室(220)を
形成するプランジャ(210)と、該高圧室(220)内に介
装され、該プランジャ(210)をボディ(200)の開放端
部(202)に付勢する弾性体(230)と、同じく該高圧室
(220)内に設けられ、前記油孔(201)の開閉を司るチ
ェックバルブ(240)及び該バルブ(240)を保持するバ
ルブケージ(241)とを有する構成から成る。そして該
油圧ラッシュアジャスタXは内燃機関本体のシリンダヘ
ッド(100)側に穿設されたボアに挿入されており、又
その高圧室(220)はボディ底部の前記油孔(201)を介
してシリンダヘッド(100)のボア底部に設けられてい
るリザーバ(300)と連通しており、作動油の漏出があ
った場合、該リザーバ(300)から高圧室(220)内に適
量の油が補給されるようになっている。
前記プランジャ(210)の突出端部(211)はロッカア
ーム(101)のエンドピボットとされており、機関の運
転によりカム(104)が回転してロッカアーム(101)が
作動すると、該ロッカアーム(101)を介してバルブ(1
02)を押し出し、開弁した際にプランジャ(210)も下
方に押される。この時、チェックバルブ(240)が前記
油孔(201)を閉塞して高圧室(220)内に閉じ込められ
た作動油は、その一部がプランジャ(210)とボディ(2
00)のクリアランスから漏洩するものの、その残りに剛
性が生じ、ロッカアーム(101)のエンドピボット部分
もそれ以上下がらなくなる。従ってバルブ(102)が熱
膨張により延びたとしても、ロッカアーム(101)のエ
ンドピボット部分が下方位置に移動してそこで揺動する
ロッカアーム(101)の端部を支持するため、バルブ(1
02)の弁間隙を適正に補正することができる。又、ロッ
カアーム(101)の押し出しが解除されると、弁ばね(1
03)によりバルブ(102)は押し戻されて着座すると共
に、前記プランジャ(210)への押圧力も解除される。
従って収縮状態にあった弾性体(230)の反発力により
プランジャ(210)はボディ開放端部(202)方向に摺動
する。この時チェックバルブ(240)が油孔(201)から
外れ、プランジャ(210)とボディ(200)のクリアラン
スからの前記作動油の漏洩分だけリザーバ(300)から
高圧室(220)内へ作動油が補給されることになる。特
にカム(104)がそのカムノーズ(104a)でロッカアー
ム(101)と接触したまま内燃機関が停止した場合、こ
の油圧ラッシュアジャスタXは圧縮されて最も短縮され
たボトムド状態になる。この状態から機関を再始動する
と、プランジャ(210)とボディ(200)の摺動ストロー
クは最大となり、高圧室(220)への作動油の補給量は
最も多くなる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
以上の構成から成る油圧ラッシュアジャスタは、内燃
機関の作動中該機関内の潤滑油回路からオイル供給路
(320)を経てリザーバ(300)内に作動油の供給を受け
作動する。通常この作動油中には気泡となったエアーが
含まれているので、このエアーがリザーバ(300)を経
て高圧室(220)内に吸込まれた場合、該高圧室(220)
内に生ずべき作動油の剛性を極端に低下(スポンジ状態
になる)させてしまい、弁間隙の適正な補正ができなく
なったり、弁の着座ノイズが大きくなったりする。特に
前述した様に油圧ラッシュアジャスタXがボトムド状態
になってから機関を再始動した場合、リザーバ(300)
からの作動油の補給量が最も多いのであるから、高圧室
(220)内への上記エアーの吸込みも最大となり、その
中の作動油の剛性の低下は著しいものとなる。
一方、この問題の一対策としては、第5図に示される
様に油圧ラッシュアジャスタXの挿入されるボアの側方
にサイドリザーバ(310)を設けて、そこで作動油から
一旦エアーを分離した後、高圧室(220)側に導くとい
う方法もあるが、このサイドリザーバ(310)の設置ス
ペースを油圧ラッシュアジャスタXのそばに確保する必
要があり、又その設置のために製造工数も増えてしまう
という問題がある。
本考案は従来技術に以上の様な問題に鑑み創案された
もので、エアーの混入した作動油の取込みを防止して、
高圧室内にエアーが吸込まれないようにしようとするも
のである。
〔問題点を解決するための手段〕
そのため本考案は、第1図(a)に示される様に、シ
リンダヘッド(100)側に穿設されたボアに挿入される
油圧ラッシュアジャスタXに対し、該油圧ラッシュアジ
ャスタXの高圧室(図示なし)へ作動油を供給するため
前記ボア底部に形成されたリザーバ(300)と、該リザ
ーバ(300)へ作動油を供給するオイル供給路(1)と
を有する油圧ラッシュアジャスタのオイル供給構造にお
いて、前記オイル供給路(1)が油圧ラッシュアジャス
タX周りに導かれてその周面で周回せしめられると共
に、そこから油通溝(2)を介してリザーバ(300)へ
連通せしめたことを基本的特徴としている。
又、第2考案では、同図(b)に示される様に油圧ユ
ニットX周りに周回せしめられたオイル供給路(1)と
リザーバ(300)とを連通せしめる構成として、第1考
案の油通溝(2)のような構成には拠らず、単に油圧ラ
ッシュアジャスタX周面と前記ボアの間のクリアランス
(330)を利用して、これらを連通せしめる構成とした
ものである。
〔作用〕 オイル供給路(1)(320)から流れ込むエアーの混
入した作動油は、直接リザバ(300)内部に流れ込んで
しまわずに、一旦油圧ラッシュアジャスタX外周面に衝
突し、その周りを周回するか、その周りで滞溜してか
ら、リザーバ(300)内部に流れ込むことになる。この
油圧ラッシュアジャスタX外周面で周回乃至滞溜してい
る間に、作動油からエアーが分離するため、前記リザー
バ(300)内にはエアー混入のない作動油が流れ込むこ
とになり、高圧室(220)内のエアーの吸い込みが防止
されることになる。
〔実施例〕
以下本考案の具体的実施例につき、添付図面に基づい
て説明する。
第2図は、第1考案の一実施例に係るエンドピボット
式油圧ラッシュアジャスタのオイル供給構造を示す断面
図である。
図中(100)はエンジンのシリンダヘッドで、ここに
ボアが穿設され、更に上記油圧ラッシュアジャスタXが
そのボディ(200)側の油孔(201)を下に向けてこのボ
アに挿入されている。一方、この油圧ラッシュアジャス
タXのサイドにはエンジンの潤滑油回路から送り出され
る作動油を該油圧ラッシュアジャスタX側に供給するオ
イル供給路(10)が、又油圧ラッシュアジャスタX下部
の前記油孔(201)側には、油圧ラッシュアジャスタX
の高圧室(図示なし)内に吸い込まれるべき作動油を貯
溜しておくリザーバ(300)が夫々設けられている。
本実施例では、油圧ラッシュアジャスタX外周面に環
状の凹み(11)を設け、そこに前記オイル供給路(10)
を連通せしめており、更にその凹み(11)からリザーバ
(300)までは、該油圧ラッシュアジャスタX外周面に
スパイラル状の油通溝(20)を穿設せしめている。
そのためオイル供給路(10)は、上記凹み(11)によ
って油圧ラッシュアジャスタX外周面で周回することに
なり、供給されてくる作動油はこの凹み(11)の部分で
油圧ラッシュアジャスタX外周面にぶつかった後その周
りを周回し、その間に混入しているエアーを分離する。
その後、この作動油はスパイラル状の油通溝(20)を
通ってリザーバ(300)へ送給される。
従ってリザーバ(300)内に溜った作動油中にはエア
ーが混入されておらず、油圧ラッシュアジャスタXの高
圧室への作動油補給の際、エアーを一緒に吸い込んでし
まうことがなくなる。
以上の本実施例の構成のほか、油通溝(20)の構成を
縦溝状にしたり、又これらの溝(20)の付設箇所を油圧
ラッシュアジャスタX外周面とするだけでなく、ボア内
周面側に或いはこれらの両面とすることも可能である。
〔考案の効果〕
以上詳述した本考案のオイル供給構造によれば、エア
ーの混入した作動油でも油圧ラッシュアジャスタ外周面
にぶつかってその周りで滞溜したり、その周りを周回し
ている間に、エアーが分離するため、その後にリザーバ
内に流入してくる作動油にはエアーが混入しておらず、
高圧室内へのエアーの吸込みが防止されて油圧ラッシュ
アジャスタは常に正常に作動することになる。
又、本考案の構成では油圧ラッシュアジャスタの脇に
サイドリザーバの様な余計な設置スペースを必要とする
構成を有していないので、少ないスペースでも設置で
き、且つその設置のための工数もいたずらに増えるよう
なことがない。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は第1考案の一構成例を示す説明図、同図
(b)は第2考案の一構成例を示す説明図、第2図は第
1考案の一実施例構成を示す説明図、第3図はエンドピ
ボット式の動弁機構に用いられた油圧ラッシュアジャス
タの構成を示す断面図、第4図は該油圧ラッシュアジャ
スタの構成の詳細を示す断面図、第5図はサイドリザー
バを備えた油圧ラッシュアジャスタの構成を示す断面図
である。 図中、(1)(10)(320)はオイル供給路、(2)(2
0)は油通溝、(11)は凹み、(220)は高圧室、Xは油
圧ラッシュアジャスタを各示す。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダヘッド側に穿設されたボアに挿入
    される油圧ラッシュアジャスタに対し、該油圧ラッシュ
    アジャスタの高圧室へ作動油を供給するための前記ボア
    底部に形成されたリザーバと、該リザーバへ作動油を供
    給するオイル供給路とを有する油圧ラッシュアジャスタ
    のオイル供給構造において、前記オイル供給路が油圧ラ
    ッシュアジャスタ周りに導かれてその周面で周回せしめ
    られると共に、そこから油通溝を介してリザーバへ連通
    せしめたことを特徴とする油圧ラッシュアジャスタのオ
    イル供給構造。
  2. 【請求項2】シリンダヘッド側に穿設されたボアに挿入
    される油圧ラッシュアジャスタに対し、該油圧ラッシュ
    アジャスタの高圧室へ作動油を供給するための前記ボア
    底部に形成されたリザーバと、該リザーバへ作動油を供
    給するオイル供給路とを有する油圧ラッシュアジャスタ
    のオイル供給構造において、前記オイル供給路が油圧ラ
    ッシュアジャスタ周りに導かれてその周面で周回せしめ
    られると共に、該油圧ラッシュアジャスタ周面と前記ボ
    アの間のクリアランスを通じて油圧ラッシュアジャスタ
    周りのオイル供給路とリザーバとを連通せしめたことを
    特徴とする油圧ラッシュアジャスタのオイル供給構造。
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