JPH04371667A - 全天候型仮設屋根の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、全天候型仮設屋根の構
造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来の建
設現場においては、一方において労働条件を向上させる
ことが要望されており、休暇等を増加させることが計画
されている。このため従来よりも工期を短縮化させるこ
とが要求されるようになってきている。

【０００３】しかしながら、他方では建設現場の仕事は
、天候等の自然要因に左右されることが多く、また、現
場作業の安全化の向上や、作業環境の向上等も要求され
てきており、工期の短縮化を困難としている。そこで、
少なくとも現場作業が天候による影響を極力受けないよ
うにするために、建設現場を仮設屋根で覆う手段が検討
されている。ところが、仮設屋根を設けた場合には、ク
レ−ン等による揚重作業等の際に、この仮設屋根が邪魔
になり、却って作業の効率化を阻害する結果になるとい
う問題を有していた。本発明は、かかる従来の問題点を
解決しうる全天候型仮設屋根の構造を提供することを目
的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、本発明においては、建設中の建築物の壁面に沿ってそ
の外周に配設された下部支持体の上部に配置される仮設
屋根において、前記仮設屋根は、桁行方向に所定幅を有
し、梁間方向には屋根面全体を覆うことができるスパン
を有する単位屋根材を所定個数配置して形成されており
、前記単位屋根材は、長尺状のシ−ト材と、このシ−ト
材の前記幅方向の両端に沿って当該シ−ト材に一体に接
合され、前記梁間方向に延設された一対の線条材とから
なり、前記各線条材の両端部は、前記下部支持体に沿っ
て垂下されて地上部分において各々シ−ト材巻き取り用
のウインチに接続されており、このウインチにより前記
シ−ト材を巻き取り、もしくは、巻き戻すことにより、
仮設屋根の所定部分もしくは全体を開閉可能としたこと
を特徴とする。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面により説
明する。図１及び図２は本発明の一実施例を示すもので
あり、図１は、本実施例に係る全天候型仮設屋根の構造
を示す要部概略斜視図、図２は、単位屋根材の接合部を
示す要部説明図である。

【０００７】本実施例における仮設屋根１は、建設中の
建築物（図示せず）の壁面に沿ってその外周に配設され
た下部支持体としての仮設柱２などの上部に配置される
ものである。なお、仮設柱２は、図１のように土台コン
クリ−ト３上に形成してもよく、また、地下山留め部分
の矢板を一体に延長して形成してもよい。

【０００８】本実施例では、前記仮設屋根１は、桁行方
向に所定幅を有し、梁間方向には、屋根面全体を覆うこ
とができる単位屋根材４を所定個数配置して形成されて
いる。この単位屋根材４は、図２に示すように長尺状の
シ−ト材５と、このシ−ト材５の前記幅方向の両端に沿
って当該シ−ト材５に一体に接合され、前記梁間方向に
延設された一対のワイヤ−などの線条材６とからなる。

【０００９】また、各単位屋根材４相互の桁行方向の接
合部分では、図２に示すように一方のシ−ト材５を桁行
方向に延長させ、隣接する単位屋根材４のシ−ト材５の
上に所定幅寸法分だけ重合させて、雨仕舞性能を向上さ
せている。

【００１０】前記シ−ト材５の梁間方向の長さは、少な
くとも梁間方向の屋根面全体を覆うことができる長さに
設定されている。また、前記一対の各線条材６の両端部
は、前記仮設柱２に沿って垂下されて地上部分において
各々対応する一対のシ−ト材巻き取り用のウインチ７に
接続されており、このウインチ７により前記シ−ト材５
を巻き取り、もしくは、巻き戻すことにより、仮設屋根
１の所定部分もしくは全体を開閉可能となっている。

【００１１】即ち、雨天時には、前記シ−ト材５が仮設
屋根１の全体を覆うように各単位屋根材４を配置してお
き、一方、晴天時には、各単位屋根材４の線条材６の一
方の端部に配置されたウインチ７を巻き取り方向に駆動
して、前期各シ−ト材５を梁間方向に移動させて、仮設
屋根面上にない位置まで変化させれば、各線条材６だけ
を残して仮設屋根面上は解放状態となる。また、資材の
搬入が必要になった時などには、搬入が必要な場所だけ
のウインチ７を駆動させて、その部分だけシ−ト材５を
梁間方向に移動させて、仮設屋根面上の当該部分だけを
解放状態にすればよい。さらに、解放状態から仮設屋根
面を覆う状態にするには、前期した巻き取り用のウイン
チとは反対位置の巻き戻し用のウインチ７を駆動させて
、元の位置まで各シ−ト材５を移動させればよい。

【００１２】また、本実施例では、前記仮設屋根１の少
なくとも前記梁間方向中央部の所定高さ位置及び一対の
前記仮設柱２の上端位置に、各々桁行方向に沿ってワイ
ヤ−等からなる支持線条材８、９を張設し、前記梁間方
向中央部の支持線条材８を前記仮設柱２上端の支持線条
材９、９よりも所定寸法分高く配置し、この支持線条材
８、９で前記各単位屋根材４を支持することにより、仮
設屋根１に棟部を形成した山形屋根としている。

【００１３】上述した如く構成された本実施例において
は、仮設屋根１を形成するためには、桁行方向に前記各
支持線条材８、９を張設しておく作業と、各単位屋根材
４を所定位置の梁間方向に架設して各線条材６の端部を
ウインチ７に連結する作業だけでよいため、作業効率が
従来例と比較して格段に向上し、短時間でかつコスト的
にも安価に仮設屋根１を設置することができる。

【００１４】また、シ−ト材５で覆われているため、十
分な雨仕舞性能を発揮することができ、雨天時の作業も
可能となるため、工程管理を確実に行うことができ、工
期の短縮化を容易に実現することが可能となる。

【００１５】さらに、ウインチ７により前記シ−ト材５
を巻き取り、もしくは、巻き戻すことにより、仮設屋根
１の所定部分もしくは全体を開閉可能となっているため
、クレ−ン等による揚重作業等の際にも、仮設屋根１が
邪魔になることがなく、作業の効率化を阻害することも
ない。

【００１６】なお、仮設屋根１の桁行方向両端部は解放
状態にすることも可能であるため、この場合には、構築
現場２への車両等の搬入はここから行うことができる。 また、建設現場に敷地に余裕がある場合には、外部足場
の上端部分から外側に向けて、ワイヤ−等で控えをとれ
ば、より強固な足場となる。

【００１７】また、上記実施例では、桁行方向に支持線
条材８、９を張設し、この支持線条材８、９で前記各単
位屋根材４を支持する構成とした例を示したが、この支
持線条材８、９に替えて、剛性の高い梁材を配置するよ
うにしてもよい等、上記実施例に限定されることなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形例が可能
なことは言うまでもない。

【００１８】

【発明の効果】本発明は上述した如く構成されており、
以下の効果を奏し得る。 （１）　仮設屋根を形成する作業は、簡単で最少工程の
作業だけでよいため、作業効率が従来例と比較して格段
に向上し、短時間でかつコスト的にも安価に仮設屋根を
設置することができる。 （２）　仮設屋根の所定部分もしくは全体を簡単に開閉
可能であるため、クレ−ン等による揚重作業等の際にも
、仮設屋根が邪魔になることがなく、作業の効率化を阻
害することもない。 （３）　十分な雨仕舞性能を発揮することができ、雨天
時の作業も可能となるため、工程管理を確実に行うこと
ができ、工期の短縮化を容易に実現することが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例に係る全天候型仮設屋根の構造を示す
要部概略斜視図である。

【図２】単位屋根材の接合部を示す要部説明図である。

【符号の説明】

１　　　　　　全天候型仮設屋根 ２　　　　　　外部足場 ４　　　　　　単位屋根材 ５　　　　　　シ−ト材 ６　　　　　　線状材 ７　　　　　　ウインチ ８　　　　　　支持線状材 ９　　　　　　支持線状材

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】建設中の建築物の壁面に沿ってその外周に
   配設された下部支持体の上部に配置される仮設屋根にお
   いて、前記仮設屋根は、桁行方向に所定幅を有し、梁間
   方向には屋根面全体を覆うことができるスパンを有する
   単位屋根材を所定個数配置して形成されており、前記単
   位屋根材は、長尺状のシ−ト材と、このシ−ト材の前記
   幅方向の両端に沿って当該シ−ト材に一体に接合され、
   前記梁間方向に延設された一対の線条材とからなり、前
   記各線条材の両端部は、前記下部支持体に沿って垂下さ
   れて地上部分において各々シ−ト材巻き取り用のウイン
   チに接続されており、このウインチにより前記シ−ト材
   を巻き取り、もしくは、巻き戻すことにより、仮設屋根
   の所定部分もしくは全体を開閉可能としたことを特徴と
   する全天候型仮設屋根の構造。