JPH04371423A - シート搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミリ
、プリンタ等の画像形成装置において、積載台へのシー
トの積載を容易にしたシート搬送装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、カットシートを自動供給する機能
を備えたシート搬送装置においては、初期準備として、
複数枚のシート（シート束）を積載台上にセットするが
、このセットはピックアップローラとしての補助供給ロ
ーラよりも下流側にシートの先端部が位置するようにシ
ート束を配置する必要がある。通常のシート搬送装置に
おいては、ユーザがシート束を容易に、かつ確実にセッ
トできるようにするために、積載台面と補助供給ローラ
との間の距離（空間域）がシート束を挿入するのに充分
な広さとなるように補助供給ローラが設定されている。 この空間域がシート束を損傷することなく積載台上にセ
ット可能にしている。

【０００３】図４はこの種のシート搬送装置を示してい
て、補助供給ローラ（ピックアップローラ）が半月ロー
ラからなっている。給紙トレイ７１の中板７２に積載さ
れたシート束Ｐ０は加圧ばね７３により半月状の補助供
給ローラ７５側に付勢されている。補助供給ローラ７５
の矢印方向の回転により最上位のシートＰ１が分離爪７
６により分離され、さらに供給ローラ対７７により下流
側の不図示の画像形成部へ送られる。補助供給ローラ７
５の駆動軸７５ａには不図示の一回転クラッチ機構が設
けられていて、シートＰ１を供給ローラ対７７へ移送後
は、補助供給ローラ７５は、その切欠部がシート束Ｐ０
に対向する位置で停止して非接触状態となる。

【０００４】図５は従来の他のシート搬送装置を示して
いる。供給ローラ７９を軸支している駆動軸７９ａにア
ーム８０の基部を枢着し、アーム８０の自由端には補助
供給ローラ８１が軸支されている。駆動軸７９ａの駆動
力はベルト８２を介して伝達されている。補助供給ロー
ラ８１は、給紙毎に給紙トレイ７１上のシート束Ｐ０に
当接・離隔する揺動機構により上下されており、非給紙
時には退避機構により隔離位置に保持されている。送出
されるシートＰはリタードローラ８５により分離され、
供給ローラ７９により下流側へ搬送される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】図４に示す装置におい
ては、一方向にのみ回転するばねクラッチと、回転方向
の正・逆転との組合せによりなる一回転クラッチ機構を
必要とする。また、図５に示す装置では、補助供給ロー
ラ８１を上下させる機構やプランジャ、電磁クラッチに
よりなる揺動機構を必要とする。いずれの機構の場合も
構成部品が多いと共に、電気部品及び制御回路部品を必
要として装置がコストアップする。

【０００６】また、図４に示す装置においては、補助供
給ローラ７５は、加圧ばね７３の弾力に抗してシート束
Ｐ０を押し下げなければならないので、その分だけ余分
の繰り出し力を持つ駆動力が必要である。図５に示す装
置では、補助供給ローラ８１を駆動するベルト８２の張
力保持のための損失があるので、補助供給ローラ８１の
上下には安定し作動する機構が必要となっている。

【０００７】いずれの装置においても、給紙トレイ７１
上にシート束Ｐ０をセットする場合には、シート束Ｐ０
の先端部が補助供給ローラ７５，８１よりも下流側に位
置させるためにローラ７５，８１とシート束Ｐ０間に適
宜の距離の空間域を必要としている。この空間域をなく
すために補助供給ローラ７５，８１を中板７２又は給紙
トレイ７１に当接させておくと、その間へのシート束挿
入時にシート先端部が損傷する虞れがある。

【０００８】そこで、本発明は、補助供給ローラを積載
台に当接させて空間域をなくした積載台に対するシート
束のセットを容易にしたシート搬送装置を提供すること
を目的とするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は上述事情に鑑み
なされたものであって、シート（Ｐ）を積載する積載台
（１）と、該積載台（１）の積載台面（１ａ）と積載し
たシート（Ｐ）の最上面以上の位置とに外周下面（６ａ
）が移動可能であって前記シート（Ｐ）を最上位から送
出する補助供給ローラ（６）と、前記送出したシート（
Ｐ）を搬送するものであって駆動軸（２）に軸支した供
給ローラ（３ａ）と、を有するシート搬送装置において
、前記駆動軸（２）に基部を揺動自在に装着し、自由端
に前記補助供給ローラ（６）を軸支していて、前記補助
供給ローラ（６）の外周下面（６ａ）近傍からほぼ平行
に延びるシートガイド面と更に上流側に上向きに傾斜し
ているガイド面（５ａ）を有する揺動アーム（５）と、
前記駆動軸（２）の駆動力を前記補助供給ローラに伝達
する駆動伝達手段（２０）と、前記駆動力を遊び角（θ
）をもって前記補助供給ローラ（６）に伝達する遊び機
構（２３）を有することを特徴とする。

【００１０】また、前記積載台（１）にシート（Ｐ）を
搭載して下流側へ移動させる時、前記揺動部材（５）の
ガイド面（５ｂ）へのシート（Ｐ）のクサビ分力により
前記補助供給ローラ（６）を前記積載台面（１ａ）から
上昇隔離し、かつ前記供給ローラ（６）を前記遊び角（
θ）が増大する向きに転動させることを特徴とする。

【００１１】

【作用】以上構成に基づき、積載台（１）上にシート束
（Ｐ０）をセットする場合には、シート束（Ｐ０）を積
載台（１）上に搭載して下流側に移動される。この移動
時に、シート束（Ｐ０）の先端が揺動アーム（５）のガ
イド面（５ｂ）に当接して、揺動アーム（５）を上昇さ
せ、これにより補助供給ローラ（６）を積載台（１）か
ら離隔する。上記ガイド面（５ｂ）は、積載台（１）に
対してクサビ状をなすように傾斜していることから、シ
ート束（Ｐ０）の押圧による上方向への分力によって揺
動アームは容易に上昇される。

【００１２】下流側へ移動されるシート束（Ｐ０）は補
助供給ローラ（６）の外周下面に当接してこれを転動さ
せる。この補助供給ローラ（６）の回動は遊び角が大き
くなる向きに行われ、かつ駆動伝達機構とは無関係に行
われる。これにより、補助供給ローラ（６）は微小な力
で回動することができ、シート束（Ｐ０）は抵抗感を受
けることなく、かつその先端部を損傷することなく積載
台（１）上に容易にセットすることができる。

【００１３】また、シート（Ｐ）を積載台（１）に搭載
して下流側に移動させる時、例えばベルト等の張力によ
る回転モーメントを揺動部材（５）に作用させない構成
にて、前記揺動部材（５）のガイド面（５ｂ）へのシー
ト（Ｐ）のクサビ分力により、前記補助供給ローラ（６
）を積載台面（１ａ）から容易に上昇・離隔させること
が可能となる。この補助供給ローラ（６）の上昇は、薄
用紙からなるシート（Ｐ）にても可能である。また、補
助供給ローラ（６）は、シート（Ｐ）の下流方向移動時
に、遊び機構（２３）の遊び角（θ）が増大する向きに
軽回転にてシート（Ｐ）上を転動することができる。

【００１４】なお、上述カッコ内の符号は図面を参照す
るために示すものであって、本発明の構成を何等限定す
るものではない。

【００１５】

【実施例】以下本発明の一実施例を図面に沿って説明す
る。

【００１６】図１及び図２において、シート束Ｐ０を積
載する積載台１は、複写機（画像形成装置）１０の左右
の側板１１，１２に設けられている。上記側板１１，１
２に回転自在に装着されている駆動軸２は駆動源（モー
タ）１３に接続されている。

【００１７】駆動軸２には供給ローラ３ａが固着されて
おり、この供給ローラ３ａと、これに当接していて図１
において矢印方向に回転するリタードローラ３ｂとによ
り供給ローラ対３が構成されている。駆動軸２には、供
給ローラ３ａの両側位置において１対の揺動アーム５の
基部が回動自在に装着されている。揺動アーム５自由端
には、補助供給ローラ６が軸１５により回転自在に装着
されている。

【００１８】駆動軸２に固着されているギヤ１６には、
揺動アーム５に支軸１７で枢支された中間ギヤ１９が噛
合しており、この中間ギヤ１９は、上記支軸１５に回転
自在に装置されているギヤ２１に噛合してる。上ギヤ１
６，１９，２１により、駆動軸２の駆動力を補助供給ロ
ーラ６に伝達する駆動力伝達機構２０が構成されている
。

【００１９】補助供給ローラ６に対向している側のギヤ
２１の側面には突起２１ａが固設されている。この突起
２１ａと係合可能の位置で、補助供給ローラ２１には従
動突起６ａが固設されている。上記両突起２１ａ，６ａ
により、遊び機構２３が構成されている。駆動軸２の駆
動力は、突起２１ａを介して突起６ａに伝えられ、この
突起６ａと一体の補助供給ローラ６に伝達される。

【００２０】揺動アーム５は、補助供給ローラ６の外周
下部６ｂよりも若干上方に退避した位置にあるシートガ
イド面５ａを有している。このシートガイド面５ａは、
補助供給ローラ６が積載台面１ａに当接しているときに
、積載台面１ａから若干離隔して平行に上流側に延びた
後、上流側上方へ向けてゆるやかな傾斜面５ｂを形成し
、シートを案内するクサビ状空間２５を構成する。この
ガイド面５ｂは前記ガイド面５ａに連続している。

【００２１】また、前記ギヤ１６の外径は供給ローラ３
ａの外径よりも小さく、ギヤ２１の外径は補助供給ロー
ラ６の外径よりも小さくなるように設計されていて、搬
送するシートＰが各ギヤ１６，１９，２１に当接しない
ようにしてシートＰの搬送を妨げないようにしてある。

【００２２】次に、積載台１に対するシート束Ｐ０のセ
ット作用について説明する。

【００２３】積載台１上の上流側からシート束Ｐ０を搭
載して矢印２６に移動させると、図３（ａ）　に示すよ
うにシート束Ｐ０の先端部、詳しくは最上位シートＰ１
の端部が揺動アーム５の傾斜ガイド面５ｂに当接し、更
に傾斜ガイド面５ｂの下方に向けて前進する。シートＰ
の厚みが、腰の弱い極薄紙であっても、クサビ空間２５
を前進するシート束Ｐ０によって、揺動アーム５には上
昇回動する向きの大きな分力が作用すると共に、揺動ア
ーム５に作用する回転モーメントの削除によって揺動ア
ーム５が容易に上昇回動するので、シート束Ｐ０は損傷
を受けることなく容易に移動される。揺動アーム５の上
昇回動に伴って補助供給ローラ６も上昇していって、積
載台１との間に微小間隙Ｓを生ずる。

【００２４】この状態に至った時、補助供給ローラ６は
、微小トルクによっても支軸１５上を空転可能になって
いる。図３（ｂ）　に示すようにシート束Ｐ０をさらに
矢印２６方向に移動させると、最上位のシートＰ１がそ
の直後にガイド面５ａに沿って前進し、先端縁が補助供
給ローラ６の突出している外周下部６ｂに当接して同ロ
ーラ６を矢印方向に回転させる。この時、シート先端部
に作用する負荷は微小であって、シート先端に損傷を生
じないので、ユーザの手元には何等抵抗感を受けること
なくシート束Ｐ０を補助ローラ６の下面を通過させて図
３（ｃ）　に示す所定位置にセットすることができる。

【００２５】シート束Ｐ０の上記移動で補助ローラ６が
矢印方向に転動することにより、従動突起６ａが突起２
１ａから離隔していって遊び量が増大してく。この補助
供給ローラ６の空転角により生じる同ローラ６の外周上
の移動周長をＬ１とし、補助供給ローラ６と積載台面１
ａとの接触部から、供給ローラ３ａと接触部までの距離
をＬ２とすると、Ｌ２≧Ｌ１となるように構成されてい
る。

【００２６】次に、給紙動作開始の指令により駆動軸２
に駆動力が与えられると、供給ローラ３ａ、リタードロ
ーラ３ｂがそれぞれ矢印方向に回転する。上記駆動力が
伝達機構２０のギヤ２１に伝達されることにより、突起
２１ａは矢印方向に空転し、従動突起６ａに係合した後
に従動突起６ａを介して補助供給ローラ６を矢印方向に
回転させる。

【００２７】補助供給ローラ６の回転により送出される
シートＰは、リタードローラ３ｂにより分離され、１枚
のシートＰ１が複写機１０内の不図示の画像形成部に搬
送される。

【００２８】なお、上記シートＰが画像形成情報を有す
る原稿紙である場合には、原稿面の上下の位置を確かめ
てセットする必要がある。仮にシート口の原稿面の上下
位置を間違えて積載台１上にセットした場合には、シー
トＰは前述したように遊び機構２３の空転効果のもとで
、セット終了時点まで微小の負荷抵抗で挿入しているの
で、即ち、シートＰの抜き出しにおいては挿入時に形成
された遊び空間２５がありシート抜き出しが終了するま
で補助供給ローラ６の転動に不必要な抵抗をシート面上
に与えることがないので、シートＰの抜き出しも微小抵
抗のもので行われる。これにより、シートセットのやり
直しを行う場合でも、シートＰを損傷することなく容易
に行うことができる。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
駆動源の駆動力を遊び機構を介して補助供給ローラに伝
達し、かつ補助供給ローラを支持する揺動アームに傾斜
状のガイド面を設けてあるので、積載台へシート束をセ
ットする時にシート束の所定移動を抵抗感を受けること
なく、かつシート束を損傷することなく行うことができ
る。また、シンプルな構成でピックアップ機構の１回転
クラッチ機構や揺動機構を削減でき、信頼性の高いシー
トのセットと搬送が行なえる安価な装置を提供すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のシート搬送装置の１実施例を示す縦断
側面図。

【図２】同じく平面図

【図３】同じく作用図

【図４】従来のシート搬送装置の縦断側面図。

【図５】従来の別のシート搬送装置の縦断側面図。

【符号の説明】

１　　　　　　　　　　積載台 １ａ　　　　　　　　積載台面 Ｐ，Ｐ１　　　　シート Ｐ０　　　　　　　　シート束 ２　　　　　　　　　　駆動軸 ３ａ　　　　　　　　供給ローラ ５　　　　　　　　　　揺動アーム ５ｂ　　　　　　　　傾斜状のガイド面６　　　　　　
　　　　補助供給ローラ６ａ　　　　　　　　従動突起 ２０　　　　　　　　駆動力伝達機構 ２１ａ　　　　　　ギヤ２１の突起 ２３　　　　　　　　遊び機構

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　シートを積載する積載台と、該積載台
   の積載台面と積載したシートの最上面以上の位置とに外
   周下面が移動可能であって前記シートを最上位から送出
   する補助供給ローラと、前記送出したシートを搬送する
   ものであって駆動軸に軸支した供給ローラと、を有する
   シート搬送装置において、前記駆動軸に基部を揺動自在
   に装着し、自由端に前記補助供給ローラを軸支していて
   、前記補助供給ローラの外周下面近傍からほぼ平行に延
   びるシートガイド面と更に上流側に上向きに傾斜してい
   るガイド面を有する揺動アームと、前記駆動軸の駆動力
   を前記補助供給ローラに伝達する駆動伝達手段と、前記
   駆動力を遊び角をもって前記補助供給ローラに伝達する
   遊び機構とを有することを特徴とするシート搬送装置。
2. 【請求項２】　　前記積載台にシートを搭載して下流側
   へ移動させる時、前記揺動部材のガイド面へのシートの
   クサビ分力により前記補助供給ローラを前記積載台面か
   ら上昇隔離し、かつ前記補助供給ローラを前記遊び角が
   増大する向きに転動させることを特徴とする請求項１記
   載のシート搬送装置。